July 04, 2009

天王町『タヴェルナ・クアットロ』で魚介イタリアン三昧♪ 〜結婚記念日ディナーで爆食週間総仕上げ?〜

5月29日は結婚記念日だ。
ワタシの誕生日と結婚記念日だけは、確実に律儀に祝うことになっている我が家。
「祝う=イタリアンかフレンチを喰う」でもある。
理由は深く考えるまい。
メデタイことはイイことなのである。
イタリアンかフレンチを喰えますからね。
何故か中華や和食じゃないです。
理由は色々考えられるけど、とりあえず省略。

さて、こういう時の行き先は『スペリアーモ!』と決まっていたのだが、残念ながら
長期改装休業中。
じゃあ『ショー・ラパン』と思うが、オデカケ予定の日曜日は休業ときた。
しょうがないからあちこち当って他所を探したら、天王町にいい店があるという。

本当は一度くらい様子を見てから記念日に、というのが理想だったが、
魚がウマイという話にココロがぐらりと傾いた。

なにしろ『栄楽園』の閉店直前攻撃だ、秘境添乗員の結婚式だ、荻窪鰻遠征だ・・・と
テポドンくらい軽く飛ばせるほどのカロリー蓄積に励んでいた時期。
北朝鮮状況緊迫する昨今、魚メインというのはなかなか良さそうではないか。

カウンターに座る。
昔西麻布の某店にいて、その後カラブリアで修行したマスターがやっている店だ。
カラブリアは「長靴の爪先部分」に当る地域。
実に地味なところだが、魚料理は美味そうだなあ。

店は構えも店内も実にさっぱりしたもんだが、なんだかウマソウな匂いがする。


クアトロ 002

まずは金目鯛のカルパッチョ。
店の近所の松原商店街で仕入れてきたものだそうだ。
マスターは釣り師でもあって魚は目利きなのだ。
調理前の「お姿」を見せてもらったが、ピンと張った身が赤く輝く見事な金目鯛。

ちょっと厚めにスライスした金目鯛の身も甘くてタマランが、その肝をスープで
伸ばした旨味の強いソースが、もう身をくねらせたくなる美味。
こういうのは好きだなあ♪

「あのお頭を食べたい!」とも思ったのだが、タッチの差で他のテーブルから
注文が入ってしまったのは残念だった。
見事なアクアパッツァの素晴らしい香りだけ、胸一杯に吸わせてもらいましたが。

クアトロ 010クアトロ 007

オススメの辛口スプマンテがあったのでボトルでもらった。
ちょっと蒸し暑い夕暮れには、なかなかタマラン一本だ。

カルパッチョのソースだけパンにつけて食べたいよう、と思わず口走ったら、
「はいどうぞ」と。
言ってみるものだな、うっふっふ。
カウンター越しでこういうワガママに柔軟に応えてもらえるのが楽しい。
旨味が実に濃厚で、カルパッチョのソースというよりは単独のスープにした方が
楽しめるかもしれない、と思いつつパンを奪い合うオットとワタシ。


クアトロ 003クアトロ 008

北海道産ホワイトアスパラガスのグリルと生ハムのシーザーサラダ。
ホワイトアスパラガスの歯ごたえがいい。
上品ないい風味のアンチョビがちょっと和えてあって、これがいいアクセント。
ホワイトアスパラガスというと、季節にドイツに行くと半強制的に食べさせられる
グダグダに煮込んだ代物を思い出してしまうのだが、こういうのは好きだ。

ドイツ人はあの香りも味も抜けてグダグダな繊維だけになったようなやつが
何故か本当に好きでたまらんのだが、あれはどうにも理解に苦しむ。
こういう料理を出してくれれば喜んでいくらでも食べたろうに。

オットの希望でシーザーサラダも。
野菜を喰うべし喰うべし♪

ボトルの白ワインを追加。
どの料理もワインが進むから困ったもんだ。


クアトロ 011

実はこの頃「旨いパスタが食べたいよう」とひっそり思い続けていたのだ。
まずはオススメのボンゴレ・ビアンコ。
自家製手打ちの幅広フェットチーネは食感抜群。
実の大きな浅利の濃厚なジュース、いいオリーブオイル、そしてニンニクの香り。
シンプルに全てが旨く絡んで上々の出来だ。
勢いがあって実にウマカッタ!

ところで、タリアテッレとフェットチーネって何が違うんだろう?
ひょっとして同じものだったりするのだろうか?

クアトロ 015

パスタは一種類では寂しい。
「クリーム系のパスタが食べたい」とブツクサ悩んでいたら「ウニでは?」と。
おお、そうしますソレにします・・・!と、前のめりに頼む。
シシリアの名物だが、カラブリア辺りでもよく食べるものらしい。

昔々オットと、シシリアのタオルミーナなんてところに夏休みで一週間行った
ことがあったが(当時はカイロ在住で近かったのだ)夏休みのタオルミーナは
ドイツ人にまみれた清里的なリゾート村と化していて、心底ゲッソリしたのを
よく覚えている。
ドイツ人の味覚ははっきり言って全ヨーロッパ的にナメられているので、連中が
押しかけてくる欧州圏リゾート地の食文化は確実に崩壊を遂げるのだよ。

タオルミナではアンモニア臭いウニのパスタと、カジキのぶつ切りのグリル
ばっかり出されて(ドイツ人の大好物らしい。食べ物センスは最低の国民だな)、すっかりうんざりしてシラクサに逃げだしたことがある。

シラクサは街に清里風のかわいらしさなどなく、白砂のビーチにも乏しい分だけ
リゾートよりは普通に人の住む町らしいところだ。
食べ物はそりゃあトスカナだのローマだのミラノだの、というレベルには遠く
及ばずとも、少なくとも「その辺に住んでるイタリア人が食べるもの」には
ありつけたので、そこでようやく一息ついたのだっけ。
街としてはツマランが、少なくとも夏の最中でもドイツ人の群れはいないだけ
食べ物が随分マシだったと思う。
今となっては懐かしい思い出だなあ。

で、このウニのトマトクリームパスタは、程よい濃度のクリームにトマトの酸味
と甘味がウニの濃厚さを増し、臭みはきれいに消して旨味に変えた、これまた
上々の一品であった。
シシリア辺りで喰うより、はっきり言ってウマイです。
なんと言ってもパスタ自体が抜群。
イタリアでもこれほどウマイ麺にはなかなかお目にかかれないかも。

カニ

そしてメインは、この日もうひとつのオススメ品だった大きな蟹!
本来実をほじるのが面倒くさいし手がべたつくして、どうも進んで食べないのだが
この蟹は見るからにいい姿をしていたので、思わず頼んでしまった。

バター系のソースもつけてくれたが、レモンを軽く絞るだけでこれが素晴らしく
ウマイ!
思わず無言になってむしゃぶりついてしまいましたとさ。


タヴェルナ クアットロ (イタリアン / 天王町、西横浜、星川)
★★★★ 4.0



食後にグラッパも飲んで、ついでに自家製パンチェッタを一切れご馳走になった。
このパンチェッタで作ったカルボナーラを食べたいなあ、とあくまで煩悩の虜に
なって帰宅したのだった。
カロリー過剰だから魚がヨイ、という意見もあったようではあるな。
ええと、喰い過ぎると結局あまり変わりません。

妙に和風にコジャレてもおらず、骨太だが根っこのしっかりしたイタリアン。
特に魚介をガツンと食べるにはこの上ない佳店で、気にいってしまった。
『スペリアーモ!』とはまた違った個性のある店だ。
ランチもやってるそうだから、美味しいパスタを食べたい昼下がりなんかにも
利用できそうなのが嬉しい。
イタリアン僻地だった横浜だけれど、何故か相鉄線沿いに個性の強い良い店が
色々できているのは不可思議ながら嬉しい偶然。

ちなみに、小さな店でマスターが一人でサービスも厨房も切り回しているので
ディナーは一応事前予約がよさそうです。



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ところで『スペリアーモ!』は十月再開予定とか。ママとマスターはそれぞれに
イタリアへ修行の旅に・・・エネルギーをフル充填して早く帰ってきてくだせい♪




ズワイ蟹2匹と、新鮮なウニ・イクラ・甘エビが入った豪華4品詰め合せ♪
4980円だそうです。家で喰いたい方に。


コワいほどやせる!骨盤スクワット (マキノ出版ムック)コワいほどやせる!骨盤スクワット (マキノ出版ムック)
著者:小倉 誠
販売元:マキノ出版
発売日:2009-02-14
おすすめ度:3.5
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コワいほどは痩せないけど、一カ月近く続けた限りではとりあえず3キロ減。
効果はあるような。

タヴェルナ クアットロ ( 天王町 / イタリア料理 )
★★★★4.0
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July 02, 2009

