December 2010

December 31, 2010

日本橋『との村』の特上鰻重が旨すぎる 〜そして思わぬ邂逅・・・〜

今年一番旨かったものの話。
12月始めのこと。

思いがけず所用が、昼過ぎに都内で終了。
こんな僥倖は滅多とありえない。
「よっしゃ!」と檄を入れて、向かう先は日本橋。
今年の一月、某所の宴会で知り合った出挙さん御紹介による、鰻『との村』へ行くのである。

なかなか行けなかったのは、このごろワタシのフットワークが鈍くなりすぎていることもあるのだけれど、ここはその中でもかなり条件厳しい店。
営業時間が月〜金の11時半から15時までで、夜の営業がないのだ。

しかも日本橋、といっても、最寄駅は馬喰横山。
そこからもちょっと歩くらしい。
方向音痴のワタシにとって、ただでさえ右も左もよくわからない日本橋界隈にあって、辿り着くまでの彷徨時間まで考えると、これはもうミッション・インポッシブルと読んで差し支えない難易度なのだが、なんだかこの日は勢いがついていた。

昼頃の所用も、それが昼過ぎくらいにちゃっかり終了したのも、実はこのために仕組んだことだったりしてさ。へっへ。

で、案の定迷った。
「1時半ごろ行きます」という極端に楽観的な時間予測で電話を一応入れたのだが、前後左右さっぱりわからなくなって泣きながら店に再び電話。
結局女将さんが「ああもうね、お近くですからお迎えに行きますよ」と。
直々にご案内いただいて、到着は2時すぎ。
メイワクな客だ。やれやれ。

さて、涙を軽く拭いて、特上を注文する♪

昨今のグルメ情報の充実って、本当に素晴らしい。
ケチでボンビなワタシは、初手から特上などという贅沢とは縁がないのだが、諸情報を検討した結果「ここまで頑張って行くならば、特上を気張るのがこの店のキモ」と理解していたのだ。おかげさまで。

特上はその場で鰻を割いて調理してもらえる。
それ以外は蒸し置きだそうだ。
ぼんやりと待つ時間こそが鰻のヨロコビだぜ、と思っているので、このパターンは嬉しい。
しかも特上で2500円、肝吸いは100円という価格が、実に懐に優しい。

との村


ひっそりと小さく、飾り気もなにもない、質素な店構え。
カウンターのみ6名ほどで満席の店は、言っちゃあなんだが古くてボロイよ。
いや、古いのはもっともで、開店以来半世紀以上経っているそうだ。
この規模のまま変わらずに。
いい話だ。

ほっこりと落ち着く空気に、和んだ勢いでビールをついつい頼んでしまった。
「今日はお茶だけ」と厳しく心定めていたのに、所詮トーフの根性である。
ま、いいやいいや。
ビールくらい飲んで祝うべき瞬間だと思うし。

との村 (1)


お通しはほうれん草の胡麻和え。
実に家庭的な酒のアテで、これも心和む。
しかもビール大瓶。
ビール大瓶のお店はいいお店なのだよ。
鉄則だよ。

御主人はゆっくりと動く。
身をくねらせる鰻を鷲掴みにして、俎板の上に押さえ込み、トンと目釘で往生させてから、おもむろに割きにかかる。丁寧に。
そうか、こんなにたくさん血が溢れる生き物だったのか、と思わずじっと見つめてしまった。

漬物もウマイ♪
全部自家製だそうだ。
「最近はみんな買ってきちゃうそうなんだけど、なんだかいやなのよねえ」と女将さん。
数種類きちんと盛りあわされていて「鰻屋の漬物」という風情溢れている。
これだけで結構酒が飲めるぞ。

そういえば、鰻屋の漬物が妙に高級化したり、逆に殺伐と不味くなったり、うっかりすると出てきもしないような世の中に、何時からなっちゃったんだろうかなあ・・・とか、昭和初期生まれの爺みたいな愚痴を垂れてみたりする。


との村 (2)


待つこと30分ほど、だったろうか。
女将さんと昼下がりのワイドショーを眺めながら、海老蔵の話なんかしてたら出来上がってきた。
夢にまでみた(?)金扇のお重、ふっふふ。


