July 10, 2008

戸部『良庵』の鴨せいろなど 〜再び、鴨せいろの季節、なんだろなあ・・・〜

「つけ鴨」だの「鴨せいろ」だのという、なんとも中途半端なクイモンがある。
冷たい蕎麦をあったかい汁に、ちゃぷんと浸けて食べるのだ。
せいろの涼やかさは台無しだし、熱々の汁をふうふう啜りこむヨロコビもない。

しかし、蕎麦屋に入ってふと気付くと「鴨せいろ」を注文していることがある。
「なんでこんなもん・・・」と、ふと考えてみると、そういえばいつも梅雨時の
特にうっすらと冷えるときに食べたくなるような気がする。

去年もこんなことを書いていた。

だから最近は「鴨せいろクイタイ=梅雨が来たんだよ」と思うようになった。

ひんやりとした蕎麦に食指が動くほど暑くはないが、ちょっとばかり涼しげなものが
食べたい・・・
熱い汁をふうふう啜るのは億劫だが、少しは胃の温まるものがいいかなあ・・・

ワタシの場合、気候天候体調がダイレクトに食欲に反映する。
だから梅雨時は「鴨せいろ」の季節なのだ。

先日の松本のときのように、キッチリ暑い日は普通に蕎麦になるから素直だな、我ながら。

ある晩、横浜西口ジョイナスの地下で「どうしても今なにか食べないとイカン」という
困った状態になった。
ありとあらゆる種類の喰いもの屋が軒を連ねているわりには、ほーんとに呆れるほど
食指の動く店のない地帯だ。

大変投げやりな気分でウロウロしていたら『更科一休』という蕎麦屋の店先で
「鴨せいろ」を発見。

更科一休汁







こういうときにこういう場所で、何も考えずにモノを喰う場合、大きな期待は禁物なのだ。
だから、蕎麦がモッサリしていても「二枚付いてくる」という部分を評価しよう。
量はそこそこある。
相変らず減量中のワタシには、ちょっと多いんですけどね。
え?減量成果?横ばいですバイ。
5キロから先がなかなか進みません。いつか進むのかなあ。

汁は鴨の脂がソコハカとなく感じられる。
ちょっと甘い。
旨甘ではなくて、甘甘(?)

場所柄か突っ込みどころはいろいろあるが「梅雨時なのだ。鴨せいろの季節なのだ」と
気付かせてくれたんだから、まあよかろ。

しかしそうなると「今年の鴨せいろ」がコレで終わっちゃいけないぞ、という気分になる。
心残りなく梅雨を見送るべく、戸部『良庵』へ。
住宅地の小さな敷居の低い店だ。
ちょっと年のいったご夫婦でやっている。

良庵 相盛り















街の蕎麦屋にしてはやや高めなのだけれど、ここの田舎そばが好きだ。
今回は更科と相盛りにしてもらった。
鴨の脂には田舎そばのほうが合うような気がするが、食感や香りの違いが楽しい。

汁は甘さ控えめで好きなタイプ。

鴨鴨は別盛りで
焼いて火を通した葱を添えて出してくれる。
鴨一切れに葱一切れを背負わせて食べてみて
それから何も入れない汁と蕎麦を一口づつ。
そして汁が熱いうちに鴨も葱も放り込んでみる。
鴨の脂が溶け出した汁がまたウマイ♪
軽く火の入った葱が甘い♪


ご近所の蕎麦屋でコレだけ幸せな気分になれるのだから、ワタシには十分すぎるほど。
お近くならば是非どうぞ。

良庵07こちらは去年の鴨せいろ。
よく見たらこちらは9月に出かけている。
梅雨に限らず、そこそこ暑いけれど
どうも空気がうっすらひんやりした頃に
食べたくなるものなのかしらん。
このときは田舎そばのみ。
なぜ相盛りにしなかったのだろな?

