March 22, 2009

中華街『大珍楼』で山羊鍋を食べた 〜健康至上薬喰い料理を堪能・・・?〜

ちょっと古い話になるが、寒さに震えて身が縮む日々を送っていた頃のこと。
「寒い時の喰いものシリーズ」ということで。
シリーズだからといって第二回があるとは限らないんですが。

寒くなってくると毎年大珍楼の壁に「山羊鍋」の文字が現れる。
数年来ずっと指をくわえて見ていたのだが、なかなか食べる機会がなかった。
単品としてはちょっと高めだし、ワタシの中華街行きは最近もっぱらオット連れ。
彼は基本草食で、肉も食べるがそれほど好きではないのである。

草食系オットなどというと、優しげにほっそりした山羊のような男性のイメージで
本当に食べるものなど「お野菜ちょっぴりで十分」と微笑みそうだが・・・

かわいいウサギさんイメージのワタシに似つかわしいメルヒェンな光景と言えばまさにその通り(どの口が言うかこの口だ文句あるか)。

実態は蹴っても突いても微動だにしない頑健巨大な巌のごとき水牛だがね。
ちなみにルックスは「チャモロ系」です。
サイパンの空港で現地スタッフに間違われたり、香港の街角で何故かマレー系に
されたりする馬鹿でかオトコだ。
もうすでに何度か話には出ているけれど。

河馬だって象だって、太古に思いを馳せればプロントザウルスだって
草食は草食なんである。
学生時代の人類学の教授にあるときふとそんな話をしたら
「それは効率が悪い。ああいう巨大な体を低カロリーの植物性たんぱく質で維持しようと思うと、一日中おそろしく大量の食料を食べ続けないといけないのだよ」と
実に学者らしいイメージを授けてくれたのだが、これがイメージでも冗談でもない現実の生活だから困る。

何はともあれ、この日はまだ風邪のダメージ深く、鼻喉が最悪の状態だった頃。
病み疲れた妻が食べたいものくらい、たまには勝手に選ばせてオクレよいいよねカマワンなっ!!と、弱っているわりには強烈な恫喝型の因果を含めて出かけたわけではなく「鍋が食べたい。元気のつく鍋・・・」と苦しげに呟きながらふらふららんと大珍楼に席を取るという、これもこれで高度な猫騙し技をかけた次第。

水牛に猫騙し。
まあ、相撲の技ですから。
うにゃ。

鍋用春菊まずは春菊とレタスがざるに山盛り出てくる。
巨大な鍋もカチッとコンロにのって登場。
一品ものの値段としては安くないのだが
間違いなく二人前以上のボリュームはある。
鍋だけで他のものはいらないくらいだ。
そう考えると案外お得な一品だと思う。
鍋の中には漢方薬膳系の香り濃いスープ。
かなり本格的な漢方風味ではある。

こういうものが苦手な人には辛いかもしれない。
オットはスープを啜って一言「うまいな」と言った。
特別変わったものを食べているとも思っていないようす。

スープは煮詰まるほどにとろりとしてきて、一口啜るごとに体が芯からほっかりと
温まっていくのだった。
実を言うと、大珍楼の例湯は最近香りが飲みやすく調製されているような気がして
少し寂しかったのだ。
それでも別に味が落ちたわけではないのだが、多少漢方薬膳系の特殊な匂いは抑え気味になった印象がある。
でも料理によってはこうやってしっかりブイブイと漢方なものもあるのだな。
ちょっと嬉しい。

山羊鍋山羊鍋

スープの具も多彩だ。
ぶつ切りの骨つき山羊肉がごろごろ入って、さらに各種キノコ、クワイなどなど。
写真左はニンニクの茎だ。

ニンニクの茎は一見ネギのように見えるのだが、噛むとしっかりニンニクの香り。
しかし変な生臭さはなくて、むしろ甘味が感じられる。

ところで、鍋の全体写真を何故かボケッとしていて撮りそこねてしまった。
だから鍋自体は写真なし。うう、すみません。

右の写真が山羊肉。
結構しっかり皮身にゼラチン質や脂身のついた固めの肉だ。
くだけた骨の破片が結構多いので、それを吐き出したり拾い出したりする作業が
ちょっとたいへん。

マトンの匂いをもっときつくしたような独特な匂いがする。
ワタシは食べられるがオットはギブアップだった。
かなり硬い肉で、もうちょっとしっかり煮てあれば良いのにな、と思う。
そういえば山羊の肉は初めてだ。

小骨の多いものを食べるのが大嫌いなオットは、肉の不思議な匂いや硬さもあって
もう手を出さなくなったので、大量の肉が鍋底に残ることになってしまった。
旨みはある肉だから勿体無いと、肉だけ「お持帰り」にしてもらう。

山羊以外の具材がしっかり入っていてボリュームはかなりある。
ここで鍋を食べるときは、その他のものは色々オーダーしないほうがよろしいかも。

河粉

でもついつい頼んでしまった牛肉河粉。
毎度ながら一見「なんだこりゃ」なルックスだが、甘辛い中国醤油が程よく麺に絡んで、これはやっぱりたまにはここで食べたい一品。

ボウチャイ飯

ご飯もほしいのでつい頼んだが、出来上がりに時間がかかるので
来る頃には鍋が半分消えていたボウチャイ飯。
冬には嬉しい中国釜飯ではある。
ちょっと多かったので半分持って帰った。

ま、よろしいんじゃないでしょうか。

「薬喰い」なる言葉をふと思い出した寒い冬の日。
確かに体が芯から温まって、滋養はかなり高そうだ。
まだ冷え込む日もありそうなので、そんなときには思い出したい一品。
これは来年また寒い時に食べたいと思う。

