June 2009

June 30, 2009

白楽『御藩亭』のきぬかけ丼 〜リーズナブルな美味しい和食ランチ♪〜

外食すると何故か中華率が高くなる。
実は一人ランチ率(?)が一番高いのは『ショー・ラパン』、次が『KIKUYA』
なのだが、この二店を除くと残りはひたすら中華になるかもな・・・と考えるともなく
考えたある昼下がり。

実は最近の外食で一番縁のないのが和食だ。
特にランチとなると、何故かどうも足が向かない。
よく考えてみたら、ワタシの家メシは原則「和食もどき」になりやすいのだ。
最近は減量プロジェクトも再始動したので(進行しているとは言いがたいにせよ)
なんとなく夜は家メシが多いのでもある。
和食と言うよりは単なる「粗食」に過ぎないが、これが一番痩せるのだ。
最近は家に居ることが多いので、昼も家で食べてしまうことが多い。

そんなわけで、外で一日働いているから止むを得ず外食するランチと違って
「生活のアクセント」になるものなので、家メシみたいな定食系は無意識に避ける、ということなのかもしれない。
魚が嫌いなんじゃないです。
むしろ肉より好きだ。ホントです。

だから、ほんまサンの記事を読んで以来、一度行ってみようと思っていたお店だ。
店は白楽にある。

「旧国鉄駅周辺雑居文化地帯」の中央線沿線東京都心外辺地区で育った身には
横浜市内東横線沿線の住宅地って、なんともちんまりと上品な感じがする。
白楽の駅前辺りは普段馴染んだ野毛伊勢佐木町周辺とは明らかに空気が違う。
微妙なアウェイ感があったりしてね・・・。
ええと、荻窪駅前周辺から野毛伊勢佐木要素を取り去ってこぢんまりさせた感じ、
と言おうか・・・違う?

そういえば横浜で最初に住居を探した時、不動産屋さんに勧められた記憶がある。
確かに独身単身の女子が住みやすそうなエリアではあるよ。

素直にこの辺で落ち着いていれば、ワタシの生活もちょっと色合いが違ったのかも
しれないな・・・とかムダなことを考えてみる。


御藩亭きぬかけ丼

沼に浮かんだオバQの頭にちょびっとコケが付いている図・・・ではなくて、
お店の名物「きぬかけ丼」。
オバQの頭は湯葉で丁寧にくるまれている。
苔はワサビです。言うまでもないか。
三本の毛の代わりに三つ葉が浮いていたり・・・という工夫はないです。
あくまでワタシが勝手にツマラン連想に走っただけだ。


御藩亭きぬかけ丼ウニ

オバQの中身はウニだ(食事中だし、もうこの妙な連想は忘れよう・・・)。

結構たくさん入っている。
熱くて滑らかな餡が湯葉越しにウニにちょっと熱を入れるけれど、決して煮えない
微妙な温度差加減がプロの技。
ウニの甘味は増すが香りは殺さない。
餡がワタシの好みよりは若干甘めだが、出汁はよく効いていて丁寧なオシゴトだ。

普通生ウニがたっぷり乗った丼って、いかにも豪華な感じだが、実は生臭くて
味わい的にはくどいものが多いような気がする。
鮮度や調理法の問題以前に、ウニというものが大量生食向けではないのだと思う
のだが、これだとウニの旨味を楽しめるが生臭さは上手く消えている。

ワサビをちょびちょび混ぜ加えつつ食べるのも楽しい♪

御藩亭 002ヘンな写真だが、
これが定食全容となる。
丼に小鉢とウマイ漬物とサラダ、
そして味噌汁が付く。
この日は蜆の赤出汁だった。
ランチの定食で千円越えは
ちょっと厳しいような気もするが
この内容ならばリーズナブルだ。

サラダ付きっていうのが、お店の女子顧客率の高さを反映してます。
まあよろしいんじゃないでしょうか。


御藩亭煮物

この辺にはあまり足を伸ばす機会もないことだし、せっかくだから煮物も頼む。
ふんわりした玉子とじの筍に白魚を載せたものを添えた野菜の煮物。
やっぱりベースの出汁はちょっと甘めの味付けなので、酒肴よりはご飯の菜に
いい感じかな。

「甘い」と思うのは、多分ワタシが普段味付けにほとんど砂糖を使わないからで
常に妙に甘辛過ぎる世間の和定食系とは、比較にならんほど上品なのではある。

砂糖、使わんよ。
なんせ「粗食」ですから。

御藩亭煮豆
さすがにお腹一杯で
ふう・・・なんてタメイキをつきながら
香ばしいほうじ茶を啜っていると
「サービスです」と大きな煮豆がでてきた。
混雑時を外すと出てくるものらしい。
ほっくりウマイおやつ風の煮豆だった。


御藩亭 (定食・食堂 / 白楽、東白楽、妙蓮寺)
★★★★ 4.0



平日だからか店内は御近所らしき女性の姿が多かった。
嫌味のない小ざっぱりした雰囲気のある店だが、新聞なんかも置いてあって
男性が入ってきても違和感ない気さくな雰囲気。
こういう店は横浜中心部にはないだろうなあ。
土地柄の勝利だ。
うらやましい。

ちなみにこれは五月前半の話。
だからまだ「減量強化週間」どころか「美食爆食週間」にも未だ突入していない。
しかしこうしてみると、初夏のころから密かにエンジンはかかっていたのか・・・?

