January 18, 2008

香港ほにゃらら記 其の六 〜再び飲茶・・・ほどほどに・・・〜

三日目。スターフェリーに乗って九龍側に渡る。
どこを目指すわけでもないが、まあどっかで「ほどほどの飲茶」をしたい。

フェリー乗り場の辺りは、香港島側も九龍側も軒並み「みなとみらい化」しているので驚いた。コンクリートでお洒落に人工整形された小奇麗なショッピングセンターやエンタテイメント・コンプレックスなどが立ち並ぶ。
まあ好みの問題だから文句を言うのも妙な話だが、はっきり言って面白くもなんともない。

でも、ネイザン・ロードに入ると少し「面白い匂い」がする。
そういえば、20年前は九龍側の尖沙咀(チムサツォイ)辺りのホテルに泊まったのだった。当時はもうちょっとばかり「ぴりっと危なげな空気」があったように思うが、昼間のせいだか至って平和な雰囲気。

香港島側よりも、何故かこちらのほうが神経が休まるような気がする。
なぜだろう?

で、ぶらぶらモードに入りかけたら、カラータイマーが鳴り出した。
そう、実はここまで書かなかったが、香港行きの飛行機の中でオットは腰をおかしくしていたのである。だから到着以来、一応動けるけれど制限付きなのだった。
ピコピコと赤い光が点滅し始めるのを感じたら、即座にどこか落ち着き先を探さねばならない。
それでもあくまで仲良く二人で出かけるのは、一人じゃあ食べられるものの量と種類が限られてくるからだ。この場合やむをえない。

お腹も空いたし、どこか・・・と思ったら、ミラマー・ホテルの前に来た。
ここの飲茶は「少油少甜(油分糖分控えめ)」とどこかで読んだっけ。
でもホテル内の飲茶じゃツマンナイから、どこか面白そうな店を探そうなあ、とは思っていたのだけれど・・・

しかも店名の『翠亨邨茶寮』というのが微妙。中華街にも同じ名前の店があって、昔入ってげんなりしたことがあるのだ。
中華街のはショボい店だから、まさか系列ではないはずだが・・・ううむ。

でも、他を探すのも面倒だし、ピコピコ点滅頻度が加速しているので入る。
ホテルではなくて、ショッピングセンターのほうの一階にある。

中に入ると、なんだかホテルの巨大宴会場のようなレストランだ。
飲茶メニューはやけに数が少ない。
前日の『誉満坊』の三分の一くらい。
ぶつくさ文句を言うワタシに「ほどほどを心がけるのだろうが」と
オットのジャブが抉るように入ってくる。
確かに品数が少なくても、端から端まで全部食うわけじゃないのだ。
選びやすくてよろしいですわね、と喜ぶべきなのであろう。
そーですわ、そーですともっ!

モスラちびモスラ集合
・・・ではなく「大根パイ」だ。
うっすら甘い大根を煮た餡が
サクサクのパイ皮に包まれて出てくる。
中のブチュッとした餡もモスラっぽい(?)

でも、これが結構ウマイ・・・♪

まあ中華街でも同じようなものを食べたけれどね。
大根の餡というのがなかなかイケる。
温めてあるので、サクサクしたパイ皮とねっとりした餡の食感がいい感じに増すのだ。うふふ。

中華街こっちは中華街『京華楼』の大根パイ。
ご参考までに。
味はミラマーのほうが薄くて
パイ皮も軽かった。
餡の味も薄めでいい感じ。

店の雰囲気からはまるで期待薄だったが、店の構えにしてはそう高くないし(前日の店より安い。あそこは結構高いほうらしい)、ちょっと期待が高まってくる。

揚げ豆腐揚げ豆腐のタレかけ。
豆腐がうまい。
味が濃厚なのだ。
醤油ダレが大豆の味に
しっかり絡む。

結構量はあったが、するするとイケた。
香菜の追加を頼むと、お姐さんが「?」となりつつ持ってきてくれた。
季節外れだからかもしれないが、意外に店で香菜を見かけない。
香港だから香菜まみれ、というのは間違ったイメージだったらしい。
根拠、なかったがな。うにゃ。