中華街『日昇酒家』で麻辣刀削麺など 〜店内は何故かカフェ風?〜

まずはお知らせ。
先日ご案内した朋友金子貴一の『秘境添乗員』『KIKUYA』に一冊
配備しました。
食事ついでに眺めてみたい方は是非どうぞ♪

で、週末某日中華街の話。

この日の中華街はヤケに混んでいた。
どこもかしこも満席で行列だらけだ。
こういう日の中華街では、無理をして並んでも結局混み合う雑然とした中で、
平常よりも雑な料理を食べる羽目に落ちるのが関の山なので、中心部を外して
空いていそうな店を探す。
目の前に出てきたのが、最近できたらしい刀削麺の店だ。

派手な看板だが店の構えは妙にオシャレなカフェ調。
なんだかどこか記憶の奥底に薄ぼんやりした既視感があるな、と思ったら
以前『カフェ・ド・クリエ』のあった場所だ。
カフェ風でなくて、元カフェだったのだ。
みなとみらい線開通のはるか以前、ここで何度かお茶したことがあったっけな。

しかし店内は早くも「中華の匂い」が充満していて、コジャレ感は薄れつつある。
だから最初のうちは気が付かなかったくらいだ。

みなとみらい線開通以来、中華街の石川町側から人通りが減ったような気がして
いたが、数年を経て以前は結構人が入っていたカフェが閉店するところをみると
やっぱり気のせいではなかったんだなあ・・・とふと思う。

日昇刀削麺 002

店内メニューは「野菜料理」をハイライトしている様子だったので
「インゲンと挽肉の炒め」を頼んでみた。

辛さが結構強い。
ついでにかなりしょっぱくもある。油も強い。
現地のお惣菜風といえば、そんな感じの味付け。


日昇刀削麺 麻辣トウショウメン

麻辣刀削麺。
確かに麻辣な味だが、ちょっと平板かなあ・・・?
まあ、ジャンクな現地味と言えばそんな感じもする。


日昇刀削麺 油トウショウメン

油溌(ユーポー)刀削麺。
店の外に出ていたメニュー内容からすると「油和えそば」の系統かと思ったら、
結構しっかりとスープが入っていて、どちらかというと「汁そば系」だった。
麻辣の方を結構しっかり食べた後だからかもしれないが、こちらもそこそこ辛さは
効いている。

気前良く盛られた香菜は、頼んだらサービスで出してくれたもの。


日昇刀削麺 水餃子

水餃子。
これもまあまあ。
ちょっと皮が固めだったが、タイミングによってはもっと美味しいかもしれない。

日昇酒家 (中華料理 / 石川町、日本大通り、元町・中華街)
★★★☆☆ 3.0



店の構えなりに価格も安いし、今のところは混雑時の穴場かもしれない。
『華隆餐館』の濃厚なウマ辛さに慣れてしまうと、どうもインパクトが薄い味に
思えてしまうのだが、現地風のジャンクな食堂と思えば中華街らしくて
ヘタな店に行列した挙句にどうでもいいものを食べるよりはかなりマシ、とは
言えるだろうな。
ま、この辺は好みの問題で、単にワタシが華隆餐館を偏愛しているだけですが。

絶賛オススメ!とは行かないけれど、急ぐ時や軽くさっと食事をしたい時には
便利な店だと思う。

日昇酒家 ( 石川町 / 中華料理一般 )
★★★☆☆3.0
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ベイスターズ連勝!どんだけぶりだ嗚呼!!
でも工藤に今季二勝目がついてなによりであるよ。

ところで最近ベイスターズ木塚の投球モーションから目が離せない。
気合十分でハイテンションな雄猫のマーキングみたいな登板中の動作が
どう考えても無駄なオーバーアクションとしか思えなかったんだけど
なんだか次第に愛着が湧いてきてしまった。
ウチで飼ったことはないけど、あんな猫はたまにいそうだ。

しかし、キャッチャーのサインを見るのにどうして猫の交尾みたいな姿勢に
ならなきゃイカンのか、どう考えてもわからない。
見たことない人は是非見てね。
結構カワユス♪


秘境添乗員秘境添乗員
著者:金子 貴一
販売元:文藝春秋
発売日:2009-04
おすすめ度:3.0
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絶賛発売中!

arima0831 at 00:10|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!中華料理  | 横浜中華街

June 30, 2009

白楽『御藩亭』のきぬかけ丼 〜リーズナブルな美味しい和食ランチ♪〜

外食すると何故か中華率が高くなる。
実は一人ランチ率(?)が一番高いのは『ショー・ラパン』、次が『KIKUYA』
なのだが、この二店を除くと残りはひたすら中華になるかもな・・・と考えるともなく
考えたある昼下がり。

実は最近の外食で一番縁のないのが和食だ。
特にランチとなると、何故かどうも足が向かない。
よく考えてみたら、ワタシの家メシは原則「和食もどき」になりやすいのだ。
最近は減量プロジェクトも再始動したので(進行しているとは言いがたいにせよ)
なんとなく夜は家メシが多いのでもある。
和食と言うよりは単なる「粗食」に過ぎないが、これが一番痩せるのだ。
最近は家に居ることが多いので、昼も家で食べてしまうことが多い。

そんなわけで、外で一日働いているから止むを得ず外食するランチと違って
「生活のアクセント」になるものなので、家メシみたいな定食系は無意識に避ける、ということなのかもしれない。
魚が嫌いなんじゃないです。
むしろ肉より好きだ。ホントです。

だから、ほんまサンの記事を読んで以来、一度行ってみようと思っていたお店だ。
店は白楽にある。

「旧国鉄駅周辺雑居文化地帯」の中央線沿線東京都心外辺地区で育った身には
横浜市内東横線沿線の住宅地って、なんともちんまりと上品な感じがする。
白楽の駅前辺りは普段馴染んだ野毛伊勢佐木町周辺とは明らかに空気が違う。
微妙なアウェイ感があったりしてね・・・。
ええと、荻窪駅前周辺から野毛伊勢佐木要素を取り去ってこぢんまりさせた感じ、
と言おうか・・・違う?

そういえば横浜で最初に住居を探した時、不動産屋さんに勧められた記憶がある。
確かに独身単身の女子が住みやすそうなエリアではあるよ。

素直にこの辺で落ち着いていれば、ワタシの生活もちょっと色合いが違ったのかも
しれないな・・・とかムダなことを考えてみる。


御藩亭きぬかけ丼

沼に浮かんだオバQの頭にちょびっとコケが付いている図・・・ではなくて、
お店の名物「きぬかけ丼」。
オバQの頭は湯葉で丁寧にくるまれている。
苔はワサビです。言うまでもないか。
三本の毛の代わりに三つ葉が浮いていたり・・・という工夫はないです。
あくまでワタシが勝手にツマラン連想に走っただけだ。


御藩亭きぬかけ丼ウニ

オバQの中身はウニだ(食事中だし、もうこの妙な連想は忘れよう・・・)。

結構たくさん入っている。
熱くて滑らかな餡が湯葉越しにウニにちょっと熱を入れるけれど、決して煮えない
微妙な温度差加減がプロの技。
ウニの甘味は増すが香りは殺さない。
餡がワタシの好みよりは若干甘めだが、出汁はよく効いていて丁寧なオシゴトだ。

普通生ウニがたっぷり乗った丼って、いかにも豪華な感じだが、実は生臭くて
味わい的にはくどいものが多いような気がする。
鮮度や調理法の問題以前に、ウニというものが大量生食向けではないのだと思う
のだが、これだとウニの旨味を楽しめるが生臭さは上手く消えている。

ワサビをちょびちょび混ぜ加えつつ食べるのも楽しい♪

御藩亭 002ヘンな写真だが、
これが定食全容となる。
丼に小鉢とウマイ漬物とサラダ、
そして味噌汁が付く。
この日は蜆の赤出汁だった。
ランチの定食で千円越えは
ちょっと厳しいような気もするが
この内容ならばリーズナブルだ。

サラダ付きっていうのが、お店の女子顧客率の高さを反映してます。
まあよろしいんじゃないでしょうか。


御藩亭煮物

この辺にはあまり足を伸ばす機会もないことだし、せっかくだから煮物も頼む。
ふんわりした玉子とじの筍に白魚を載せたものを添えた野菜の煮物。
やっぱりベースの出汁はちょっと甘めの味付けなので、酒肴よりはご飯の菜に
いい感じかな。

「甘い」と思うのは、多分ワタシが普段味付けにほとんど砂糖を使わないからで
常に妙に甘辛過ぎる世間の和定食系とは、比較にならんほど上品なのではある。

砂糖、使わんよ。
なんせ「粗食」ですから。

御藩亭煮豆
さすがにお腹一杯で
ふう・・・なんてタメイキをつきながら
香ばしいほうじ茶を啜っていると
「サービスです」と大きな煮豆がでてきた。
混雑時を外すと出てくるものらしい。
ほっくりウマイおやつ風の煮豆だった。


御藩亭 (定食・食堂 / 白楽、東白楽、妙蓮寺)
★★★★ 4.0



平日だからか店内は御近所らしき女性の姿が多かった。
嫌味のない小ざっぱりした雰囲気のある店だが、新聞なんかも置いてあって
男性が入ってきても違和感ない気さくな雰囲気。
こういう店は横浜中心部にはないだろうなあ。
土地柄の勝利だ。
うらやましい。

ちなみにこれは五月前半の話。
だからまだ「減量強化週間」どころか「美食爆食週間」にも未だ突入していない。
しかしこうしてみると、初夏のころから密かにエンジンはかかっていたのか・・・?

