August 11, 2008

丑の日の頃のうなぎねこ 〜おヒメさんの夏〜

猛暑が襲うとお年寄りにはキツイ。
しかも病身ならば命がかかる。

だから、闘病中のヒメちゃん(15歳♀)がこの夏元気で越せるかどうか・・・と、
それだけは強く案じていたのだった。

ヒメちゃん夏バテ?
ナンノコトよ??と、強気な目つきだな。
暑くなりかけた6月頃こそ
多少ぐったりした風情だったが・・・
なんだかヤケに元気なんですね。
主治医のドクターTも
次第に「?」となってきているぞ。
季節柄、化けたのかもしれない。

カメラが嫌いなんで、こういう目つきになります。
たんまり美味しいものを食べまくった後、多少ゴキゲンがよろしいところを狙って撮った。

「暑かろう」と買ってやったクールマットを踏み越えて、アマゾンの空き箱を
根城にしている。
猫用特製クールマット、後でいろんな人に聞いてみたら「無駄」の声が高かったな。
ううう。

さて、振り返ってちょうど丑の日のころ、ありがたくも貰いものの高級鰻があったので
オットと二人豪勢に、鰻丼を二段重ねに仕立てて喰らいつかんとしていたそのとき・・・

ヒメさんの前脚が丼の真下あたりでピュンピュンと空を切るのだった。
一体どこにそんな長い手が隠れているんだっ?!
この数ヶ月、超級な御馳走の匂いを嗅ぐと現れる謎のマジックハンド。
いつ見てもフシギだ。
怪しいぞこの化け猫め。

後脚立ちで体を極限まで伸ばして、右前脚はワタシの膝の上にガッツリと爪出し固定。
そこから体を伸び上がらせて、左をヒュンヒュンと繰り出してくる。

この猫は背が高いといおうか、洋式に手足が長いといおうか、
見たところそうは大きく見えないのだが妙に体が長いのだ。
顔も小さい。
人間だったらスーパーモデルだったかも・・・という幻想と遊んだことが実際にある。
何度もある。
特に暑いアツイ中の白昼夢としては、けっこう楽しいもんだった。
本猫は飼い主の気も知らず、日本帰国後は日々近所でケンカに明け暮れていたが。

それにしてもヒメちゃん・・・
膝に傷がつかない程度の爪出し加減ができるのは立派なものかもしれないけれど・・・
でも、これでは食事は不可能。
やれやれ。

ちょうだいチョウダイちょうだいったらーーー!という声は雄叫びになっていく。

言い訳がましいが元気なころならば、こういうことをすると思いっきり叱られるので
ちょっと離れて「ほしいわあ。おいしそうだわあ。ちょっとくれないかしらあ」と
恭順の姿勢をとりながら卑屈に待った挙句に無視されていたものだ。
本来ならば人間の食べる高級品を猫にくれてやって喜ぶ趣味などアリマセン。
あるわけないよ。

でも年明けに「なにを食べさせてもよろしい。まずはなんでも食べること!」と
ドクターTに言い渡されて以来、手当たり次第になんでも食べさせて半年。
ヒメちゃんは既にスーパープリンセスに化けているんである。
人間よりもアタシが先!という精神に何の疑問も持っておらん。
やれやれ。

でもさあ、だってさあ、鰻なんてどうせクレクレ騒いだ挙句に匂い嗅いでフン、
じゃあないの?
そう思って山椒をかけちゃったぞ。
ああ、確かに端っこのほうは・・・山椒なし・・・でもしかし・・・

現状判断に聡いオットは、ワタシが妙に悩んでいる間にすばやく自分の
「二段重ね特大」をかっ込んでしまってから
「いいじゃないか、ちょっとあげればいいだろう」
などと勝手なことを抜かす。

をい!
それを言うなら、自分の分をっ・・・!

かくして「山椒抜き部分」があわせて3cm四方分ほど消えた。
ヒメさま、超御満悦なのであった。

ヒメちゃん貰い物がなくなるまでの十日間ほど
高級鰻を何度かゴキゲンで食べまくった彼女。
その後、「食欲不振」などという言葉はどこへやら
この頃はけっこうな量を一日六食がっついている。
もう一匹いるハナちゃんもワタシもオットも
あまりの暑さに食が進まぬ中
「ご闘病中」の看板を下げたヒメさんだけが
元気に山ほど喰いまくる姿はいとあやし。
(ちなみにこの後、カメラに向かってパンチが飛んだ。どこのセレブ様だー?)

鰻は精がつくって、猫でもありだったんだろか?

