February 2008

February 27, 2008

香港国際空港でランチ 〜ラスト一食で名残を惜しむ〜

やっと最終回。嗚呼!

昼過ぎにホテルを出て空港へ。
空港の食事って当たり外れが激しいのだが、香港はどうだろう?

あたりをぐるりと歩き回ると、ちょっとしたファーストフードのスタンドから
そこそこまともなレストラン風まで各種そろっている。
なんとなくファミレス風の店に入ってみた。

麺魚蛋粉(魚団子入り麺)
日本の立ち食いスタンドのキツネウドンを
米の麺に換えて広東風味にしたような味。
それ全然違うもんだろ、って・・・
いやまあそうですね。はは。

ちょいとチープな感じだけど薄味さっぱりで、立ち食いウドンよりはかなりウマイ。
値段も日本の立ち食いうどんくらいはするので、物価を考えると
三割ウマでまあいいか・・・などとワケノワカランことを考えた。
なんだか不思議と和風に見えるのは何故かしらん?

薬膳スープ准山杞子螺頭燉鶏湯。
准山(干し山芋)・杞子(クコ)・螺頭(干しサザエ)
燉鶏湯(鶏の煮込みスープ)。
単に「薬膳スープ」と書くより
この方がありがたみが増す(?)

食べているときはほとんどなんだかよくわからなかったのだが
やっぱりこういう料理名がわかると後で「へえええ」と思える。
別に書き留めておいたのでもなんでもなく、たまたまもらったレシートが
読みかけの本に挟まって出現しただけなのだが。
こういう記録をきちんととっておけば、単に喰って太るだけでなくて
少しは利巧になるのにねえ・・・とかナントカ、たった今この場で
イマサラな反省をしても、もう遅すぎるぞ。

そうか、確かに不思議な食感の野菜は山芋だったし、干し貝らしき食材も入っていたな。
鶏以外のもんは今ひとつよくわからなかったが、漢方薬膳の香も満載。
空港のファミレスもどきなレストランだというのに、アタリマエにこんなものが食べられるのは嬉しい。
まだなんちゃって病み上がりの胃腸に、じんわりしんみりと滲みてくる。
しつこいようだが、日本のコンビニで24時間売ってくれ!

チャーハン揚州炒飯。
見かけはファミレス風にちょいとチープで
値段は結構な量とはいえ1000円を超えるし
市内某所で食べたものには及ばないが
結構ぱらっとウマくできた炒飯だ。

さてこの辺で、あと数品メインが来るはずだ。
来るはず・・・あれ?

何故かスイーツが先に出現。
その後、店員は伝票を置いて立ち去ったのだった。
どうもオーダー漏れがあったらしい。

慌てて追加コールをかけようとすると「もうよいであろうが」と
向かいのオットが腕組大魔神様化している。
え〜〜〜〜、だってぇぇぇぇ〜〜〜〜〜・・・とブーイングを吹きかけるが
ここで勝てないところが、ウチの夫婦の現実的な力関係を良く示しているような気がするな。嗚呼。

本当は「じゃあ搭乗口で再集合」と言い置いて、まっしぐらにメシを喰いに走り去ろうとしたのだが、厳かに「俺も行く」と言い渡されたのである。
まあ、連れがいると食べられるものの種類は増えるから嬉しいのだが、
こういう突然大魔神様出現的状況で臍を噛む場合もあって痛し痒しだな。

菓子小豆焼餅





さすがに温かい薬膳系はなかったが、擂沙湯丸(左:きな粉まぶし胡麻団子)と豆沙鍋餅(右:小豆のクレープ包み焼き)を頼んであった。

「冷めるから早く食べなさいよ」と言われて、噴き出すブーイングを押し戻すように一切れ口に押し込むと、どちらも素朴なおやつ感覚の菓子だ。
こういうのもいいよね、と顔がほころぶ。
どちらも地味なルックスなのだけれど、甘味が淡くて素材の味と香りがして心和むな。

ほんわりあったかな団子を噛めば、熱い胡麻餡が溢れる。
きな粉と胡麻の香りがいい具合に混じりあう。
鍋餅は外はサクサク中はモッチリな食感。
うすーく挟まった小豆の仄かな甘味。
地味なくせに結構イケてしまうぞ。
もぐもぐ。

あんまり「お菓子食べてる感じ」がないもんだから・・・なんだか
「食後のデザート」も、すっかりクセになってる・・・(嘆)

「全部食べていいぞ」
「うん♪」
(・・・かなりあっさり猫だましにあっているな・・・)

この30時間ほど前は、呪詛と悲嘆とその他諸々を吐き散らしながら、
海老になって呻いていたのをふと思い出した。
やっぱり、きちんと食事が出来るってありがたいものだ。

アリガタついでに、帰りの機内ではしっかり食べて飲んだくれた。
機内食、実に不味かったが。
なんかテイクアウトしておけばよかったと、しみじみ後悔したぞ。

香港の空港で飲み食いするならば、搭乗ゲートに入る前が勝負だったのだ。
知るか、そんなこと!と、悔やんでももう遅い。
マカオ行きフェリー乗り場と違って、焼売だの茶玉子だのはない。
あるかも・・・と淡い期待をしたんだけどな。
やれやれ。
日本ならチクワくらい売ってるんだけどなあ。
チクワもなかった。うにゃ。

でもまあ、お酒がしっかり飲めることも、コレマタ一つの幸福だ。
タダだしさ。
酒が飲めるようになれば、もう怖いものはない

・・・体重計以外は。
嗚呼、海老になってまでリセットしたのに、キッチリ2キロ増だ。

今年はちょびっとメタボコンシャス(?)に・・・と家で俯きがちに誓ったが
結局あんまり進展はないまま、春はすぐそこまできてしまっている。

なんとかしなきゃなあ。

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ああ、喰ったクッタ・・・。



クコの実。目に良いのは有名だけど、肝機能強化にも効くそうです。

クロワッサン ちゃんと役立つ実用の本 漢方・ツボ・薬膳・気功の本 (クロワッサン・ちゃんと役立つ実用の本)


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February 25, 2008

香港再び!其の二 〜帰国日の朝飲茶〜

特に深い考えも計画性もなしに「香港で喰ったもんの話をベタにひととおり」というコンセプト(?)で、本当にべったらべったら延々と年明けから続いてしまった。
書いてる本人が既に飽きているので、読む側はもっとツマランのだろうな
などと思ってみたりする。
しかしなんだかここまで来ちゃったし、もうこの日で日本に帰るんで・・・
あと二回だけ・・・スミマセン。
まだ喰ってたのかよって・・・そうなんです、スミマセン。

