November 12, 2007

トルコ料理『イズミル』 〜マントゥ求めて阿佐ヶ谷遠征〜

イズミル
最寄駅:阿佐ヶ谷
料理:トルコ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:飲み会/宴会


阿佐ヶ谷の『イズミル』というトルコ料理店の話はよく聞いていた。
かなり評判が良いのだけれど、阿佐ヶ谷は遠い。
なかなか行く機会もなあ・・・と思っていたら、いぬわんクン経由でありがたくもお誘いをいただいてしまった。
ayanoさんの主催で、七名集まるとのこと。

トルコ料理なんて本当に久しぶり。
アラブ料理も同じなのだが、こういう料理は余程好きな人が一緒か、ある程度人数が集まるかしないと楽しくない。
だからといって、昔やったような集まりを自分で主催するのも大変だ。
そして、このところひときわ音量を増した「マントゥ〜〜、マントゥ〜〜〜」という脳内通奏低音。

愛するトルコ料理の中でも、断トツぶっちぎりで偏愛対象になっているのがマントゥ、つまりトルコ水餃子。
ラム肉のミンチにミントなどの香草を入れたミニ水餃子風にヨーグルトをかけて食べる(バリエーションは地方により色々ある)。
なんだそりゃ?と思うのが、普通だと思う。
トルコ人はむやみやたらとヨーグルトを食べる国民なのだ。
ワタシは一度トルコで、マントゥをヨーグルト抜きで頼んで、醤油と辛子で食べてみたことがある。
やっぱり「なんだそりゃあ。わ、キモチワリイ」と言われた。
彼我の差、ということなんだわね。

結果?
中華の水餃子にヨーグルトをかけて喰っても微妙なのと同じことだった(・・・実はこれもやってみた。帰国後自宅でこっそり)。

料理のアレコレは、こちらに追いかけ上げようかなあと思っているので、とりあえずは当日食べたものいろいろ。

メゼエキメキ




まずはメゼ盛り合わせから。メゼとは暑いものも冷たいものもひっくるめて「前菜」のこと。
ナイフとフォークのかわりにパン(エキメッキ)も欠かせない。
パンはうまかったが、小さいの一枚では到底足りない。
トルコ料理でもアラブ料理でも、こういうディップ状の前菜は種類豊富。
見たとおり、パン(形は写真のような平たいものから、普通のフランスパン型までいろいろ)でガシガシと拭って食べる。
一瞬でなくなる。


ナスサラダホウレンソウとヨーグルト




足りないので、気に入った二品を追加。
左がナスサラダ。ナスのディップだ。グリルして皮をむいてディップにしたものだが、ナスの風味が上品に生きている。
もうちょっと季節が早いと、もっと味が濃厚なのだろうか。
右はホウレンソウとヨーグルトのサラダ。チーズも混ぜてある。
現地だとホウレンソウのえぐみが強いのだが、日本人の味覚からすると、このほうがウマイ気がする。
トルコ人に言わせると「日本の冬時のホウレンソウは甘すぎる」ということになるのだけれども。


ドルマ地中海サラダ




左は「ドルマ」。アラビア語では「マハシ」。
ギリシャでも「ドルマダキア」とよぶ。ここで食べたものは、トマトとピーマンのつめもので冷製。大人数用にすでに切り分けてあった。
家庭料理なんかでは温かいまま食べることもある。
香辛料が効いて、さっぱりしているが旨みはしっかり。
右は「地中海サラダ」。
しょっぱい白チーズを混ぜたサラダ。簡単に言うと。
懐かしい味だ♪


マントゥマントゥのアップ





これがマントゥ。さすがは「粉ものが良い」と評判の店だけあって、皮がモッチリとしっかり。非常にうまいのだ。
三角錐型、というのも嬉しい(右はアップ)。
よく見かけるのは平たいラビオリ型。このほうが簡単なのだろうな。
この料理は、水餃子以上に「餡より皮」だ。
嬉しさのあまりに、アパ経女史直伝「秘技ナイアガラ」をかけてしまう。
周囲の人類は皆さん初対面なのに・・・(既知のイヌ妖は目の前に座っておった)。
皆さん驚きのあまり顰蹙も買えなかったと思う(・・・なんのこっちゃ)。

マントゥについては、こちらもご参照を・・・。


鶏手羽のグリルイスケンデルケバブ





左:店オススメの「鶏手羽のグリル」。トルコで喰うより余程美味しい焼き手羽で、これだけ食べるとトルコ料理でもなんでもないのだが、ちょこっと横についているタマネギのサラダと一緒に食べれば、アラ不思議・・・トルコ料理らしくなるのだった。
このサラダだけ追加で一山ほしかった。
かの有名な「ドネルケバブのサンドイッチ」なんかに、必ず挟まっているタマネギ。
これが「あの味」の核になっているのに初めて気がつく。

右:イスケンデル・ケバプ。
イスケンデルとはアレクサンダー大王のことだ。大王級のうまさ?
由来はよくわからないが、グリルした薄切り羊肉にヨーグルトをドドドとかけたもの。
さらに上からトマトソース。


