April 12, 2006

みなとみらいのステンレス製オブジェ

ランドマークタワーとクイーンズ・スクエアの間に、ステンレス製のオブジェがある。
そんなもんあった?という反応が多いだろう。

今度通ったら、あっそ、くらいの気分で上を見てください。
案外こったオブジェです。
みなとみらいのステンレス・オブジェ1


別にモダンアートの話をしようというんではなくて、このオブジェにまつわる笑える思い出話をひとつ。

昔の職場で、学会や会議の営業を担当していたことがある。
そのころに一度、世界中からステンレスの専門家が集まる会議、というのがあった。

日本側のパートナーはいるのだけれど、ブラッセルの本部は自分たちで直接やりたい意向が強くて、サンドイッチの具にされた私は結構おいしくない思いをした。
サンドイッチは食べるに限ります。ホント!

さて、会議開催の一年前に、本部から視察隊が現れた。
その時のナンダカンダは省略するとして(実はヘビーな省略)、
本部が激しく抗議したのが、このオブジェだったのだ。

「こんな汚れきったステンレス製品を、世界のステンレス関係者に見せるつもりか!」

日本側のパートナーは、横浜市に「緊急清掃」を申し入れたが、
役所のことだから「予算がない」と一度は却下。
でも、日本のパートナーもそんな予算はないし・・・と、みんなで悩んだ結果、ブラッセルの本部と日本の受け入れ側と横浜市が、何とかやりくりをつけて、会議開催までにきれいに磨き上げたのだった。

関係者以外、誰が気づいたのかなあ、と思うけれど、とにかくあの時、初夏の光を燦然と浴びて、あのオブジェはきらめいていたのである。

でも、私がその話の一部始終を聞貸されている間にドンヨリと予想していたのは、

「そういうわけでみんなでやることになったから、アンタも手伝え、ホテルからも30人くらい動員しろ」といわれることだったのである。
そんなことになったら、まず社内で吊るし上げられた上で末代まで恨まれるのは必定。
私だって、作業服着てステンレス磨きなんてやりたくないよ・・・。

冗談抜きでですね、ホテルの人ってそのくらいやってくれると思ってるお客さん、案外多いんで・・・。

話がただの愚痴だった、ということが理解できた時点で、作り笑顔が真の笑顔に微妙に変化したのを、あの人は気がついたろうか?

みなとみらいのステンレス・オブジェ2


あれからもう5年以上経った。
確かにあのときよりもちょっとくすんだかなあ、という気がしないでもない。
でもまあ、あの時はブラシ持ってゴシゴシ、て羽目に落ちなくて、何よりだったなぁ、と、ここを通るたびにちょっと複雑な懐かしさを感じてしまう。

そんなこともありました、ということで、皆さん通りかかったらちょっと上を見上げてやってください。

追記:
このオブジェは、最上壽之氏の手になる『モクモク ワクワク ヨコハマ ヨーヨー』という作品なんだとか。ヨーヨーは前途洋洋のヨーヨー、だそうです。

人気blogランキングへ
空を見上げて、ワンクリック!

arima0831 at 15:58│Comments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