高級感いっぱいでもなく、定食屋風情でもなく、飲み屋のランチ営業風でもなく
いい具合の程良さで和める店だ。
家の近くにあれば通うだろうな。

御藩亭 ( 白楽 / 定食・食堂 )
★★★★4.0
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しかし我が家近隣には、どうも成立しそうもない雰囲気ではあるけれどね・・・。
どこかご存知だったら、是非教えてくださいまし。



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結局自宅で粗食の今日この頃・・・。




北海道産大福豆。


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たまに雑な料理に飽きると漠然と眺めたりする本(見るだけですけど)。



arima0831 at 01:20|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!その他横浜  | 和食

June 24, 2009

金子貴一『秘境添乗員』 〜そして佳き日のシアワセとカツオのたたき〜

金子貴一という作家がいる。

4月末に新刊が出た。めでたいことだ。
そして、その一ヵ月後の先月末についに結婚した。
これもまた実にめでたいことだ。

新刊は『秘境添乗員』という。
文芸春秋社の『本の話』というPR誌に2年3カ月連載されたものに、
大幅加筆修正を加えたものだ。



彼とのお付き合いはエジプト以来で、20年来の古い仲間である。
交遊の経緯は彼の前作『報道できなかった自衛隊イラク従軍記』の紹介等で
触れたし、最近は休止している中東関係のブログ何度か詳しい話も載せてある
是非ご参照のほどを。

金子クンの本領は「人間力」にある。
文才だの語学力だのという、目先の能力を超えたもっと深くて強いパワーだ。
最近書評を書いた某評論家によれば「過剰な人」であり、いち早く読んでステキな
記事を上げてくれたにっきさんによれば「厚ぼったい人」という印象となる。
なるほど、確かに彼は「独特の濃さ」がある人だ。
その濃さは決して嫌味や傲慢につながらない。
通常「濃い人」は、多かれ少なかれそれなりの灰汁を醸し出すものなのだが、
金子クンには良い意味でそれがない。
常に感じられるのは、直裁で明朗かつ知的な「人間力」である。
この部分は公私共に変わらない。

そしてこの本のタイトルを見て「世界の秘境のオモシロ経験談」なんかを期待すると
うっかり肩透かしをくらってしまうだろう。
この本には「世界の秘境四方山話」にありがちな嫌味がまるで無いからだ。

例えばバングラデシュへ、アルジェリアへ、ミャンマーの奥地へ・・・などなど、
確かに彼が自分で企画主催して添乗するツアーの行く先はまことにユニーク。
こうした所謂「秘境」と世間に呼ばれるところに日本人ツアーを引率して行く
「秘境添乗員」の話は前半部に色々と語られていて、その話自体は大変面白い。
旅行好きならば、まずは楽しく読めることだろう。
添乗員としてサービスにこれ徹する金子クンの姿は、単なるツアーコンダクターを
はるかに超えて「ツアーバトラー」と呼ぶにふさわしく、仕事内容も非常に
ハイレベルでプロフェッショナルなものだ。

なにしろ彼は、戦乱のイラク自衛隊派兵の「添乗員」を立派にやり遂げた人間だ。
戦地に赴く自衛隊随行と観光ツアーの添乗を、同じ目線で語ったら
叱られるかもしれないが、結局のところ仕事の要は等しく「グループが無事に
食って寝て安全に過ごせるように心配ること」だと思う。
時に危険も伴う異文化環境で続発するトラブルに柔軟に対処しながら、
全員の安全を確保する。
現地住民との円滑なコミュニケーションの仲介役としての役割も欠かせない。
異文化コーディネーターとしての力量がものを言うのは、どちらも同じことだ。

しかも彼はどの仕事も、誠心誠意こなして手抜きなどしない。
戦地に行く自衛隊だろうが観光に行くツアーだろうが妙な差別化などもしない。
要するに「プロ」なんである。

ちなみに彼は、異文化環境にいなくても根っから添乗員みたいなヒトだ。
例えば一緒に歩いていると「あ、そこにぬかるみがあるから足元に気をつけて〜」
「この先の角を右に曲がりま〜す。そこの赤いポストのあるビルのところね〜」と
万事常時こんな調子。
本人いたって自然体でこうなるのだから、添乗員は天職だろう。

で、話は単なる秘境四方山話だけでは終わらない。
そういう類の秘境ツアー裏話を、もっと低レベルで書き飛ばしたようなひどい本が
結構売れたこともあるから、全巻秘境話で終始した方が案外受けたのかもしれないが、この本はさらに深く潜り込んでいく。

実はこの本の真価は、この「潜り込んだ部分」にあるのだと思う。
話は彼自身の過去に遡り、アメリカに留学した高校時代の経験や、見事に正しい
真のエジプト人となった学生時代を経て、ジャーナリストとなり戦地へ赴き、
そうした経験の中で得たものを一つ一つ丁寧に自分のものにしながら生きてきた
いわば「金子クンの作り方」を読者はリアルに追いかけることになる。

それは昨今巷で言葉としては始終出てくる「異文化コミュニケーション」のプロが
如何にして生まれたか、という物語でもある。

そして話は過去を振り返るだけでなく、未来へ向かう動きも見せてくれるのだ。
辛い話もあるのだが、それを超える前向きさがとても良い。
なにしろこの過程で、彼は結婚をするのである。
いらん話かも知れないが、ワタシより一歳年上の初婚だからかなり遅い。
実はひっそり心配していたが、やっと訪れた春はたいそう美しく暖かいようだ。
なによりのことで、本当に嬉しい。

BlogPaint先月5月末の披露宴にて。
このシアワセを分けてもらうべく
披露宴に出てきたワタシ。
春を喜ぶ幸福な新郎の顔に
皆さんも微笑んであげてください。

いやあ、よかったヨカッタ♪

そしてこの後、新婚家庭に押しかけて鰹のタタキまでご馳走になってしまった。
わざわざ奥さんのお園さんが郷里の高知から取り寄せてくださったもの。
本の中にも出てくる絶品鰹だ。

確かに金子クンが書いている通り「いままで食べていた鰹はなんだったんだ?!」と
ちょっと無言になってしまうくらいの美味い鰹。
お園さん、本当にありがとう♪

しかし、あれは何が違うのだろう?
絞め方?それとも鰹の質??
関東で食べる鰹は、どんなに良いものでも微妙にカネ臭いような独特の匂いがして
まあそんなもんだと思って今まで来たのだが、どうも大きな誤解だったらしい。
本当にうまい鰹は、旨味はそのままで臭みはなく、口の中で蕩けます・・・。
単に「脂の乗った魚」を口に入れた時の感じとはまたまるで違う、甘味に近いような
深い旨味。
このオドロキは、エジプトで初めて羊肉を食べたとき以来の衝撃、かもしれない。

写真を撮ってこなかったのが悔やまれます。
さすがのワタシも不躾だと思って遠慮したのだが、カメラを出せばよかったよ!
残念!

あ、そうそう、披露宴は立川のPホテルだったが、ここで出たフレンチのコースは
単なる婚礼メシの水準以上に美味かったのだ。
実はこういう宴会コースメシは、過去の職業柄アタマから馬鹿にして高を括って
いるところがあるワタシだが、全体に味がよくてちょっとびっくり。
実は「披露宴前に荻窪でまた鰻・・・」とか卑しいことを考えないでもなかったのだが
やめておいたのは正解だった。
Pホテル、丸の内の本丸が休館中だから、系列各ホテルの厨房がパワーアップ・・・
とか、どうでもいいことまで考えちゃったぞ。

ええと、披露宴も実は5月下旬美食爆食強化週間のことでした。
しかも鰹は「減量強化月間」の昨今の話だった、と一応告白だけしておく・・・。

話が思いっきり脱線してしまったな。
なにはともあれ・・・


秘境添乗員秘境添乗員
著者:金子 貴一
販売元:文藝春秋
発売日:2009-04
クチコミを見る


この『秘境添乗員』は金子貴一クンの集大成。
ちょっと間口を広げすぎた感はなくもないのだが、このカオス的な雑多さも彼の
独特の持ち味と思っていただければ幸いなのである。

しかし例えば本書の中の、特に日本でのクルド難民援護関連の話などは、
掘り下げればかなり面白い話になりそうだし、他にももっと突っ込んで欲しい話が
色々とある。
「次回作へ続く」となればなによりだ。

全体を通して、異文化と触れ合うときに大事なことはなにかを直接間接に
熱く語りかけてくれる本。
日本のグローバル化が叫ばれる中、現状になにか足りない物を感じる方には特に、
単なる旅行書以上の面白さがあると思う。
間口が広すぎたとは書いたが、内容は通常の単行本の三冊分と言ってよいほど。
中身は濃くて充実しているので、色々な人に是非一読をお勧めしたい。

とりあえずは近いうちに、出没先数ヶ所に一冊づつ「配備」する予定なので、
よろしければ皆さん手にとってみてくださいまし。




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めでたいメデタイ♪



報道できなかった自衛隊イラク従軍記報道できなかった自衛隊イラク従軍記
著者:金子 貴一
販売元:学習研究社
発売日:2007-03
おすすめ度:5.0
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前作も是非!