との村 (3)


一口。
思わずバンザイをしながら「キターーー!」と叫びたい気分になる。
やらなかったけどね。恥ずかしいからね。

しっかりと力強い脂の旨みを湛えた肉身が、ほどよく柔らかに口の中でほぐれるこの感動よ。
美味しいよう。ううう。これは過去ベストの鰻かも。

今回食べたのは、蒸しが軽く入るが焼きが基本の関西風。
昔この辺りは問屋街で、そこに京都から来る業界人が山ほどいた、その名残だそうな。

タレは甘味を抑えた辛口で、ぴったりワタシの好きなタイプだ。
高倉健みたいな鰻重。
ずっと探していたんだよ。
ああ、こんなところにいたなんて。

肝吸いはしっかりした鰹出汁に、ぷりっとした肝♪
妙に上品過ぎない感じが、ちょうどここの鰻といいバランスだ。
100円だって。いいのかそれで。
ちなみに肝焼きなんかは「出せるほど取れないので出せない」との由。
一日十食程度、ということだから、まあそりゃあそうでしょう。

それにしても、このヨロコビを誰に伝えようか。
あ、そうだ、帰ったら出挙さんにまずは御礼メールを忘れんように・・・などと思いを巡らせつつほぼ食べ終わって放心していたら、外に常連らしき人影が立った。

鰻の切れ端をだらしなく口の端から垂らしたような状態で、ぼんやりガラス越しに目が合うと・・・

「あ、アリーマさんじゃないですか〜!」
「おおおあああ、出挙さん、うわあ出挙さんだ」

ワタシも驚いたが、彼も驚いたらしい。
なんか完全に油断してるところで、思いがけず知り合いにあっちゃった、という、まさにその状況。何も疚しいことはしていないのだが、なんかこういう時って、妙に虚を突かれた感じになりますね。

この時、出挙さんは「第XX次お誕生日祝いグルメ強化月間」開催中だとかで、なんと特上の「白焼き」と「鰻重」のダブル注文をされたのであった。
思わぬ奇遇に若干混乱しつつも。

とうに自分のモノは食べ終わっていたのだが、なんとなくビールを一本追加。

「あらあ、お知り合いだったのねえ」と目を細める女将さんは、ついでに肴にしらすおろしを出してくれた。単に酒だけ飲ませない心遣いもステキだが、そこで漬物だけホイと寄越すのではなくて、家庭的で簡素ながら酒肴らしいものをさりげなく出してくれる、この感じがさらに心和む。


との村101202


出挙さんご注文の特製白焼き。
彼は「蒸しなし」をいつも頼むのだそうだが、御主人が「白焼きは、ちょっと蒸したほうがいいね」と呟くように仰ったので、蒸しは入っている。

「どうぞ一口食べてくださいよ!」と、大振りな一切れを取り分けていただいてしまう。
「いやいやいや、ワタシは見るだけで匂いを嗅ぐだけでもう十分で・・・」と、
まあご遠慮はしたのだが、その声に説得力の入り込む隙間のあろうはずはなく
「まあいいから、ほら早く食べて〜♪」という、有難いお言葉に合掌あるのみ。

うううう。
脂が甘い。とろりと蕩けて甘い。甘露と言ってよろしい。
えへえへへへへへへ。

続く「蒸しなし」の重箱。
「是非こっちの蒸し無しも一口食べてくださいよ!」と、これも分けていただいてしまった。
ここの店の場合、普通に頼むと軽く蒸しを入れてくれるのだが、敢えて「蒸し無し」の指定も可能なのである。

う〜ん。
同じ鰻で、どうしてここまで味わいに濃淡がハッキリと出るのだろう。
どっちが好きかと言われると、ワタシはどっちも好きだ。
欲を出すなら、二人で来て両方食べたい。