高級感いっぱいでもなく、定食屋風情でもなく、飲み屋のランチ営業風でもなく
いい具合の程良さで和める店だ。
家の近くにあれば通うだろうな。

御藩亭 ( 白楽 / 定食・食堂 )
★★★★4.0
powered by livedoor グルメ



しかし我が家近隣には、どうも成立しそうもない雰囲気ではあるけれどね・・・。
どこかご存知だったら、是非教えてくださいまし。



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結局自宅で粗食の今日この頃・・・。




北海道産大福豆。


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たまに雑な料理に飽きると漠然と眺めたりする本(見るだけですけど)。



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June 24, 2009

金子貴一『秘境添乗員』 〜そして佳き日のシアワセとカツオのたたき〜

金子貴一という作家がいる。

4月末に新刊が出た。めでたいことだ。
そして、その一ヵ月後の先月末についに結婚した。
これもまた実にめでたいことだ。

新刊は『秘境添乗員』という。
文芸春秋社の『本の話』というPR誌に2年3カ月連載されたものに、
大幅加筆修正を加えたものだ。



彼とのお付き合いはエジプト以来で、20年来の古い仲間である。
交遊の経緯は彼の前作『報道できなかった自衛隊イラク従軍記』の紹介等で
触れたし、最近は休止している中東関係のブログ何度か詳しい話も載せてある
是非ご参照のほどを。

金子クンの本領は「人間力」にある。
文才だの語学力だのという、目先の能力を超えたもっと深くて強いパワーだ。
最近書評を書いた某評論家によれば「過剰な人」であり、いち早く読んでステキな
記事を上げてくれたにっきさんによれば「厚ぼったい人」という印象となる。
なるほど、確かに彼は「独特の濃さ」がある人だ。
その濃さは決して嫌味や傲慢につながらない。
通常「濃い人」は、多かれ少なかれそれなりの灰汁を醸し出すものなのだが、
金子クンには良い意味でそれがない。
常に感じられるのは、直裁で明朗かつ知的な「人間力」である。
この部分は公私共に変わらない。

そしてこの本のタイトルを見て「世界の秘境のオモシロ経験談」なんかを期待すると
うっかり肩透かしをくらってしまうだろう。
この本には「世界の秘境四方山話」にありがちな嫌味がまるで無いからだ。

例えばバングラデシュへ、アルジェリアへ、ミャンマーの奥地へ・・・などなど、
確かに彼が自分で企画主催して添乗するツアーの行く先はまことにユニーク。
こうした所謂「秘境」と世間に呼ばれるところに日本人ツアーを引率して行く
「秘境添乗員」の話は前半部に色々と語られていて、その話自体は大変面白い。
旅行好きならば、まずは楽しく読めることだろう。
添乗員としてサービスにこれ徹する金子クンの姿は、単なるツアーコンダクターを
はるかに超えて「ツアーバトラー」と呼ぶにふさわしく、仕事内容も非常に
ハイレベルでプロフェッショナルなものだ。

なにしろ彼は、戦乱のイラク自衛隊派兵の「添乗員」を立派にやり遂げた人間だ。
戦地に赴く自衛隊随行と観光ツアーの添乗を、同じ目線で語ったら
叱られるかもしれないが、結局のところ仕事の要は等しく「グループが無事に
食って寝て安全に過ごせるように心配ること」だと思う。
時に危険も伴う異文化環境で続発するトラブルに柔軟に対処しながら、
全員の安全を確保する。
現地住民との円滑なコミュニケーションの仲介役としての役割も欠かせない。
異文化コーディネーターとしての力量がものを言うのは、どちらも同じことだ。

しかも彼はどの仕事も、誠心誠意こなして手抜きなどしない。
戦地に行く自衛隊だろうが観光に行くツアーだろうが妙な差別化などもしない。
要するに「プロ」なんである。

ちなみに彼は、異文化環境にいなくても根っから添乗員みたいなヒトだ。
例えば一緒に歩いていると「あ、そこにぬかるみがあるから足元に気をつけて〜」
「この先の角を右に曲がりま〜す。そこの赤いポストのあるビルのところね〜」と
万事常時こんな調子。
本人いたって自然体でこうなるのだから、添乗員は天職だろう。

で、話は単なる秘境四方山話だけでは終わらない。
そういう類の秘境ツアー裏話を、もっと低レベルで書き飛ばしたようなひどい本が
結構売れたこともあるから、全巻秘境話で終始した方が案外受けたのかもしれないが、この本はさらに深く潜り込んでいく。

実はこの本の真価は、この「潜り込んだ部分」にあるのだと思う。
話は彼自身の過去に遡り、アメリカに留学した高校時代の経験や、見事に正しい
真のエジプト人となった学生時代を経て、ジャーナリストとなり戦地へ赴き、
そうした経験の中で得たものを一つ一つ丁寧に自分のものにしながら生きてきた
いわば「金子クンの作り方」を読者はリアルに追いかけることになる。

それは昨今巷で言葉としては始終出てくる「異文化コミュニケーション」のプロが
如何にして生まれたか、という物語でもある。

そして話は過去を振り返るだけでなく、未来へ向かう動きも見せてくれるのだ。
辛い話もあるのだが、それを超える前向きさがとても良い。
なにしろこの過程で、彼は結婚をするのである。
いらん話かも知れないが、ワタシより一歳年上の初婚だからかなり遅い。
実はひっそり心配していたが、やっと訪れた春はたいそう美しく暖かいようだ。
なによりのことで、本当に嬉しい。

