September 04, 2008

草津煎餅本舗の『くるみケーキ』と地蔵湯など 〜草津ぶらぶら 其の三〜

隠れた未完シリーズ「草津」がまだあった。
それほどのもんかよという声もあろうが、一応記録ということで。

其の一其の二に続いて最終章です。
この最終章は、本当に今回で終わるぜの最終章。

結論から言って、宿がなんともハリボテでイマイチ感が強かった。
もうオトナなんだから「泊まれりゃあいい」という感覚はダメだなあ、と痛感した次第。
旅館メシというものは結構な物量が時間をかけて供されるので、
ひとたび「ありゃ?」と思い始めると結構辛いことになる、
と初めて思い知ったのだった。

ともあれ、お土産と街散歩の話など。

湯畑湯畑







町の中心は湯畑。
広場のど真ん中にこんこんと湯の湧く場所があって、これはちょっと壮観だ。
広場横の高台にある神社から見下ろすと、中央広場の周りに温泉街らしい街並み。
なんちゃってヨーロッパの古都ような構図かな、と思う。
俯瞰した広場の向こう側に湯だまりがあって、なんだか小銭が投げ込まれている。
穴や池の類には小銭を放り込みたくなる、という、人類の基本衝動に則ったものと
思われる。
五円玉を放り込んだって恋愛成就するとかいう話はないらしい。
雰囲気的にトレビの泉っぽくもあるけど、どうだっていいです。
まあいいや。

町の中心「湯畑」から「西の川原公園通り」を抜ける。
風呂上りなどに暇を持て余した滞在客は、みんな似たような行動を取るのだろうな。

石畳の道沿いに旅館やら土産物やらちょっとした食事処やらが、雰囲気をあわせて
立ち並んでいる。
ぶらぶら散歩するには楽しい。
温泉街って街全体がひとつの宿のような感覚なので、浴衣にどてらで外をふらふら
するのが何よりの娯楽・・・なんだが。

石畳が多いし案外歩く街なので、一度浴衣がけで出てから戻って着替えたワタシ。
旅館にある草履が歩きにくいのだ。
浴衣を30種類揃えなくていいから、突っかけサンダル下駄草履のサイズと種類は
頼むから揃えてくれよ、と思う。
ぶうぶう。

一度宿に入ったら篭っているほかやることもない湯治場ならいざ知らず・・・と
なぜかまた文句タレのワタシ。
どうもキンキラ浴衣ショックやら怪しい和洋折衷メシやらのトラウマで、多少気分が
どんよりしているのだ。

草津菓子本舗西の川原公園通りに沿って歩くと
途中で出てくるお菓子屋さん。
なんとなく入ると、そう凝ってはいないが
鄙びた素朴なお菓子がいろいろある。
店の奥さんが愛想よく世間話を振ってくれる。
「最近はすっかり若い女性客ばっかりになって
妙な趣向の宿が増えているのよねえ」とのこと。

来るお客の質が落ちているのだそうですよ。
若い女性客だけがいけないわけではないと思うが。

しかし、ワタシも昔「受け入れ側」として企画を立てたりしたことがあるのだけれど
企画側も「若い女の子の喜びそうなモン」を非常にベタで安っぽい視点で考えて
しまいがちなのであるよ。
で、困ったことに一時的に本当に「若い女の子」がキャワキャワ現れちまうんだな
これが。
安っぽい少女趣味は、かくしてどこにでも蔓延するのだ。
このツボはナゼか多くの中年婦女子にも有効であったりするものだから
一部温泉街ではキンキラ花柄浴衣の婦女子があふれる・・・んだろうか・・・?
わかりません。

たまたまワタシの泊まった宿が「その類」だっただけで、もっとマシなところは
草津内にたくさんあるのだと思う。

お店のオバサンはいろいろ不満を抱えているようだが、よくよく尋ねれば
どうもワタシのすぐ前に来た客が
「オニギリは置いてないのか。コンビニもないのかこの辺は?!」
なんという、意味不明な八つ当たりをしたところだったらしい。
しかもそれがけっこうな年配者であった、と・・・。

そういう話が少なくないそうだ。
ふうん、そうですかあ、と相槌をくれながらお土産など物色する。

くるみのケーキ胡桃のケーキ








お値段お手頃でいい感じだった「くるみのケーキ」。
どうってことないパウンドケーキの類だが、胡桃がたくさん入っていてお茶請けに
なかなかヨロシ。
こういうお菓子は妙に凝っていないほうが好きだ。

西の川原公園とやらに行こうかなと思ったが、特に深い理由なく道を引き返した。
坂を上るのがめんどくさくって・・・ダメなんだろうな、こういう理由は。

温泉まんじゅうも他で買った。
自分では食べないが、温泉土産はやっぱり温泉まんじゅうでしょう。
亡き母は、妙にこういうベタなお土産が好きだったのだ。
しかしそういえば、もう買っていく必要もないのだな、とふと思う。
こういう思いは、忘れているときに限って不意に現れるのだ。やれやれ。

地蔵湯地蔵湯由来







再び湯畑に戻り、反対側をぶらぶら歩く。
あちこちに小さな共同湯があって、そこここに上がる湯煙の匂いがいかにも湯の街。
こういう風情はステキだなあ。

あまりに小さいところはどうもいきなり入りづらいので、何軒か覗いてみて
「地蔵湯」なるところで一風呂浴びることにした。

詳しい由来などは写真参照。
目に効くそうだ。
ワタシこのころ、どうも目の奥がキリキリ痛みがちだったのだ。

湯殿の中に脱衣所がある。
風呂は3〜4人向け程度の大きさだ。
ここは街の共同湯としては大きめのようだが、観光よりは湯治向けの場所らしい。
たったと脱いでとっとと入って出るスタイルなんだろう。

