June 05, 2007

平沼橋『田中屋』 〜鴨せいろの季節・・・なんだろか?〜

田中屋そば店
最寄駅:戸部 / 高島町 / 平沼橋 / 新高島
料理:そば / うどん
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食


つけ鴨。
変な名前だ。
鴨せいろ、ともいう。
あったかい鴨汁に冷たい蕎麦をつけて食べる。
すごく中途半端な代物だ。
だからどうも今まで、特に食指が動かなかったんである。
たまに食べているのは間違いないから、決して嫌いではないのだろうが、積極的に食べる
というほどではなかったと思う。

でも、ナンデだかわからないけれど、突如として蕎麦屋で「つけ鴨」を頼みたくなる
今日この頃。
まあ、冷たい蕎麦を体が求めるほど暑くなっておらず、かといって熱い汁物を食べるには
ちょいと暑い季節なのだろうか。
季節が中途半端だと、食い物も中途半端なものがよいのか。
よくわからないが、最近ふと気付くと、蕎麦屋で「つけ鴨」だの「鴨せいろ」だのを
ぼーっと啜っている自分がいる。

田中屋『田中屋』の「きざみ鴨せいろ」880円。
カレーうどんで有名な店だけれど
これは別の名物だとか。
鴨の脂を刻んで、つけ汁の上に張ってある。
蕎麦猪口は先が細め。
こうすると汁が冷めにくいそうな。


蕎麦は二枚来る。
「大盛りなんか頼んでないです」と言いかけたら、隣の席に「大盛り」が来た。
大盛りだと三枚来るのだな。
蕎麦の量、結構多い。
つけ汁の量にしては多い気がする。

しかしなんとこの汁は、たいそう「月旨」だ。
確かに鴨の旨みは脂にあるなあ、としみじみ思う。

汁もこのスタイルだと確かに冷めにくい。
蕎麦猪口が熱くて持てないのがちょっと辛いけれど、汁がこれより多いと塩分過多だな。
蕎麦湯で最後まで啜るには丁度いい量かもしれない。
こうしてみると、猫舌のワタシのためにあるような料理だったんだよね、と思う。

さて、この蕎麦なのだけれど、これはどうも「好みのタイプ」ではないのだった。
このときたまたま、なのかも知れないけれど、ちょっと茹ですぎた感じあり。
街の蕎麦屋さんとしては上出来だと思うけれど、ワタシはもうちょっと色黒で腰のある
ごついタイプが好きなのだ。
蕎麦の話です。オトコじゃなくって。

蕎麦の好みというのは、実はラーメンよりも多様なのではないか、と思うことがある。
日本の伝統文化の一部だけに、ラーメンを哲学すると単にウザいが、これが蕎麦ならば
堂々と哲学薀蓄三昧不心得者即刻江戸所払(ここは神奈川だけど)・・・という印象がある。
どっちみちウザいがな。
勝手なイメージだし。
すみません。

で、何故こういう好みになったのかなあとよくよく考えたら、亡父の好みをそっくり
受け継いだだけのことだ、とふと気がついた。

子供の頃、国分寺に住んでいた時期があって、家の近くに『一乃家』という名前の
手打ち蕎麦の店があった。
ここの「深山そば」という太い黒い蕎麦が、父もワタシもついでに弟も好きで好きで
家族でよく出かけたものだった。
ついでに、ここは饂飩も旨かった。
きゅっと腰のある饂飩を鍋に入れてもらったりしたな。
あの食感が今でも懐かしい。

思いついて調べたら、まだ以前と同じ場所でやっているらしい。
便利な世の中だ。すごいぞインターネット。
30年以上前の話だから、今はどうなのかわからないけれど。

行ってみたいと思うのだが、夢にまで出てくる荻窪『安斎』の鰻すら食べにいけない
根性ナシには、考えるだに夢のまた夢。

いつかそのうちに・・・(祈)。


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そういえば、鰻・・・嗚呼、ウナギ。



 蕎麦茶も好きだ。

自遊人 2007年 07月号 [雑誌]