BlogPaint先月5月末の披露宴にて。
このシアワセを分けてもらうべく
披露宴に出てきたワタシ。
春を喜ぶ幸福な新郎の顔に
皆さんも微笑んであげてください。

いやあ、よかったヨカッタ♪

そしてこの後、新婚家庭に押しかけて鰹のタタキまでご馳走になってしまった。
わざわざ奥さんのお園さんが郷里の高知から取り寄せてくださったもの。
本の中にも出てくる絶品鰹だ。

確かに金子クンが書いている通り「いままで食べていた鰹はなんだったんだ?!」と
ちょっと無言になってしまうくらいの美味い鰹。
お園さん、本当にありがとう♪

しかし、あれは何が違うのだろう?
絞め方?それとも鰹の質??
関東で食べる鰹は、どんなに良いものでも微妙にカネ臭いような独特の匂いがして
まあそんなもんだと思って今まで来たのだが、どうも大きな誤解だったらしい。
本当にうまい鰹は、旨味はそのままで臭みはなく、口の中で蕩けます・・・。
単に「脂の乗った魚」を口に入れた時の感じとはまたまるで違う、甘味に近いような
深い旨味。
このオドロキは、エジプトで初めて羊肉を食べたとき以来の衝撃、かもしれない。

写真を撮ってこなかったのが悔やまれます。
さすがのワタシも不躾だと思って遠慮したのだが、カメラを出せばよかったよ!
残念!

あ、そうそう、披露宴は立川のPホテルだったが、ここで出たフレンチのコースは
単なる婚礼メシの水準以上に美味かったのだ。
実はこういう宴会コースメシは、過去の職業柄アタマから馬鹿にして高を括って
いるところがあるワタシだが、全体に味がよくてちょっとびっくり。
実は「披露宴前に荻窪でまた鰻・・・」とか卑しいことを考えないでもなかったのだが
やめておいたのは正解だった。
Pホテル、丸の内の本丸が休館中だから、系列各ホテルの厨房がパワーアップ・・・
とか、どうでもいいことまで考えちゃったぞ。

ええと、披露宴も実は5月下旬美食爆食強化週間のことでした。
しかも鰹は「減量強化月間」の昨今の話だった、と一応告白だけしておく・・・。

話が思いっきり脱線してしまったな。
なにはともあれ・・・


秘境添乗員秘境添乗員
著者:金子 貴一
販売元:文藝春秋
発売日:2009-04
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この『秘境添乗員』は金子貴一クンの集大成。
ちょっと間口を広げすぎた感はなくもないのだが、このカオス的な雑多さも彼の
独特の持ち味と思っていただければ幸いなのである。

しかし例えば本書の中の、特に日本でのクルド難民援護関連の話などは、
掘り下げればかなり面白い話になりそうだし、他にももっと突っ込んで欲しい話が
色々とある。
「次回作へ続く」となればなによりだ。

全体を通して、異文化と触れ合うときに大事なことはなにかを直接間接に
熱く語りかけてくれる本。
日本のグローバル化が叫ばれる中、現状になにか足りない物を感じる方には特に、
単なる旅行書以上の面白さがあると思う。
間口が広すぎたとは書いたが、内容は通常の単行本の三冊分と言ってよいほど。
中身は濃くて充実しているので、色々な人に是非一読をお勧めしたい。

とりあえずは近いうちに、出没先数ヶ所に一冊づつ「配備」する予定なので、
よろしければ皆さん手にとってみてくださいまし。



秘境添乗員
  • 金子貴一
  • 文藝春秋
  • 1575円
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めでたいメデタイ♪



報道できなかった自衛隊イラク従軍記報道できなかった自衛隊イラク従軍記
著者:金子 貴一
販売元:学習研究社
発売日:2007-03
おすすめ度:5.0
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前作も是非!


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June 18, 2009

『ショー・ラパン』のキーマカレー&ハンバーグ 〜そして猫まっしぐらなチキンの作り方〜

今週の『ショーラパン』のランチはキーマカレーと聞いて、早速スキップで出かける。
蒸し暑い湿気た空気に、ちょっとぐったりしていたのだ。

例年のことながら、どうも最近体が萎えたようだなあ・・・とぐったりしていると
そういえば梅雨に入っていて、ああそういえばこの季節はダメなんだっけ・・・と
余計ぐにゃぐにゃするのであるよ。
十年経っても抜け切らん中東砂漠体質。
本当にここだけは絶対に順応しないなあ・・・。

だからこういう季節に、ショー・ラパンのさっぱりしたカレーはなにより嬉しい。

キーマカレー

いつものここのカレーはスープ状でさらっとしているのだが、これはどろりとしている。
今週は挽肉なのでちょっとつなぎを入れてみたそうだ。
レンズ豆が粒々と入って挽肉の食感を補う形。
濃厚だがくどくない、相変わらず美味なカレーだ。

さっぱりと胃にもたれないが、しっかりとバランス良いスパイスが効いていて
体がスッキリする程よい辛さも塩梅よくて、こういう季節には本当に有難い。

ルーの下にはスティックセニョール、ズッキーニ、人参に大根、ジャガイモなど、
それぞれしっかり別に処理された野菜がどっさり潜んでいるのも大変嬉しい。
付けあわせのパスタも一緒に入っているし別盛のライスもつくので、かなりお腹
一杯になった。

レンズ豆のパッケージがカウンターに出してあった。
他のお客さんに聞かれたらしい。
本来中東の基本食材で、ボソボソした口当たりの妙なスープになって出てくるが
ヨーロッパだとこじゃれた店でサラダなんかによく入っている。
どっちにしろ慣れるとクセになる。
このレンズ豆は「レンティーユ・ヴェール」というフランス産の緑レンズ豆で
味がいいから使っているのだそうな。

