March 30, 2009

中華街『楽園』で麺メシおかず 〜麻婆豆腐に河粉などいろいろ〜

昨年初め以来すっかり気に入ってしまった中華街の『楽園』

中華街のヘソ善隣門のすぐ目と鼻の先にあって、
これよりないほど立地に恵まれているのに
何故かいつ行っても程よく数組しかお客がいないのは偶然だろうか?

ごちゃごちゃ雑然とした雰囲気がない店なので、この辺りで鍼など打ってもらって
まったりと揉みほぐされたカラダとココロを労わるには大変よろしい。

年明け以来、二回出かけた。

この日はオットが「フツウごはんな気分」のようで「麻婆豆腐」と力強く言った。
そうかなるほど、この店のものならば美味しいだろね、とオーダー。

楽園090117 002

いわゆる本格四川の麻婆豆腐とはまるで違う料理だが、ひっそり味噌の香りがして
控えめだが程よく辛味が入って、大変バランスよい麻婆豆腐。
程よい餡のとろみが柔らかい口当たり。
『華隆餐館』『福満園』辺りで食べる本格四川麻婆の強烈さとは対極にあるが
これはこれでステキな一品だ。
夏ならば強烈な麻辣の刺激が恋しいが、それほど激辛志向が強くないワタシの場合
寒い時期にはこんな穏やかな辛さの方がしっくりくる。
なんといっても白いご飯にとてもよく合うしね。
日本人はやっぱり米のメシだあね・・・と呟きたくなってしまうな。

次にオットはキッパリ「鶏の唐揚げ」と宣したのである。
「油林鶏? ふうん、いいよ」と肯くと「え、ホントにいいの?」と。

まさかそーゆーフツーのもんをコールすることで、
ツマに反逆しているのではないだろうねオットよ。
よろしいんじゃあないですか、アナタが好きなものをお食べなさい。
夫唱婦随とはよく言ったものだわ・・・

・・・というか実はこの日のワタシ、年明けの風邪っぴきの尻尾をずるずる引きずって
食欲がどうも自己主張しない状態だったんである。
そういう状態であるから、こんな感じの自分ならば頼まないような普通メシ系が
言われてみると妙に嬉しかったりする。

とりあえず取って付けたような慈愛に満ちた顔で肯いておいた。

楽園090117 006

なにしろ何であれきちんと手のかかった丁寧な調理が基本の店だ。
こういうものが不味かろうはずはない。

ごろごろと大振りな鶏には濃すぎず薄すぎずの下味がしっかりと付いて、
外はカラリとさくさく噛めばじゅわわと汁気たっぷりの唐揚げ。
明らかに日本の唐揚げとは違う、中華らしい一品だ。
いったい何が違うのだろうなあ。
揚げ物独特のどぎつさがまったくないので、結構な量だが美味しくいただいた。

楽園090117 008

五目汁河粉。
メニュー上では「汁キシメン」となっている。
米粉の幅広麺だ。

慈愛に満ちた顔でとりあえず肯いている姿がフシギなワタシ。
実はこの日、食べたかったものは最初にきちんとオーダー済みだったのだよ。

見るからにさっぱりと優しげな風情。
いい感じで立ちのぼる湯気に心和む。

麺はもっちりした食感だが、米粉なので味わいは軽い。
薄味だがコク深いスープと好相性だ。
他の二品とのバランスもちょうどよくて、オットは自画自賛なのであった。
ああそうかいそうかい。

最近中華街での夕食は、こんな感じで「麺メシおかず」パターンに納まりつつある。

で、別の日の麺メシおかず@『楽園』。

楽園090228 002

店に入る前、珍しく外のショーウィンドウを眺めていたオット
座ってから「アレが食べたい」と言い出す。
アレとはなんぞ?と聞いたが覚えていないので(んがっ!)、二人再度外に出て
確認したら「湯葉の煮込み」だった。

薄い甘辛醤油味の餡かけ。
下に敷かれた茹でた小松菜にも餡が絡んで、これもご飯を呼ぶ味なのである。
ここの料理はご飯と本当に相性がいい。

楽園090228 005

この日のご飯ものは中華丼。
メニューでは「チュカドン」となっているのがちょっとカワイイ。
餡の下のご飯は結構量があるので、この辺の白いところを白飯に流用。

もちろん「チュカドン」自体も優しい味わいで良い。
見た目地味だが、具材の下処理が丁寧でしっかりと技が生きているのはさすが。

楽園090228 004このごろ妙に焼きそばが食べたくなるのだが
もうちょっと麺が太くて
揚げが柔らかいほうが好みではある。
もちろんこれだってウマイんだけど
この日はうっかり餡かけがかぶったなあ。
でも何を頼んでも間違いはない店ではある。
ついつい無思考に注文しちゃイカン。

体調復活とともに食欲が主張するワタシ。
元気があるのは良いことだがね。

「だから僕に任せておけば良いのだよ」と、妙にしたり顔なオット。
なにか言おうかと思ったが、とりあえず軽く鼻だけ鳴らしてワシワシ喰った。

なんであれ、ここの料理はいつでも丁寧で味わい優しく穏やか。
店も落ち着いているので、クタビレ気味な時には無意識に足が向くようになった。

そうそう、ここの普通の料理もいいけれど、モツ系がまたさっぱり系ながら
地味深い味わいでオススメ。
モツスキー一族だって楽しめる、実に懐の深い店でもある。

本当に横浜中華街らしい店って、実はこういうところなのかもしれない。
普通の街中には意外とありそうでないと思うのであるよ。


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そして今、深夜に突然河粉が食べたい・・・。



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arima0831 at 02:00│Comments(12)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 中華料理(2008.6~2010.12) | 横浜中華街

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この記事へのコメント

12. Posted by アリーマ   April 05, 2009 17:37
bowjackさん

ありゃ!
それは残念でした。

不景気のためというよりは、作り手の問題のような気がします。たまたまだった、と思いたいですが。

たった一回されど一回で、そこを大事にしないがためにファンを減らしてしまうのは残念なことですね。
11. Posted by bowjack   April 05, 2009 15:59
悲しい事ですが、
無性に食べたくなって本日、楽園にて天津丼をオーダーしたところ、

うそ?