こんな雑誌が出るくらいだから、蕎麦の季節なんですね、やっぱり・・・。

arima0831 at 00:14│Comments(22)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 和食 | その他横浜

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この記事へのコメント

22. Posted by アリーマ   June 09, 2007 00:20
もみじさん

いらっしゃいませ。
情報をありがとうございます。

溝口に行く機会があれば、行ってみたいです。
なかなか遠方まで出かけられない今日この頃ではありますが。
21. Posted by もみじ   June 08, 2007 11:15
初めまして
いつも楽しく美味しく読ませていただいております。

昨日ちょうど食した、お蕎麦が
まさに「色黒・コシアリ・ごん太」だったので
思わずコメントさせていただきました。

そのお店は溝口にある「初代」さんです。
飲めるし、食べれるし、良いお店なのですが
横浜からだと、ちと遠いです・・・
20. Posted by アリーマ   June 07, 2007 21:21
トリノさん

ワタシは、最近は昼に結構ガッツリ食べるので、夜に軽く蕎麦、というのはいいパターンですよ。

そんなわけで、ますますKIKUYAに行けなくなって悲しいんですが・・・。
19. Posted by アリーマ   June 07, 2007 21:14
kanさん

そうです。作ってしまいました。
て、いうか、あまりに簡単に作れるので、二か月分積み上げた額がいまさら惜しまれます。
18. Posted by kan   June 07, 2007 20:43
作ったんですね、ポイントカード…
17. Posted by アリーマ@今日は激ヒマ・・・   June 07, 2007 12:13
にっきさん

ラゾーナの地下ですか。
あそこ、なかなか使えますよね!
今度うなぎ買いに行ってみます。

ポイントカードも作ったことだし・・・。
16. Posted by にっき   June 07, 2007 07:39
緒方拳うなぎ・・・
お店で食すものではありませぬ。
ただ、ラゾーナの地下食品スペースに出店している「日本橋伊勢定」の鰻は、裏でちゃんと捌いているということで、母がお持ち帰り鰻として愛用しております。ちなみにちゃんとお願いしておけば、アリーマ様の退社時間にあわせて用意しておいてくれるんじゃないかな?
ま、まっすぐご自宅へ戻られる日があれば・・の話です。すぐになくなっちゃう1000円のお弁当も鰻小さいけど、変なお弁当を買うよりよほど美味しいですよ。
15. Posted by トリノ   June 07, 2007 01:51
リンク先のうなぎ屋「安斎」の記事の中で。
旦那様に「お土産は?」と聞いたら、
「昭和中期のお父さんか、俺は?!」と叱られた、との記述がありましたが。
アリーマ様のおっしゃる通り、最近はそういうモンらしいです。
http://blog.goo.ne.jp/tsukimura1011/e/16d070f277c174f440583260bc134cc7
「食べきれない程つくって、残りはお持ち帰りの江戸料理」から、
「出されたその瞬間がサイコーな見た目とかも大切な関西料理」に、
シフトして行ったようです。

って言うか、蕎麦。
なにかに付けて似非な私ですが、蕎麦まで騙りはじめると、
似非文化人そのまんまなんで。。。
つーか「腹に貯まらない」って言うと、元も子も。。。
アワワワ。
14. Posted by アリーマ   June 06, 2007 21:44
k.kさん

そう、あの前掛けを見ると、確かに「今日は食べてみよう!」と思っても「・・・次でいいか・・・」となる感じはありますねえ。
一度食べてみよう、と思っているのですけれど。
カレーうどん、どうも好きじゃないが、ここのは一度食べてみたいんですけれど。

この店は、蕎麦そのものより「その他メニュー」が面白いような気はします。あくまで好みの問題ですが。
13. Posted by k.k   June 06, 2007 21:33
蕎麦は私も一番好きな麺類なので、こだわりたいですね〜。
んがしかし、横浜は蕎麦過疎地帯・・・。なかなか近所では無いですねえ。
私も色黒でコシの強さに一票ですw白いと旨くてもなんだか拍子抜けしてしまうんですよ。

田中屋さんはなかなか良いお店ですよね。ツマミもあんなに充実していてビビッた覚えアリ。
カレーうどんも美味しいんですが、あの前掛けが恥ずかしくて躊躇するのは私だけでしょうか?
12. Posted by アリーマ   June 06, 2007 20:13
にっきさん

ううむ。
年齢的な好みだったのでしょうかねえ・・・。

佐藤浩市鰻・・・わー、懐かしい表現だなー。
去年暑くなってきた頃に、うっすら局所的に流行りましたね。
この際、緒方拳でいいです。
その鰻はどこに?!

