March 13, 2006

安斎

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


子供のころから鰻が好きだ。
世界中どこにいようと、周期的に「うなぎ食いたい病」にとりつかれる。

基本的に「じゃあ、好きでない食べ物を挙げろ」といわれると考え込むほど、雑食性で何でもよく食べるワタクシではあるが、好きな中でもとりわけ「強烈な衝動」が襲うアイテムというのがある。
そのひとつが鰻だ。

亡父も鰻は大好物で、よくあっちこっちに連れて行ってくれたり、お土産で持ってきてくれたりしたものだ(そういえば「父さんのオミヤさん」というやつ、最近聞きませんね・・・先日オットが「接待で寿司屋に行った」というので「オミヤさんは?!」と叫んだら「昭和中期のお父さんか、俺は?!」と叱られましたが・・・最近はそういうものなの?)。

寿司はともかくおいといて・・・。

鰻も何でも良いのではない。
具体的にどうと表現できないのがもどかしいが、かなり好き嫌いが激しい。
だから、冷凍のうなぎで・・・という発想はない(あれば食べるけれど、別のものだと思っている)。

カイロなどにいたころはまだ良かった。
実家が荻窪にあったからだ。
「帰宅」すると、とりあえず家でご飯を食べ、翌日の昼あたりぶらぶらと鰻を食べにでかけたのが、当時近所にあった『安斎』という店だ。

ここにおさまるまでには、途中経過があった。

学生時代を札幌で過ごしたのだが、その間の「うなぎや」は、決まっていた。
ローカルな話をすれば、北18条あたりの『N』という店だった。
基本的には関西風で、蒸さずに焼くのだが、これがとても好きだった。
あまり贅沢をしなかった学生時代、たまに一人で行った。
うなぎを一人で食べるのって、結構楽しいのだ。
(尚、最近行ったら、記憶にある味と違うものが出てきた。
良し悪しはともかく、代替わりしたらしい)。

その後、東京に帰って、困った。
わたしって、口が曲がってるのかしらん?と思うほど、どこに行ってもおいしいと思えないのだ。
唯一美味だったのは『尾花』という有名店だが、実家のある荻窪からはあまりに遠い。

その上、若いころから根性なしの私は、並んで順番を待って何かを食べる・・・なんということは、どうやってもできない(仲間と一度、ということはあるけど、二度目はない)。
父が何度かここの「おみや」を食べさせてくれたので懐かしくはあるが、それでもちょっと遠すぎた・・・。

でも、しかし、ある日突然「なにがなんでもウナギが食いたい!!」と、一気に思いつめた時、チャリンコ(死語?)を駆って、中学時代の仲間がバイト(死語?)してて「おいしいよ」といってたのを頼りに、実家近くの某店に走った・・・が、そこはすでに昼時を終わっていたのだった・・・。

トボトボと、家に向かって自転車を押して歩き始めてしばし、なんだか今まで目に入らなかった鰻屋にでくわした。

店は、開いている。

中に入って「あの・・・」とたずねると「はい、いらっしゃい!(店主、不審げな顔)・・・・・え、あの、ウチは鰻しかないですが・・・」と、微妙に冷たい声でいわれた。
「ハイ、鰻が食べたいので」というと「30分くらい時間がかかりますが」ときたので内心ガッツポーズだったのを覚えている。
やっほう!とりあえず、ちゃんとした鰻が食べられそうだよ!!