コレ↓


キーマは初めて食べたような気がしてシェフに尋ねてみたら「二度目かな?」と。
たいていはシーフードで、気が向くとチキンカレーになり、たまにタンドーリチキンが
入ることもある。
月に一度くらいしか回ってこないので、特に暑くなってくると「カレーの週」を
結構楽しみに待っていたりするワタシ。


ショーラパン 001そういえば今日のサラダは
珍しくコールスローだった。
いつもの豆腐サラダも好きだが
今日のカレーにはこちらの方が合う。
一見小さなサラダボウルなのだけれど
盛りつけるところを見ていたら
トングで結構ガッサリと持ち上げていた。
見た目よりもかなりのボリュームがある。

フレンチのランチセットなんかにありがちな、レタスをちまちま数枚あしらって「サラダ」と称するようなせこいセンスとはキッパリ無縁なのが清々しい。


ショーラパン ハンバーグ

先週はハンバーグ。オニオンソースだった。

タマネギのソースってナンダと思えば、かなりしっかりしたデミ。
当然タマネギがたっぷり入って、甘味が実にいい感じに出ていた。

ショーラパン003

寄ってみる。
相変わらず肉汁どーどー。ここのハンバーグは本当にウマイ♪

ハンバーグを食べたくなる周期は、ワタシの場合せいぜい月に一回くらいなので
とりあえずここの「ハンバーグの週」を待っていれば、もう他の店にわざわざ行く
必要がなくなってしまう。

ただし、毎週必ず行けるわけではないので、何度かタイミングが合わないと数カ月
お目にかからないこともたまにあって、そういうときはちょっとツライ。


ショーラパン ハンバーグこちらは確か二カ月くらい前のハンバーグ。
ソースは「ボークビーンズ」だった。
オーソドックスなデミもウマイが
こういう変化球も絶品だから素晴らしいな。
細かく刻んだ豚バラのコクと
豆の食感にトマトの酸味。
ピリッと辛口スパイシー。
なんとも絶妙な組み合わせだった。

また出てこないかな・・・。

ここのランチはこんな風に、ハンバーグとカレーにチキンとポーク(大抵カツレツ)
でだいたい一回り、という構成になっている。
順番は固定していないけれど、最近おおよその見当はつくようになった。
確認にはこちらが便利。

ところでハンバーグだった先週は、久々に破滅的な行列混雑だった。
ハンバーグのときはいつも混むのだが、それにしてもすごいなあと思ったら
『おとなの週末』に掲載されたそうな。
こっそり有燐堂で立ち読みしてみたら「ハンバーグランキング」の第26位に
ランクイン(?)していたのだった。
実に小さな記事で、しかも「ランチはハンバーグだけでソースが週替わり」と
まともに取材をしたとは思えないコメント付き。
このくらいの扱いでこれほど並ぶとは、この雑誌って意外にメジャーだったのねと
ちょっと驚いた。

取材はちゃんとして欲しいけどなあ・・・。
電話一本で確認できることなんだけれど、このちょっとの手間をかけられんのが
実にメジャーなマスコミらしい。しっかりしろよ。

検索をかけて拙ブログに辿り着いた遠路をいとわぬハンバーグ命の方が万一いたら(いないと思うが)、来月まで多分ハンバーグは出ないからまず確認してねと
申し上げておきます。


ここで突然話が変わるが、相変わらず御闘病中の我が家のヒメさんのために、
この一年数カ月というものずーっと、あーでもないこーでもないと
「チキンの料理法」を研究していたワタシ。
最近はいよいよ固形物が厳しくなってきたが、チキンだけはひどく食べたがるので
ふと思いついて恐る恐る鈴木シェフに相談した。

「汁気と旨味を逃さずにチキンに火を通すベストな方法は?(猫用なんだけど)」

実は猫好きのシェフいわく「ジップロックにモモ肉を入れて密封して十分茹で」。
フランス料理でプロがフォアグラなんかを下処理する時の方法だとやら。

これがびっくり。
柔らかくいい感じに仕上がって、ヒメさんまっしぐらな茹でチキンの出来上がり。
もう喰うわ喰うわ。

しかもこれ、当然人間用の蒸し鶏にも冷やし中華の具にも申し分ない出来映えで
鍋も汚れないときたもんだ。
レトルトカレー並みの手間だというのに・・・プロの叡智、おそるべし。
こんなことならもっと早く聞いてみればよかったよ。

尚、鶏モモ肉を山盛り食べてOKなのは、あくまで病気で食の細った老猫だからで
健康なコは原則ササミでヨロシク。

翌朝早く、ヒメさん元気よく外に出かけてしばし後、ハイテンションな鳴き声を
張り上げながらご帰還あそばす。
嬉しそうに目を輝かせベッドに飛び乗ったヒメさんは、口に子雀を咥えておった。
そうかそうか、ワタシの朝御飯を持ってきてくれたんだねえ・・・ううう。

ちなみに彼女は手術で歯を結構抜いているので、子雀は幸い無事救出できた。
ヒメさんが「お礼」のチキンにがっついているスキに、こっそり外に逃がして
やりましたとさ。

めでたし?