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June 18, 2009

『ショー・ラパン』のキーマカレー&ハンバーグ 〜そして猫まっしぐらなチキンの作り方〜

今週の『ショーラパン』のランチはキーマカレーと聞いて、早速スキップで出かける。
蒸し暑い湿気た空気に、ちょっとぐったりしていたのだ。

例年のことながら、どうも最近体が萎えたようだなあ・・・とぐったりしていると
そういえば梅雨に入っていて、ああそういえばこの季節はダメなんだっけ・・・と
余計ぐにゃぐにゃするのであるよ。
十年経っても抜け切らん中東砂漠体質。
本当にここだけは絶対に順応しないなあ・・・。

だからこういう季節に、ショー・ラパンのさっぱりしたカレーはなにより嬉しい。

キーマカレー

いつものここのカレーはスープ状でさらっとしているのだが、これはどろりとしている。
今週は挽肉なのでちょっとつなぎを入れてみたそうだ。
レンズ豆が粒々と入って挽肉の食感を補う形。
濃厚だがくどくない、相変わらず美味なカレーだ。

さっぱりと胃にもたれないが、しっかりとバランス良いスパイスが効いていて
体がスッキリする程よい辛さも塩梅よくて、こういう季節には本当に有難い。

ルーの下にはスティックセニョール、ズッキーニ、人参に大根、ジャガイモなど、
それぞれしっかり別に処理された野菜がどっさり潜んでいるのも大変嬉しい。
付けあわせのパスタも一緒に入っているし別盛のライスもつくので、かなりお腹
一杯になった。

レンズ豆のパッケージがカウンターに出してあった。
他のお客さんに聞かれたらしい。
本来中東の基本食材で、ボソボソした口当たりの妙なスープになって出てくるが
ヨーロッパだとこじゃれた店でサラダなんかによく入っている。
どっちにしろ慣れるとクセになる。
このレンズ豆は「レンティーユ・ヴェール」というフランス産の緑レンズ豆で
味がいいから使っているのだそうな。

コレ↓


キーマは初めて食べたような気がしてシェフに尋ねてみたら「二度目かな?」と。
たいていはシーフードで、気が向くとチキンカレーになり、たまにタンドーリチキンが
入ることもある。
月に一度くらいしか回ってこないので、特に暑くなってくると「カレーの週」を
結構楽しみに待っていたりするワタシ。


ショーラパン 001そういえば今日のサラダは
珍しくコールスローだった。
いつもの豆腐サラダも好きだが
今日のカレーにはこちらの方が合う。
一見小さなサラダボウルなのだけれど
盛りつけるところを見ていたら
トングで結構ガッサリと持ち上げていた。
見た目よりもかなりのボリュームがある。

フレンチのランチセットなんかにありがちな、レタスをちまちま数枚あしらって「サラダ」と称するようなせこいセンスとはキッパリ無縁なのが清々しい。


ショーラパン ハンバーグ

先週はハンバーグ。オニオンソースだった。

タマネギのソースってナンダと思えば、かなりしっかりしたデミ。
当然タマネギがたっぷり入って、甘味が実にいい感じに出ていた。

ショーラパン003

寄ってみる。
相変わらず肉汁どーどー。ここのハンバーグは本当にウマイ♪

ハンバーグを食べたくなる周期は、ワタシの場合せいぜい月に一回くらいなので
とりあえずここの「ハンバーグの週」を待っていれば、もう他の店にわざわざ行く
必要がなくなってしまう。

ただし、毎週必ず行けるわけではないので、何度かタイミングが合わないと数カ月
お目にかからないこともたまにあって、そういうときはちょっとツライ。


ショーラパン ハンバーグこちらは確か二カ月くらい前のハンバーグ。
ソースは「ボークビーンズ」だった。
オーソドックスなデミもウマイが
こういう変化球も絶品だから素晴らしいな。
細かく刻んだ豚バラのコクと
豆の食感にトマトの酸味。
ピリッと辛口スパイシー。
なんとも絶妙な組み合わせだった。

また出てこないかな・・・。

ここのランチはこんな風に、ハンバーグとカレーにチキンとポーク(大抵カツレツ)
でだいたい一回り、という構成になっている。
順番は固定していないけれど、最近おおよその見当はつくようになった。
確認にはこちらが便利。

ところでハンバーグだった先週は、久々に破滅的な行列混雑だった。
ハンバーグのときはいつも混むのだが、それにしてもすごいなあと思ったら
『おとなの週末』に掲載されたそうな。
こっそり有燐堂で立ち読みしてみたら「ハンバーグランキング」の第26位に
ランクイン(?)していたのだった。
実に小さな記事で、しかも「ランチはハンバーグだけでソースが週替わり」と
まともに取材をしたとは思えないコメント付き。
このくらいの扱いでこれほど並ぶとは、この雑誌って意外にメジャーだったのねと
ちょっと驚いた。

取材はちゃんとして欲しいけどなあ・・・。
電話一本で確認できることなんだけれど、このちょっとの手間をかけられんのが
実にメジャーなマスコミらしい。しっかりしろよ。

検索をかけて拙ブログに辿り着いた遠路をいとわぬハンバーグ命の方が万一いたら(いないと思うが)、来月まで多分ハンバーグは出ないからまず確認してねと
申し上げておきます。


ここで突然話が変わるが、相変わらず御闘病中の我が家のヒメさんのために、
この一年数カ月というものずーっと、あーでもないこーでもないと
「チキンの料理法」を研究していたワタシ。
最近はいよいよ固形物が厳しくなってきたが、チキンだけはひどく食べたがるので
ふと思いついて恐る恐る鈴木シェフに相談した。

「汁気と旨味を逃さずにチキンに火を通すベストな方法は?(猫用なんだけど)」

実は猫好きのシェフいわく「ジップロックにモモ肉を入れて密封して十分茹で」。
フランス料理でプロがフォアグラなんかを下処理する時の方法だとやら。

これがびっくり。
柔らかくいい感じに仕上がって、ヒメさんまっしぐらな茹でチキンの出来上がり。
もう喰うわ喰うわ。

しかもこれ、当然人間用の蒸し鶏にも冷やし中華の具にも申し分ない出来映えで
鍋も汚れないときたもんだ。
レトルトカレー並みの手間だというのに・・・プロの叡智、おそるべし。
こんなことならもっと早く聞いてみればよかったよ。

尚、鶏モモ肉を山盛り食べてOKなのは、あくまで病気で食の細った老猫だからで
健康なコは原則ササミでヨロシク。

翌朝早く、ヒメさん元気よく外に出かけてしばし後、ハイテンションな鳴き声を
張り上げながらご帰還あそばす。
嬉しそうに目を輝かせベッドに飛び乗ったヒメさんは、口に子雀を咥えておった。
そうかそうか、ワタシの朝御飯を持ってきてくれたんだねえ・・・ううう。

ちなみに彼女は手術で歯を結構抜いているので、子雀は幸い無事救出できた。
ヒメさんが「お礼」のチキンにがっついているスキに、こっそり外に逃がして
やりましたとさ。

めでたし?



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がんばれヒメさん。



フランス産緑レンズ豆。
水に漬け置きせずにそのまま使えてすぐ茹るから、結構便利な食材でもある。
手っ取り早く豆を食べたいときにオススメです。



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7月4日新刊発売予定(予約済み)。ブログもあるでよ。

arima0831 at 23:45|PermalinkComments(22)TrackBack(0)この記事をクリップ!西洋料理  | 日ノ出町・伊勢佐木町

June 17, 2009

荻窪『安斎』へ単独鰻遠征! 〜美食爆食週間の挙句・・・〜

突然戸籍謄本が必要になった。

別にとうとうオットに愛想をつかされた類の戸籍問題ではなく(多分まだ大丈夫・・・
な、はずだ・・・)、オットに「ちょっと取ってきてくれ」と頼まれたのである。

「じゃあ鰻を食べてくるからね」となるべくクールに申し伝えると「ナゼ鰻?」と。

それはね、我々の戸籍が相変わらず荻窪にあるからなんだよ・・・という事実に
強烈に反論するオット。
「ウチの本籍は横浜市N区のはずだ」と。
ああ、まだそんなこと言ってるやつがおったか・・・と、ちょびっと呆れる。
いや、二年前はワタシも同じ反論をN区役所の担当者相手に展開しかけたんで、
そう言いたくなる気持ちはわかりますけれどね。

結局ちょうど二年前の荻窪遠征(目的は同じ「戸籍謄本取得」)以来、
戸籍を動かす手続きをしないでずるずるそのままになっているのだ。
だから我々の本籍は相変わらず荻窪。わかりましたか?