香港発15:20のフライトなので、当然まだ食事ができる。
本来ならば、この前夜あたりにドカンと一発死ぬまで喰って、もう思い残すことなく香港を去るはずだったが、この夜は体調の関係で麺粥薬膳スイーツに抑えた。

薬効霊験あらたかに、朝起きると健康にアタリマエに空腹だ。
よぉし!と気合を入れて、滞在中は無理にきまっとるワイと諦めていた「朝飲茶」に出かける。怪我の功名だな。

まったく、朝から晩まで何かしらうまいもんにありつけるから嬉しい街だ。
るんるん。

看板最初の晩に出かけた『鳳城酒家』へ。
夜はそこそこのレストランだが
昼間は飲茶をやっている。
夜に食べた限りでは悪くないし
表に張ってある値段が安い。

いわゆる「オーダーシート方式」というやつで、卓上に置いてあるメニュー表にチェックを入れて注文する。
12ドルのものが9ドル、といった具合に同じメニューが朝は安い。
出発日に至って初めて「香港の早起きは三文以上の得」と学習する。
遅かったがなあ・・・。

腸粉またかい!という
声が飛ぶかな叉焼腸粉。
どこで食べようとソコソコうまい。
横浜中華街でも同じ(呆)
しかしまあ名残を惜しみたいわけだ。

叉焼パイ蝦餃



お腹にたまりそうなので、なんとなく避けていた叉焼パイ(左)。
無難な一品だがサクサクしていい感じだ。
蝦餃(右)ももう一度。どうも我が家的には「エビはもういいや」な気分なのだが、でもまあ無難に食べ納めというやつ(?)

粥皮蛋瘦肉粥。
お茶碗一杯分ほどの量だが
これがHK$9=150円ほど。
高いか安いかよくわからんが
出汁がきいてウマイ!

薬膳スープきのこと魚の薬膳スープ。
この漢方風味は既に病み付き。
体調の悪い朝はこれに限ると思う。
帰国後二日酔いの朝、特にそう思う。
日本のコンビニあたりで売ってくれないだろうか・・・?

鶏のパー「・・・すっかり具合はよいようだな・・・」と
オットがうんざりした声を出す。
鶏のモミジだって中華街にあるが
だから香港で一度も喰わない
理由にはなりませんって・・・。

デザートなんだかきらびやかな寒天寄せ(?)
薄い飴色の部分には
金木犀の花で香りがついている。
白い部分はココナッツミルクに小豆入り。
上品でステキだ。
それにしても、どうも食後のデザートが欠かせない体になりつつあるな。

未練たらしく他のものを追加で指差点呼しかけていると、オットの目つきが険しくなるのだった。
だってまだ食べられそうだけど・・・
「この期に及んで絶対に具合が悪くならないと誓えるか」って・・・

そういわれると、どうも弱気なワタシ。
メニューも広東語のみだから、ロシアンルーレット状態でヨクワカランものをコールして残すのもイヤだ。

しくしくブチブチ言いながら、ホテルに戻って荷造りをした。

こうしてみると、まだもうちょっと喰えたに違いない・・・と、イマサラに恨みがましい気分になる自分が悲しい。


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スミマセン、あと一回なんで・・・。



金木犀のお茶。
桂花は鎮静安眠、冷え性予防に低血圧対策南下の薬効があるそうで・・・。

超級食香港 (コロナ・ブックス (22))

次回は是非とも超級食三昧したひ・・・(憧)

arima0831 at 05:22|PermalinkComments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 香港・マカオ 

February 23, 2008

関内洋食『ポニー』 〜ナポリタン・ハンバーグで故人を偲ぶ〜

歯医者に最近通っている。
もんのすごぉく苦手な場所なので、30分も口を開けた後には全身グッタリふら〜ふら〜と、怪しげに揺れる目の虚ろな人と化して出てくる。
三歳のころ、怖くて泣いたら黒い鬼のよーな顔のヲヤジ歯医者に怒鳴られて、よけい泣いたら「出てけ!」となって母がかんかんに怒ったことがあるのだけれど、情けないことにそのときのトラウマが解消できてないらしいのである。

ちょいと気分治しに、ふら〜ふら〜ゆら〜とKIKUYAへ向かう。
ちょうど3時半ごろだから、少しは空いているはず・・・と・・・

「今日はソース終了のため閉店」ということなのだった。
最近テレビに出たおかげで、相当混んでいるらしい。
まあ、お店の人気が出るのは良いことだ。

実は最近亡くなった知人とここでたまに遅いランチなどしたこともあって、故人を偲ぶよすがに・・・などと湿っぽいことも考えていたのだが、まあよかろ。

ゆらゆらが治まってきたし、その人に連れて行ってもらった店に足を向けることにした。悲しみを越えて、なんちゃって空腹も限界だぞ。
急ぎ足で馬車道へ・・・

ポニー
最寄駅:桜木町 / 関内 / 馬車道
料理:西洋料理一般 / 洋食 / オムライス
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食


知人とはこのところ交遊が途絶えていたのだが、以前はよく一緒に遅いランチに出かけたものだった。
ポニーもそんなきっかけで教えてもらった店だ。

ナポハンいわゆる「ナポハン」こと
ナポリタン・ハンバーグ。
知人はナポリタンが好きだった。
正直ワタシは「ケチャップ味」が
どうもいまひとつ・・・なのだが
知人が食べているのを一口もらって
ついでにもう一口勝手に食べた。
結構うまかった。

ここのハンバーグは久しぶり。
絶品ハンバーグ!!というものでもないが、なんとなく安心する味だ。
ソースがいい味を出していて、これだけご飯にかけて食べたくなる。
しかし、結構な量のナポリタンがついているのでライス追加は暴挙。
まあ、また次回だな。

ナポリタンはしっかりとケチャップ味。
あのとき知人が食べていたナポリタンは、どうも違う味だったような気がするのだが、まあたぶん気のせいだろう。

わるいけどさあ、ワタシはやっぱりナポリタンてダメみたいだなあ・・・と、多少湿った気分でぼやいてみる。
まったく故人を偲びに来てまだ文句を言うかね・・・と、我ながらちょっと呆れたが、たぶん前に座っていたらこんな会話になったのだろうなあという気もするな。


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心から冥福を祈りつつ。



ナポリタン (小学館文庫)

手軽に文庫で出てます。

arima0831 at 10:21|PermalinkComments(12)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 西洋料理 | 関内

February 14, 2008

香港再び!〜正斗粥麺専家で絶品皮蛋及第粥など〜

結局、一泊のマカオ滞在「ファラオの復讐対策の復習」で半分消えた。
なかなか面白そうな街なので未練たらたらだが、いいところだとわかったのだから、また来ればよいことだよ、と自分を慰める。

