April 15, 2006

ジャズと演歌の『パパジョン』〜ホンキートンクな文化財

パパジョン
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:バー・カフェバー / パブ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:飲み会/宴会


ジャズと演歌がテーマのカウンターバー。

さらっと書いてしまったが、店中あふれかえるほどジャズと昭和の歌謡曲の「レコード」が詰め込まれている。壮観だ。

口の悪い頑固オヤジが40年以上やっている。
美空ひばりは女神(ディーバ)だ。
そう思えない人は、近寄らないほうがよろしい。

私がはじめて行ったのは、確か6年ばかり前。
で、妙に尖ったナマイキな女(しかも酔っている)と口の悪いオヤジ(やはり酔っている)は、結構壮絶な舌戦バトルに突入して、なんとなく引き分けて店を出た。
でも引き分けられたのは「私は結局のところ客」というハンディをもらっていたからだ、としか思えない。

それにしたって、夫と二人だけだったら「出てけ!」と簡単に追い出されていたかも知れないが、幸か不幸か他の飲み屋で意気投合した、マスターがとっても大事にしている某米国系のお客さんが連れてきてくれていたのだ。
Jさん、ありがとうね。

よかった、追い出されなくて。
ああ、あのころは結構トンガリまくっていたなぁ、ワタシ。
不惑を超えて、本当に温厚な大人になりました(勝手に言ってろ、と友人らは言う)。

二度目ひょっこりといったらば、オヤジはドングリまなこ状態。
「あれだけやられたのに、また来てくれるとは思わなかった」そうだ。
そうかい、一応ちょっとは気にしてたのかい。

その後、たまに思い出したように行く。
 
で、結論を言えば、ここは野毛の、いや横浜の文化財である。
たいそう敷居が高そうだが、入ってみればそうでもない。
一見でも、波長さえ合えば楽しく過ごせる。
お客さんはマトモな人ばかりで、女性一人でも楽しく飲める。
万一変なちょっかいがかかると、オヤジががっちりとガードに入る。
こういう店は、ありそうでない。
案外知らんふりで、絡み酔っ払いが帰っちゃったあとで、
「ごめんね」とかいう店が多い。
根性、ない。

置いてある酒は、サントリーの角瓶が基本。
一応、ハーパーもある。あるだけはある。
もちろんボトルキープできる。
なんかバーボン飲みたがる客がやけにいるから、しょうがなく置いてるんだそうだ。

「俺の飲めねえ酒をキープすんじゃねぇ」
「あたしゃ、安酒飲まないってのが唯一の健康法なんだい」
という会話が、ボトルを入れるたび交わされる。
 
でも、オヤジは最近、なんだか柔和になった。
息子が側面を固めている。
息子は優しげできれいな顔立ちをしているのだが(オヤジに似なくて良かったことだ)、
髪型が妙に奇抜。
「なんで?」ときいたら、横のオヤジに流し目をくれて、小声で「最終的にどうなるかわかっちゃってるんで、髪があるうちにせいぜいいろいろやっとこうと思って」と、言った。
 
ここの酒肴は、腹が減ったからなんか食うか、というノリだ。
酒は前述どおり『角瓶』が基本なので、うっかり入ってきて「グレンモーランジー、ショットでください」などというと、常連客の間で軽い笑いが漏れてしまう。

とにかくね、ここで大事なのは、店中を埋め尽くすようにあるジャズと演歌のレコードの山に、ホンキートンクな古きよき横浜の空気。
 
五つ星?
当然でしょう、野毛の、いや横浜の文化財だからね。

オヤジは必ず長生きをするように、ていうか、がんばってください。
本当に。愛してるから。
 
人気blogランキングへ
オヤジさんのために、ワンクリック(オレを使うんじゃねぇ!という声が聞こえる)

arima0831 at 18:29│Comments(2)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 飲み屋 

トラックバックURL

この記事へのコメント

2. Posted by アリーマ   April 15, 2006 22:03
う〜む、理由は漠然とわかる気がしますです。
1. Posted by Jay   April 15, 2006 21:45
パパジョンかぁ〜、もう10年以上行ってないなぁ。嫌いな店じゃないけど、今後も行く予定なしです。理由はヒミツです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