渡哲也鰻、とか、お心当たりあればベターなんですが・・・。
11. Posted by にっき   June 06, 2007 07:48
鴨せいろ、私も初めて食べたときなんかへんな感じがしたけど、結構好きになってしまいました。そういうお年頃なんでしょうか?私が気に入っているのは八王子の「車屋」http://www.soba-kurumaya.co.jp/ですが、八王子まで遠征する気力が最近はありません。ちなみにここは日本酒2合までしか出してはくれません。
それから、鰻〜!佐藤浩市鰻はあきらめて最近は炭焼きの枯れた感じがオツな緒方拳鰻でがまんしています。
10. Posted by アリーマ   June 05, 2007 22:08
>ヌシさん
いや、食べていただけで飲んでたわけでは・・・ちょこっとビール程度・・・。

>いぬわんクン
そんなこと言ったら、寿司は死ぬまで喰いに行けんど・・・もう薀蓄滝の如し。

9. Posted by アリーマ   June 05, 2007 22:05
>里香さん
実はワタシも・・・

>乙さん
・・・ギャル語、気に入ってますね・・・。

>socitonさん
里香さんのご指摘どおり、田中屋で修行した人らしいです。ワタシは行ったことないですが。

やっぱり、蕎麦のコダワリって人によって相当色々なんですよ・・・。

8. Posted by いぬわん   June 05, 2007 12:17
蕎麦屋って薀蓄垂れても許される、っちゅうか薀蓄垂れ流さんとダメみたいなトコがホントーにやだ
チナミにオレは白くて腰がたたんのがええなあ。
オレみたいなん
7. Posted by 里香   June 05, 2007 12:04
そうそう、香露庵のおかみさんは
長く田中屋さんで修行をされた方だと聞きました。
6. Posted by 小径のヌシ(^−^)   June 05, 2007 08:17
ん〜ご幼少の頃から蕎麦を肴に一献とは風流ですなぁ〜
さすがはアリーマさま (*⌒ー⌒*)

みなとみらいの“香露庵”さんって数年前に
日テレの『途中下車の旅』で写ってた(食べてた)のを覚えてます (笑)
たしか“田中屋さん”絡みのお店だったと思いますよぉ
5. Posted by sociton   June 05, 2007 07:24
あーきざみ鴨せいろって、みなとみらいにできた、香なんとか庵という(言ってないか・・・)という店でも同じもの出てきますよ。
ツケ汁がちょぼいやつです。
これがイマイチなんだよなー。
同じ系列ですかね???

鴨せいろは、やはりでかめの入れ物でボチャズズーというのが好きです。
さらしなの里とか、本陣坊とかいいですが、タッケーからちょっとね
横浜では食べてないなあ・・・

とソバはやはり意見が濃かったりして
4. Posted by 乙さん@つけ鴨っていいかもぉ〜   June 05, 2007 06:47
つけ汁の色から、いかに月旨に富んだいるかがうかがわれるかもぉ〜。これは、二本足に由来する成分かもぉ〜。。。
3. Posted by 里香   June 05, 2007 04:01
色黒で腰のあるごつい男、好きでーす
2. Posted by アリーマ   June 05, 2007 00:45
seikoMTDさま

いや、つけ汁は大変うまかったですよ。
蕎麦がタイプじゃなかっただけで。
カレーうどん、一時食べたかったのだけれど最近またあまり食指が動かず、なのです。
多分ある日突然食べたくなるのだろうと思います。
1. Posted by seikoMTD   June 05, 2007 00:40
そうそう、きざみ鴨せいろは慣れ親しんでから。それまでは竜田カレーうどんだってば。

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