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がんばれヒメさん。



フランス産緑レンズ豆。
水に漬け置きせずにそのまま使えてすぐ茹るから、結構便利な食材でもある。
手っ取り早く豆を食べたいときにオススメです。



くるねこ 4くるねこ 4
著者:くるねこ 大和
販売元:エンターブレイン
発売日:2009-07-04
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7月4日新刊発売予定(予約済み)。ブログもあるでよ。

arima0831 at 23:45|PermalinkComments(22)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 西洋料理 | 日ノ出町・伊勢佐木町

June 17, 2009

荻窪『安斎』へ単独鰻遠征! 〜美食爆食週間の挙句・・・〜

突然戸籍謄本が必要になった。

別にとうとうオットに愛想をつかされた類の戸籍問題ではなく(多分まだ大丈夫・・・
な、はずだ・・・)、オットに「ちょっと取ってきてくれ」と頼まれたのである。

「じゃあ鰻を食べてくるからね」となるべくクールに申し伝えると「ナゼ鰻?」と。

それはね、我々の戸籍が相変わらず荻窪にあるからなんだよ・・・という事実に
強烈に反論するオット。
「ウチの本籍は横浜市N区のはずだ」と。
ああ、まだそんなこと言ってるやつがおったか・・・と、ちょびっと呆れる。
いや、二年前はワタシも同じ反論をN区役所の担当者相手に展開しかけたんで、
そう言いたくなる気持ちはわかりますけれどね。

結局ちょうど二年前の荻窪遠征(目的は同じ「戸籍謄本取得」)以来、
戸籍を動かす手続きをしないでずるずるそのままになっているのだ。
だから我々の本籍は相変わらず荻窪。わかりましたか?

「で、ナゼ鰻?」と食い下がるオット。
「荻窪に行くのに『安斎』に行かずに済まされる人生など無意味なものであろう」
と、なるべくクールかつニヒルに言い放ってみるワタシ。
さらになにか言うようならば・・・と論理武装の砦を内心固めにかかったところ
「そうか。まあ鰻くらい食べてきなさいよ」と。

偉いぞオットよ。

「じゃあ白焼きも付けていい?」
「おう。あったりまえよ!」

こういう時にチマチマした言いがかりをつけない呑気な性格は、オットの美点と
言ってよかろう。
エサで釣ると行動が早くなるところを見透かされているような気もするが、
安斎に行けるのならば文句はない。

早速ある日「アリーマでえす。今夜行きまあす」と店に電話をする。
ホントに安斎の大将はワタシを「アリーマさん」と頑なに呼び続けているのだ。
結婚前から変わらぬ名前、なのではある。

時間を決める。
この店の場合、予約時間は厳守。
その時間に合わせて出来上がりを調整してくれるからだ。
黙って予約だけすると、予約した時間に鰻丼が出る。
白焼きなどが食べたければ、予約時に言っておくこと。

道中足取りは軽い。
なにしろ二年振りなのだ、考えてみれば。


安斎つきだし安斎漬物

「白焼きと鰻丼の前にちょっと飲みたい」と頼んだら「なにか考えとくよ」と。

まず出てきたのがこんにゃくを焼いたもの(左)とお決まりのお新香(右)。
ただのこんにゃくと侮るなかれ。
香ばしい焦げ目をつけて焼いたこんにゃく。
程良いピリ辛味に胡麻の風味もふんわりと。
なんということのない素朴な一品に思えるが、なにかしら面白い手間がかかって
いるらしい。なにか聞いたけれど「まあちょっとね」と軽く笑って流された。
まあウマイからいいや、と楽しく食べるほうに専念する。

お新香の上には例によって生ハムがのっている。
この生ハムの塩気が、お新香の一味違う塩気や酸味とシンプルながら絶妙に絡む。
ビールが進む。

安斎ヒレ焼き&玉子

「う巻きみたいな感じね」と出てきたヒレ焼き。
ふんわりと軽やかだが柔らかすぎない、端正な卵焼きにのせて食べるもよし。
ヒレだけ噛み締めればむっちり濃厚な脂がこれまたタマラン。
もちろん卵焼きだけでも素晴らしい出来なので、一皿で三度美味しい。

う巻きは『尾花』のものが絶品だったが、玉子の甘味とコクがせっかくの鰻の脂の
旨味を吸収してしまう、ちょっと残念な印象もなくはない料理。
こうして玉子焼きを別に沿えるのは正解だなあ、としみじみ思う。

いい気分で酒が進んでもう止まらん嗚呼。

安斎白焼き

そして数年来の念願だった白焼き登場。

まずは上にのっている大振りの肝を、思いっきり一口で食べてしまう。
ちょうど芯まで火が通るまで、さっと茹でてある肝。
ぷりぷりした歯触りの一瞬後に、肝の旨味が口中に溢れる。
うっすらとレアな味わいに、うっとりと遠い目。酒だサケださけをくれ嗚呼!

白焼きは、最初ちょっと頼りないような風情の箸触りなのだが、一口食べれば
みっちりした実に濃厚な食感とともに蕩ける。
湯気が立つうちもよいのだが、てれりんてれりんと飲みながらつつくうちに
つい冷めてしまったものが、何故か脂の旨みを濃くしている不思議。

「なんで冷めてもこんなに脂が甘くてウマイの?」と聞いたら、大将はフフと
嬉しそうに笑って右の二の腕をパンパン叩いた。
あ、そりゃあそうだ失礼しました、とご機嫌で笑う酔っ払い。ワタシのことだが。


安斎肝吸い鰻丼についてくる肝吸い。
くどくない上品な出汁に朧昆布。
その底には蚕豆が沈む。
肝は軽い焦げ目がつくくらいに
炭火で炙ってある。
白焼きに付いてきたものとは
また一味違った肝の味を
香ばしさとともに楽しめる趣向。

季節の蚕豆もほっくりとウマイ!