邂逅の次第は、是非こちらも御参照を♪
出挙さん、ありがとうございました。

鰻の旨味は「月旨」にあり、と思う向きは、仕事をバックレてここで午後の一時を過ごす価値があると思う。
ただ、極上江戸前のふんわり甘い感じがなにより、という人には、ちょっと脂が強いかもしれない。アレもアレでいいもんだとは思うけど、正直ワタシにとっての理想形ではないのだが。
その辺は好みが出るところ、かもしれない。

との村 うなぎ / 馬喰横山駅東日本橋駅人形町駅

昼総合点★★★★ 4.5



との村 ( 馬喰横山 / うなぎ )
★★★★★5.0
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なんと素晴らしき冬の午後だったことよ。

実は最愛の荻窪『安斎』がこの春に閉店してしまい、鰻については行き場をなくして、かなり意気消沈していたワタシ。
まずは行き場ができて嬉しい。

来年はこの店に、何とか時間を作って通うのが課題になりそうな感じだ。



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今年もお世話になりました。皆様よいお年をお迎えください♪


追伸:
安斎の御主人とは、先日ひょんなことで会う機会があった。元気そうだった。
荻窪の店はもう既にないのが残念でならないが、何とか別の場所で再開してくれることを、心から祈ります。


旅うなぎ―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)旅うなぎ―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)
著者:和田 はつ子
角川春樹事務所(2009-06)
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このシリーズって、読んでみたい気がするんだけど、どうなんでしょう?


【静岡】うなぎボーン しょうゆ味
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arima0831 at 02:50|PermalinkComments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 浅草・日本橋 | うなぎ

December 30, 2010

プーケットはやっぱり夏だった話 〜謎の微笑みタイランド 其の一〜

なんだか突発的にストレス度が上がっていた11月〜12月。
一通り片付いたら、仕上げになんとなくタイ旅行が待っていた。

爆食鯨飲仲間のアパ経女史が誘ってくれたんである。
しかも、激安航空券&激安高級ホテル手配までやってくれた。
どうせ彼女は行くから、一人行くも二人行くも同じこと、ということだそうだが、チャット状態のメールを数回やりとりしただけで手配コンプリート。
ワタシは申込書などの類に文字一個記入せぬまま、口を半開きにした状態で、成田空港まで体を運んだだけという、類稀なラクチンさなのだった。
持つべきものは有能な友達だ。

まずはタイ航空のカウンター前で、アパ経に向かって合掌礼拝してみる。
タイってこんな格好の挨拶をする国だったっけなあ、そういえば・・・とか思いつつ。

タイ。
未知の国である。
プーケットは一度行ったが、リゾートホテルの集合地帯で一週間くらい過ごしただけで、あれはあれで悪くなかったが、とりあえず土地勘や現地事情に貢献してくれる経験じゃない。

アパ経はタイ渡航回数無数な達人、ということで、出発前に丸投げ宣言をして、すっかり開き直ったワタシ。
とりあえず「行ってから読む」と数冊本は買ったが、本当にそれだけ。

空港でまずはコートとマフラーをスーツケースに突っ込んで、長袖Tシャツにダンガリーという「とりあえず初夏&初秋向け」なスタイルになる。
行く先のプーケット&バンコクは「30度越えで真夏の気候」と一応聞いちゃあいたよ。
でもな、このクソ寒い12月のアタマにそんなことを言われたって、我が貧困な想像力がついていかないんだよね。

水着?
馬鹿いえ。
今は冬だぞ。

プーケット到着後即、ダンガリーを脱ぎ、長袖を目一杯めくり上げるワタシ。
ジーンズなんかはいている自分を呪う。
なんせ現地は35度なのである。
それも夕方なのに。

ふと周りを見回すと、この鬱蒼と垂れ込めるような蒸暑い南国の空気の中、成田発の日本人らは、ある者は周囲の不快指数を突き上げるようなファー付きのジャケットを身にまとい、ある者は見ているだけで暑苦しさにココロが腐りそうなブーツに足を突っ込み、そして隣のアパ経だって「だから言ったじゃあないですか」といいつつ、ワンピースは夏向けでも脚には黒いタイツ着用だし・・・まあ、これが人間の性というものなのだろうな。しょうがあるめい。