アタリを引いたにせよ引かなかったにせよ、一泊ではせわしいだけだ。
今回それを改めて痛感した。
二泊しなくちゃね、やっぱり。

香港に戻って、ホテルに夕方チェックイン。
まだ本調子とは言いがたいが、昼に多少胃腸に優しいものを食べられたのが良かったらしくて、前の晩や朝方と比べればかなり元気だ。

夜はやっぱり「麺粥だろうなあ」と、再びハッピーバレー地区を目指す。
ホテルから車ですぐなのだ。
特段何の変哲もない住宅地だが、落ち着いていて動きやすい。

正斗正斗粥麺専家。
店内は粥麺屋というよりはレストラン。
そこそこ大きな店が
9時過ぎに行ったら満席だったので
店内でちょっとだけ待つ。

香港の夕食時間は、日本より遅めらしい。
そのせいだか、ありがたいことに店の営業終了も全体に遅い。
ここも深夜まで営業との由。
構えでわかるとおり、麺粥専門店としては結構な高級店らしい。

麺ワンタンメーーーン!
と、思わず叫んでしまった。
スープが一瞬結構「海老クサイ」が
啜ると全然コクが違う。
奥行きのある上品な優しい味。

こりゃ、ウマイぞ。
けっして安い店ではないのだが、その価値はあるみたい。

オット「朝喰ったのと同じくらいウマイ」とのたまわる。
面倒くさいので突っ込みは入れずに黙って麺を啜る。
ワタシは病み上がりなのだ。

及第粥皮蛋及第粥。
モツが山ほど粥の池の底に沈んでいる。
ピータンもごっそり。
数日前に食べた及第麺
モツの処理が悪くて生臭かったのだが・・・

・・・ここのモツは、きちんと処理されていて食感も味も上々だー(喜)
ワンタンメンの倍近い値段で、たかが粥がHK$50。
どうかなあと思ったが、高いだけのことはある。
中華街の粥屋と大差ない値段だ、とか無粋なことは言わぬが花だよ。
量もかなりしっかりとある。
うまいぞウマイ。

カイラン腸粉





すっかりクセになったカイラン菜の蛎油あえ。
ついでに腸粉も頼む。
昨夜海老と化した恨みをこめて「海老入り」にした。
モッチリした腸粉に包まれて、大ぶりの海老がプリプリ口で弾ける。
やっぱり叉焼入りのほうが好きだが、これはこれで悪くないのだ(嬉)。

もやし河麺もやし河麺





もやしと肉の炒め河麺。
河麺は米粉でできたきしめん風の幅広麺で、意外にモッチリした食感。
見たところ地味なのだけれど、モヤシと細切りの豚肉にちょうどいい具合に餡が絡んで、かなりの量なのに箸が進む。

ここまで料理にハズレがなければ、なんかもうちょっと食べたくなるぞ。
ふふ、スイーツ行ってみよう!

スイーツ2スイーツ3





左は蓮の実入り小豆のお汁粉。
右は黒胡麻のお汁粉。
どちらも温かい。

蓮の実がホクホクして、小豆の食感と相性よい。
これは体に沁み込むような気さえしたのだけれど、後で調べたら蓮の実にはお腹を温めたり傷んだ胃を治したりする薬効が、小豆には毒だし作用があるそうで、ウマイと思うものは体が求めるものなんだなあ、と実感した。
黒胡麻も美味しいのだけれど、このときの胃腸にはやや重い感じ。
でも、どちらも甘さ控えめでウマイのだった。

この店、なにを頼んでも味付けがくどくなくて、なかなか美味しい。
有名な店なのだそうで、次から次へと人が来て盛況だ。

なんだか人心地ついた感じで、ほっとした。
体調を崩して回復しようという時は、消化のいい美味しいものに限る。
これが普段の倍ウマく感じるから、嬉しい話だな。

なんだかんだと結構量が食べられた。
食べるごとにぐいぐい元気になってくる実感があるから不思議だ。
食べ物が体に合うのだろうか。

翌朝の「朝飲茶」に備えて早寝をした。


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体調が悪いときこそ旨いものってあるもんだ。



蓮の実。鎮静作用もあるそうです。

北京のやさしいおかゆ―やさしく作れて体に優しいおかゆレシピ


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February 13, 2008

マカオをぶらぶら 其の三 〜病人食・養生食天国のありがたみが胃の腑に沁みる〜

激戦の夜をくぐりぬけ、しばらく眠る。
早朝目覚めると、どうも全身だるくて熱っぽい。

なんでマカオ二泊にしなかったのかなあ、と軽く心の中で愚痴。

まあいいや、と寝なおすことにする。
これで熱が上がってきたら、ホテルに事情を話して、ドクターを呼んでチェックアウト時間を後倒しにしてもらおう。
最悪の場合、マカオから香港の空港へはフェリーで直接渡れる。
香港の支払済み一泊分+今夜の一泊分がイタイけど、しょうがないな・・・

などなどぼんやり考えていると、オットが「大丈夫か?」と。
「うにゃあ」
「ダメかあ、じゃあ僕はなんか食べてくるけど、欲しいものある?」
「一発で胃腸の不調が消える漢方の秘薬を至急探してきて」
「そうか、口は動くようになったか。じゃあ行ってくるから」
「・・・・・・・・んがるるる」

さて、正午ちかく。
うとうとしながら「粥と薬膳スープと薬膳スイーツの夢」を見る。
イケる! 
食欲が出ればもう大丈夫だ。熱も下がってきている。

「ううう」と伸びをすれば「どう?」とオット。
「一時間後チェックアウト、かなあ」
「そう。食事どうする?」
「お粥と薬膳スープとあったかい薬膳スイーツが食べたいぃぃ・・・」
「お、大丈夫そうだな。じゃあ、ゆるゆる支度するか」

この落ち着きはありがたいが・・・

「ところでさあ、今食べてきたワンタンメン、ものすごくウマカッタんだ」

夢で描いたリストに「ワンタンメン」が加わる。 
昨夜と違う歌が遠くから聞こえる。

♪サンド〜バッグにぃぃ〜、うかんでぇぇきえぇるぅぅ〜〜♪

たてぇぇぇ〜!
たつんだぁぁぁ〜〜、ワンタンメェェェン!!

