June 24, 2008

両国へ!〜相撲にちゃんこ 其の一〜

古い話になったが、五月立つある日、オットが「相撲を観にいくぞ」と言い出した。
彼は確信犯的超級野球馬鹿であると同時に、相撲もかなり好きなのである。
でも「両国国技館に行ったことがないんだ」と。

「いや、蔵前のほうには何度も行ってるけどね」
「へえ、それって誰が横綱のころ?」
「・・・アントニオ猪木・・・」

相撲観戦は初めてだそうだ。
素直にそう言いなさいよ。

ワタシとしては、誰かが連れてってくれる物珍しいイベントには尻尾を振って腰軽く
とっとこくっついていく主義(?)なんで、異存はない。

仕事を半休にしたオットと両国駅の改札で待ち合わせ。
おおい、よおよお、と改札を挟んで大きく明るく手を振り合ってみる。
なんだか楽しい。

両国の駅を出ると不思議な香りが満ちている。
鬢付け油の匂いだそうだ。

のぼり
五月晴れの空に
色とりどりの幟がはためきたつ
同じ色とりどり満艦飾でも
これは心躍る眺めだ。
うっふっふ♪


さて、入場券はどうしたかというと、珍しくオットが自分で国技館に出向いて、
二階のS席を二枚買ってきたのだった。
「かぶりつき観戦の上、座布団をぶん投げてみたい」と二人夢見たが、
調べてみたらそういう席は「床に座布団」だ。
高校時代にアホのように体育会系生活で膝腰などを酷使した挙句、
座敷が鬼門と化したワタシら夫婦には無理そうだ・・・

という予感がするので「今回は椅子席」と主張してみた。

国技館MISC 004とりあえず中に入って席から場内を俯瞰。
小さな座布団が敷き詰められた床面が見える。
これはどう考えたって
ワタシらには無理に決まっているのだった。
結びの一番までには足萎えになっているよ。
下に降りて間近で見たら
「人間立って半畳寝て一畳」という教えを
観衆にだけは徹底しているようなスペース配分。
ワタシはともかくとして
一般人類の三割増しなオットは物理的に不可能である。
無理ったら無理。

一般ジャポニカ系人類の最低五割増しな相撲取りを見物するには
なんだか理不尽な話だな・・・と漠然と思う。
いやむしろその昔の相撲見物とは、人ならぬ姿の者どもが戦う
正に見世物を見物する場だったのかもしれない。
江戸時代の人は体も小さかったろうしなあ。

ううむ、どうなのであろう・・・と、まるで根拠も思想もない妄想が膨らみかけるが、
とりあえずはお腹が空いた。
ビールが飲みたい、ビールビール!

尚、椅子席は背もたれの高い大き目の椅子に大き目のテーブルつきで、こっちは大変快適なつくりになっていた。
やっぱり大きなヒト用の規格なのだろか。

さてこれが野球場であれば、オットの野球馬鹿哲学にのっとった行動を
多かれ少なかれ要求されるので

「ねえねえ、これからどうするの?」
「ねえねえ、あれはなに?」
「ねえねえ・・・」

と指示を仰ぎついでにアレコレ教えてもらおうとする。

返事はことごとに即興性に満ちていた。
わかんないのでイイカゲンなことを作りばなししているのである。
知らないことは知りませんと、悪意不在にして言わない言えないこの性格。
これがエジプト在住時代に醸成されたものなのか、ハタマタ生まれつきかはよく知らん。

そうか、そういえば両国国技館入場は彼も初めてなんだよ。
ネエネエを連発した後、その事実に気付いてイヒヒと含み笑う。

誰も何も教えてくれないのは不便だが、ワタシの行動を阻むものはおらん。

ちゃんこ『ちゃんこ小屋』なるものがあるというので
それは行くべし、絶対に行くべしっ!
と、会場確認終了即ちゃんこに走る。
店は国技館の脇に張り付いた
プレハブみたいなところにあった。
一杯200円。
今日は「塩ちゃんこ」だが
日替わりで醤油や味噌も出るそうだ。

さっぱり味の具沢山ちゃんこ♪
お祭り屋台にあったら感動しそうだ。
しかし、場所がどうも「飯場の炊き出し」なイメージで、水も飲めないから
ガガガと喰って出てくるよりないのがちょっと寂しい。
まったり落ち着ける場所とビールを求め移動する。