ホテル着、即長袖もジーンズもスーツケースの奥に突っ込んで、短パン・袖なし・ビーサン化するワタシ。
見ればアパ経も、蹴り飛ばすような勢いでタイツを脱いでいた。

とにかく、脱いでしまえばこっちのモン、とは誰が言ったのであろう?
ふんっ!と鼻息で気分はもう夏。リセット完了である。

で、翌朝。
アパ経がマッサージに出かけちゃった後で「ビーチに行きたい」とフロントに言ったら、ぶーんと車で5分・・・


プーケット ビーチ&温泉2010 (3)プーケット ビーチ&温泉2010 (2)


右も左も、誰もいない海、なのであった。
プライベートビーチって言うか、完全に単なる誰もいない海。

馬鹿言え・・・とか言いつつ、一応水着を荷物に入れたのは、実に正解だった。
ヤケクソで荷作りをしたので、あくまでも勢いだったのだが、人間勢いでやったことが正解に繋がることもあるもんだ。

「ええと、ビーチチェア、必要ですよね・・・」と微笑み呟くホテルのスタッフ。
「水もちょーだい」
「・・・ああ、おお、はいはい・・・」と、スタッフまた微笑む。
アルカイックスマイルに東洋的な諦観を溶かし入れたような、α波を誘う微笑。

タオルは車に乗る前に、別の微笑むスタッフから二枚与えられていた。
ホテルのプライベートビーチなのに、なんでここでタオルもらうかなあ・・・
とは思ったよ、一応。

「じゃあ、椅子取ってくる」と、スタッフも消えた。
微笑みながら。

プーケット ビーチ&温泉2010 (4)


何しろ背後はこんな状態で、そこに見えてる道路に通る車さえ滅多にない。

おーーーいっ。
すみませーーーん。
ええと、アレだね、こんなところになー、ナンボ中年でも女子を一名放置・・・

・・・していいような治安状況らしい。
そうらしい。
ううむ。

しかもワタシ、ホテルの敷地内に行くつもりだったんで、水着の上にとりあえずシャツと短パンにビーサンで、右のポケットに小銭、左にカメラ、あとは文庫本一冊にタオルを抱えた状態なのだ。
スタッフくんが椅子を持って帰ってくるかどうかも、どうも怪しい感じなので、とりあえずは泳ぐことにする。

水はキレイに澄んでいるが、冷たいということもなく、その割りに陽射しは柔らかい。
なるほど今がハイシーズン、というのもよくわかるな。
それにしちゃあ、あまりに誰もいなさすぎる気もするが。

まあ、治安に不安がない=命の危険はない(溺れたりしない限り)。
いざとなったら、30分も歩けばホテルに帰れるのだろうし。たぶん。
いや、そういうことを考えたくはないけど、最悪それでOKだよな。ううむ。

メンドクセエから、この際くつろぐことにした。
そのうち、立派なビーチチェアを担いだ奴数名を引き連れて、スタッフも戻ってきた。
微笑みながら。

はあ、なるほど・・・となんとなく思う。
はあ、なるほど。

プーケット ビー<br>
チ&温泉2010 (5)


やっほー♪♪

立ち去り際に「あ、そうそう」と、彼は左側波打ち際の彼方を指差して、
「あそこにレストランがあるから、欲しいものがあればあそこで買ってね」と
微笑みつつ言い置いて去ったのであった。
ビールを買うくらいの小銭はあって幸いだった。

木陰に置いてもらったビーチチェアで本を読み、うとうとし、海を眺めてぼんやりしながら、なんとこりゃまた贅沢なことだ、とじんわり感動する。

感動に至るまでの距離は、ちょびっと長かったような気もするがね。


プーケット ビーチ&温泉2010


ホテルに戻ったら微笑むフロントに「お友達はプールサイドです」と言われる。
ここは大きな立派なプールが三つあって、二つは温泉プール。
水着を持ってきたのが、如何ほどに正解だったかを噛み締めたよ。
なんぼ一人につき温泉プール一個貸し切り状態でも、これでは全部脱ぐわけにイカン。
世界の平穏のためにも、環境のためにも。