力石の立ち位置に、何故かオットが・・・クロスカウンターーーー・・・

と、ふにゃふにゃ気合を入れて起き上がったら、結構体が軽くなっていた。
ああ、喰い意地は世界を救うぞ、と、まだ多少ぼんやりした頭で思う。

フロントで昨日最初に薦められていた「グランド・リスボア]のレストランに行くことにした。どうもフードコートもどき(?)があるらしい。
こういうときホテルやカジノの施設なら、少なくともお手洗いの設備などはしっかりしている。
いつうっかり「不調の波」が襲ってきても、駆け込む場所があれば安心だ。
さすがにこういうときに路面の店には入れないな・・・ワンタンメ〜ン(泣)

ダウンを喫したのが麺粥薬膳の国だったのは不幸中の幸いだな。
こういうときに食べたいものが、街中で湯気をあげて待っている。
日本でへたに倒れるよりよほど嬉しい。

グランドリスボアグランドリスボア








グランド・リスボアは、1970年創業のホテル・リスボア新館だ。

ホテル・リスボアのほうは932室の大型ホテル。
カジノの規模は東洋最大だそうだ。
本館の姿は昼間ならそれなりの高級ホテルだが、夜は日ノ出町駅前のパチンコ屋が清楚なお嬢様に見えるくらいの総天然色的電飾で、野毛では間違っても見かけないほどの凄まじくもえげつないギンギラなオカマバーのねーさんと化す。

上の写真は新館のほう。
ここに目指すレストランはある。
まだカジノとレストランのみのソフトオープンで、客室階は建設中。
どうも縁起物の蓮をかたどった建物らしい。
馬鹿馬鹿しいほど巨額の建設資金が投じられているらしい。
しかし、あの「蓮の花びらの先端部分」に客室はあるのだろうか??

夜はこれがまた夜なりの姿になる。
ここまでエゲツナイと、かえってメルヘンだなあ。

なにしろホテル部分がオープンしてないから100%博打場だ。
ロビーの空気が違う。
こんなところにヘロヘロと「粥だけ啜りたいんですがぁ」などと現れるのは
倫理的に大きく間違っているような気さえする。

ここにはなんと「The 8 Chinese Restaurant」なる店もある。
恵比寿に支店はないらしいが、炒飯水餃的食闘イメージで胃が痛んだので、静かに別コーナーにある『粥麺荘』へ。

画像はこちら!・・・と言いたいところだが、レストラン入り口はカジノ入り口でもあり、金属探知ゲートをくぐって荷物検査が入って「写真禁止」と言い渡されるので、写真なし。
ここで姦計をめぐらしてまで写真を撮る気力もなかったのだ。
ゴメンナサイ。

ちなみにカジノ入り口は、韓流ホストクラブが廃れて中華系ホストクラブが勃興(?)したら、即時日本不法滞在に走りそうなオニイサンたちが、微妙に安っぽいスーツを着て固めている。
目の保養には、ならない。

さて、食べたものは以下の通り:

*貝柱の粥、塩玉子入り
普通に薄味の粥。塩玉子だけにしょっぱかったが、結構元気が出る。

*餃子入り天津香菰麺
餃子と椎茸の入った麺・・・出汁がかなり干し海老クサイが、それなりにコクのある薄味スープ。麺は香港風細麺。なにが天津かは不明。

*豚肉と雪菜の刀削麺
つい頼んでしまったが、これは横浜の某店にかなうはずもなし。
麺もイマイチ。スープはウマイ。

*なんかワカラン薬膳スープ
薄味で複雑な香り。胃の腑にしみる。

*紫米鮮椰露
紫米(紫色の餅米?)をココナッツミルクで煮た甘いスイーツ。
ほんわりした甘味と滋味がコレマタ胃の腑に沁みるのだ、嗚呼・・・。

もちろんオットがほとんど食べたのである。

でも、本当にこういう体調のときにこそ「ウ・マ・イ〜〜!」と感じられるものがあるのを知った。
薬膳スープなど、一瞬で飲み干してしまった。

しかもここ、ホテル内にしては安い。
オットによると「朝のものすごくウマイワンタンメンと同じ値段」
だそうだ。

あーー、そうかいそうかいっ!!

「ギャンブルなどしない、安い麺粥目当てのショボイ客」と見切られて、
丁重に案内されたのは博打場を一望する片隅のテーブルだった。

巨大な豪華宴会場みたいなカジノは、かなりカジュアルな雰囲気。
マカオのカジノはドレスコードなどないらしい。
カジュアルといっても「スマート・カジュアル」じゃなくて
「ジャージOK」「アディダス上下無問題」な感じ・・・
これもドレスコードなのかなあ・・・と博打場を俯瞰しながら考えた。

ところで余談だが、ワタシ一人ORオットと二人で歩いている分には健全そのものだった界隈だが、オットが一人で外出するなり「マッサージいかが?」の女性客引きが、昼夜を問わずひっきりなしに寄ってきたそうだ。

平和でのどやかにみえた街角でも、案外肉弾戦が繰り広げているらしい。
ちょっと驚いた。

それにしてみても悲しかったのは、エッグタルトを食べそこねたことだ。
発祥の地はマカオなのだそうだ。

マカオ側のフェリー乗り場は殺風景なもので、買い食いすらも出来ない。
アイ・シャル・リターーーーン!
と、午後の穏やかな海に叫んでみた。


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そして、再び香港へ・・・たった五泊六日なのにまだ続く。嗚呼。
       

魅惑の魔都マカオでバカラ浸け

博打に走る甲斐性のある人はどうぞ。

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February 12, 2008

日ノ出町『延明』で合同イヌ散歩会

老延明
最寄駅:日ノ出町 / 伊勢佐木長者町
料理:北京料理 / ホルモン焼き / エスニック一般
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:夕食


あるときイヌワンと「延明、しばらく行ってないなあ」「行きたいなあ」「こんどいこー」「おー」という漠然としたやりとりがあった。
初めてイヌだましをかけて店内に引きずり込んで以来、かなり何度もお世話になっていたが、何故かこのところ行ってなかったな。

で、その数日後、アレレという間に「合同イヌ散歩会」が局地ゲリラ戦的に緊急勃発することになってしまった。場所は当然『延明』になる。国境地帯だからね。うみゃ。

ステキなオレンジ色のリードを握ってGingerさん登場。

尚、日ノ出町のほうの店名が最近『老延明』になった。
スタッフが変わった様子はないから、単なるマイナーチェンジなのだろう。

支店がどうなってるのか、一度行って確かめてこなくちゃなあ。

チャーハンとりあえずビールのワタシ。
とりあえずチャーハンのGingerさん。
各自がビール二杯、チャーハン二杯を
消費しつつイヌを待つ。
チャーハンは飲み物の一種なのだ。

イヌは「これから行くぞ」というメールを都内某所より寄越したきりで、
「現在地を報告せよ」という指令にはノーレスで行方不明。
どうも別の局地戦に巻き込まれた模様である。
リードは二本そろっているのに、イヌがおらんという光景が若干不思議ではあるが、イヌの武運長久をいい加減に祈ってから、勝手に前菜をオーダーして始めることにした。