安斎 うな丼

鰻丼の蓋を開ける。うっふふふ。

実はいままでは昔のエネルギッシュに脂が弾けまくるイメージが強かったのだが、
随分と穏やかに落ち着いた味わいになったなあ、と食べ進みつつ思う。
大将自身も以前は、ちょっと気難しい尖った感じの接客を嫌う声がたまに聞こえた
ものだけれど、最近は優しくなったと評判だ。

そう言ったら「俺もいい加減に角が取れるトシだよ」とまた笑った。

昔のものはもちろん忘れがたいほどウマイのだけれど、ちょっと変化したこの鰻は
昔の食べ応えが薄れぬままに、後味の余韻がしみじみ長くなったような気がする。
いい具合に枯れて味わいと深みを増した誰かを、誰ともなくちょっと思う。

ここの鰻は「頑固な職人の鰻」。
もう20年以上、これ以上ないほど真剣に鰻だけと向かい合ってきた大将の姿が
そのまま映った逸品だ。


ところでこの日は「栄楽園最終攻撃作戦」の中日なのでもあった。
おかげでなんとなく美食爆食強化週間となり、ここで過剰摂取したカロリーは
謎のブラックホールに吸収される・・・はずもなく、絶賛大増量して体重計に出現。
月が明けて梅雨入りした今、そこそこ真剣な減量大作戦を展開中だ・・・やれやれ。

でも期せずしてキッチリ栄養をつけたところで梅雨時に突入したので、例年よりは
体調が良い、ような気がする。

あ、そうそう。
「本籍が荻窪だから戸籍関係の書類は荻窪まで取りに行かなければならない」
というのは、迷信を通り越して妄信の類。
やろうと思えばお取り寄せだって昔からできるらしい。

でもまあそういうことにしておくと、また鰻を食べる口実ができそうなので
結局当分本籍は動かさぬままになりそうな様子ではあるよ。




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梅雨時につき、更新頻度は例年通り湿気気味だったりする。スミマセン。




今年も活躍中の布団乾燥機。最近不調なヒトは、騙されたと思ってお試しあれ。
そこいらの鍼灸整体マッサージ一回分以上の価値は間違いなくある。


コワいほどやせる!骨盤スクワット (マキノ出版ムック)コワいほどやせる!骨盤スクワット (マキノ出版ムック)
著者:小倉 誠
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発売日:2009-02-14
おすすめ度:3.5
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とりあえず毎日3分。内容も3分だけど、意外に効いてる気がしないでもない・・・?

arima0831 at 21:40|PermalinkComments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote うなぎ | 中央線沿線

June 09, 2009

さよなら『栄楽園』! 其の二 〜ひとりメシ嬢と二人メシで最後を飾る〜

嗚呼、栄楽園
こんどこそ最後の一回である。

一人で何度か出かけて見たが、やはり単にメシを掻っ込むだけでは食べるものにも限りがある。

例によって思念に蟻地獄を設けて「誰か行かないかねー」と強く念じていたところ
例の如く(?)知己の中ではひときわ徳の高いひとりメシ嬢が落ちてきてくれた。
即座に電話をして某日夜に二席確保。
前回食べそこねただけに、この期に及んで売り切れは悲しすぎる・・・と「白切鶏」も
ついでに予約しておいた。

お店には「相席で構いません」と伝えてあったのに、行ったら二人で一卓どうぞと。
最悪30分くらいでゲリラ戦的に食べて帰るぞ、と思っていたのだけれど、
「せっかく御予約いただいて、お料理を召し上がっていただくのですから
どうぞゆっくりと一卓お使いください」と逆に気を使ってもらってしまい
平身低頭恐縮する。

そうか、ここはやっぱり実にちゃんとした店だったのだなあ、とイマサラながらに
しみじみと思った。
どこぞかのタカピーな行列店混雑店は、この店の人たちの爪の垢でも煎じて飲むがよいぞ・・・。

「予約してお食事ならばテーブルはゆったりと」という気配り、当たり前のようだが
昨今はそこそこの高級店でも案外ダメだったりする。
こんな質素な小さな店なのに、こういうお店の人たちの気持ちの真面目さ誠実さが
長年にわたって色々な人の胃も心も癒してきたのだろうな。

栄楽園 白切鶏

見た瞬間に「これはウマイよう!」と思わず言葉が漏れた「白切鶏」。
「冷たいゆで鶏」とメニューにはある。
ぺりおさん一押しということで期待も高かったが、なるほどこれは素晴らしい!
旨みがギュッと詰まった骨付きの鶏肉は、骨回りの肉がうっすらピンク色だが
しっかりと火は通っていて生臭さは全くない。
そして皮、身、骨回り・・・と、各パーツの味わい旨みがそれぞれ地味ながらじんわり
口中に広がるのだ。
これは逸品である。

香港やシンガポールの街角なんかでは普通に売っていそうな一品なのだが
これだけ鶏の旨みが絶妙に生きたものにはまず滅多とお目にかかれまい。

実はワタシ、鶏で一番好きな部分が「鶏皮」だったりする安上がりなヤツなのだが
鶏皮でこんなにしみじみ感動したのは初めてかもしれない。
適度に脂を落としながら程よい弾力を残した皮も素晴らしいが、身も別の旨みで
なんともしっとりした味わい。
夢中で骨をしゃぶって一瞬で喰い尽くしてしまった。

栄楽園 白切鶏鶏だけでも十分に美味いのだが
これまたステキなのが特製のタレだ。
ネギと油を和えたものに
オイスターソースにナニカの味を足した
甘辛いソースがのっている。
一瞬自分でも真似できそうに思えるが
でもやっぱり到底無理な「ナニカ」がある。
まさに「秘伝の味」というやつだろか。