「で、ナゼ鰻?」と食い下がるオット。
「荻窪に行くのに『安斎』に行かずに済まされる人生など無意味なものであろう」
と、なるべくクールかつニヒルに言い放ってみるワタシ。
さらになにか言うようならば・・・と論理武装の砦を内心固めにかかったところ
「そうか。まあ鰻くらい食べてきなさいよ」と。

偉いぞオットよ。

「じゃあ白焼きも付けていい?」
「おう。あったりまえよ!」

こういう時にチマチマした言いがかりをつけない呑気な性格は、オットの美点と
言ってよかろう。
エサで釣ると行動が早くなるところを見透かされているような気もするが、
安斎に行けるのならば文句はない。

早速ある日「アリーマでえす。今夜行きまあす」と店に電話をする。
ホントに安斎の大将はワタシを「アリーマさん」と頑なに呼び続けているのだ。
結婚前から変わらぬ名前、なのではある。

時間を決める。
この店の場合、予約時間は厳守。
その時間に合わせて出来上がりを調整してくれるからだ。
黙って予約だけすると、予約した時間に鰻丼が出る。
白焼きなどが食べたければ、予約時に言っておくこと。

道中足取りは軽い。
なにしろ二年振りなのだ、考えてみれば。


安斎つきだし安斎漬物

「白焼きと鰻丼の前にちょっと飲みたい」と頼んだら「なにか考えとくよ」と。

まず出てきたのがこんにゃくを焼いたもの(左)とお決まりのお新香(右)。
ただのこんにゃくと侮るなかれ。
香ばしい焦げ目をつけて焼いたこんにゃく。
程良いピリ辛味に胡麻の風味もふんわりと。
なんということのない素朴な一品に思えるが、なにかしら面白い手間がかかって
いるらしい。なにか聞いたけれど「まあちょっとね」と軽く笑って流された。
まあウマイからいいや、と楽しく食べるほうに専念する。

お新香の上には例によって生ハムがのっている。
この生ハムの塩気が、お新香の一味違う塩気や酸味とシンプルながら絶妙に絡む。
ビールが進む。

安斎ヒレ焼き&玉子

「う巻きみたいな感じね」と出てきたヒレ焼き。
ふんわりと軽やかだが柔らかすぎない、端正な卵焼きにのせて食べるもよし。
ヒレだけ噛み締めればむっちり濃厚な脂がこれまたタマラン。
もちろん卵焼きだけでも素晴らしい出来なので、一皿で三度美味しい。

う巻きは『尾花』のものが絶品だったが、玉子の甘味とコクがせっかくの鰻の脂の
旨味を吸収してしまう、ちょっと残念な印象もなくはない料理。
こうして玉子焼きを別に沿えるのは正解だなあ、としみじみ思う。

いい気分で酒が進んでもう止まらん嗚呼。

安斎白焼き

そして数年来の念願だった白焼き登場。

まずは上にのっている大振りの肝を、思いっきり一口で食べてしまう。
ちょうど芯まで火が通るまで、さっと茹でてある肝。
ぷりぷりした歯触りの一瞬後に、肝の旨味が口中に溢れる。
うっすらとレアな味わいに、うっとりと遠い目。酒だサケださけをくれ嗚呼!

白焼きは、最初ちょっと頼りないような風情の箸触りなのだが、一口食べれば
みっちりした実に濃厚な食感とともに蕩ける。
湯気が立つうちもよいのだが、てれりんてれりんと飲みながらつつくうちに
つい冷めてしまったものが、何故か脂の旨みを濃くしている不思議。

「なんで冷めてもこんなに脂が甘くてウマイの?」と聞いたら、大将はフフと
嬉しそうに笑って右の二の腕をパンパン叩いた。
あ、そりゃあそうだ失礼しました、とご機嫌で笑う酔っ払い。ワタシのことだが。


安斎肝吸い鰻丼についてくる肝吸い。
くどくない上品な出汁に朧昆布。
その底には蚕豆が沈む。
肝は軽い焦げ目がつくくらいに
炭火で炙ってある。
白焼きに付いてきたものとは
また一味違った肝の味を
香ばしさとともに楽しめる趣向。

季節の蚕豆もほっくりとウマイ!


安斎 うな丼

鰻丼の蓋を開ける。うっふふふ。

実はいままでは昔のエネルギッシュに脂が弾けまくるイメージが強かったのだが、
随分と穏やかに落ち着いた味わいになったなあ、と食べ進みつつ思う。
大将自身も以前は、ちょっと気難しい尖った感じの接客を嫌う声がたまに聞こえた
ものだけれど、最近は優しくなったと評判だ。

そう言ったら「俺もいい加減に角が取れるトシだよ」とまた笑った。

昔のものはもちろん忘れがたいほどウマイのだけれど、ちょっと変化したこの鰻は
昔の食べ応えが薄れぬままに、後味の余韻がしみじみ長くなったような気がする。
いい具合に枯れて味わいと深みを増した誰かを、誰ともなくちょっと思う。

ここの鰻は「頑固な職人の鰻」。
もう20年以上、これ以上ないほど真剣に鰻だけと向かい合ってきた大将の姿が
そのまま映った逸品だ。


ところでこの日は「栄楽園最終攻撃作戦」の中日なのでもあった。
おかげでなんとなく美食爆食強化週間となり、ここで過剰摂取したカロリーは
謎のブラックホールに吸収される・・・はずもなく、絶賛大増量して体重計に出現。
月が明けて梅雨入りした今、そこそこ真剣な減量大作戦を展開中だ・・・やれやれ。

でも期せずしてキッチリ栄養をつけたところで梅雨時に突入したので、例年よりは
体調が良い、ような気がする。

あ、そうそう。
「本籍が荻窪だから戸籍関係の書類は荻窪まで取りに行かなければならない」
というのは、迷信を通り越して妄信の類。
やろうと思えばお取り寄せだって昔からできるらしい。

でもまあそういうことにしておくと、また鰻を食べる口実ができそうなので
結局当分本籍は動かさぬままになりそうな様子ではあるよ。




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梅雨時につき、更新頻度は例年通り湿気気味だったりする。スミマセン。




今年も活躍中の布団乾燥機。最近不調なヒトは、騙されたと思ってお試しあれ。
そこいらの鍼灸整体マッサージ一回分以上の価値は間違いなくある。


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とりあえず毎日3分。内容も3分だけど、意外に効いてる気がしないでもない・・・?

arima0831 at 21:40|PermalinkComments(6)TrackBack(0)この記事をクリップ!うなぎ  | 中央線沿線

June 09, 2009

さよなら『栄楽園』! 其の二 〜ひとりメシ嬢と二人メシで最後を飾る〜

嗚呼、栄楽園
こんどこそ最後の一回である。

一人で何度か出かけて見たが、やはり単にメシを掻っ込むだけでは食べるものにも限りがある。

例によって思念に蟻地獄を設けて「誰か行かないかねー」と強く念じていたところ
例の如く(?)知己の中ではひときわ徳の高いひとりメシ嬢が落ちてきてくれた。
即座に電話をして某日夜に二席確保。
前回食べそこねただけに、この期に及んで売り切れは悲しすぎる・・・と「白切鶏」も
ついでに予約しておいた。

お店には「相席で構いません」と伝えてあったのに、行ったら二人で一卓どうぞと。
最悪30分くらいでゲリラ戦的に食べて帰るぞ、と思っていたのだけれど、
「せっかく御予約いただいて、お料理を召し上がっていただくのですから
どうぞゆっくりと一卓お使いください」と逆に気を使ってもらってしまい
平身低頭恐縮する。

そうか、ここはやっぱり実にちゃんとした店だったのだなあ、とイマサラながらに
しみじみと思った。
どこぞかのタカピーな行列店混雑店は、この店の人たちの爪の垢でも煎じて飲むがよいぞ・・・。

「予約してお食事ならばテーブルはゆったりと」という気配り、当たり前のようだが
昨今はそこそこの高級店でも案外ダメだったりする。
こんな質素な小さな店なのに、こういうお店の人たちの気持ちの真面目さ誠実さが
長年にわたって色々な人の胃も心も癒してきたのだろうな。