老虎菜板春雨の和え物





左はおなじみ「老虎菜」。
虎が暴れるように辛いから「老虎菜」なのである、と・・・ホントかね?
店の優しいお兄さんが「辛いですよー。辛いの大丈夫?」と心配してくれるが、葱や香菜と青唐辛子に甘酢のバランスがいいので、普通においしくいただけてしまう。
肉と一緒に食べると脂と絡まりあって更に美味しくなるので、あとで肉と食べる分も確保しつつチョビットずつ突付くのだった。

板春雨の辛い和え物も。
一度サービスで出してもらったことがあるのだ。
隣の中国人カップルの卓にあるので「同じやつちょうだい」と言う。
メニューのどこを見てもそれらしいものがないので、聞いてみたら「裏メニュー」だとか。ふうん、そうだったのか。

くにゅくにゅした食感がステキ。

Gingerさんと世間話をしていたら、二人の「世間」が怪しく絡み合い重なり合っている事実判明。世界、狭すぎ!と呆れ驚いていたら、イヌがふらふら登場。
いつもの四つ足バウンドでないところを見ると厳しい戦いだった模様。
とりあえずビールとチャーハン、そして・・・

水餃子・・・水餃子!
ここの隠れた名物だなあ。
中の餡が汁気たっぷりだがくどくなくて
しかも冷めても十分にウマイ。
冷めてもウマイ水餃子は珍しいぞ。

羊串羊串などは焼いて出してくれた。
テーブルで焼くのも楽しいけれど
実は焼いてもらったほうがウマイと
初めて気付いた。
やっぱりそんなもんだろうか。

自分で焼くのは楽しいし、この季節はあったまって嬉しいけど、たいてい何本かは焼きすぎで固くなったり微妙に生だったりするので、やっぱりプロに任せるのが一番なんだろな。

Gingerさんには、かなりノスタルジーのツボにくる一品だったみたい。
詳しくはこちら

他にも串各種。
三人いると色々食べられて嬉しいなあ。

地三鮮「これ、サビスです」と
差し出された「地三鮮」。
茄子とじゃがいもを素揚げしてから
ピーマン入れて炒めて餡かけという
一見地味な野菜の炒めものだけど・・・

これがどうしてコゲにウマイのじゃ??!!

でももうお腹一杯の頃合に出してもらったので、半分残してしまった。
「持って帰りたいんですが」と頼むと、毎度のことながら快く包んでくれる。
「サービスしてもらったのにスミマセン」と言うと、柔和な顔の兄さんは「残すよりいいよー」と言ってくれるのだった。

ここの接客は言葉こそたどたどしいけれど、とても丁寧で優しくて穏やかで、でもちっともベタベタした感じがない。
行くたびに気持ちが温まる。
安くて旨くて心安らぐ、ホントにいい店だ。

かくして夜も更けたころ、Gingerさんのオレンジ色のリードに曳かれてイヌは帰っていった。実はワタシもちゃっかり、リードの端っこにつかまって帰った。


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Gingerさん、ありがとね♪



LOUIS VUITTON 中型犬用 犬の首輪とリード セット(モノグラム入り)

貝と羊の中国人 (新潮新書)


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February 10, 2008

マカオをぶらぶら 其の二 〜散策、そして悲劇と嘆きの夜(?)〜

どうもイマイチなランチだったが、これならディナーでなにが来ても感動できるはず。なんだか懐かしい感じもしたし、よろしいんじゃないですか・・・。
ブツクサ言いながらオットとしばらく歩く。

店この日の朝の段階で
「燕の巣などの美肌効果」を実感したワタシ。
ついつい店をのぞきこんでしまう。
店の奥からお爺さんがニコヤカに
オイデオイデをする。

燕の巣以外にも煙草やら酒やら、あれこれ雑多に売っている。
不思議な店だな。   

入れ物高いのと安いの





テーブル用砂糖入れ位の大きさの壷。

「お肌にねえ、とってもいいよ」
「今すぐ食べられるんだよ、ほうら」

と、優しく囁くお爺さん・・・「いくら?」と聞いたらナンダカンダで一壷三千円くらいはする。
量があるといったって安いものでもない。
でもついつい「ん〜話の種に、なんちゃって」と呟くなり、オットの目つきが剣呑に。ワタシが口を半開きにしている間に、爺に冷徹なオコトワリ宣言を下した。ちぇ。

燕の巣看板写真だけ撮らせてもらって
スゴスゴと店をあとにする。
しかし辺りをちょっと歩くと
この類の店ってこの辺りに
山ほど軒を連ねているのだ。

行き当たりばったりではなくて、こういう類のものは要事前調査ではある。
フン、調べて一人で戻ってきてやる・・・などと心の中で呟いてみた。
呟いただけで終わったが。

オットはホテルに帰るというので、一人で散歩続行。
ディナーに向けて、腹ごなしが必要だ。

ディンタイフォンこんな店にも出くわす。
こんなところにもあったのかい。
まったく、どこにでもあるな。
マカオにまでねえ、ふうん・・・


・・・しばしのち・・・

小龍包豆乳




気がついたら店内にいて、小龍包が目の前にあった。
あれ、なぜかしら?
まあ目の前にあるものはしょうがないから一応食べなくちゃ・・・
これが驚いたことに、横浜高島屋で以前一度食べたやつとそっくりの味。
汁はそこそこ熱かったし、値段は三割安くらいだったが。
どうも微妙に肉汁が生臭いような気さえする。

だから「どこでも小龍包を脊髄反射的に注文する習慣を改めよ」と理性が常に言っているではないか。
でも「喰い意地」という別人格が勝手なことをする。
やれやれ。

冷たい豆乳も来た。温かいのを頼んだはずだけどな。
たぶん自分で間違えたのであろう。面倒くさいから飲んでしまう。
ウマイが冷たいのだ、冬だというのに・・・。

マカオは不思議な街だ。
ギンギラな巨大カジノ乱立地区からほんのちょっと歩いただけで、南欧の風情漂う瀟洒な古い街並みに変わる。
これだけだったらハウステンボスもどきだが、路地や道端に中華な生活感が違和感なく溶け込んでいる。
ただホケララと歩いているだけで、なんだかとても楽しい。

サトウキビのジュースジュース屋の軒先にはサトウキビ。
エジプトでよくのんだなあ、と
懐かしさに駆られて一気飲みする。
ほんのり甘くてウマイが
この寒い時期にかなり冷えてる・・・

そろそろ薄闇を被った街の大きな通りを、何故かスクーターに乗った老若男女の大集団がパルパルパルパルと埋めている。
イベントやデモというものでもなさそうだ。
どうも帰宅時間らしい。
マカオ市民の足はラッタッタなのかしらん?