腸粉小龍包





オットこだわりの一品「叉焼腸粉」。やっとありつけて嬉しそうだ。
蝦の入ったやつが人気らしいが、うっすら甘味のある叉焼のほうが腸粉と合うような気がする。
その隣にあるものは・・・別にわざわざ香港まできて喰わなくてよいと思う。
もうやめなさいよ!と理性は命ずるのだが、いつの間にか卓上にある。

水餃子水餃子2





ついでについつい反応してしまう「水餃」の二文字。
もうこうなると「性(サガ)」だな。
やけに大きな水餃子がスープにどっぷり浸って出てくる。
中は挽肉など。
「なんだ・・・」と思うが・・・っ!
このスープがサッパリ薄味で結構うまい。
水餃子の固定イメージを捨てれば面白い点心だなあ。
ここは香港なんだから、水餃子にこだわるのはやめよう。
ましてや飲茶の店では。
似たようなことを日本でも繰り返しているのではあるが。

以上である。
こんだけー?
ホントにこんだけーー!
・・・だが・・・デザート分は別なので、セカンドコール(?)に入る。
こういうオーダー方式飲茶の場合、セカンドコールをかけると決まって不思議そうな顔をされるのだが、妙なことをやっているのだろうか?
甘くない点心とデザート点心をいっしょくたに頼むのも、どうも不自然な感じがするのだけれど。
香港の人がどうしているか知りたかったが、夢中で喰ってる間は周囲に目など行かないので未確認。

エッグタルト亀ゼリー





かわいらしいミニ・エッグタルト。上にプヨプヨ載っているのは燕の巣。
タルト自体も上品で、路面のものとはまた違う味わいなのだが、この一見どうでもよさそうな燕の巣で食感に一捻りはいる感じ。
うっしっし。

温製亀ゼリーも。
蜜が添えられて出てくる。
不思議な漢方系のほろ苦味が体に沁みる。
そして、胃がさっぱりする。

モウチョットタベタイ・・・と未練たらしくオーダー用紙を見つめるが、オットににらまれてスゴスゴと席を立つ。
まあ実際、このくらいにしておくのがよいのだろうと思う。

しかし、予想外にくどさがなくて旨い点心だった。
量もね、このくらいがちょうどいいんですよ・・・。

そうそう、ここは店の人もテキパキ動いているのに嫌味がなくて、テーブルについたお姐さんは大変優しくて親切。
クイスギで苦しむこともなく、気分よく出てくる。

香港はどこもサービスが荒いとよく聞くのだけれど、ワタシラが呆けているのかなんだか、特に不愉快な思いはまるでしなかった。
まあ熱烈歓迎的密着サービスではなくて、そっけないといえばそっけないのだけれど、路面の店でもそこそこいい店でも特に不快感を覚えるほどのことはない。

やっぱり呆けてるだけだろか?
たぶんそうなんだろな。

呆けついでに付け加えると、この店の支店は泊まってたホテルの辺りにもあったらしい。美味しかったからまあいいがねえ。

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そして、夜にはずぶずぶとスイーツの沼に嵌っていくのだった・・・。



亀ゼリー。中華街でも売ってます。実は「身体に蓄積された余分な熱や毒素を排出する働きがあり、他にも整腸作用、コラーゲンたっぷりで美肌をサポートするなどの効果がある」そうだ。


香港路面電車の旅―トラムには香港のすべてがみえる窓がある

なんだか面白そうな写真集。

arima0831 at 19:38│Comments(16)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 香港・マカオ 

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この記事へのコメント

16. Posted by アリーマ   April 26, 2010 17:14
Nishimura Keikoさん

朝から燕の巣なんて、素晴らしく贅沢です。
やってみたいものです。

それは確かに効くようだけど、ゴメンなさい、商品販売目的のリンクはご遠慮願ってますので削除しました。
15. Posted by Nishimura Keiko   April 26, 2010 15:53
朝、まず暖かいお湯を飲んでから、燕の巣を取ると吸収が良くなるとのことでした。

官燕棧、やはりシアル酸がローヤルゼリーの200倍ですからね、効きそうです!