栄楽園 白切鶏

見た瞬間に「これはウマイよう!」と思わず言葉が漏れた「白切鶏」。
「冷たいゆで鶏」とメニューにはある。
ぺりおさん一押しということで期待も高かったが、なるほどこれは素晴らしい!
旨みがギュッと詰まった骨付きの鶏肉は、骨回りの肉がうっすらピンク色だが
しっかりと火は通っていて生臭さは全くない。
そして皮、身、骨回り・・・と、各パーツの味わい旨みがそれぞれ地味ながらじんわり
口中に広がるのだ。
これは逸品である。

香港やシンガポールの街角なんかでは普通に売っていそうな一品なのだが
これだけ鶏の旨みが絶妙に生きたものにはまず滅多とお目にかかれまい。

実はワタシ、鶏で一番好きな部分が「鶏皮」だったりする安上がりなヤツなのだが
鶏皮でこんなにしみじみ感動したのは初めてかもしれない。
適度に脂を落としながら程よい弾力を残した皮も素晴らしいが、身も別の旨みで
なんともしっとりした味わい。
夢中で骨をしゃぶって一瞬で喰い尽くしてしまった。

栄楽園 白切鶏鶏だけでも十分に美味いのだが
これまたステキなのが特製のタレだ。
ネギと油を和えたものに
オイスターソースにナニカの味を足した
甘辛いソースがのっている。
一瞬自分でも真似できそうに思えるが
でもやっぱり到底無理な「ナニカ」がある。
まさに「秘伝の味」というやつだろか。


え〜、これもう喰えないの・・・と、自分で書いてて目に涙が滲みます・・・。


栄楽園巻揚げ

実は本来揚げものがそれほど好きでもないので、巻揚げは一人ならばおそらく
あえて頼まなかった一品だが、ひとりメシ嬢のリクエストもあって頼んで見る。

一見ちょっと焦げちゃったかな、というルックスだが、コレがまた素晴らしい♪
香ばしさ一杯だがちっとも油臭さがない。
揚げ油が良いのだろうが、火の通り方も丁度ぴったりなのだ。。
中の具材は、海老と豚肉の程よい旨みを野菜が柔らかく受け止めている感じ。
食感としては、パリッとした皮の中にふんわりジューシーで柔らかな具が入って
他所の店ならば内側にもう一捻りしそうなところだが、この柔らかさが優しくて
とてもいい感じだ。

え〜、これもう喰えないの・・・とまた・・・(涙)

栄楽園 豚足

二人っていいな。まだまだいけるぞ・・・と、豚足。
この日、実はお持帰り用タッパも持参してきているので心置きなく頼む。

この豚足がまた・・・もうとろっとろ。
柔らかい味の薄い醤油味の餡が、このとろっとろをふんわり優しく覆っている。
基本的に豚バラ丼なんかの餡と同じだと思うのだが、これは豚バラにもいいが
豚足だとより一層生きる味だ・・・!

え〜、これもう喰えない・・・以下同じ(涙)

一体どうして今の今まで、ここでキッチリ「お食事」をしなかったのかね?!と
自分を思いっきり責めたい気分になる。

叉焼丼ばっかり食べて、早いウマイ安い♪なんて喜んでたワタシときたら・・・嗚呼。

ふと気がつくと、並ぶ人まではいないものの店内はちょうど満席。
周囲の「え、まだ喰うのかよ?!」と言いたげな視線が突き刺さってくるようだ。
気のせいだろう。気のせいだよね。
わっはっは。

栄楽園揚げワンタン

さすがにもうこれ以上頼むと、丼二種喰いは不可能領域に押し出されてしまう・・・
とは思ったものの、他のテーブルで頼んでいたこの「揚げワンタン」に目が釘付け。

ひとりメシ嬢が「ううう、いやしかし・・・」と同じ思いで悩んでいるようなので、
「いざとなったら丼は半分持ち帰ればヨロシ!」とコールをかけてしまった。

頼んで正解!
正直言ってどこで食べても「皮がパリッぱり〜」以上の喜びはなさそうな一品だが
ここの場合、結構ワンタンが大振りなので、具の豚肉がピンク色のジューシーさで
しっとりとウマイのだ。

しかも皮が香ばしい油で揚がっているので、パリッぱり〜♪の喜びはどこより強力
ときたもんだ。
この半満腹時(ナンダそれは?)ですらこんなに美味いのだ。
食事の前に、コレをお伴にビールで一杯やるのは堪えられまい。

なるほど人気メニューらしくて、周りの席で「ビールでとりあえず」な人達は
軒並み「とりあえずのお伴」に揚げワンタンなのだった。
ううむ。いままで気がつかなかったのも迂闊な話だ嗚呼。


栄楽園海老と玉子丼

ラストの海老と玉子丼!
ウマイっ!!
言うまでもないっ!!!

栄楽園叉焼丼

そして叉焼丼。
最後の最後の叉焼丼だ。
涙も出ないほどの満腹感とともに胸もいっぱいなのであった。

コレが・・・コレがもう喰えないなんて・・・しくしくしく。


改めて何を食べても本当に美味しい店だったんだなあと、しみじみ口の中で
あの味この味を再現しては涎を噛み締める日々。

中華街ナンバーワンの店でこそないが、真実オンリーワンの店だった。
時の流れ、状況の変化というものは、それなりにきちんと受け止めるのがオトナ、
とは思うものの、あまりに寂しくて蘇州小路には当分近づけそうにないワタシ。



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さよなら栄楽園!


追伸:
8日夕方にNHKに出たそうだ。
見そこねてしまったのだけれど、再放映しないかな・・・。




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壇流白切鶏は「蒸す」そうです。

arima0831 at 23:00|PermalinkComments(14)TrackBack(0)この記事をクリップ!中華料理(2008.6以降)  | 横浜中華街

June 05, 2009

中華街『栄楽園』で名残を惜しむ 其の一 〜嗚呼、海老と玉子丼!〜

とうとう5月31日をもって、本当に閉店してしまった中華街『栄楽園』

最後は大変な混雑だったそうだ。
「だったそうだ」と伝聞になるのは、ワタシが何度か出かけたときには
まあ混んではいるがほどほどの入り具合、と思えたからなのだが。
この辺は見事にタイミングの差だったように思える。

前の記事から二週間程の間に、ついつい何回か通ってしまった。

今回は「一人突入編」。
週日週末昼夜問わず毎回すんなり座れて、取り立てて窮屈な思いもしなかったが、
それは本当に運がよかっただけだと後で知った。


栄楽園海老玉子丼

メニュー名『海老と玉子丼』
酔華さんぺりおさんのところで見かけなかったら食べずに終わったかもしれない。
なんとも地味な名前だし実物もいたってシンプル。

実際ネーミングの通り、海老を溶き玉子で綴じて合間に刻み叉焼を散らしたもの。
しかし、この姿を見ただけで玉子と海老が嫌いでない人なら喉が鳴るでしょう?

海老は丁寧に下処理されてプリプリ。これが十匹以上入る。
うっすら甘い味のふんわりとろりとした玉子は、御飯に当る面はきれいに焼き目が
ついているのに、上はほどよくとろりんとした状態。
そしてほんの彩り程度にしか見えない叉焼が、玉子に別の甘味と脂の旨みを加えて
これを熱々御飯とともに蓮華に乗せて頬張ると、もうタマラン・・・!

これがもう食べられないと思っただけで、いまや涙が滲んでくるくらいだ。
いつも叉焼丼ばかりで、何故か目も行かなかった愚かしさが悔やまれるぞ嗚呼。

こういう料理は案外自分でもできそうな気がするのだが、火の加減も味の塩梅も
諸々の細かな下処理も、シンプルそうに見えてプロの技と仕込みの両方がなければ
なかなか真似のできるものではなかったと思う。

最後の最後で逸品を知った。
なんとか間に合ってよかった。


栄楽園イカ葱

イカのネギ和え。
名前だけ聞くと、これも軽くスルーしそうな一品。
都内某所で一度食べたイカネギがとても美味かったので、ちゃんとした店のものは
美味しいのだということは重々わかっているのだけれど、しかしつい別のものに
目が行ってしまうのだが・・・

ぺりおさん、ありがとう。
やっぱりこれは食べておいてよかった!