もうちょっと街をぶらぶらしたかったが、いつの間にか日が暮れていた。
まあ、明日ゆっくり出直せばいいや・・・とタクシーを探すが、いない。
つい今さっきまで、町のそこかしこにいっぱい走っていたような気がするけど、一体どこに消えたのだ???

たまたま大きなホテルの近くを通ったので、ドアマンにタクシーを頼んだら
「いまねえ、ちょうどタクシーは交代時間だからいないんだよね」と。
タクシーまでがオウチに帰る時間なのだ。
ワタシもオウチに帰りたい。
聞けば歩いて15分かそこらの位置だ。
十分歩ける距離だが、なんだか妙に疲れてだるい。

何とかホテルに辿り着き、ベッドにぱったりと横になり・・・
ああ、遠く昔に流行った歌がきこえてくる・・・

♪なつかし〜い〜〜、イタミだ〜わ〜〜♪
♪ずうっと前にぃぃぃ〜、忘れていたぁぁ〜〜〜♪♪

しばしのち、ワタシは悲しく情けない思いをキリキリと噛み締めながら
ベッドの上で海老のように丸まっていた。
まさか何故かこの期に及んでこのタイミングで、しかもマカオで「大アタリ」を引いたのだった。

バクチじゃなくて、バクチリアでっ!!
犯人は・・・たぶんサトウキビのジュースだな・・・(萎)

詳細省略。
ご関心ある向きは、こちらをご参照いただきたく・・・。

かくしてマカオの夜は過ぎた。
どうにかして這ってでも何か喰いにいくぞ・・・と呻いてみたが、ウィルスとの戦いに忙しくてそれどころではなかった。
ああ、なんてこった。

高価な燕の巣を食べていなかったのが、せめてもの慰めかしら・・・(嘆)


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思い出と感傷は、痛みと苦しみを伴うものである。ちぇ。



これだけで何とか自力治療。皆さんは真似をしないでください。

マカオノスタルジック紀行 (アジアの街トラベルガイド)

こんな本まで買い込んでいたがなあ・・・きー、必ずまた行ってやる!

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February 09, 2008

マカオをぶらぶら 其の一 〜遅めで軽めのランチは単にノスタルジー?〜

昼過ぎには着いていたはずだがそのタイミングのフェリーは満席ばかり。
結局ホテル着が三時ごろになってしまった。
正月のマカオは香港人で混んでいるらしい。
賢く色々食べていた(?)ので、ひもじさに泣くことはなかったが、ここで夜までオアズケも悲しい。
しかしここで馬鹿喰いすると、今回のメーーーンエベントッ!である
「マカオ料理のディナー」が台無しになる。
遅めで軽めのランチだな。うんうん。

ホテルで聞いたら「すぐ近所の普通のマカオ飯屋は今やってるけど。でも、僕らがなんとなく行ってなんか食べるまるっきりローカルな店よ」と、結構いいツボを素早く突いてくるフロントのアニキ。

Imperador外のどかで静かなマカオの街並み。
香港と違って軒が低い。
「都会の喧騒」が好きな人には
こんな退屈な街もないだろうが
ワタシには心和む空気だ。

Imperador看板
これがそのレストラン。
泊まったホテルの裏手くらいにある。



ビール1ビール2





MACAUというローカルなビール。
軽くて飲みやすい。馴染んだ味だ、という感じもする。

近づいてよくよく見ると、KIRINと技術提携して造ったものらしい。
さすがはポルトガル旧植民地で、ポルトガルワインも色々。
ワタシだけ白のハーフボトルをもらう。
ランチでお酒を飲むなんて、なんだかとても新鮮だわ、と思う。
いや、たまにはそう思えるようになるのもいいもんですよ。

Imperadorテーブルメニューは中洋折衷。
テーブルセットは洋風。
ぺこぺこの安っぽいアルミ製フォークなどが
微妙にいい味を出している(?)
タバスコとマギーのシーズニングソース・・・

マギーのソースは、濃縮マギーブイヨンを醤油味風にしたような代物。
なんとなく醤油っぽくはあるので、海外で醤油が手に入らないときには、強い信念と意志を持って「これは醤油だ」と自分に言い聞かせて代用したこともある。
ナツカシス。

でも、ヨーロッパでこの組み合わせがテーブルに乗ってる食堂レストランの類がうまかったためしがないので、複雑な郷愁とともに軽い嫌な予感。

パンが当たり前に出てくるが、これが・・・ぱさぱさでマズイ・・・。

スープポルトガル風野菜スープ、なるもの。
見た目なんの変哲もないが
口にすれば微妙に中華テイストな
マギーブイヨン味なのだった。
微妙にノスタルジックな味だっ!

カレーカレーとライス




「マカオ風マトンカレー」がくる。
このカレーもかなり郷愁を誘う。
カイロで一番安い中華料理屋で、こんな感じのカレーを昔よく食べた。
薄い糊っぽいカレー風味のルーがマトンに絡んで、ラー油みたいなもんがテキトーに辛味を増している。ほとんどスパイシーさがないこれが、懐かしいカイロで喰ったカレーの味だっ!!

と、言い張ってみたが、「これ、不味いよ」というオットの一言で勝負はついてしまった。でも、懐かしいこた懐かしいぞ、ほんと。

オムレツナゼここでそんなもんを頼むのか?
という妻の疑問を毅然と無視して
オットがオーダー敢行したオムレツ。
横浜の洋食屋あたりで出てきたら
案外嬉しいかもしれない。

でも、あくまでも普通のオムレツ。

オットはと目をやると、アカラサマにがっかりしている。
「ケーキみたいな芋がたくさん入ったやつじゃない」

それは、スペインだ。残念、お国違いざんす!

焼イワシこれは一尾300円くらいの焼きイワシ。
ポルトガルで食べれば
日本への郷愁に目が潤む焼きイワシ。
しかもカイロ発でポルトガルに行った時は
狂喜乱舞して二人で山ほど食べたね・・・

しかし、日本発のマカオ滞在では、ノスタルジーの香り以外なにも有難みがないことに驚く。まあ、焼いたイワシはどこで喰ってもウマイです。
安いしね。

ヌードルスープオットが突然コールをかけた
「高菜と豚肉の汁麺」
麺はこの辺のデフォ系だが
スープがマギーブイヨンぽい・・・
中東南欧であれば感動して喰ったはずだっ!