去年はいろいろあって気がついたら埋まっていた写真。

良庵 
採点:★★★★


「爆量喰う向き」にはちょいと盛りが上品かもしれない。
減量中であろうがなかろうが、ワタシには十分だが。
念のため。


ランキングバナー人気blogランキングへ ぽちっとよろしく!
家のそばの蕎麦屋・・・そばというほど近くもないのがちょっと寂しい。



鴨の丸焼きはこちら。

うどんの秘密―ホンモノ・ニセモノの見分け方 (PHP新書)

蕎麦屋さんの書いたうどんの話。

arima0831 at 00:10│Comments(5)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote うどん・そば | その他横浜

トラックバックURL

この記事へのコメント

5. Posted by アリーマ   July 12, 2008 12:41
(つづき)
ちなみに漢方では「鴨肉」は
・滋陰養胃(体の中の水分を補って、胃を強くする)
・利水消腫(利尿してむくみをとったりする働きがあるようです)
・消化不良機能を促進させる
・煩熱を取る

なんて薬効があるそうで。
梅雨向け食材ですね。なるほど、梅雨時になんだか食べたい気がするわけです。

鴨せいろなんて、どっちみちユルい喰いもんだからあんまり真面目に考えたことがなかったけど、どうもここでは「料理に合う」という理由で「合鴨」を使ってるらしいです。
まあ、確かにあの肉とフレンチなんかで冬頃食べるヤツは同じじゃないですが、広く「品種の違い」と考えれば考えられるみたい。

考えたこともなかったけど、にっきさんに言われてはじめて気付きました。
へ〜、な感じです。

詳しい人に是非ホントのところを教えてもらいたいものですけどね。うぬぬ。
4. Posted by アリーマ   July 12, 2008 12:37
にっきさん

そもそも合鴨って何よ・・・?ということで、調べてみました。必ずしも安上がりな偽鴨、ということではないみたいです。

ウィキペディアによりますと

>アイガモ(合鴨)とは、野鳥のマガモと家禽のアヒルの雑種である。

つまりまあ、鴨っちゃあ鴨なんですかねえ。

>合鴨肉は鴨肉に比べると一般に脂身が多く、赤身は癖がなく柔らかいが味はやや薄い。
蕎麦屋などで鴨肉として出されるものは、合鴨の肉が多い。鴨南蛮には真鴨より合鴨が向いているという意見もある。
合鴨の脂肪には牛肉や豚肉に比べリノール酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれダイエットに適していると言われる。

他のサイトで写真などを確認したら、確かに鴨と家鴨(アヒルも鴨が付く、そういえば)のアイノコみたいな風貌(?)なのもいれば、「これってアヒルじゃん」なのもいて、合鴨にもいろいろ品種はある様子。

(つづく)
3. Posted by にっき   July 12, 2008 07:26
えっえ〜!鴨じゃないの???
ちゃんとちゃんとの「鴨せいろ」のところもあるよね?(すがるように聞く)

うちの近場のそのお蕎麦屋さんはだってとってもお手頃な価格だから「合鴨」なんだよね、って思ってました。

おねがい「鴨せいろ」は「鴨」だって言って。(おフランスの鴨じゃなくてそこらへんの痩せ鴨でよいから。)
2. Posted by アリーマ   July 12, 2008 02:32
にっきさん

正直言って「鴨せいろ」って、単なる名前なんだよなあ・・・とは思います。
ま、こういう味のものが食べたくなるのです。
ホントの鴨じゃあ、この値段では無理でしょう。

フレンチなどのいわゆる「鴨」とは違うものだと思ってます。

これも最近喧しい「詐称」の類なのかなあ・・・?
1. Posted by にっき   July 11, 2008 21:35
私が最近気に入ってる近場の蕎麦屋でおいているのは「合鴨せいろ」。「鴨」ではなくちゃんと「合鴨」と正直に名乗っているところと、細かく刻んだお茄子と一緒に刻んで炒めているところが、正統派「鴨せいろ」とは一線を画していて美味しいです。
 でもたしかに真夏になると冷たいお蕎麦に自然と流れますね・・・。梅雨明け後に食べるのは鴨君たちに脂がのる晩秋くらいでしょうか?

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