確かに「松傘に切ったイカをさっと茹でて細切りのネギと和えたもの」という
それ以上のメニューではないのだが、絶妙な茹で加減のイカにネギを載せて
とても香りの良い胡麻油を熱したものと、一手間かかった醤油ダレをかけると
二人前は十分にある一皿がアラ不思議、一人のワタシのささやかな胃袋に
するすると入って行ってしまうのだった。
味わいは軽いが、なんとも後を引く味だ。

この日は土曜日で、まさか入れまい・・・と期待せずに行ってみたら相席とはいえ
すんなり座れてしまったのだった。
しかし、この日最大のお目当てだった「白切鶏」は無情にも売り切れ。嗚呼。


栄楽園豚バラ

昔一度食べたきりだったが、どうしてもどうしてももう一度食べておきたかった
豚バラ丼。


栄楽園豚バラUP

寄ると一層よくわかるが、この豚バラは皮付き。
それがほろほろと蓮華で切れるくらいまで柔らかく煮込んである。
塩ベースの薄い醤油味のタレが絡むと、豚バラ自体のの濃厚さが不思議なほど
あっさりとした味わいに変わってしまう。
レタスが一見不思議なのだが、食感が良いのでいい組み合わせだ。

味わい上品な豚バラの煮込みなんて、今こうして考えてみるとそうどこででも
食べられるものではない。
ちょっとゲテなくらいに濃厚で香辛料の強いものも好きなのだが、実はこんな風な
優しい味わいが一番だったんだなあ・・・と改めて思う。


栄楽園ラーメン

これぞ昭和中華の王道!という姿。
シンプルなラーメンも良かった。
物足りない、という声もあったらしいけれど、ワタシは世間によくあるコウルセイ
哲学てんこ盛りの行列ラーメンなんかより、このシンプルさを愛するものである。
しかもこれが450円だった。
最近ちょっと値上げしたのだが、それでも450円だ。
値段のことを言い過ぎるのも卑しい話だが、この価格と無駄のないラーメンの姿に
『栄楽園』の全てが語られているような気さえする。

栄楽園叉焼丼弁当

ある昼下がりに入ってきたスーツのオジサマが「叉焼丼弁当ひとつ」と注文するのを
ふと耳にしたので「その手があったか!」と真似してみた。

あの叉焼丼をネギの香りを楽しみつつ、その場で掻っ込むのもいいが、
弁当にしたものを持ち帰れば・・・
しんなりとしたネギと馴染んだ叉焼の脂が御飯に滲み・・・うふうふうふ♪

これを自宅で盛り付けなおして、レンジでチンしていただく、なんていうズルまで
やってしまった。

このお弁当、叉焼とネギも御飯もかなりの量が入っていたので、二回に分けて
しかも二度目は半熟の目玉焼きを胡麻油で焼いたやつなんかを乗っけて食べた。
邪道と謗るものは謗るがよろしいわ。ふぉっふぉふぉ。

黄色いタクアンも、いままでなんとなく食べずにいたけれど、試しに齧ってみたら
見た目の派手ハデしさにしては優しい味わいだった。
叉焼とねぎの味と香りが滲みた御飯によく合うのだった。

もう一回夕食時に二人で突入するのだが、それは次回に・・・。

ところでここの料理は基本的にさっぱりしているのだが、毎回名残を惜しむ余り
「量を抑える」という努力を一切放棄。

しかも同じ時期に、鰻遠征をしたり友達の結婚式に出たり自分の結婚記念日で
イタリアン喰ったりと、罪深いほどの美食爆食を繰り返した罰当りモンのワタシ。

6月1日に体重計に乗って青ざめたさー。
インチキな沖縄弁で語尾ゴマカシたくなるくらいのもんさー。
もーでらびっくりさー(ナニ弁?)。

喰い過ぎれば素直に体重に反映する。
若い頃は夢にも思わなかったことだが、それが中年の真実なのである。
やれやれ。



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当分は粗食で暮らします。
でもこういう時に限って食欲をケダモノにする話がたまっているんだな・・・ううう。




買ったきりやってないコアリズム。やるさー。



海に行かないか海に行かないか
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うみねこに誘われて海に行く砂漠のフンコロガシの話、とか。面白いよん♪

arima0831 at 16:35|PermalinkComments(17)TrackBack(0)この記事をクリップ!中華料理(2008.6以降)  | 横浜中華街

May 29, 2009

中華街『福満園本店』で太平燕やらカキオコやら 〜福建料理大好き♪〜

オットと二人で『福満園本店』へ。
福建名物の太平燕(タイピーエン)が食べたくなったのだ。
以前やはりこの店で食べたことはあるんだけれど、今ひとつ印象が薄かった料理。
ふうんうまいじゃん、というベタな感想だけが記憶にある。

以前に本須さんの記事で見かけて、なんだか気になっていたのであるよ。

熊本で意味不明に郷土料理化した「太平燕」ことタイピーエン。
本来は福建料理です。
祝い事の席なんかで食べるものだそうな。

熊本のヤツは以前一度食べてみたけど、具の多いスープ春雨だった。
一時はやっていたけれど、最近はどうなんだろう?
家庭料理ならともかく、わざわざ店で頑張って食べるほど凝ったもんでもない、
というこちらもボケた印象。

ちなみに熊本県内でも、熊本市内近郊以外ではあまり知られていない気がする。
とりあえず、球磨郡は人吉あたりで生まれ育ったオットは「知らん」そうだ。
彼は故郷を離れて30年以上になるので、その間に変わったのかも知れない。
どっちみち、彼は基本的になにごとであれ「細かいことには疎い人」なので、
どうもイマイチ参考にはならないんではあるが・・・まあいいや。

福満園カキオコ

この頃はまだちょっと牡蠣の名残りがある春先だったので「福建カキオコ」を。
中国語では「海蠣煎餠」。
小さな福建牡蠣入りの薄い卵焼きみたいなものだ。

福建牡蠣は小指の先ほどの大きさで、日本人が普通にイメージするような
牡蠣独特の食感には乏しいのだけれど、味と旨味はみっちりと濃い。
真ん中の部分に、たくさんの小さな牡蠣とニラなどが平らに焼かれて、周辺は卵で
ふちが作られている。
日本のお好み焼きというよりは韓国のチヂミに似ているが、この卵が完全に具と
混じりあわないところがポイントなんだろうなと思う。
卵の甘味が牡蠣の臭みなどを受け止めながら、決して旨みまで邪魔しない。
タレなどはつけないものらしいけど、我が家的には黒酢をちょびっとつける。
店で頼むといつも不思議そうな顔をされるから、きっと邪道なんだろうな。

牡蠣=冬、というイメージだけれど、福満園など福建料理屋では一年中出ている。
中国では実際のところどうなんだろう?
どなたかご存じないですか?

福満園 福建風チャーハン

チャーハン食べたいとオットがいうので頼んでみた福建風チャーハン。
所謂「よくできたぱらっぱらのチャーハン」とはイメージが違って、
ややしっとりしているのだが、このしっとりは海鮮の旨みによるもの。
髪菜という中国海苔やらホタテ、海老、カニに小さな牡蠣など、細かく刻んだ海鮮
がたくさん入って、潮の香り豊かな面白いチャーハン。
量がかなりあるので今日のオカズ量にはちょうどよかった。

福満園 太平燕

そして太平燕。
茶色い団子は豚肉のすり身で作ったものだそうだ。
中にはうずらの卵が入っている。淡白な味だ。
これに海老やホタテなど、海鮮ベースらしきワンタン。
そして小松菜に春雨。

確かに印象がそう強いものではなくて、非常に淡白な味わいだ。
しかしここのスープは実に滋味深い優しい味で、さっぱりしたものを食べたい時は
本当に胃が和む感じがする。

この日の三点組み合わせは、バランスよくてとてもよかった。
ついつい余計なものを一品頼んで食べすぎた感じになるのだが、このくらいだと
胃にも財布にも実に優しく美味しい。

その後、今度は地瓜丸が食べたくなって再び出かける。

福満園 厚揚げ福満園 焼きそば

ついつい頼んだ厚揚げの前菜は、よく冷えていて濃い目の甘辛い醤油タレ味が
きっちり滲みこんでいる。
ビールに合いそうだが、この日は車だった。残念ながら。

そして焼きそば。
どうも一時期、熱に浮かされたように焼きそばばっかり食べてたのだ。
暑さが増すとともに「冷やし中華」にシフトして熱が冷めてきました。
ははは。

この店の場合餡がくどくないので食べやすくて普通にうまかった。
印象の強いものではなかったけれど。
だんだん焼きそばに飽きてきた時期だったのかもしれない。

福満園 地瓜丸スープ

そして地瓜丸。サツマイモの団子がやはり薄味のスープに入っている。
味はいたって淡白なのだが、オットが「あ、アレだ」と鼻をひくひくさせる匂い。

「酸筍(スェンスウ)」なる福建特産の無敵の超臭的調味料。
ぶっちゃけて言えば「雑巾を絞った匂い」ってやつだ。
一瞬不思議なのだが、これがスープになんともいい旨みを加えている。
頼むといつも「大丈夫ですか?」と確認されるのだけど、これがウマイ!