が、ここはマカオなのであった。

それにしても、珍しくオットが元気よく食べたいものを連呼するのはナゼかしら・・・とよく考えたら「メニューが英語オンリー」だったかららしい。
広東語の端に英語が付け足しか、広東語のみのメニューだと、漢字の幻惑効果で面倒くさくなってワタシに丸投げするようだ。
それに気がついたのは、この後フェリー乗り場で必死に「広東語表示」を読み解こうと思案投げ首なオットを見たときだった。

「下の英語を読めばいいじゃないの」と言ってみたら、頭の上で電球がぱっと光る、昔の漫画の登場人物のようになっていた。
まったくもう。

尚、彼の名誉のために申し上げておくと、このヒトの英語はほぼ完璧。
それがどうして、こういう状況でこのように大きなアホのコドモのようになってしまうのか、まったくもって不思議でならない
人間て謎だ。

夜に期待をかけることにして、もうこの辺でやめておいた。
しかし、結果的にかなり食べてしまったことに気付いても後の祭りだっ!

まあ、なんとなく懐かしかったから、よろしいんじゃないですか・・・
ということにする。
感想を聞かれると辛いので、親切にこの店を教えてくれたフロントのアニキの視線はしばらく避けることにした。

Imperador外 夜ヨーロッパの香り漂う
のどかな昼間の街角は
ひとたび日が暮れると
エゲツナイほど電飾満艦飾
ギンギラギンに変貌する。

このギャップ、福富町どころじゃないのでちょっと驚いた。
一番上の写真と比べてみてください。

さて、夕刻まで少し間がある。
ワタシは一人、街を散策することにした。


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このときは、本当にディナーが楽しみでした・・・(嘆)



ポルトガル名物ヴィニョ・ヴェルデ。軽くて飲みやすいです。
マカオでは・・・飲みそこなった・・・(泪)


マカオで道草

けっこうソソラレル本だな。

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February 06, 2008

天王町『ペスカドール』で蟹三昧! 〜絶品シーフードサラダ〜

いつまでもダラダラと香港の話が続く中、毎日は過ぎてゆく。
減量のため粗食を心がける日々だが、結局心がけるだけで実行しないと何にもならんとしみじみ思う。
しみじみ思ってるだけじゃいけないんだがなあ・・・と、言いつつ蟹を食べにオデカケ。へっへへ。

ペスカドール
最寄駅:西横浜 / 天王町
料理:スペイン料理 / 欧風料理 / 西洋料理一般
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


食べ物の好き嫌いなどない!とほとんど断言できるワタシだが、
実は「あんまり得意でないもの」はある。
蟹と海老だ。特に蟹。
もちろん嫌いではないし、むしろ好きなほうですらあると思うが、
あの寡黙な殻剥き作業があまりに面倒くさいのだ。

しかもいい蟹は高い。
そして海鮮はなんでもそうだが、特にこと蟹については「安けりゃあマズイ」が実に徹底しているような気がする。
安くて不味いほど「寡黙な作業」も集中力を要する。
うっかりこの手の「かに料理宴会」なんかに引っかかった日には、
なまじ寡黙にならざるをえないだけに、萎えた気分をごまかすのも辛い。

しかし、この『ペスカドール』という店の名前だけは噂で聞いていた。
間違いなく旨い蟹らしい。
値段も馬鹿げて高くはないらしい。
だから「まあ、いつかそのうち」なんて思いながら、でもやっぱり蟹だし・・・と行きそびれていたのだが、とあるご夫婦が水入らずでここに出かけるというではないか。

そういうわけで(?)、ある晩ワタシはご夫婦水入らずの席に
ちゃっかり割り込みを果たしていたのであった。
へっへへへ。

蟹盛りまずは茹でた蟹が一山。
食べやすいようにうまいこと
あちこち鋏が入っているし、
鮮度がよくて身が大きいので
軽く無口になる程度で食べられる。

南アフリカはケープタウン沖で獲れるディープシーレッドクラブという蟹。
軽く引っ張ればスコンと抜けてくる大ぶりの身。
一口噛むと、甘味のある海の味と香りが口いっぱいに広がる。
寡黙な幸福を噛み締める。じゅわあ。

蟹味噌ニンニク炒め同じ蟹をニンニクと蟹味噌で炒めたもの。
ニンニク芽のソテーが敷いてある。
これはちょっと手がべたつくのだが
味噌のコッテリ感がたまらん。
茹でたものとは違う世界に笑いが止まらず。

パンをもらって皿を拭いまくるのもまた楽しい。

強いて言うなら「身はいいからパンと味噌だけくれ」などと思わないでもないのだが、まあよろしいんじゃないでしょうか。

サラダシーフードサラダが次に出てくる。
何でそんな前菜みたいなもんが
メインの場所に割り込んでくるのだろうか。
ちょっと不思議な気分でサラダを眺める。


そもそも「シーフードサラダ」なんぞ、レタスの隙間に魚介類をちょいちょい彩りがてら放り込んだもん、というイメージで、旨い店はウマイにしても、
本来特に敢えて好んで注文するような代物ではない。

偏見をこめて言えば、MM21のどうでもいいような無国籍とかフュージョンとかキャリフォーニャァ・ダイニングとかで決まって出てくるもん、かねえ。

実物も特に驚くようなルックスでもない。
しかし、食べて驚く。
「なんだ、シーフードサラダか」などと思った自分を激しく恥じる。
これは秀逸だ。スバラシイわ。もー、いやーん、て感じ。

蟹は当然として、海老烏賊なまこ、白子に牡蠣、帆立にイクラに・・・
この山は、ほぼ全てが魚介類の山。
野菜は魚介のアクセントで、どっちかというとこっちが「彩り」だ。
いわゆるMM21的シーフードサラダとは基本精神が違うのである。
基本精神、なんていうと大げさだが、あんなもんと一瞬でも同列に考えて
スミマセンでした・・・と詫びたい気分になる一品。
MM21なんて、あっちいけバカ、と八つ当たりに走る。

そもそも、こういう風に各種海の幸をいっしょくたに混ぜたくってしまうと  
海辺の観光地なんかで観光客をボッタクルためにある「海鮮丼」よろしく
見た目は豪華だがなんだがゴチャついた、どうも垢抜けない代物になってしまいそうなのだが、これはドレッシングと野菜がいいつなぎになってバランスが取れている。

新鮮な素材はそれぞれに、丁寧な下処理をして一手間かかっている。
あ〜〜〜、こりゃウマイ。ウマスギ。うにゃおうん。

ピラフスープ





蟹が山ほど入ったピラフも旨い。
とてもよくできた中華のチャーハンを食べているようだ。
洋風よりは中華風な感じだが、同時に出てくる蟹とフカヒレのスープも
んだか中華風なので相性はいい。