白ワインラク





トルコのワインもずいぶん美味しくなった。
まあ、ワタシの場合はエジプト→トルコという飲酒については成り上がりなパターン(?)だったので、当時は「飲めるワインがあるだけ幸せ」だったのだけれど。
さっぱり爽やかな白ワイン。
左はラク。水を入れると白濁するアニス系の酒。
嫌いな人はダイッキライだ。
無理して飲む必要もないが、フェタ・チーズや羊肉とは好相性。
酒に塩辛、みたいなもんだ。

懐かしいトルコ料理を堪能して、ごろろんぐるるんと毛づくろい気分に浸る。
料理は全体に上品で、良くも悪しくも強烈ではないけれど、きちんと手間をかけて作ってある。
最近よくある「なんちゃってオリエント風」とは格が違う。
もう少しガツンとした濃さが欲しい、と思うのは、きっとワタシのトルコ原体験が下賎なせいだろう。
そうに違いない。

当日のお話は他の皆さんの記事もご参照いただきたく・・・。

阿佐ヶ谷、トルコ料理イズミルでオレも考えた
トルコ経験者を囲んだ夕べ
阿佐ヶ谷でトルコ
トルコ料理「イズミル」でアタシも考えた



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楽しい一夕でした。主催してくださったayanoさん、そしてご参加の皆様、ありがとうございました。



エキゾチックなパン―エジプト、トルコ、イスラエル、チュニジア、中国、インドなどの珍しいパンのかずかず (マイライフシリーズ特集版)

パンを通してユーラシア〜北アフリカの食文化俯瞰図が・・・面白いです。


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5巻がそろそろ出るらしい(嬉)・・・料理ネタも豊富で楽しい漫画。

arima0831 at 20:03│Comments(16)TrackBack(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック アラブ料理&トルコ料理 | 中央線沿線

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この記事へのコメント

16. Posted by アリーマ   April 19, 2008 14:51
kanさん

おお、やっと出たか!
それはまたナイスな情報をありがとうございます!
早速買わねば。

最新号のほうは、連載場所を変えてるんですよね。
一号分の枚数が少ないうえに月一回連載なもんだから、新刊は忘れた頃に出てくる漫画なんですよねえ。
ああ、次は何年後なんだ・・・?

オモシロ系なのに、漫画を越えたというよりは、漫画ならではのクオリティーが良いですよねえ。実は我が母校の恩師で東洋史(中央アジア)の某教授も「面白い!」と太鼓判です。
15. Posted by kan   April 18, 2008 22:38
「トルコで私も考えた」最新刊、本日4月18日発売ですね。

僕も1〜4巻まで持ってるので早速買いました。
ちなみにうちの店には100冊入荷しました。

今回は“5巻”でなくて“21世紀編”なんですね。
14. Posted by アリーマ   November 16, 2007 00:05
曙町育ちさま

シリアにレバノンにエジプトですか。
これにマグレブが入ったら、アラブ料理はほぼ鉄板ですねえ。すばらしい。
しかーし、美味しそうな料理ですねえ。レシピ、ありがとうございます。誰か作ってくれないかしら。

モロヘイヤ用の包丁、最近は次第にブレンダーやミキサーに取って代わられているそうですが、あの「半月刀」をはじめて見たときにはワタシもちょっと感動しました。いいなあ、家庭で作るモロヘイヤ・スープ。やっぱりアレは「オヨバレでいただく」のが一番です。

あと「アラブのプロ」はやめてください〜・・・(汗)。
単に付き合いが多少古いだけで、きちんと系統だって勉強したわけでもないし。恥ずかしいものです。

是非、アルアインに行ってみてください。たぶんメナッザレも作れると思います、あのシェフならば。
13. Posted by 曙町育ち   November 15, 2007 17:59
ああ、レシピ見つかった。
でもあなた様のようなアラブのプロに話すと笑われてしまうな、はずかし。
メナッザレはまずナスに縦の切れ目をいれ油で揚げます。揚げると切れ目が深くなるのでここに炒めた羊のひき肉と玉ねぎ(当時は牛のひき肉で代用)と炒った松の実をはさんで、お湯と塩コショウをして煮詰めてヨーグルトのソースを供するものでした。あの頃は羊のひき肉やコリアンダーも手に入りにくい時代だったのです。
エジプト人の友人一家が私のためにモロヘーヤのスープ作るときのあの丸いナイフには驚きました。
12. Posted by 曙町育ち   November 15, 2007 17:39
若い頃、もう25年ぐらい昔アラブ料理講習会なるものを当時変わった趣味で覗いていたんですな。
そこでシリア大使のご夫人に習ったことがあった。
ごそごそ探さないとレシピはないかも。
自分はアラビア語全く習ったことないんです。
職場で知り合った大の友人はエジプト系アメリカ人ですし、東京の知り合いはレバノンの方。
11. Posted by アリーマ   November 14, 2007 19:48
曙町育ちさま