ここの地瓜丸スープは、大きな丼に小さめのこぶしくらいの大きさの団子が
ゴロンゴロンと五つも入ってきて千円ちょっと。
スープはもちろん、上品で淡白で繊細なこの店のスープなのだし、
これに浅利や白菜なんかも入るので、結構お得感のある一品だと思う。

福満園 地瓜丸団子の中身はこんな感じ。
福建牡蠣やら豚バラやら髪菜やら
青菜などの野菜やら具沢山で
これまた潮の香りが濃厚だ。
大きな団子の食感もモッチリで
二人で五個も食べるとかなりのボリューム。
淡白な味わいだが
食べ応えはしっかりとある。

団子を小鉢に出して、まずは割って皮と中身を一緒に。
そして中身をちょいとつついて、中に溢れる海鮮の香りをウフウフフと楽しんだ後
おもむろにスープを注いで、酸筍の香りとともに団子の味の変化を楽しむ。
地瓜丸はいつでも美味しく楽しい。
こんなものが道端で普通に山ほど売っていて、なんとなく買い食いして歩ける街を
想像すると実に楽しくなってくる。
一度行ってみたいなあ。


この店、なんだか結構通っているような気がするが、これはたまたまオットと
鍼の後でするっと立ち寄りやすい場所にあるから。
頼むものさえ間違えなければ美味しいし、店構えにしては値段もそう高くないので
なんとなく足が向きやすい店なのだ。

お出かけのときにはクーポンをお忘れなく。

福建料理は中華には珍しく全体に淡白でさっぱりした料理、という印象があって、
こってり濃厚なものはどうもなあ・・・なんていう気分のときに「あのスープ」をつい
思い浮かべてしまう。

横浜の場合、ここ以外にも本来珍しいはずの福建料理があちこちにあって、
中華街反対側の『客満堂』では一人前サイズが充実していて一人でも入りやすいし
石川町駅の向こう側にある『味香園』は『福満園』より値段も量も安くて
サービスが丁寧。
どこも好きな店だ。

長者町の『華隆餐館』並びにも一軒あるのを、最近発見してしまった。
この店、どんな感じなんでしょう?
店先だけチェックした限りでは、地瓜丸なんてあって良さそうだったんだけれど。
行ったことある方、どなたかいらっしゃいます?



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雨が止んだら野球を見に行きたいなあ・・・と曇り空を睨む午後。




福建生まれのクワガタ、売ってます・・・。



定年後の一風景―中国福建省での一年定年後の一風景―中国福建省での一年
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arima0831 at 15:00|PermalinkComments(8)TrackBack(0)この記事をクリップ!横浜中華街  | 中華料理(2008.6以降)

May 26, 2009

西横浜『愛福楼』の冷やし中華がなかなかイケていた! 〜そして、冷やし中華の謎・・・?〜

テロリストになりたくなるほどの猛暑に襲われた先週後半某日。
愛する『栄楽園』に強攻波状アンブッシュをかける日々のさなか(詳しくは後日!)
何故か西横浜駅近辺で突如ランチ難民と化したワタシ。

なにしろ時刻は午後2時過ぎだ。
ただでさえマトモな店はランチ営業を終了しているのに、あろうことかこの界隈は
「マトモな店」すらろくに存在しない食文化砂漠地帯西横浜。

最近はイタリアンの名店『スペリアーモ!』までが改装のため一時休業ときた。
まあここは元々ランチはやっていないけれどね。
(この休業がいつ頃までなのか詳しいことを知っている方、是非教えてください!
三月から半年、という話はチラッと聞いてるんですが・・・)

そんなわけで、冷やし中華同時多発テロ@西横浜『愛福楼』
ヌシさんがよくお出かけのお店でもある。
前を通ったことはあったが、このあたりで中華と言えばダメな店、という先入観で
なんとなく行こうともしていなかったのだが・・・

愛福楼冷中

おを?!
ナントなかなか姿のよい冷やし中華!!

いい具合にプリッと茹で上げられた海老、ちゃんとした叉焼、美味しい蒸し鶏。
マトモなくらげとキュウリ、そして長葱の細切り。
反対側には錦糸卵の細切りも彩り良く乗せられている。

これは胡麻ダレだが、黒酢醤油タレも選べる。
ヌシさんによると「平打ち麺」というステキなオプションもあるそうだ。
ワタシが行ったときには出ていなかったと思うが、時差の関係だろか?
しかし普通の麺でも、キュッキュと冷水で〆た食感が良くて十分にウマイ!

タレは甘すぎず酸っぱすぎず、ほどよい上品な旨みで麺とよく絡む。
ほどよく上品な中華系の料理が出てくるとは思えないエリアだけに
思わぬオドロキなのではあったよ。

この冷やし中華が野毛や伊勢佐木町あたりで出てくるのなら通ってしまうだろうし
中華街で出てきたとしても「上出来」の部類に入ると思う。

遠征するほどではないにせよ、お近くお立ち寄りのことでもあるなら是非どうぞ、
とは確実に言える。

去年食べた『桃源邨』がちょっと飛び抜けてはいたし(今年は始まったのかしら?)
『福源楼』『中華飯店』のひとひねりしたものも大好きなのだが
ここの冷やし中華も一度食べた限りじゃ去年の『大珍楼』くらいにはイケてる。
ウマイです♪

愛福楼水餃子

何故か紺のメイド服風の制服をお召しの中国人のヲバサマが
「これオイシ♪」とオーダー時に微笑んでくれた水餃子。

「まあフツウ」ではあったが、餡の味がギトギト濃くなくて食べやすい。
皮も柔らかめとは言え、ちゃんと自家製しているマトモなもの。
中華街だってもっとひどい水餃子がいくらでも出てくるのだから
この西横浜砂漠で「水餃子がフツウにうまい」ならば、もーワンダフルざんすよ。

聞いてみたら、ここの厨師は中華街の『金福楼』という店のチーフだったという。
なるほど、ただの街中華とは一味違うわけだ。
基本のちゃんとした中国人のシェフで、日本人の好みもしっかりわかっている人が
料理をしている、という印象の店だ。

しかも値段は西横浜街中華的なのだから、これはウレシイ♪
夜は夜なりにお得なセットなんかが充実しているみたい。

愛福楼 001愛福楼 005

お店のヲバサマが「どうぞまた来てクダサイ」とにこやかに渡した赤いカード。
帰宅後、赤のインパクトにしばしココロ奪われてしまった。

しかしこの「住所」はすごいな。どこで印刷したのだ?
しかも裏面の地図はどう考えても簡略化しすぎ。
このイメージで店を探すと、うっかり界隈の「ダメ店」に入ってしまいかねないぞ。
なんだかいい味出してます。

中華料理 愛福楼 (中華料理 / 西横浜、天王町、戸部)
★★★★ 4.0




ところで、最近HP及び掲示板お引越しを敢行中の某たぷたぷ大喰神
「この季節になるとある年齢層の方々が、冷やし中華やスイカの最前線に
ソワソワし始めるのはなぜなのだろうか」という疑問を投げかけていたが・・・

ええっ?!
この季節になると誰も彼もが多かれ少なかれ「冷やし中華」という言葉にピピピピと
強く反応するものなんじゃあなかったの?!
至極普遍的な状況だと信じていたが、そうではなかったのか??!!

「ある年齢層」とは明らかに「中年〜壮年」のことだとすると、ひょっとしたら
エアコン普及率がまだ低い時代に幼少期を過ごしたからなのかもしれない。
むおんむおんと蒸し暑い中、冷たい中華麺にいろいろオカズが乗った冷やし中華は
確かに家でも店でも「涼」な一品だった。
ノスタルジーなのか幼児時代の刷り込みなのか知らんが、確かに特別な響きが
ある料理だと素直に認めよう。

そして夏期間中しか店で出てこない「季節もの」でもある。
この年中無休な今の世の中でも、冷やし中華だけは「夏限定」だ。
「あるうちに食べとかないと」という気分は、暑さ増すとともに盛り上がる。

しかも外で出てくる冷やし中華って、意外に「ウマクナイヤツ」が多いのだ。
隅々に手間暇かければ確実に上手くなるものなのにね。

そんなわけで、マトモな冷やし中華をマジメに作る店って褒め讃えたくなる気分に
なってしまうもの、なのかも知れない。

皆さん、どう思われます?

愛福楼 ( 戸部 / 北京料理 )
★★★★4.0
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あ、そうそう。
ワタシが「外のうまい冷やし中華促進委員会」の会長選挙出馬を目論むくらいに
外冷中推進派なのは「自分で作ると暑いから!」という自堕落な理由によります。

冷やし麺の類はすべからく「涼しいのは食べる人だけ」の絶対則があることを
ひとつ世間に認知してもらいたい・・・と夏が近づくたびに思うのです。

ダメ?



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夏が来れば思い出す♪

PS:
『栄楽園』は26日火曜日は営業してます(本来は定休日)。
6月中の営業は「原則ナシ」だけど、宴会の予約なんかは「応相談」みたいな?
ちょこっと参考情報。


中華点心ストラップ!


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おすすめ度:4.0
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工藤の一勝に涙!
玄米喰ってここまで頑張ったのだなあ・・・この本、面白いです♪

arima0831 at 02:00|PermalinkComments(4)TrackBack(0)この記事をクリップ!その他横浜  | 中華料理(2008.6以降)