ちなみに湯温45度のナトリウム泉らしい。
柔らかくて肌当たりよいお湯だ。
客室の水も、こちらを使っているそうな。
水量豊富らしくて、プールのほうはアパ経の言葉を借りると
「掛け流しっつーか、出しっぱなし」の状態だった。

例えツインでも、広々したバスルームと客室の間は可動式の間仕切り一枚。
なんだこれラブホかよ、とかつい口走ってしまう二人。

イカンイカン。
もちろん速攻で閉めましたがね、間仕切りは。


プーケット ビーチ&温泉2010 (1)


ホテルの名前はなんともベタに、

The Hotspring Beach Resort & Spa

である。

部屋はツインが45㎡と大きめで天井高く、解放感があってよかった。
ツインはこれだけで、あとはみんなキングサイズベッド装備のハネムーン・スイートらしい。
うっかり間違ってアパ経と二人、そんな部屋に送り込まれなかったのは何よりだったと思っているのだが。

周囲周辺にこのホテル以外のものはほとんどなさそうなので、所謂ナイトライフを楽しみたい向きはヤメといたほうがよいと思う。
このホテルにしたって、ひなたくさいバーがボケッと営業しているだけだ。
二泊三日で見てた限りじゃ、客層の主体はリッチな中華系らしい。

でも、頭をα波に浸してほけらららと数日過ごしたければ、オススメのリゾートだと思う。
アナタは愛するヒトと是非御一緒にどうぞ、て感じ。
メシはそこそこ旨かったしね。
その辺は次回に・・・

(つづく)


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というワケで、柄にもなく意外な豪華リゾートなのだったよ、えへへ♪


残光 (ハルキ文庫)残光 (ハルキ文庫)
著者:東 直己
角川春樹事務所(2003-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

海辺で読んだ本。この前編があるらしいが、単独でも勢いはあるストーリー。

【タイ お土産】 プーケットミルクチョコ6箱セット (海外のお土産 タイのおみやげ)
【タイ お土産】 プーケットミルクチョコ6箱セット (海外のお土産 タイのおみやげ)

これをネットで買うのは何の為なのだ・・・?

arima0831 at 12:30|PermalinkComments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote タイ | 風景

December 29, 2010

福富町『李さんの台所』のコプチャンチョンゴルがパワーアップしてた♪ 

ひとりメシ嬢と忘年会をすることになった。
「モツ鍋食べたいです」と言う彼女に「じゃあカムジャタンにしよう」と返すワタシ。
なにを思ったのか、カムジャタンとコプチャンチョンゴルを頭の中で取り違えていたのだった。
これは加齢からくる呆けの類なのであろうか。
ああやれやれ。

カムジャタンはイモと豚の背骨肉が入った鍋。
コプチャンチョンゴルはホルモン鍋。
どっちも例の韓式に赤くて辛い汁だけど、中身が全然違うじゃんよ。

ううむ。
しかもワタシ、このところものすごくこの「コプチャンチョンゴル」が食べたくて食べたくて堪らなかったんである。
単に赤い汁物ってだけではなくて、アレにくにゅっとしたホルモンの食感や味わいも入らなければ駄目なのだ。
しかも、モノが鍋だけに一人で突入するわけにもイカン、とひたすら思っていたら、連れが自発的に現れてくれた。
この僥倖は無駄にできぬ。
名称はなんだかうっかり取り違えていたが。
ううむ。

まあ「カムジャタン」でなくっちゃイカン、てこともないんだがなあ・・・と、ひとりメシ嬢に向かって呟くともなく呟いたら「ワタシはどちらでも良いですよ」という、実に徳の高いお言葉なのであった。
そうそう、彼女の希望も本来「モツ鍋」でしたよね。あっはっは。

場所は『李さんの台所』
最近全面改装して、非常にきれいな店になった。
店舗自体もどんと広くなって、個室のようなスペースもある。
でも、価格帯は特に変わっていないように思う。