ナスのペースト、美味しかったですよ〜(ふふ)。
もうちょっとオリーブオイルとニンニク効いてれば言うことなし、でしたが。
ところで質問。メナッザレって、アラブのどこの料理ですか?なんだかシリア料理にはあるらしいけど、言葉自体はカスティリア語なんですね、これ。教えてくださいまし。マハシとどう違うのだろ?
フェタチーズが好きなら、トルコ料理やアラブ料理は堪えられないですねえ。ただ、これはキュウリやトマトなどのサラダにフェタを入れたもので、タッブーリとは違うものですが。どっちかというと、地中海サラダとというだけにギリシャによくあるやつです。
ちなみにタッブーリがウマイのは、伊勢佐木長者町の『アル・アイン』。お近くですので、是非行ってみてください。オススメです。
10. Posted by 曙町育ち   November 14, 2007 07:27
ああうらやまし。
このナスのペースト。ポケット型のパンにでもはさんだら最後。誰か、止めてくれ〜。
ついでにナスの詰め物料理メナッザレも食べたくなった。
このしょっぱいチーズをつまんで口に入れるとジュワーと唾液が出るんで困るのは自分だけだろうか。タッブーリにこのチーズですか?昇天ですな。
9. Posted by アリーマ   November 13, 2007 16:32
>タコさん
こちらこそ、ありがとうございました。
そうそう、ガツンと羊を食いたかったですね。
赤ちょうちん、早速ですか。いいなー。

>アパ経さま
奥儀イグアス伝授の際、自分の皿に何がおきるか考えると、机をひっくり返しそうな・・・ヤメトク。
すべてを飲み込む悪魔の喉笛が羊を一頭丸呑み・・・怖いよう。あ、そうだ、ラク&フェタでご伝授いただくのはどーでしょう?

>フローレンス梅さま
ヨーグルトが苦手な人、特に男性に多いですよね。香草ダメな人も同じ。タイ料理よりはかなりマイルドで食べやすい料理だけれど、要都内遠征です・・・ダンナ捨て置いて出かけちゃう、とか。
8. Posted by フローレンス梅   November 13, 2007 11:34
トルコ料理って食べたことないです〜。
多分、夫が付いてくる限り食べられないだろうな〜って思います。

ヨーグルトは嫌いだし、香草関係嫌いだし…。

タイ料理でさえブーブー言って食べないやつなんですよ。
7. Posted by アパート経営者   November 13, 2007 00:53
秘技ナイアガラを使いこなしておるようだのう。
では次は奥義イグアスを伝授しようぞ。だが、
この技を使うとおぬし、共に食卓を囲む友を
ことごとく失うであろうがよいかあああ!!
と、マントウは好きですが、ラク&フェッタは
ごかんべん〜♪
6. Posted by タコ   November 13, 2007 00:50
おおお、さすがプロトルコ!
読み応えたっぷりだ〜。
また、先日は楽しい夜をありがとございます!

そうなんです!
ラク×羊のタッグをやり忘れた。そこです。
アルアイン、あたしも行きたいなあ。

赤ちょうちんは今週行ってきまーす。
ナマ臓物まみれ☆
5. Posted by アリーマ   November 12, 2007 21:20
うりうりサン

どもども。
アルアイン、行きたいですねえ。
あそこは量が結構あるので、二人くらいだとろくなものが食べられないのですよ。
最低4〜5人は欲しいところ。

阿佐ヶ谷遠征したかいあって、美味しいマントゥに幸せ一杯でした。
アレで火がついて、次の機会を狙っているのです。
そう、羊をちゃんと食べていなかったのでした。
結構心残りなピルゾラ・・・。
4. Posted by うりうり   November 12, 2007 21:09
こんにちは。
先日は、いぬわん&アリーマの夫婦トルコ漫才、
堪能させていただきました。

もの皆美味いんだけど、すぐなくなっちゃうのが
ちと寂し、な夕べでしたね
(食い意地がはってるせいなのだが/笑

プリンはね、美味かったです。
いわゆるトルコのライスプリンとは別物として
味わいつくしました。。。

アル・アイン(でしたっけ?)にも行ってみたいですねー。


食べ物ブロガ−でもないのに、
食い意地ばっかりはっててすいませんです。

ではでは

3. Posted by アリーマ   November 12, 2007 20:52
わ、レスはやっ!

>花侍さん
こちらこそ、ありがとうございました。
やっぱりパンはフォークとナイフのようなもんですから、いっそバゲットでよいから一山欲しかったです。小さいパンが来るのをじっと待つのが、ちょっと辛かったかなあ。
プリンは・・・一口食べてウリウリさんに食べてもらったワタシにはなんとも・・・。

>いぬわんクン
・・・そうですか・・・??
2. Posted by イヌメット・ワン   November 12, 2007 20:36
なんか、かっこええやん〜 
1. Posted by 花侍   November 12, 2007 20:22
わ〜い!一番乗りだ♪
どもありがとございました!美味しかったですよね〜!
>パンはうまかったが、小さいの一枚では到底足りない。
ですよね。
一人でパン五枚プリン二個くらい食べたかったですもの(笑
また遊んでくださいね<(_ _*)>ヨロシクオネガイイタシマス

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