店主、まだ不思議なものを見るような顔つきだったが、とにかく白焼きとうな重を頼んだ。
彼は、昼間からビールで御新香をつつき始めた「変な若い女」を「?」という顔つきでまだ見ていたが、とにかく「仕事」にかかることしばし・・・

(中略)

・・・というきっかけで「うなぎは『安斎』」になった。
周囲の人に聞くと、結構好き嫌いは分かれるらしいが、私にとっては「う、ここに入ってよかった・・・」と、二十年程前に思って以来、好きなウナギの基準点はここだ。

でも、横浜在住となった身の上では、そうそう行けない。
そんな中、この数ヶ月前から「うなぎウナギ鰻・・・」という周期が私を襲ったのだ。
で、突然仕事の打ち合わせが荻窪近隣で発生。

最初のアポが水曜日だったのを、定休日『水曜』に合わせて木曜にずらすくらいまでして、でかけた。
10年ぶりくらいだ。

感動した!というと、どこかの総理大臣の台詞だが、味は変わるどころか、パワーアップしていたのだった・・・。

尚、その二時間ほど前に、ついつい入ってしまった、昔好きだった荻窪駅北口の某ラーメン店は、無残なほどまずかった。昔は好きだったけれど、どうしてこうなったのだろうな?

まあ、そういうわけで、鰻は荻窪の『安斎』が一番好き!と、再度愛情表現して終わる。

為念、時間を問わず、妙な若い女のためにまで、何時いってもどうにかなったのは20年近く前の話であって、現在は「絶対要予約」「きっぱりと売り切れ仕舞い」である。
この辺だけは、なんだかさびしい気がするけれど、それを言ったら贅沢なんだろうなぁ・・・。




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arima0831 at 14:18│Comments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 中央線沿線 | うなぎ

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この記事へのコメント

6. Posted by アリーマ   September 22, 2006 16:40
乙さん

インフォありがとうございました。
行ってみます。う〜な〜ぎ〜〜。

毛血旺、行くんですね。
武運長久をお祈り申し上げます(?)。
5. Posted by 乙さん   September 22, 2006 10:13
野毛の柳通りをトポス方面から入りまっすぐ進みます。終わりのほうから数軒手前の左側にあります。赤い大きな提灯(今あったかな?)が目印です。守礼の邦の目と鼻の距離です。して、あの毛血旺、seikoMTDさんのブログにもコメントしましたが、ついに我慢ができなくなりました。。。今宵、突発的に行ってしまうかもしれませぬ(笑)。
4. Posted by アリーマ   September 22, 2006 01:23
>乙さん

周期的にありますね。なんだかよくわからないけど、周期的なものですよね!

「七福」って、どのあたりですか?

もし荻窪あたりに行かれるようなら「昔近所に住んでいた、アリマという女の推薦」と言ってください。
安斎、ウマイです・・・でも、遠い・・・。
3. Posted by 乙さん   September 21, 2006 14:43
う、うなぎですかぁ。小生も行きたいですなぁ。周期的に・・・ですかぁ。そのお気持ち、よく分かります。野毛では、うなぎとふぐの「七福」という店に、かれこれ30年前ほど前から通って?おります。亡くなった祖父がうなぎが好物でしたので、誕生会はいつも七福。ただ、代が変わったのでちょっと焼き方が前と違うような。。。それよりもなによりも、小生はseikoMTD氏が紹介されていらした渋谷のうな鐵に行きたいのです!!!
2. Posted by アリーマ   March 13, 2006 22:55
殿下

築地場外ですか・・・結構いいウナギ屋さんなんてありそうだけど、でも聞いたことないですね・・・。

しかしその、おしぼりオヤジって、すごそうなキャラですね〜。

時に、先日中華街に行ったら「馬大人」は笑顔でご健在でした。あまりにいい顔をした人なので、写メお願いしたかったけれど、すでにおなかいっぱいだし、食べてもいないのに写真だけ・・・というのも気が引けるので、一人和んで帰ってきました・・・。
1. Posted by うなぎ王子   March 13, 2006 20:47
5 東京のうなぎといえば、築地市場のすぐそばで働いていたとき、場外にあったうなぎ専門店によく行ったものです。あまり記憶に残っていないので、それほどおいしくなかったのかもしれません。

築地場外といえば思い出すのが、「卵焼きカレー」です。カレーの上に薄く広げた卵焼きがのっかっている(確かそうだったと思う)だけのなんてことないメニューでしたが、客におしぼりを投げつけるオヤジのキャラクターが強烈で、なんとも懐かしい限りです。

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