山羊肉に関してはオットはもうつきあってくれそうもないから
他の連れを探さないといけないんですけどね・・・。

尚、持ち帰った羊肉は、家で味付けを変えて圧力鍋で煮込んだら食べやすくなった。
翌日一人で豆腐なんかも入れて「第二次山羊鍋大会」を一人で執り行う。
あったまってよかった。
喉の調子が許せばうんと辛くしてみたいところだったが止めておいた。
このくらい癖のある肉なら強烈な香辛料があいそうだ。

そんなこともひとたび暖かくなると「冬の思い出」になってしまうなあ、などと
ぼんやり思う雨の日曜日、だったりする。


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追伸:
WBC日韓戦。韓国チームがベンチにどすどす走って行く後姿を眺めつつ
「韓国じゃ機敏なデブは相撲じゃなくて野球に行くんだな」
とつい勝手に納得しちゃったワタシ。
我が家ではキム・テギュンを「親方」、イ・デホを「お兄ちゃん」と呼んでおります。
「若貴」の二文字が何故か浮かんで離れず。こらこら。


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やだ、見つけたら欲しくなってきた・・・。


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arima0831 at 14:00│Comments(10)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 中華料理(2008.6~2010.12) | 横浜中華街

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1. 中華街『大珍楼保保好』にて広東・香港料理色々  [ 雑食日記 ]   March 22, 2009 22:01
4 大珍楼別館が閉まり、本店に吸収されて早1年。 大珍楼本館2Fに「保保好」として再スタート。 気をつけなければならないのが、デフォルトでは オーダーバイキングを供していること。 これはレベルが知れていよう。 別館のメニューが食べたいならば、その旨伝えて、 きち....

この記事へのコメント

10. Posted by アリーマ   March 29, 2009 23:28
maruto082さん

はあなるほど、香港まで行って取ってきた(?)のでしたか。
ワタシもそういえば過去そんなことをやってみて、文字化けした記憶があります。
化けるOR化けないの分かれ道はどこにあるんでしょうね。ううむ。

中国醤油の甘いやつって、中華街の食料品店では結構どこでも売っているような気がしていたんですが・・・別のもの?
関帝廟通りの食材店で二種類醤油が並んでいるのをぼけっと見ていたら「こっちは濃いのであっちは薄いの。濃いほうは色を出したいときに使う」と、頼みもせんのに教えてもらったことがあります。

リンクをありがとうございました。
拙ブログはリンクフリーなので、どうぞお気軽に使ってやってください。
9. Posted by maruto082   March 29, 2009 20:36
なんどもすみません。
煲仔飯記事でこちらにリンク貼らせていただきました。事後承諾のお願いで申し訳ございません。
8. Posted by maruto082   March 29, 2009 17:26
はい・・ホントに探したんですけど 中国語でも料理に関する文字は中々なくてですね・・・。

香港在住の知り合いのブログとかに飛ぶと、そこにはよく使われてるんですよ。 
それを コピペで持ってくるんですが、御心配の通り 50%くらいの確立で反映されない場合が多いですね。 今回はラッキーでしたw

今日 甘い中国醤油を探して中華街彷徨ってきましたww
7. Posted by アリーマ   March 29, 2009 11:35
maruto082さん

このところちょっと冷えるから楽しいかもしれません。

ところでこの「煲仔飯」の「煲」の文字はいったいどうやって見つけたんですか・・・?
どこを探しても絶対になかったのでびっくり。
どのブラウザでもちゃんと見えているのかしら。
6. Posted by maruto082   March 29, 2009 09:51
酔華さんとこでも 煲仔飯だった!

きっとコレは運命なんだ。

よし、中華街行こう!
5. Posted by アリーマ   March 23, 2009 09:38
つちころりさん

たぶん山羊肉って、羊と同じで鮮度管理が難しいように思うんですよ。
スパイスきっちり効かせるのがよさそうです。

最近壁にあまり変化がないのですが、そろそろ春に向けて変わってくる頃ですよね。
4. Posted by つちころり   March 22, 2009 22:06
TBさせて頂きましたm(_ _)m

やっぱり大珍楼は楽しいですね。壁メニューにワクワクします。

昔ヤギの鉄板焼き?みたいなのをこちらで食べましたけどね。鍋ですか。癖がありそうですね。

ここの牛肉河粉と香港焼きそばは大好きです。
3. Posted by アリーマ   March 22, 2009 18:06
>本須さん
鴨と椎茸の炊き込み・・・うまそうです!
なんだかぼんやり過ごすうちに凄まじいお天気になっていたのも知らず、一日が過ぎてしまいました。

そういえば一階の入り口に仕切りが出来て構造が変わっていますよね。
まだ変わってから行ってないのですが、是非見てきてくださいまし。

>酔華さん
結構チャレンジャーでしたね(笑)
大珍楼はランチをやっていないから、平日昼は意外に狙い目なのかも。
休みの日のとくに混んでいるときは、他の料理との兼ね合いを考えて注文するタイミングを計らないと(うまくできた例なしですが)、必ず「ゴハン多すぎ」になってしまいます。
飲んでるときならばいいんですけれど。
この店の二階はフロアがその辺は一切構ってくれないので、自分で考えないといけないんですよね・・・。
2. Posted by 酔華   March 22, 2009 17:20
先日の昼(平日です)、ボウチャイ飯を食べてきましたが、
1時間で仕事に復帰できました。
時間のかかる料理だけど、やってみるもんですね。
1. Posted by 本須   March 22, 2009 15:47
大珍樓本館の赤札メニューですが、
つい最近ちょっと変わった模様。
「干し鴨と椎茸の炊き込みご飯」が出てましたよ。


ほんとは私が今夜食べに行くつもりでいたのですが、暴風雨で断念しました。

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