August 24, 2008

長野 白骨温泉へ!其の三 ・・・嗚呼イマサラだが一応まあ・・・

よくよく思い返してみると、子供の頃から日記の類を書くのが苦手だ。
夏休みにつきものな「絵日記」なんかは、いつも絵の上手だった母が必死に
「コドモなヘタ絵」を描いてくれて、それに自分でテキトーな文章をつけたりしていた
記憶がある。
親の描いた絵が自分で撮ったヘタ写真になった日記もどきが、それなりに何年も
長続きするようなオトナになるとは夢にも思っていなかったあのころ・・・。

さて、松本経由で白骨温泉に行った話が、実は以前に出ていたのだった。
しかし「現地到着」までで話はそれっきりになり、放っておいたらあっという間に
もう三ヶ月近く前の話。
話が古すぎて、イマサラ感が強い。

でも、まあこういうこともあらあな・・・と暢気に構えていたところ、
先日『ショー・ラパン』のカウンターでナポリタンのナポさんから

「白骨温泉の話はどうなったのでつか。あれではだめでつ・・・」

と、イキナリ突っ込まれてびっくりしたのだった。

都内近郊のナポリタンというナポリタンに地道な絨毯爆撃をかけているナポさんとしては
話が面白いかどうかは別として後生が悪いからオチをつけなさいよ、と思うのだろう。

そういえば前回現地到着までの話にしたって、知人に言われるまで忘れていたっけ。
ワタシ、つくづく「几帳面」という重要な人格部分が欠落してるんですね。

まあ時節柄、夏休みの宿題シーズンでもある。
白骨温泉の話でもしようじゃないか、いいじゃないか。
とりあえず、己の本質は子供のときから変わっていないことを確認できたことだし。

前回草津で軽くウンザリ気分になったので、今回は手配の某J社(非エアライン系)に
一応「浴衣が30種類も出てくるところはイヤです」と自己主張をしてみたら
この旅館ならばそういうこともあるまい、との由。

なるほど山間の温泉場の、更に奥深くにある古い宿だ。
浴衣トラウマ解消のため、J社経由で「とにかく一番でかい浴衣をスタンバイのこと」
というリクエストまで入れてある。

部屋にはちゃんと「超LLサイズ」の浴衣があった。
残念ながら、どてらは普通のサイズだったが。
ちゃっかり着て出かけようとする大型アホこども風を押しとどめ、どてらを剥ぎ取る。
真冬に短パン半袖で、近所のコンビニ店員を怯えさせているモノにどてらは不要じゃ!

ともあれ、なかなかいい宿なのではある。
部屋もお風呂もサービスも、適宜いいところを洋風にしてあるが落ち着いている。
接客が若干鄙びて・・・とか、小姑じみたことは言わんでおこう、今回は。

ただし、歴史ある宿らしく典型的な建て増し繰り返し型で、
ロビーや食事処のある本館から自分の部屋まで、エレベーターで4階まで行って
廊下を渡って別のエレベーターに乗って、それからまた別のに乗ってそれで・・・
という、一発で全体の構造を覚えるのはほぼ不可能な永遠のラビリンス空間。
ついでに方向音痴宿泊客用GPSでも装備してくれれば、古びた風情と便利な現代性を
兼ね備えた最強の宿に・・・と、軽く妄想してみる。

たぶん、ワタシやオットのようなダメ人間の場合、GPSを部屋に置き忘れたり
風呂場に置き忘れたりして、結局にっちもさっちも行かなくなりそうなのだけれども。
しかもこういう人種は「メカだめ」でもあったりするから、そもそも使いこなせない

・・・単なる妄想で終わったか(嘆)
マサカ導入を考えている旅館があったら「それはたぶんムダ」とご忠告申し上げたい。
はは、いやまあ、念のため・・・。

しかし幸いにGPSなしで、お風呂に行って部屋に戻ることができた。
果てしなくヤヤコシイ道のりに思えたが、深く考えずに勘に従うと案外前進できるのだ。
そんなもんなのだろうか?