ふんふふんふん♪と鼻歌混じりにお湯に入ろうとしたら、先に入っていた女性が
「熱いよ」と忠告してくれた。

そうっと片足だけつけると、なるほどウッヒャア!な熱さだ。
「そっちの角のほうが少しぬるい」ということなので、見栄を張らずに素直に指定の隅からソロソロと体を沈める。

をを、ちりちりじりじりジンジンくるなあ。
中腰でお風呂の縁につかまって、じっと耐える一瞬。
湯船は深い。
みんな熱いから、最初はこういうカッコウになるのだろうな。
実は熱いお湯にどっぷり浸かるのが好きだったりするのだ、ワタシ。
地道に肩まで浸かって「ううう」と呻く。
快楽と苦痛が相半ばした感じ。
しかし熱い湯だな。普通ここまで堪えたら平気になるもんだぞ・・・。

ここで、別の人が入ってくるので、先の女性に習って「ぬるめポイント」を譲る。
そろそろと熱いほうに移動して、身を固くして入浴者から来る熱波動を待ちうけるのだった。

ずわずわずわ〜〜ん、と波動が体を包む。
このくらいになると痛みが快感になってきたりもするのだが、なにせ熱い湯なので
いい加減にして上がることにした。
上がって一息つくと、案の定のぼせ気味だ。

水も出ない(気付いた範囲では)ので、水気を拭って汗が引くのを地道に待って
服を着て外に出た。
こういうときに浴衣だと手軽でよいのだがなあ。

地蔵















浴場の脇にお堂があって、お地蔵さんが何体か鎮座している。
一番大きなお地蔵さんが妙に色っぽい表情だった。

宿に戻ったらオットが退屈してお腹を空かせていた。
ワタシはうどんを食べたし、遊んできたのでお昼寝モードである。

「あっ!なんか勝手に食べてきたんだろう、おい〜!」などとスネたって知らん。
出かけるときに一緒に来ればいいのに、本でも読んでいるよ・・・なんちゃって
渋く決めてみせるからイカンのよ。

結局一人で出かけたオットは、どこかで「まいたけそば」を喰ったそうだ。
まいたけの天ぷらそばは、つい喰いそこなったが草津名物らしい。
「うん美味しかったよ」と、オットは一応嬉しそうだった。
一時間もしないうちに戻ってきたが。
行動半径、たぶん猫並み。体はでかいのにな。

草津温泉、お湯がかなり熱くてちょっと強いのだが、宿さえ変わればまた行きたい。

帰り道は「名物水沢うどん」を目指していたんだけれど、どうも胃が重いのでパス。
これにはちょっと未練が残っているのであるよ。



ランキングバナー人気blogランキングへ ←ぽちっと!まいどどうも!!
お湯は良かった。草津よいとこです。





お取り寄せ、幻の(?)水沢うどん

一度は泊まってみたい癒しの温泉宿 (PHP新書 493)


arima0831 at 15:45│Comments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 長野 | 温泉/スパなど

トラックバックURL

この記事へのコメント

6. Posted by アリーマ   September 06, 2008 05:29
Gingerさん

試食してから気に入ったのを買う、という主義のワタシは、やっぱヲバハンだと思いました。
アナタは立派にオトメです。
5. Posted by Ginger   September 05, 2008 23:47
ワタシも草津だと温泉まんじゅー(^o^)/
だって試食しちゃうと断れないので....
4. Posted by アリーマ   September 05, 2008 23:03
にっきさん

いやあ、ワタシもやっと帰ってこられてほっとしました。
長野からも早く帰ってこないと・・・(遠)

しかし、目にはよいというけど、この温泉は目に沁みます。ついついやってみて後悔したワタシ。
か〜なり沁みる、これ。

湯揉みか。結局やらなかったんですよね。
暑い時期ならともかく、寒い時期は空気に触れるから少しは冷めるんじゃ?
3. Posted by にっき   September 05, 2008 22:20
やっと草津から帰ってこれた感アリ。いやぁ、長旅でしたね、お疲れ様。
「草津よいとこ、一度はおいで〜♪」という強烈なCMソングを持つ町だから、いつかは行かなきゃなぁと思っています。まだちゃんと行ってないです。お湯が熱いというのはちょっと二の足踏みますが、それだけに効くんだろうなぁ。ところで、湯揉みした位で温度って下がるの?

*上記のトリノさんの相変わらずの博識ぶりにはびっくり。こういう生きてる百科事典みたいな方をブログ読者に常備(置き薬か?)してると(トリノさん失礼!)、厚みがでますねぇ。
2. Posted by アリーマ   September 04, 2008 22:23
トリノさん

ざ・・・座布団一枚っ・・・!
1. Posted by トリノ   September 04, 2008 19:16
眼。
草津温泉は酸性。
非常に強い殺菌効果があるそうで。
な訳で眼医者がいない、ってウワサです。
・・・メガネ作れないな(笑)。

その酸性のせいで。
歯はダメになりやすいらしくて。
草津、歯医者は多いとか。

・・・与太話っぽいなぁ。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