それはおいしい。

14. Posted by アリーマ   January 24, 2008 01:19
ぺりおサン

尖沙咀側には文化センターなどが出来て、まことに小奇麗になっていました。

英語・・・確かに、全体に「???」となるくらいブロークンになっていました、そういえば。
おっしゃるとおり「こんなものだったかなあ?」と思うくらい英語が通じにくかったです。
なるほど、返還後の変化なのかもしれないですね。
13. Posted by ぺりお   January 24, 2008 00:20
スターフェリーのこと、Wikiで調べたんですが、
100年以上も歴史があるんですね。

私が行った06年には、中環の桟橋が完成目前という感じでしたが、尖沙咀側も新しくなっているんでしょうか?

今日本でもsuicaやpasmoが出来て、電車、地下鉄、バスの利用がずいぶん便利になりましたが、香港はすでに、地下鉄やバスはもとより、あの古めかしいトラムや、スターフェリーでも使えました。

古いものと、新しいものが混在する香港って、好きだなぁ。

それから、返還直後に行ったときに比べて、普通のお店の店員が英語話せない人が多くなったような印象が強かったのです。大陸出身者が多くなったのが原因なのだろうかと思いましたが、アリーマさんはどう感じましたか?
12. Posted by アリーマ   January 20, 2008 18:11
ぺりおサン

スターフェリー、いいですよねー。
乗り場周辺は、国際会議場(中までみなかったけど、かなりのものですねえ)やら、文化センターやら、たいそう「みなとみらい」な感じにまとまってます。あの都市開発パターンだと「廃止」というイメージはなかったけれど・・・どうなんでしょう?

腸粉、不思議だけれど結構クセになります。
中華街某店の前で、つい指を咥えて「腸粉喰いたい」と呟いてしまいます。

亀ゼリーは、あの漢方風味がダメな人には無理だと思うけど、過食爆食が重なった胃腸にはかなり嬉しい一品。中華街で買って食べてます。でも、やっぱり香港のほうが美味しかったなあ。
11. Posted by ぺりお   January 20, 2008 01:03
私、06年行った時、スターフェリー乗り場周辺の工事結構進んでいました。地下鉄や、トンネルが出来ても、フェリーは無くなって欲しくないなあ。

腸粉は、初めて食べたとき、変わった食べ物あるもんだな〜と。甘じょっぱい醤油と油を掛けたのを、香港人は朝食に食べるそうです。

亀ゼリー 私は結構有名な専門店で食べたんですが、丼一杯入ったの食べられるかなあ〜と思いましたが、少し苦みのあるゼリーに蜜がかかっていて、あっという間に完食! 疲れた胃腸がスッキリしました。



10. Posted by アリーマ   January 19, 2008 18:18
>曙町育ちさん
ビクトリアピークのレストラン、確かに結構有名みたいですねー。しかし、そのためにワザワザ夜景も見るか、となると、どうも・・・なんですよねえ。
エクセルシオールですか。メモしておこう。

