August 19, 2008

原宿『八竹』の大阪鮨 〜涼やかな異空間で鮨を待つ〜

タイの味と香りと辛味三昧で暑気がトーンダウンした・・・と思ったのは単なる錯覚で、
外に出るなりまた溶け崩れそうに暑い。

しかし、今日こそはきちんと「散髪」に行かないと、伸びきったボッサボサな頭が
いよいよさらに鬱陶しくなること必至な猛暑だ。
うだうだ言わずに前に向かって歩け!
そしたらいつかは美容院に着くぞ!!

表参道から東郷神社前まで、ゾンビのようにゆらぁゆらぁと前進運動をした。
確かに行き着くことは行き着くのだが、ボッサボサでグッシャグシャな頭からもんわりと
熱気を帯びた蒸気が立ち昇っている気がする。

こういう異様な風体の者がゆらゆら入ってきても、一切動じず笑顔のスタッフ。
ここは教育が行き届いているのだ。
そういえば前回は5月
いぬわんと香港料理を喰いまくって、ビール臭い息を吐きながら食べこぼしをTシャツに
ひっつけていたな。

毎度ながら申し訳ない思いになるが、担当のTくんがうまい具合にデレデレの頭と
ついでにココロを刈り捌いてくれた。
気持ちまでスッキリするから、遠路はるばる横浜から通ってしまうのである。

八竹ふらふら渋谷駅まで
歩く気力が生まれたのを幸いに
神宮前の交差点を渡ってしばし。
涼しげな暖簾がオイデオイデをする。
大阪鮨『八竹』の店が
こんなところにあるのだ。
ラフォーレのあたりから渋谷に向かって
ほんの5分もかからない大通り沿い。

正確には「鮨」ではなくて「魚乍」と書くそうだ。

八竹涼しげなしつらえの入り口を
こんなところに見つけたときには驚いた。
ここの鮨は亡き母の大好物で、本店は四谷にある。
本店支店、という力関係でもないようなのだが
どちらの店も大層古い。
子供の頃、母がなにかの用事で四谷のほうに
出かける度に買ってきてくれたものだった。

懐かしいからたまには買って帰りたいけれど、
閉店時間が夕方早いものだから
前を通ると営業が終わっていることが多い。

今日はまだ何とか営業中なので即引き戸をがらがら開ける。
今夜は家でお鮨にしよう(喜)!

店内は昭和の残り香色濃く、薄暗くてひんやり落ち着いている。
注文してから調製するので、出来上がりまでは広々とした店先で
熱いお茶を啜りながら待つ。
この待ち時間がとても好きだ。

以前はここで食べることもできたらしいが、今はお持ち帰りのみ。
それだけに広々とした店先の空間が、贅沢でもあり勿体無くもある。
ここでぼんやりしていると、外で脳味噌をうだらせていた自分が嘘のようだ。
嘘じゃないんだがね。

折り詰め















一人前の折り詰めを二種類たのんで、ひとつに詰め合わせてもらった。
茶巾に穴子鮨、バッテラ、雀寿司、太巻きなど、色とりどりで楽しい。
ちょっと味付けは甘めなのだが、子供のころと変わらない懐かしい味だ。
とても美味しい。

茶巾茶巾は半分に分ける。
断面を見ると穴子に蓮根など
いろいろ具は入っているのだが
色合いや味わいはむしろシンプル。
高級で上品、というよりは
むしろとっつきやすく庶民的な感じが
なんだかとても懐かしい。


うかうかしているとオットが絨毯爆撃状態で喰い尽くしてしまうので、
厳しくマッタをかけながら自分の分を取り分ける。
頼むからゆっくり味わって食べてよう(泣)

でも領域侵犯を泣く泣く許しつつ、このくらいで十分二人前。
これで2000円ちょっとくらいだから、馬鹿げて高くもないものだ。
いつも帰ってきてから「もっと買ってくればよかった」と後悔するのだけれど。

八竹 
採点:★★★★


横浜に戻って途中で買い物していたら、某スーパーのエスカレーターのところで
「あら、八竹!なつかしいわあ」という声。
後ろを振り返れば、上品な年配のご婦人だ。

「東京に行ってらしたんですか?」
「はあ、ちょっと用事があって」
などとエスカレーターの段上で軽い世間話をする。

やっぱり古い世代にファンが多いのね、と妙に感心しつつ、いそいそと帰路についた。



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でも今日あたりは漸く秋の気配・・・だろか?





どっちがうまい!?東京と大阪・「味」のなるほど比較事典―味の好み・料理法・食べ方からネーミングの違いまで (PHP文庫)

「鮨」と「魚乍」の違いって・・・?





arima0831 at 19:05│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 和食 | 青山・広尾・六本木

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この記事へのコメント

4. Posted by アリーマ   August 20, 2008 12:54
にっきさん

お盆の食事に八竹のお鮨、なんて、なんだか良いですね。そういえば、ワタシが店の前を通ったときもお盆が近いころだったから、母が呼んだのかも。

自分で記事を上げといて、昨夜から妙にバッテラや太巻きなんかが食べたい気分・・・。

PS:
またぽっぽゆってるーー(泣)
確か今日当番予定だなあ・・・ぽぽぽ・・・じゃなくって・・・!
3. Posted by にっき   August 20, 2008 08:26
ぽーぽぽぽっ
うちは父のお墓が四谷なのでお盆で父をお迎えにいった帰りなどに、ちょっと贅沢だな、と思いつつ実家に買って帰ったりいたします。四谷の本店はそこで食べられるのだけれど、お盆やお彼岸といった人が集まるような日は朝から大賑わいで、持ち帰りの人が列をなし、とても飲食するスペースはないですね。
ああ、ここの茶巾寿司、食べたくなってきたから、そろそろお墓参りに行かなくちゃ。ぽーぽぽぽっ
2. Posted by アリーマ   August 20, 2008 02:35
Gingerさん

「お子様向け」と馬鹿にしてた時代、確かにあったかもしれない!
母が「子供にお土産、茶巾寿司♪」のノリをなくしたころだわ、考えてみると。

ワタシだって、自分で書いといて読み直すと、
強烈に食べたくなってくる〜!

最近近所でこういうお鮨の店を探しています。
近所に「超ご近所向け」なのはあるんだけどなあ。

Gingerさんちの辺りなら、なんかあるでしょー。
夏はやっぱりこういうお鮨がオイシイでし♪

PS:
ぽっぽゆうなー!
1. Posted by Ginger   August 20, 2008 01:48
しょう油つけないお寿司はお寿司じゃないと思ってたあの頃、廻りの大人が美味しいって言ってたから、不承不承頷いて食べたのが最初。
30超えた頃から味覚がおばはんになったのか、こんな押し寿司が美味しく思えて来て、一時帰国の際はむせちゃうくらい嬉し食いしててぽーぽぽぽっでした。
あ〜魔法が使えたら、目の前に出して今食べたい!
夜中に見るんじゃなかった、ぽーぽぽぽっ(>_<)


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