夕食は食事処で、と仲居さんに言われたときには軽く「?」となったのだが、
全て掘り炬燵の個室に仕切られていた。
これならば膝萎え腰萎えの我ら夫婦にすれば、部屋食よりもはるかに快適なのである。

「食事処」にだって、なんとかGPSなしで行き着けたことだしさ・・・。


夕食白骨温泉







先付けにちょんと乗った紫陽花が「季節感」を出している。
あのころはまだ梅雨時だったのだ。
刺身もほどほどで、お約束と思えばよろしいんじゃないですか、と思う。

馬刺し















別注になるが、やっぱりどうしても食べたかった馬刺し。
脂身の少ない艶のある赤身が美しい。
こういう赤い肉って、生で食べると血が増えるような気がする(嬉)
「肉=月旨」というチープな感覚が基本のワタシでも、これはなかなかウマカッタ。
さっぱりと上品で臭みもないものに喜ぶことだってあるんですってば。

白骨温泉白骨温泉







名物「朴葉(ほおば)巻き」。
中身は虹鱒だ。
ちょっと味噌の風味がする。
「ふうん」と特に何も深く考えずに食べたが、この写真を見つけた現時点で調べたところ
「朴の葉」って万葉の昔から食物をのせるのに使ったものだそうだ。
芳香が強くて殺菌作用やらの薬効があるとやら。
長野ではちょうど6月頃に「ほお葉祭り」なるものも行われる。
本来は田植えの終わったころ、だって。へー。

季節感溢れるもののありがたみがわからない、単なるバカモノ夫婦は無感動でした。
単に「美味しいじゃん」で終わる。無知って悲しい。

こういう記録って、やっぱり撮っておくものなのかも・・・と生まれて初めて思う。
嗚呼イマサラ。

白骨温泉信州あたりは牛肉も特産品だそうな。
鉄板でレアに焼いて
なんとなく口に放り込んだら
これが大変美味い!
「おおお!」と喜んで
肉ダメなオットの分を狙うが
テキもさっさと喰ったあとだった。

「肉は苦手なんでしょうが?」
「これは肉じゃない」

ああ、そうだそうだ、馬刺しだって肉じゃないんだったっけねえ・・・(嘆)

白骨温泉白骨温泉







〆には五穀米と蕎麦。
五穀米がモチモチで香ばしい。
モチモチなのはもち米入りだから、というわかりやすいお答えだったが、
きっと水も良いのだろうと思う。

他にも色々出てきたのだけれど、コケおどかしなよくある旅館メシとは一味違って
なかなか内容充実していた、と思う。
堪能鑑賞する能力の薄さが悲しいが。

長野の食べもの、侮れないぞ。
他にもけっこう美味いものがありそうだ。
スミマセン知りませんでした、と不見識を恥じてみる。

白骨温泉白骨温泉







白骨温泉温泉粥







そして翌朝、旅館の朝メシ。
朝っぱらからコンロに火がつくのはまあ御愛嬌だろうな。
白骨温泉名物だとかいう「温泉粥」がさっぱりしていて胃に優しい。
ここのお湯は炭酸カルシウム入りだそうで、飲むと軽く酸味がある。
胃腸に良いのだそうだ。
粥は普通の粥の味で、酸っぱくはなかった。

こんな一式にプラスして外廊下にはちょっとした洋食のビュッフェもある。
なかなか充実した朝ごはんだ。
和洋折衷にありがちなコケおどし感よりは「心配り」を感じる。

白骨温泉何故かビュッフェにあった
牛筋と牛蒡の煮込み。
昨夜の牛肉がアレだけうまいので
筋を柔らかく煮込んだものが
不味かろうはずはないのだった。
オカワリした。
ああ、またクイスギ・・・。


湯元齋藤旅館 (旅館 / )
★★★★ 4.0


どうも旅館のアレコレには、ついついブーたれになりがちなのだけれど、
この宿は湯もメシも部屋もなかなか良い感じで気に入ってしまった。
突っ込みどころゼロでもないが、そういうことばっかり言っているのも不幸。
また縁があったら来たいものです♪

そして再び松本へ向かう・・・(つづく)



ランキングバナー人気blogランキングへ ←ここまで読んだなら押してって・・・(?)
あ、そうそう「草津編」も実はまだある。




朴の葉、売ってます。


大菩薩峠〈1〉 (ちくま文庫)