え〜、これもう喰えないの・・・と、自分で書いてて目に涙が滲みます・・・。


栄楽園巻揚げ

実は本来揚げものがそれほど好きでもないので、巻揚げは一人ならばおそらく
あえて頼まなかった一品だが、ひとりメシ嬢のリクエストもあって頼んで見る。

一見ちょっと焦げちゃったかな、というルックスだが、コレがまた素晴らしい♪
香ばしさ一杯だがちっとも油臭さがない。
揚げ油が良いのだろうが、火の通り方も丁度ぴったりなのだ。。
中の具材は、海老と豚肉の程よい旨みを野菜が柔らかく受け止めている感じ。
食感としては、パリッとした皮の中にふんわりジューシーで柔らかな具が入って
他所の店ならば内側にもう一捻りしそうなところだが、この柔らかさが優しくて
とてもいい感じだ。

え〜、これもう喰えないの・・・とまた・・・(涙)

栄楽園 豚足

二人っていいな。まだまだいけるぞ・・・と、豚足。
この日、実はお持帰り用タッパも持参してきているので心置きなく頼む。

この豚足がまた・・・もうとろっとろ。
柔らかい味の薄い醤油味の餡が、このとろっとろをふんわり優しく覆っている。
基本的に豚バラ丼なんかの餡と同じだと思うのだが、これは豚バラにもいいが
豚足だとより一層生きる味だ・・・!

え〜、これもう喰えない・・・以下同じ(涙)

一体どうして今の今まで、ここでキッチリ「お食事」をしなかったのかね?!と
自分を思いっきり責めたい気分になる。

叉焼丼ばっかり食べて、早いウマイ安い♪なんて喜んでたワタシときたら・・・嗚呼。

ふと気がつくと、並ぶ人まではいないものの店内はちょうど満席。
周囲の「え、まだ喰うのかよ?!」と言いたげな視線が突き刺さってくるようだ。
気のせいだろう。気のせいだよね。
わっはっは。

栄楽園揚げワンタン

さすがにもうこれ以上頼むと、丼二種喰いは不可能領域に押し出されてしまう・・・
とは思ったものの、他のテーブルで頼んでいたこの「揚げワンタン」に目が釘付け。

ひとりメシ嬢が「ううう、いやしかし・・・」と同じ思いで悩んでいるようなので、
「いざとなったら丼は半分持ち帰ればヨロシ!」とコールをかけてしまった。

頼んで正解!
正直言ってどこで食べても「皮がパリッぱり〜」以上の喜びはなさそうな一品だが
ここの場合、結構ワンタンが大振りなので、具の豚肉がピンク色のジューシーさで
しっとりとウマイのだ。

しかも皮が香ばしい油で揚がっているので、パリッぱり〜♪の喜びはどこより強力
ときたもんだ。
この半満腹時(ナンダそれは?)ですらこんなに美味いのだ。
食事の前に、コレをお伴にビールで一杯やるのは堪えられまい。

なるほど人気メニューらしくて、周りの席で「ビールでとりあえず」な人達は
軒並み「とりあえずのお伴」に揚げワンタンなのだった。
ううむ。いままで気がつかなかったのも迂闊な話だ嗚呼。


栄楽園海老と玉子丼

ラストの海老と玉子丼!
ウマイっ!!
言うまでもないっ!!!

栄楽園叉焼丼

そして叉焼丼。
最後の最後の叉焼丼だ。
涙も出ないほどの満腹感とともに胸もいっぱいなのであった。

コレが・・・コレがもう喰えないなんて・・・しくしくしく。


改めて何を食べても本当に美味しい店だったんだなあと、しみじみ口の中で
あの味この味を再現しては涎を噛み締める日々。

中華街ナンバーワンの店でこそないが、真実オンリーワンの店だった。
時の流れ、状況の変化というものは、それなりにきちんと受け止めるのがオトナ、
とは思うものの、あまりに寂しくて蘇州小路には当分近づけそうにないワタシ。



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さよなら栄楽園!


追伸:
8日夕方にNHKに出たそうだ。
見そこねてしまったのだけれど、再放映しないかな・・・。




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壇流白切鶏は「蒸す」そうです。

arima0831 at 23:00|PermalinkComments(14)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 中華料理(2008.6~2010.12) | 横浜中華街

June 05, 2009

中華街『栄楽園』で名残を惜しむ 其の一 〜嗚呼、海老と玉子丼!〜

とうとう5月31日をもって、本当に閉店してしまった中華街『栄楽園』

最後は大変な混雑だったそうだ。
「だったそうだ」と伝聞になるのは、ワタシが何度か出かけたときには
まあ混んではいるがほどほどの入り具合、と思えたからなのだが。
この辺は見事にタイミングの差だったように思える。

前の記事から二週間程の間に、ついつい何回か通ってしまった。

今回は「一人突入編」。
週日週末昼夜問わず毎回すんなり座れて、取り立てて窮屈な思いもしなかったが、
それは本当に運がよかっただけだと後で知った。


栄楽園海老玉子丼

メニュー名『海老と玉子丼』
酔華さんぺりおさんのところで見かけなかったら食べずに終わったかもしれない。
なんとも地味な名前だし実物もいたってシンプル。

実際ネーミングの通り、海老を溶き玉子で綴じて合間に刻み叉焼を散らしたもの。
しかし、この姿を見ただけで玉子と海老が嫌いでない人なら喉が鳴るでしょう?

