July 01, 2008

中華街『桃源邨』の豆腐醤に心和む 〜上海冷麺もウマイ!〜

ずいぶん前にこちらの記事を読んで、20年以上前に行った手狭な不思議なこの店を
思い出した。

大昔だなあ。いやあまったく。

確か「元宵」とかいう胡麻あん入りの温かいお団子か何かを食べたのだ。
他は何を食べたか忘れたけれど、これはとても美味しかったのを覚えている。
よくある中華菓子なのかと思えば、どうも他の店で当たり前に出ている様子もなかった。
「案外凝ったものがある店なのかしらん?」などと漠然と思いつつ、記憶の片隅に
埋まっていた次第。

店先からは、どうもさりげなく「ウマイモンあるぞ」な匂いが漂う。
そこで昨年久々に(20年の時を越えて)出かけてみたのだけど、
正直言って不味くはないが激しいトキメキもない。
普通なら「どうもなあ」かなんか言って終わるのだが、なんだかまだナニカが引っかかる。

しかも上海冷麺こと冷やし中華がウマイ!と、こちらの方が絶賛されているではないか。
そう、そろそろ冷やし中華の季節到来だ。

その上、この方のこんな記事まで読むと、やっぱり行くぞ!行って喰うのだっ!!
と妙な気炎が上がってくる。

「ヒヤチュウ命」なオットに猫騙しをかけて出かけた。

油條よくある「揚げパン」に見えるが
目の前に差し出された瞬間
香ばしい匂いにうっとりする。
全然油臭くないのだ。
ちぎってみても油が手に粘つかない。
脊髄反射的にかぶりつこうとするオットを
厳しく押し止めているうちに・・・


豆腐醤「豆腐醤」なるものが登場。
「なんのスープ?」と思ってしまうルックスだが
豆乳を緩く茶碗蒸し風に固めたもの。
ほんわりと立ち上る湯気に
ふんわりと仄かに甘い豆乳の香り。
ワタシより先にオットが喜びの声を上げている。
こういうことは珍しい。


豆腐醤取り分けてまず一口。
ふんわりほんわりと温かい豆乳が
胃に滑り込んでいく。
油條を浸すとまた違う味わいで
素朴なのに実にうまい♪
一人分でもよいくらいの量なので
オットと奪い合いつつ瞬く間に食べた。


上海冷麺















「冷やし中華、どこ・・・?」と店内不安げに見回すオットの目の前で
「上海冷麺下さい」と注文する。
海老入り、ハム入りもあるが、鶏入りにした。

「でも、冷やし中華・・・」
「上海冷麺とは冷やし中華のことなのだよ!」

事前にルックスを確認しているので、自信を持って言い放てる。
ああ、ありがたやありがたや、と心の中で酔華さんを拝んでみた。

「しっかり混ぜると美味しいですよ」と運んできた奥さん。
醤油だれに見えるが、しっかり胡麻の香りもして、これはウマソウだ♪
ガシガシと混ぜる。

大ぶりの蒸し鶏に胡瓜とモヤシなど。
具はシンプルだが、麺とタレと具のバランスがよい。
タレがちょっと甘めで、黒酢でも足したらもっとよさそうだが、これでも十分にうまい!

冷やし中華といえば『福源楼』が一番好きだが、これも別の意味で後を引く。
絶対にまた食べに来ると思う。

ハマの庶民系冷やし中華、東の横綱が『福源楼』なら西の横綱は『桃源邨』だな。
東西の方向性、よくわからないが。

荷葉飯この日のお目当てはもう一つあった。
蓮の葉で巻いた粽で「荷葉飯」という。
これまたふんわりといい香りが漂う。
値段だけ見ると1200円ちょっとで
軽く怯むのではあるが
けっこう大きい。
たっぷり二人分くらいの量はある。


荷葉飯















うっふっふっふっふ♪と衣を引き剥がす楽しい一瞬。
もっちもちのオコワには、ほっくり柔らかなピーナツに叉焼、ザーサイなどが
炊き込まれている。

ただし6月一杯で終了の季節ものということなので、残念ながら昨日で終わりだそうだ。
食欲をそそられた皆さん、ごめんなさい・・・。

糯米系としては、油條を具にしたツーファンなるオニギリも実に美味しそう。
これも頼みたかったけれど、次回のお楽しみにしてある。

青菜炒め焼餅







これには青菜炒めがちょうどよいおかずになった。
名前は忘れたが、ちょっとカイラン菜に似た中国野菜。
今回はうまく出来ていた。

食後に焼餅もいただく。
甘いものはラードと蜜入り、しょっぱいほうは葱などが入っている。
素朴な味だがオヤツによさそう。

どうもこのお店、本来は外売りが主体らしいのだ。
大きな窓があって、路上から色々買えるようになっている。
焼餅の買い喰いなんて楽しそうだなあ。

桃源邨 
採点:★★★★


いたって手狭な店なので、ゆったりお食事する雰囲気ではないし、家族経営なので注文が
立て込むとサービスがスローになったりするのだけれど、メニューに潜むアレコレは
やっぱりとても魅力的。

中華街、やっぱり奥が深いです。



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冷麺もよいけど、豆腐醤がツボにきた。でも、豆乳キライな人は無理だなあ。




小薇の愛しい上海料理 大切な人へのレシピ61品

My Shanghai 私の美味しい上海

上海にも行ってみたくなるなあ・・・。

arima0831 at 12:42│Comments(13)TrackBack(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 中華料理(2008.6~2010.12) | 横浜中華街

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この記事へのコメント

13. Posted by アリーマ   July 28, 2008 20:21
ぺりおさん

おお、まだありましたか。
それは嬉しい情報。
ありがとうございます!