この小説で有名な宿、なんだとか。

arima0831 at 17:03│Comments(10)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 長野 | 温泉/スパなど

トラックバックURL

この記事へのコメント

10. Posted by アリーマ   September 07, 2008 08:13
トリノさん

そうそう。
そんな話もありました。
そうか、あの前はそんなに混んでいたのですね。

でも、あのへんの環境を考えると、今ぐらいがちょうどよいかもしれません。
9. Posted by トリノ   September 06, 2008 23:57
遅レス失礼します。
私が過去、白骨温泉に行ったのは。
あの、白骨温泉ニセ草津温泉事件が露呈する前の話です。
しかも、乗鞍スカイラインの一般車両乗り入れ禁止直前の週末。
混んでて当たり前〜。
愚かな私。
まいっちんグー。
8. Posted by アリーマ   August 29, 2008 13:13
kanさん

疚しいことがあるもんですよね。
はは、そんなもんでつ。
でもそれではだめでつ。
7. Posted by kan   August 29, 2008 01:15
>〜の話はどうなったのでつか。あれではだめでつ・・・

って自分のことを言われたのかと思ってドキドキしました…
6. Posted by アリーマ   August 28, 2008 09:49
eatnapoさん

墓場・・・いや、そこまで言っていただければこのシリーズも成仏できるってもんで(?)

次回は11月アップ予定です(嘘)
いや、こうなったらもうちょっと早く出せるでしょう。
で、次は馬刺しと馬料理なんですよねー♪
お楽しみに。

しかしまっこと不可思議なことに、梅雨〜夏に上げた温泉記事は圧倒的な低アクセス数だった一方で、この記事のアクセスはけっこう上がりました。
別にアクセスを気にして記事を書くわけでもないんだけど、あそこまで反応がないとなあ・・・とヘコむくらいで。

やっぱり温泉行楽シーズンは秋、なんですねえ。
で、もうそろそろ皆さん気分は秋にシフトしてるんだわ・・・としみじみ夏の終わりを感じたのでした。

お励ましいただいてありがとーございます。
まだ草津も一回分あるでよ。
5. Posted by eatnapo   August 28, 2008 07:21
やっと読めました、白骨シリーズ!
これで未練を残さず墓場に入れそうです。

あっ、でも「つづく」になってる・・・
次回作も楽しみにしてまーす☆

やっぱり馬刺しが一番美味しそうですー。
4. Posted by アリーマ   August 25, 2008 00:45
>にっきさん
いや、不毛ではなく、まったくその通りなんですよ。忘れた頃に草津が上がっても驚かないでね・・・。
長野って何故か美食イメージ薄かったので、けっこう新鮮な驚きでした。

>酔華さん
巻いて蒸すか、葉の上で焼くか・・・というように、朴の葉の利用は素材次第なのかなあ、と。
ネギ味噌の朴葉焼きなんて、酒の肴によさそうですよね。

>トリノさん
馬刺しは熊本も有名ですが、長野のほうがコスパが良いような印象。
白骨温泉の日帰り湯は混んでいるのですか。
旅館の内湯は満室というわりにそうでもなかったのだけどな。
3. Posted by トリノ   August 24, 2008 23:55
朴葉味噌、馬肉、確かに長野で食べたのが初体験の記憶。
味噌って焼くと美味いですよね。
長野白骨温泉、前に行った時は、日帰りで。
立ち寄り湯は行列の入れ替え制の1時間待ちの・・・。
煎餅辺り食って帰った記憶。
2. Posted by 酔華   August 24, 2008 19:53
 高山で食った「朴葉味噌」がうまかった。
 朴の葉の上に味噌やネギを乗せて、七輪で焼くというシンプルなものでしたが、日本酒によくあう。

 でも、葉っぱで巻いたのもいけそうですね。
1. Posted by にっき   August 24, 2008 18:41
草津の話も「続く・・・多分」ってことになっていたんじゃなかろうか?という不毛な突っ込みはやめておきます。
長野はやはり食べ物が美味しいですよね。馬刺しもLOVEです。マグロのお刺身よりさっぱりしていて好きです。馬刺しは肉じゃないとのご発言に納得。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