August 26, 2006

草餅


先日、友人と馬車道あたりを歩いていて、和菓子屋さんの前を通りかかった。
大変美味しそうな草餅が、店頭に並んでいたのが、つい目を引いた。

つい立ち止まって目をやったら、友人とそちらの御店主は知り合いらしく、
「先日はどうも」「いやいや、とんでもない」
という立ち話になった。

そしてワタシは、ひたすら無害なアルカイックスマイルを顔に貼り付けて、
「草餅、おいしそーーー」と、そればかり考えていたのである。

この間、かなり激しい葛藤と戦う。

「草餅買いたいけど、この状況では『お代は結構です』になりかねない」
「そういわれた場合、まるでたかったようになってしまう」
「しかし、また戻ってきて買いなおすのも面倒だなあ」
「それにしても、青々と美味しそうな色だこと」

結論として、大人らしく直接的食欲のほうをねじ伏せたワタシ。
自分で自分を褒めてやりたい!!
だって、こういう季節ものというのは、案外と一期一会なのだから。

と、内心ちょっと得意になっていた数分後、御店主の息子氏が自転車で追いかけてきた。

「あの、すみません。よろしければお持ちください」

彼が友人に差し出す袋には「あの草餅」が詰められていたのであった・・・。

よくいわれるのだが、ワタシは「黙っていても顔が騒々しく喋るやつ」なのだそうだ。
だから、古代ギリシャのいわゆる「アルカイックスマイル」というのをホテルマン時代に身に付けたつもりでいた。
アテネの博物館でみたとき「これだ!」と思ったのだ。

でも、錆付いたのか、修行が足りないのか・・・あの時のワタシは、ひたすらひたすら
「草餅草餅草餅クサモチくさもち・・・」と一心不乱に(?)思っていたに違いない。

ちょいと赤面したが、まあいいや、と有り難くいただいて帰ったのである。

尚、この草餅は中にアンコが入っているものでなく、特に甘味のないお団子に、別添えの甘味をつけたキナコをまぶしつけて食べるものだった。
蓬の香りとキナコのとりあわせが、たいそう素朴な優しさで、大変美味しくいただいた。
アンコ抜きというのが、いい感じだ。

次は、眼鏡に帽子でもかぶって買いに行こう、と思う。


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本来、甘いものはそれほどすきでもないのに、たまに無性に食べたくなります。
和菓子は案外好きかなあ。




おばあちゃん伝授のおいし懐かし和風おやつ


4時のオヤツ




arima0831 at 08:23│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 食品・食材 

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この記事へのコメント

4. Posted by アリーマ   August 29, 2006 06:48
まみももサン

いいえ!
大人というのは、眉ひとつ動かさずに「あ〜アレ食いたい・・・」という感情を表情にも出さず、涼しげに立ち去る人のことを言います。

でも、美味しかったんですけどね、草餅・・・。
3. Posted by まみもも   August 28, 2006 13:54
そうか〜
そこで我慢するのが「大人」なんですね。
私だったら「美味しそうですね〜^^これとこれ下さい」と言っちゃうでしょう・・
肝に銘じておきます
2. Posted by アリーマ   August 28, 2006 00:48
目の前の食べたいものによって変わります。
1. Posted by sociton   August 26, 2006 12:00
そーか、アリーマさんは草餅顔なんだ。
楽しみだ、ワクワク。
でも草餅顔ってなんだ???

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