海老は丁寧に下処理されてプリプリ。これが十匹以上入る。
うっすら甘い味のふんわりとろりとした玉子は、御飯に当る面はきれいに焼き目が
ついているのに、上はほどよくとろりんとした状態。
そしてほんの彩り程度にしか見えない叉焼が、玉子に別の甘味と脂の旨みを加えて
これを熱々御飯とともに蓮華に乗せて頬張ると、もうタマラン・・・!

これがもう食べられないと思っただけで、いまや涙が滲んでくるくらいだ。
いつも叉焼丼ばかりで、何故か目も行かなかった愚かしさが悔やまれるぞ嗚呼。

こういう料理は案外自分でもできそうな気がするのだが、火の加減も味の塩梅も
諸々の細かな下処理も、シンプルそうに見えてプロの技と仕込みの両方がなければ
なかなか真似のできるものではなかったと思う。

最後の最後で逸品を知った。
なんとか間に合ってよかった。


栄楽園イカ葱

イカのネギ和え。
名前だけ聞くと、これも軽くスルーしそうな一品。
都内某所で一度食べたイカネギがとても美味かったので、ちゃんとした店のものは
美味しいのだということは重々わかっているのだけれど、しかしつい別のものに
目が行ってしまうのだが・・・

ぺりおさん、ありがとう。
やっぱりこれは食べておいてよかった!

確かに「松傘に切ったイカをさっと茹でて細切りのネギと和えたもの」という
それ以上のメニューではないのだが、絶妙な茹で加減のイカにネギを載せて
とても香りの良い胡麻油を熱したものと、一手間かかった醤油ダレをかけると
二人前は十分にある一皿がアラ不思議、一人のワタシのささやかな胃袋に
するすると入って行ってしまうのだった。
味わいは軽いが、なんとも後を引く味だ。

この日は土曜日で、まさか入れまい・・・と期待せずに行ってみたら相席とはいえ
すんなり座れてしまったのだった。
しかし、この日最大のお目当てだった「白切鶏」は無情にも売り切れ。嗚呼。


栄楽園豚バラ

昔一度食べたきりだったが、どうしてもどうしてももう一度食べておきたかった
豚バラ丼。


栄楽園豚バラUP

寄ると一層よくわかるが、この豚バラは皮付き。
それがほろほろと蓮華で切れるくらいまで柔らかく煮込んである。
塩ベースの薄い醤油味のタレが絡むと、豚バラ自体のの濃厚さが不思議なほど
あっさりとした味わいに変わってしまう。
レタスが一見不思議なのだが、食感が良いのでいい組み合わせだ。

味わい上品な豚バラの煮込みなんて、今こうして考えてみるとそうどこででも
食べられるものではない。
ちょっとゲテなくらいに濃厚で香辛料の強いものも好きなのだが、実はこんな風な
優しい味わいが一番だったんだなあ・・・と改めて思う。


栄楽園ラーメン

これぞ昭和中華の王道!という姿。
シンプルなラーメンも良かった。
物足りない、という声もあったらしいけれど、ワタシは世間によくあるコウルセイ
哲学てんこ盛りの行列ラーメンなんかより、このシンプルさを愛するものである。
しかもこれが450円だった。
最近ちょっと値上げしたのだが、それでも450円だ。
値段のことを言い過ぎるのも卑しい話だが、この価格と無駄のないラーメンの姿に
『栄楽園』の全てが語られているような気さえする。

栄楽園叉焼丼弁当

ある昼下がりに入ってきたスーツのオジサマが「叉焼丼弁当ひとつ」と注文するのを
ふと耳にしたので「その手があったか!」と真似してみた。

あの叉焼丼をネギの香りを楽しみつつ、その場で掻っ込むのもいいが、
弁当にしたものを持ち帰れば・・・
しんなりとしたネギと馴染んだ叉焼の脂が御飯に滲み・・・うふうふうふ♪

これを自宅で盛り付けなおして、レンジでチンしていただく、なんていうズルまで
やってしまった。

このお弁当、叉焼とネギも御飯もかなりの量が入っていたので、二回に分けて
しかも二度目は半熟の目玉焼きを胡麻油で焼いたやつなんかを乗っけて食べた。
邪道と謗るものは謗るがよろしいわ。ふぉっふぉふぉ。

黄色いタクアンも、いままでなんとなく食べずにいたけれど、試しに齧ってみたら
見た目の派手ハデしさにしては優しい味わいだった。
叉焼とねぎの味と香りが滲みた御飯によく合うのだった。

もう一回夕食時に二人で突入するのだが、それは次回に・・・。

ところでここの料理は基本的にさっぱりしているのだが、毎回名残を惜しむ余り
「量を抑える」という努力を一切放棄。

しかも同じ時期に、鰻遠征をしたり友達の結婚式に出たり自分の結婚記念日で
イタリアン喰ったりと、罪深いほどの美食爆食を繰り返した罰当りモンのワタシ。

6月1日に体重計に乗って青ざめたさー。
インチキな沖縄弁で語尾ゴマカシたくなるくらいのもんさー。
もーでらびっくりさー(ナニ弁?)。

喰い過ぎれば素直に体重に反映する。
若い頃は夢にも思わなかったことだが、それが中年の真実なのである。
やれやれ。



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当分は粗食で暮らします。
でもこういう時に限って食欲をケダモノにする話がたまっているんだな・・・ううう。




買ったきりやってないコアリズム。やるさー。



海に行かないか海に行かないか
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うみねこに誘われて海に行く砂漠のフンコロガシの話、とか。面白いよん♪

arima0831 at 16:35|PermalinkComments(17)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 中華料理(2008.6~2010.12) | 横浜中華街