>にっきサン
腸粉は米粉で作るそうです。うるち米の粉を水で伸ばして、薄く流して蒸して固めたもの、だそうです。
店によって食感も違うので、結構面白いです。
蒸した糯米粉だけに、モッチリねっとり。かなり好きな点心だなあ。
モスラ度・・・言いえて妙だが一理あるかも。
でも、京華楼のも結構美味しかったですよ。
9. Posted by アリーマ   January 19, 2008 18:08
>ヌシさん
こ、これでも強靭な意志の力で極限まで品数をセーブしてるんだいっ!!
オットのお腹は無問題。腰が痛くて地上活動時間がウルトラマン的なだけ。
オットの場合、出されたものは山ほど喰います。
喰う量はワタシの三倍です。大型なんでね、喰う量もハンパじゃないんですよ。
今日も作っておいた中華薬膳風の大根鶏肉煮込み(一日置いて味が滲みるのを待っていた)を、気付いたら鍋一杯食われていました。きー。

>エンジーさん
九龍側のほうが「アヤシゲ濃度」が高くて面白そうです。タイムズスクエア近辺のアホらしさったら・・・!

>ひとりメシさま
そうそう。腰が悪かろうが「よく喰うやつがもう一人
いる」というのは、外食では大事なことです(?)
大事に連れてあるかなければならないわけですよ、だから。
8. Posted by アリーマ   January 19, 2008 17:59
>とも2さん
オット不調なのは「腰」です。腰痛。食べるほうには影響ないんだけど、長時間歩き回ったり、一箇所のレストランに長時間座っていたりするとよくないのです。適宜動き回らせつつ、休ませる・・・気の毒でしたが。
飲茶が多いのは・・・単にただなんとなく・・・。

>酔華さん
あの店、昔はあっちこっちに支店を出したりしてそうとう手広くやっていましたよね。新宿に支店があったり。それがある日気付いたら、なんだかすっかり影が薄くなっています。以前2回くらい行ったけど、どうもあまりいい印象なくて足が遠のいているんですが・・・最近はそんなことになってるんですねえ。
7. Posted by にっき   January 19, 2008 16:42
ミラマーのモスラのほうが京華楼のモスラよりモスラ度が上ですね。この点心はモスラ度が上のほうがきっとサックサクで美味しいんだろうなぁ。

そして腸粉って何でできているのですか?ねっとりしてるの?
6. Posted by 曙町育ち   January 19, 2008 16:22
みんなが素通りしちまうビクトリアピークのレストランの飲茶がいいと友人から情報を得ました。
20年ぐらい前、ガイドに札束にぎらせ夜の徘徊をする前にここに行ったらしい。一般観光客は素通りするのに若いカップルのジモティーはここで熱いおデートとなるのだそうな。うまかったとのこと。
その後数回自分を含め香港通いしてますが、つい行きそびれちまうんです。

ゴーズウェイベイのエクセルシオールのDim Sumも地元民が言うように良かったです。この近くの小小なんとかというとこで麺類有名なんで試したところ気に入りました。
5. Posted by ひとりメシ   January 19, 2008 10:38
飲茶、一人だとなかなか食べられないので飲茶攻めがうらやましいです。
オットさん、お大事にしてくださ〜い。
4. Posted by エンジー   January 19, 2008 10:35
5 香港…、10年以上前に行ったんだけど、あちこちに怪しい場所がいっぱいあって面白かったなー、普通のオフィスビルの入口に日本語で「偽物あるよー、偽物!」って堂々と呼び込みがいたのが忘れられない。
3. Posted by 小径のヌシ(^−^)   January 19, 2008 08:01
にょお〜
むちゃくちゃ食べてますねぇ〜( ̄▽ ̄;)
お腹ピコピコ状態のオットさんが
この食欲について行けるのが素晴らしいです (笑)
2. Posted by 酔華   January 19, 2008 06:59
横浜中華街の「翠亨邨茶寮」は、なんだか調子悪いですね。営業しているのか、していないのか、よく分からないことが多い。長いこと閉まっていたこともあるし…。
1. Posted by とも2   January 19, 2008 01:49
ふむふむ、飲茶系中心で攻めているのが、ちと不思議だったのですが、オットさんが不調とのことで納得いたしました。

どうでもよい話ですが、亀ゼリーって亀の甲羅からつくるらしいのですが、真偽のほどはご存知ですか?

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