あの店の冷麺もまた食べたいなあ・・・。
12. Posted by ぺりお   July 28, 2008 18:34
酔華さん

昨日行ってきたんですが、荷葉飯 まだありました、、、

何でも、8月中位はあるようです。
うれしい誤算、、、

機会があれば、是非、、
11. Posted by アリーマ   July 05, 2008 01:39
ぺりおさん

産地の明記はともかくとして、妙なブランド化が鼻につく店は座ってるだけでムズ痒くなってきます。

「こだわり」の押し付けも鬱陶しいですよね。挙句に「哲学」まで、くどいほど掲げて迫り寄ってくる店も・・・食欲が落ちます。

蟹、是非行ってみます。
お金を貯めて冬を待とう♪
10. Posted by ぺりお   July 05, 2008 00:55
アリーマさん

>油とか粉とか、そういうところにこだわるお店って素敵ですよね。

世の中、大して美味しくないのに、「何処々産のなんとか」とか、「こだわりの、○○」が溢れていますが、なんか押しつけがましくて嫌です。このお店はそういった事一切しないのが又好きなんですね。

信じられるのは自分の「舌」だけです。なんてね、、、

>この冬には蟹を食べに行こうかなあ・・・。

あ、是非行ってみてください。つけダレが、黒酢に刻んだ生姜、そして上海蟹醤油が入っていて普通のとはひと味もふた味も違います。
9. Posted by アリーマ   July 02, 2008 17:46
>いぬわんくん
あまり強烈なインパクトのある店ではないし、当たり外れはあるから、お好みかどうかはなんとも言えないなあ。

ワタシは初回「?」だったのよ。
頼むものによってイメージ変わるようで。

>ぺりおさん
油とか粉とか、そういうところにこだわるお店って素敵ですよね。
この冬には蟹を食べに行こうかなあ・・・。
8. Posted by アリーマ   July 02, 2008 17:40
>本須さん
そうそう、モヤシは根も頭もきちんととってありました。
豆腐醤、いつもあるわけじゃないんですねえ・・・覚悟しておきます(笑)

素朴なものが美味しいって、実はイチバン難しいことなのでは、と思います。また折節立ち寄るお店になりそうです。

>酔華さん
荷葉飯、残念でした!
あれはワタシもぎりぎり間に合った感じなのですが、食べといて良かったです。

甕だしには毎度激しくそそられています。
あとこの店、普通のビールとエビスビールが同じ値段なんですよ。
7. Posted by ぺりお   July 02, 2008 14:01
本須さん はじめまして

>ここは素朴な品がとてもおいしいですね。

私もそう思います。使っている材料が良いから、おのずと美味しくなるのでしょう。

酔華さん

残念でしたね! 又来年楽しみにしていてください。

いぬわんさん

是非行ってみてください。
6. Posted by いぬわん   July 02, 2008 07:45
ウマそうやん〜〜
5. Posted by 酔華   July 01, 2008 22:14
アリーマさん、ぺりおさん、あああ、私は昨日、荷葉飯を買いに行くのを忘れていました!
また、来年かぁ…

あと、ここの甕出しはウマイ! これを呑むだけに行ってもいいくらいです。
4. Posted by 本須   July 01, 2008 22:10
ここの冷麺のもやしはとても丁寧に
下ごしらえがしてあります。
わしわし食べてすぐ無くなっちゃうので
時々申し訳なく思ってしまったりします。

豆腐醤はできない日もあるようで、
3回行って2回フラれました。

ここの葱入りの焼餅はとても好みです。
ここは素朴な品がとてもおいしいですね。
3. Posted by アリーマ   July 01, 2008 21:37
ぺりおさん

情報、感謝です。
知らなかったら行かないで終わってたと思います。

ザーサイ入りのツーファンに豆腐醤・・・いい感じです。
お持ち帰りするのもよさそうですねえ。


2. Posted by ぺりお   July 01, 2008 14:49
「荷葉飯」ホントに美味しいですよね。実は自宅の冷凍庫にひとつ保存中です、、、

例年なら葦の葉で巻いた粽も楽しめるんですが、今年は良い葉が入手できなかったということで、無いと言うことです。ここのご主人結構頑固なんです、、、

>糯米系としては、油條を具にしたツーファンなるオニギリも実に美味しそう。

プレーン、砂糖味、ザーサイ入りがありまして、大きさも大小あるようです。これも持ち帰って、アルミホイルに包んだまま次の日でもトースターで暖めると殆ど味は変わりません。

料理では、鶏が入ったうま煮を食べたんですが、かなり良かったです。
1. Posted by ぺりお   July 01, 2008 14:48
アリーマさん

拙ブログへのリンクありがとうございます。

>よくある「揚げパン」に見えるが
目の前に差し出された瞬間
香ばしい匂いにうっとりする。
全然油臭くないのだ。

かなり良い油を使っているようです。次の日でも全然油臭くないですよ。トースターで暖めて、醤油をちょっとつけるのが好きです。

中華街の他のお店では半値位で売っているようですが、全然別物と思います。都内のベトナムフォー屋ではトッピングに使っていますが、それは、中国からの輸入だそうです。

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