念のためドクターTに「高級鰻を喰いまくっています」と報告したら
「オレにもチョウダイ・・・」とのことであった。
ええと、元気な普通の猫は真似をしないように、てことですねセンセ・・・。

ヒトとして、また越えてはいけない線を越えてしまったような気がする、ある夏の日。

猫は鰻が好きだったのである。
知らなかったぞ。
知りたくもなかったが。

きっとこれは、与えられた時間なのであろう・・・と自分に言い聞かせつつ、
夜明け方に出かけては「ほうら、これをあげるわっ!」とテンション高くお下げ渡し下さる
蝉や蜥蜴を毎朝ありがたく押し頂いてから外に逃がすのが
ここしばらく「朝5時半の日課」となっております・・・。



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でも普通に高級とはいえ猫缶をガツガツ食べてくれるので、最近はチーズのはげたピザの
出番がほとんどなくて幸いではあるな。




ちなみに『一慎』なるところの鰻を貰ったのだった。
お取り寄せの冷凍鰻・・・と馬鹿にしてたが、これがけっこう美味かったです(涙)。


最近はこっちがお気に入り。よほどウマイらしい。鰻をやるよりはましだなあ。

きょうの猫村さん 3

猫村ねこも健在だった。

arima0831 at 01:45│Comments(7)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 猫話 | うなぎ

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この記事へのコメント

7. Posted by アリーマ   August 13, 2008 16:09
タオさん

仔猫7匹ですか。
二週間と三週間ということは、母猫が別なんですね。ひょっとして全員人口乳ですか?
だとしたら大変ですねえ。何度か目の開いていない拾った仔猫を育てたことがあって、毎度寝不足と過労でふらふらだったのを思い出します。
母猫がいるなら実に楽しいときでしょうが。

このくらいのころから乳離れするころって、カワイさ格別ですよね。
ワタシも何度か経験ありますが、仔猫のかわいさって本当に胸がきゅっとなるようなところがありますよねえ。
ああ、いいなあ・・・!
ワタシもたまには仔猫とうじゃうじゃしたいです。
6. Posted by タオ   August 13, 2008 14:17
お返事、有難う御座います。

驚かせて申し訳、有りません。

18人の内2週間の仔、二人。
三週間の仔、5人です。

この内1人は、家で養うでしょうが。
他の仔は、他の家に旅立つと思います。

先月までの定員は11人です。

子猫7人は今うじゃうじゃして、とても楽しいです。

アリーマさん夏バテせぬ様、いっぱい食べて後悔して下さい。

猫様に宜しく、お伝え下さい。
5. Posted by アリーマ   August 12, 2008 10:39
にっきさん

とにかく今回、また食が細ったら鰻!と学んだ!

でもやっぱり市販の蒲焼は味が濃いこともあって、今のところ高級猫缶で勘弁してもらってますが、ついなんとなく白焼き売ってるとぼーっと眺めてるワタシが居ます。

草食恐竜は「ヒメさんラブ」なヒトなんで、元気にしてると嬉しそうです。
4. Posted by にっき   August 12, 2008 07:47
97歳で大往生して、おまけに死に顔まで元気そうだった、私の祖母を思い出しました。一度肺炎を起こして入院したとき、「あと2,3日がヤマでしょう」と医者に説明を受けて母が病室へ戻ると、そこには盛大にお粥をすする祖母が。
祖父も祖母も長生きだった我が家では「危篤」3回以上クリアーは当たり前でした。ヒメちゃんの老後(?)は長いよ、きっと。ヒメちゃんの鰻の為にいっぱいいっぱい稼ぐように、草食恐竜殿にはっぱをかけるベシ。
3. Posted by アリーマ   August 12, 2008 00:14
>タオさん
いらっしゃいませ。

18匹、ですかーーー?
それはスゴイ。あまりにスゴイです!
我が家の場合、もらわれていく前の仔猫たちを併せて最大9匹までです。

なるほど、やっぱり鰻は効くものなんですね。
調子は上がり気味だったとはいえ、ヒメさんも鰻を何度か食べて一気に調子を上げたのです。

なんとかできるだけ長くがんばって欲しいと思います。

>つちころりさん
お?そうですか??
猫好きだったり・・・?
2. Posted by つちころり   August 11, 2008 23:00
刺身のツマじゃないけど。

こういう話すきですw
1. Posted by タオ   August 11, 2008 22:20
お初です。
ブログは最初の頃から、拝見致しております。
今回コメントしたのは、猫だから。
当方18歳の純日本猫(野良ちゃん)を筆頭に0歳までの日本猫、ソマリが18人おります。
みな鰻大好きですよ。
年よりの仔に上げると、元気は出てきますよ。

長生きされると、良いですね。

私も野毛ラーです、貴女と恰幅のブログ上のストーカーかも知れません。
お目に掛かっても、会釈する50目前のおじさんより。

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