李さんの台所 001

まずは無料の突き出しをつつく。

実は平日の三時頃という、昼食とも夕食とも言いがたい妙な時間帯の会合。
この店は24時間営業なので、こんな中途半端な時間にも営業しているのだ。

ランチ向けの安いセット類は終わっているのに、意外に席が埋まっていて驚いた。
ゴルフウェアのオッサンたちとか、界隈の水色桃色業界関係者らが主体だが、一応こういう時間帯に店を開けておくだけの需要はあるらしい。

ところで、日本のオッサンのゴルフウェアなんだけど、あれは昭和の頃はジャンボ尾崎な田舎の電飾センスに圧倒されていて、随分目が痛む思いをしたもんだった。でもその後、タイガー・ウッズが現れて神として君臨する間に、かなり落ち着いた色合いになったように思う。ところがウッズは結局は「ああいうねーちゃん達」が大好きな、とってもわかりやすい単なるエロヲヤジだったというベタでイタい真実が世界中に知れ渡って、その神通力を瞬く間に失ってしまう。
そこにかわりに飛び出て来たのが、石川遼クンのドサ回り昭和アイドル臭い独特ファッション。ここににまぶされて、日本のゴルフのオッサンたちの格好って、なんだか結局微妙なところに押し戻されつつある、ような気がする。この7年ほどゴルフにも行ってないから、タイガー・ウッズから石川遼への流れはイマイチ実感を伴わないのだが。

ついでに言うと、韓国人のゴルフおやじは何故かウッズ化せず、奇妙なくらいジャンボ尾崎なままだったような気がする。
アレが本当にジャンボ尾崎なのかどうかはよくわからんが、遠目にもハッキリと日韓の差は色合いと柄の入りかたに見てとれたものだった。不思議だった。
アレはなんだったんだろう。
どうでもいい話ですけどさ。


李さんの台所101227 002


そんな思いはさて置いといて、どどんとコプチャンチョンゴル。
平たい鉄鍋が赤くグツグツ湯気を上げると、素直にミョーに高揚してくる。
一見したところ凶悪な色に見えるが、実は辛味はほどほど。
スープは牛の出汁のコクで旨味満載なので、ちゅるちゅる啜れば隣のヲヤジの群れはもう気にならん。
昔からスープ類がやけにウマイ店なんである。

そんでもって、この写真では一切存在すら感じ取れないと思われるが、鍋底にはごっそりモツが沈んでいる。
ホルモンにトリッパにフワ(肺)にガツにセンマイに・・・と、大振りに切った臓物類があれこれぞろぞろ。
処理が丁寧で、臭みはないけど旨味は抜けず出し殻になっていない。
食感もそれぞれ独特だが、どれもゴムみたいに煮固まることなく柔らか。
なんとも楽しい鍋だ。
モツ自体が上質でないと、こうは行かないと思う。

実は以前に数回ここでモツ鍋食べた時は、もうちょっとモツ類が貧相だった記憶がある。それはそれで旨かったし、こんなもんだろうと特に不満にも思わなかったんだけど、この日のモツ類は段違いに多彩で旨くてたっぷりなのだった♪
店がバージョンアップするとともに、モツもバージョンアップしたのか。
いや素晴らしい!
これは嬉しいオドロキ♪

ホットペッパーのクーポンで10%引きになるので、ますますオトク感高い。
ビールなんか飲みながら、ご飯ももらったら、鍋だけでお腹一杯なのだった。

接客はごく自然で親切。
以前は不親切と詰るほどではないにせよ、普通の日本人客には微妙なアウェイ感がある店だったのだが、なんだか方針が変わったみたい。

「辛いモツ鍋」と聞いて、胃の腑に何かイイカンジで蠢くものを感じる向きには、とりあえず絶賛オススメです♪

李さんの台所 ( 日ノ出町 / ホルモン焼き )
★★★★4.0
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いい具合に温まったお腹をさすりつつ、桜木町駅前の『Bubby's』でお茶。

Bubby's


5時から7時まではハッピーアワーで、アルコール類半額だそうな。
「コアントロー・ホットレモネード」なんて、冷えこむ宵には魅惑の響きだし♪

Bubby's 002


Y150にまだ大きな期待感があった頃は、ここも行列が出るくらいの混雑だったよな(遠い目)。でも最近は落ち着いて使いやすくなった。
夕刻早めのお茶やら打ち合わせやらには、テーブルが広くて回りの騒音もあまり気にならないんで、結構使える店だ。
本当にもうしばらくたったら無くなっちゃうんだろうか?