品数はそうでもないのに、結構な量でもうおなかいっぱい。

アイスクリーム・・・と、いいつつ
とも2夫人のアイスクリームを
ちょっとだけもらったりする。
ふんわりした口どけで甘さ控えめ。
オイシイ。


あとで調べたら『ペスカードス』という姉妹店が藤沢にあるそうだ。

横浜のこの店は、席数が15席ほどでこじんまりしている。
場所は天王町というよりは、洪福寺交差点近辺。
周りに逃げ場がないので確実に要予約なのだが、予約の場合は数種類あるコースのみとなる。今日のコースは4500円(デザートなし)のもの。

(注:2009年1月現在、お店は天王町駅前に移転しているそうです。
詳しくはお店のHPを御参照ください)


それにしても、あのシーフードサラダはびっくりするほどウマカッタ!
あれは絶対にまた食べに行かなくっちゃなあ・・・嗚呼。

こちらの記事もご参照あれ。


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とも2さん、奥様、ありがとうございました。



ズワイしゃぶ・・・ううむ、これならば家でも・・・。

八つの小鍋―村田喜代子傑作短篇集 (文春文庫 む 6-4)


arima0831 at 22:40|PermalinkComments(15)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 西洋料理 | その他横浜

February 04, 2008

香港ほにゃらら記 其の八 〜朝食風景。そしてマカオへ向かう〜

朝起きて顔を洗って「ナンダコリャ」と驚いた。
なんだか掌に感じる肌の感触がまるで違う。
寝不足と乾燥で相当ガタがきていた肌の状態が良くなっているのだ。
どうもこの数日食べ続けた、雪蛤だ燕の巣だ亀ゼリーだ漢方薬膳系の
ナンダカンダだのが、ハッキリと効果をあげているらしい。
寝不足もひどかったのに、だ。

実は香港到着以来、不可思議な不眠症にかかっていたのだった。
詳しい理由はこちらをご参照いただくとして、やっと眠れるのが夜明け方という状態。

なのにお肌ツルツルって・・・中華食文化の威力、おそるべしだな。

正直言ってこの時まで「コラーゲン♪」などと口にはしても、しょせんジョークの類に過ぎなかったのだが、毎日きちんと食べていると冗談抜きで効くらしい。
ふうぅぅ〜〜〜ん・・・と、鏡の前で妙に感心してしまった。

この日はようやく7時起床に成功。
起きたが幸い、朝食に出かける。
肌の色つやが良いと、気分もぐっと元気になってくる。
これは女性に限ったことではないと思う。

なにしろ、この日はマカオに移動してランチの予定になっている。
昼ごろといっても時間が見えないので、朝食は食べておきたい。
ごくごく軽く、粥か麺でも・・・。
ほとんど忘れてしまった20年前の香港旅行だが「朝飯がやたらとうまい」と、これだけは脳裏にキッチリ刻み込まれていたのである。
こういうときだけは己の夜型体質が憎いぞ。

「こういうときだけは起きられるのだな」と呟くオットを引きずって
時代広場ことタイムズ・スクエアへ向かう。
ふん、ホレ朝飯アサメシ♪

店メニュー





まだ薄暗い街で、あちこちの店が元気よく営業中。
「オフィスで朝弁派」も結構いるらしくて、弁当も店の前でばんばん売れる。
この店をのぞいたら、タイミングよく一卓空いたのですかさず座った。

オットは「粥」、ワタシは・・・と壁のメニューを見て「蒸飯類」に目が行った(粥はビジュアルがどれもこれも似たり寄ったりなので、とりあえず省略)。

「咸魚蒸肉餅飯」なるものを、正体もよくわからずに頼んだら
「20分かかるよ」と。
しかし咸魚(干し塩魚)の入った「蒸肉餅飯」なんて、なんだかひどく
ソソラレル名前だ。
待ってる間は、惜しみなくオットの粥を奪えばよい。
なにしろ我々はヒマな旅行者。時間はたんとあるでよ。
これから仕事に向かう人々を尻目に、暢気に椅子を温めることにする。

カイランついでに芥藍の蛎油和えも。
日本で広東料理を食べていると
どうも野菜不足に思えるのだが
実はどこでもこんなシンプルな茹で野菜が
各種山盛り簡単に食べられて嬉しい。

塩魚メシしばらく後に現れたのは
確かにしょっぱい魚の載った
蒸し肉とご飯だった。
この飯のどこが餅?と思えば
蒸肉餅の飯だった。まあいいや。

塩魚メシ2この咸魚が実にしょっぱい。
塩の効き過ぎた塩鮭のようだ。
その分だか、蒸した挽肉は薄めの味。
これが醤油色のソースと絡むと
・・・ウマイんだ、嗚呼!

結局ワタシは丼飯になってしまった。
しょっぱい塩鮭と同じで、この咸魚は一片でご飯が山ほど食べられる。
一体正しい食べ方なのかどうかよくわからないけれど、汁ごとご飯かけにして、本当に「丼」にした。
塩気が強いので健康的とは言いがたいが、魚の塩気と汁の甘味に独特な醤油の風味が大盛りのご飯に混じると、なんだかいい塩梅でガッツリいけてしまうから怖い。

「かる〜い朝ごはん・・・ねえ・・・」とオット。
ええい、黙れダマレ!

ホテルを出て、マカオ行きのフェリー乗り場へ。
フェリーが案外混んでいて、一時間半ばかり待ち時間が出てしまった。
ふらふらと辺りをうろつくと、否応無しに色々目に入ってくる。

エッグタルトどうもこういうものを見ると
脊髄反射的に買って食べるクセが
いつの間にか出来上がりつつあるのだった。
でもマカオ着が予定より遅れるから
エッグタルト一個くらい・・・

シュウマイお茶玉子など





シュウマイにお茶で茹でた玉子くらいだって、ちょっとした間食だ。
つい手が出てしまったが、実は特別うまくもなかった。
まあこんなものだろうな。
マカオでランチタイムがどのようになっているか見えないのだから、適宜なにか食べておくのは正しい。そうにちがいない。

オットに見つかって半分取られたが、そういう事態も想定してちゃんと余分に買ってあったのだ。
備えあれば憂いなし、なのだ。

このフェリー・ターミナルには、ファースト・フード系の外観ながら相当ウマソウな匂いのする店が何店かあったので、ここでジャンク喰いに留めた自分を、ワタシは敢えて褒めてやりたい・・・いえ、皆さんにはご賛同いただかなくて結構ですから・・・。


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そしてマカオへつづく。



燕の巣・・・買ってくりゃよかったと真剣に後悔していたり・・・。

出身地でわかる中国人 (PHP新書)

広東人は関西商人と似ている、のだそうだ。

arima0831 at 03:30|PermalinkComments(7)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 香港・マカオ