梅干本当はもっと勉強になる場所も
他に色々あるらしいが
塩ちゃんこで「ビール!」な衝動に
火がついたワタシ。
あんまりまわりが見えないのだった。
でもテレビで見る千秋楽で渡されてる賞杯は
ふう〜ん、と立ち止まって眺めてみた。
ウマソウな梅干だなあ。福井県の優勝杯だ。


そうか、福井県に行けばこういうウマソウな梅干が山ほどあるんだね・・・と、
ひとつ勉強をしてビールに向かう。

途中そこここに外国人観光客の姿が目立つ。
聞くともなしに耳に飛び込むフランス語の多さに「へえ」と思う。
今日に限った話なのかもしれないが、若いバックパッカー風情から年配の団体旅行客まで
どうもフランス人が多いのだ。
英語が聞こえるのは当然だろうが、同じくらいフランス語が聞こえる。
聞こえるだけでわかるわけではないが、とりあえず聞こえはする。

シラク元大統領の相撲愛好家ぶりは有名だが、ひょっとしてこんなところで
密かに貢献していたのか。
単にフレンチに嫌味なオッサンでもなかったんだねえ・・・などとちょっと感心しながら
見知らぬ日本文化の真髄に触れるべく前に進むのだった。

(つづく)


ランキングバナー人気blogランキングへ ワンクリック、押し出し?!
そして国技館の真髄に迫るっ!・・・たぶん。



上の賞杯に入ってる敦賀産梅干し。案外お値ごろ・・・これ、欲しいかも。

大相撲 2008年 06月号 [雑誌]

この日、琴欧州は負けたのだった(ちぇ)



arima0831 at 02:45│Comments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote イベント | その他東京

トラックバックURL

この記事へのコメント

6. Posted by アリーマ   July 31, 2008 11:20
トリノさん

日本にいる「中東大好きな女子」に近いもんがあるんだろか?
イメージ的に遠いから生まれる憧れ、てヤツでしょうかね。
5. Posted by トリノ   July 31, 2008 01:04
ズッと、返信しなきゃ〜、しなきゃ〜、
と片隅にひっかかっていたのですが。
ようやく返信です。
PC立ち上げる時間がなくて(と言い訳させて下さい)。

タタミゼに関して、リンク先をごらん下さい。
「日本かぶれ」くらいの意味でしょうか。

でも。
私の感覚では、英仏は一筋縄ではいかないヒト達のイメージです。
従って、タタミゼといわれるヒト達も
「日本という国に憧れているヒト達」という単純なイメージではありません。

エキセントリックな趣味がタマタマ、日本に向いただけ、みたいな感じでしょうか。。。
4. Posted by アリーマ   June 26, 2008 22:36
トリノさん

「タタミゼ」って、なんですか?
畳?

日本好き=親日でもないんですけどねー。
しかし、他のスポットでフランス人ばっかりがこうも目立つってこともないような気がします。
偶然なのかもしれないんだけど、本当にここまで山ほどフランス人を見かけたのって久しぶりでした。
3. Posted by トリノ   June 26, 2008 22:27
なんなでしょうね。
フランスの日本好きってば。
「タタミゼ」なる単語まであるようで。

思うに。
エキゾチックな文化ってーと。
アフリカはフランス的にngな部分があるだろし。
なもんでアジア。
ビートルズがインドに手つけちゃったから。
仕方なしに日本。
みたいな感じかなぁ。

・・・南米に行かないのは、カナリア軍団のせいか?

2. Posted by アリーマ    June 25, 2008 22:25
酔華さん

結婚以来15年がかりで、野球には洗脳された状態であり、相撲は母が好きだったのでワタシも無関心なわけでもないのですが・・・お願いだからプロレスだけは勘弁してね!!と頑張っているのです。

あの手の格闘技、ワタシはどうも・・・肉は観るより喰うのが好きです。
1. Posted by 酔華   June 25, 2008 22:19
プロレスは見に行かないんですかぁ。あれは面白いですよぉ。一度はお勧めです。
あと、K1は? 私は見に行ったことないですが、なんだか凄そうですよね。
ブラッディマリーなんか飲みながら見物したら…ブルブルッ

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