いや、お茶酒利用のワタシが惜しむ声、ていうのもヘンな話だけれどもね。


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辛さは韓国くらいが、やっぱり健康に良い気がするな。



韓国でいちばん親しまれている韓国料理の本韓国でいちばん親しまれている韓国料理の本
著者:ナムリ
武田ランダムハウスジャパン(2010-02-26)
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久しぶりに韓国料理で調べたら、いい感じの本が出てた。


コプチャンチョンゴル(もつ鍋) ホルモン+タレ 2人前
コプチャンチョンゴル(もつ鍋) ホルモン+タレ 2人前

コプチャンチョンゴルのお取り寄せもあるよ♪

arima0831 at 22:00|PermalinkComments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 韓国料理 | 日ノ出町・伊勢佐木町

December 27, 2010

再び、ゴブサタしております 〜猫と野球の魔性について(?)〜

2010misc 019


いやはや、ゴブサタいたしております。
よくみると、最後に更新してからもう三ヵ月半近い。
やれやれ。なんてこった。

ワタシは元気です。
ハナもご覧のとおり元気です。
ひとりっ子になって一年余り、過去を振り返るとゲッとなるくらい
無意味なプリンセス度を高めているのには驚くが。
最近はナマイキなこと限りない。
このふてぶてしい顔つきを見てやってください。

ハナ101015 002


ま、そうされて、えへらえへら喜ぶ飼い主夫婦がバカなのだよな。
いや、それ以外あり得ないです。
ツンデレに萌え(ひょっとしてもう死語?)とかいう感覚、
初めて実感として理解いたしましたわ。

しかもねー、こういう関係って簡単にエスカレートするもんなんだ。
もーびっくりするくらい。
あ、な〜るほど、とか、ミョーに納得している今日この頃。

ハナ101015 001


野球ばっか見てんじゃねえよ、という声も、微かに聞こえるような気がする。
確か数年前には、あからさまに「野球に関心なし」を標榜していたのだが。

ある時、おそるおそる数えてみたら、今シーズンのハマスタ観戦は
あわせてとちょうど20回になっていた。
軽い眩暈がした。
年に数回だったものが、どうしていつの間にこうなってしまったのだろう?

ファン感謝デーには行けませんでした(暇なら行く気でいたのでもある)。
売れすらしない、来年には存亡までもがハッキリ危ぶまれるチームなので、
にわか病のような野球熱は、春から再開の予定。
ファンクラブは、ちゃんと更新手続きをしたぜ。ふん。

どこのチーム?とか聞くな。
横浜ベイスターズです。当然そうだ。
ふんふん。

ワタシ自身は、野球観戦以外でも(!)一時期多少忙しかったりはしたものの、
本人も家族も特に目立った異状なく過ごしてます。
更新が止まったのは、単なるサボリグセにすぎなかったり。

まあ、サボっている間に多少書きたい話もたまってきたので、
またぼちぼち再開しようか、と・・・。

しかし、一度ついたサボリグセって、なかなか抜けないモンなので、
またナンダカンダと間が空いたりしたら、その時は
「ああまたかよ」と軽く流してやってください。

まずは再開のご挨拶まで。


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そうそう、最近ちょこっとタイ行ってきました。詳しくはまた♪



極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ (ワニ文庫)
著者:高野 秀行
ベストセラーズ(2000-09)
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帰国後「ほ〜」などと言いながら、こんな本を読んだりしている始末なのよ。


トーア ペットの牛乳 肥満・高齢の犬猫用 250mL 下痢をしにくい乳糖配合【愛犬・愛猫のミルク】
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おハナさま様ご愛用の年寄り&デブ猫ミルク。

arima0831 at 01:35|PermalinkComments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 猫話 | 日記