と思わず声が出るほど、カニ玉が小さくなっていました(・_・、)
(丸く盛ったご飯の半分ほどの直径しかない)

味付けも、塩辛さが増していて、
淡い奥行きのあるあの味わいが感じられない・・・


勿論、今日は、日曜日。

厨房が疲れ切った頃に来店かも知れず、
もしかしたら玉子が無くなっちゃったタイミングだったかも知れず、
今日のイメージだけで楽園を切り捨てる事は致しませんが、
あまりの変わりように、自信を持って勧める勇気が失せました。


もしチャレンジする場合は、
決して単品でのオーダーはせず、
余ったご飯は別のおかずの為にある・・というスタンスで
お願い致します。


しかし不景気の為とは想像できるものの、
これでは客を無くす・・・と思うんですけどねぇ
10. Posted by アリーマ   April 02, 2009 00:54
bowjackさん

自分で書いたものに自分で食欲爆発・・・
ああ、この繰り返しのおかげで、ブログ開始以来どれだけの体重をつけてしまったことか・・・。
9. Posted by bowjack   April 02, 2009 00:20
牛肉卵餡かけ丼は美味いですよね(^_^)

天津飯は玉子乗せご飯としては、
その対極にあるくらいしっかりとした焼き加減ですが、
具の楽しさ、食感、そして餡の絶妙な味付けで・・・・・

あぁ、また食べたくなってしまった(爆)

チャレンジされる・・との事。
感想、楽しみにしていますね。
8. Posted by アリーマ   April 01, 2009 12:19
bowjackさん

いらっしゃいませ。
ご愛読ありがとうございます。

天津飯はノーチェックでした。
卵とじ系だと牛肉卵餡かけ丼は食べたことがありますが、これはフワフワ卵系(?)で確かにとても美味しかった!
この店、餡が本当にウマイですよね。
天津系はまたちょっと違うのだろな。
今度是非食べてみます。
7. Posted by bowjack   April 01, 2009 01:01
はじめまして。
楽しく読ませて頂いてます。

微妙に趣味が似ているので、
いつかどっかですれ違っているのでは・・・とも思っていますが、
楽園は割と好きな店で良く行くので、お勧めを1つ。

それは、天津飯。

そう、いわゆるカニ玉ご飯ですが、
なんとも言えない餡の美味さとしっかりとした卵焼きの食感が、
無意識にオーダーさせてしまう位に、私の味覚にはヒットします。

永楽園の排骨飯(今は作ってくれない幻の一品ですが)と
秀味園の魯肉飯に並ぶ楽しさがあって良いですよ。

・・と書いたら、久々に食べたくなってしまった(^_^;
6. Posted by アリーマ   March 31, 2009 14:55
にっきさん

そうそう、うっかり書き忘れた!
よしながふみの『愛がなくても・・・』は実は最初に読んだ作品で、ワタシ的には結構ツボにくるものがあったんですよね。
そんなわけで、家の本棚に鎮座ましましておるのです。
どうもよしなが女史は阿佐ヶ谷育ち&界隈在住らしくて、なんとなくディテールが懐かしいんですよ。
隣町だから。

でも、ありがとうございます。
また余った本があったら冷やして送ってください(?)

例のブツ、楽しみにしています。
5. Posted by アリーマ   March 31, 2009 14:45
>にっきさん
ここはにっきさん好みの店だと思う!
汁キシメン、一人で単品これ一品だと食事として完結しにくいけど、二人くらいでスープ代わりにするとちょうどよいです。
一人なら・・・これと餃子?
ああ、一人突入をいつの間にか考えてる自分の食欲が怖い。

一人でささっと食べるなら、ご飯かけ系はサービスでスープも付くのでオススメです。
このお店、こういうものは安いしね。

>maruto082さん
二階の座敷は見たことないんですが、宴会好きに好評ですよね。
この店ならばデフォのメニューでも普通のものからちょっと凝ったものまで、品数は少ないながらもバラエティーはあるから、おっしゃるような「突然宴会」にはぴったりかも。
4. Posted by maruto082   March 31, 2009 14:03
4 おぅ♪楽園の二階には大小二つの座敷がありますよ。
変な時間に行くと、一階の奥のテーブルで従業員さん達がまかないを食べてまして・・・「それが食いたい」と言ったら格安で作ってくれました。
とろみのある青菜炒め乗せご飯みたいのだった。
時価メニューのカエルの唐揚げとかも、1000〜1500円と格安でした。 
週末とかに急に大人数が思わずそろってしまったときでも、入れて満足させてくる貴重なお店ですね。ww
3. Posted by にっき   March 31, 2009 11:58
昼食前の空腹時にはこの唐揚げと汁キシメンに胃袋が反応しています。
ああ、ここ良いなぁ。

そして「聖☆お兄さん」3巻発売告知をありがとうございます。さっそく今日の帰りに買わなくっちゃ。あと、よしながふみさんのマンガ「愛がなくても食っていける」をなにげに買ったらアリーマさんの心の鰻屋「安齋」が載ってました。
マンガ自体はそれほどでもなかったので、もし良かったら期限なしでお貸ししますよ。例のブツと一緒にクール便でよ〜く冷やしてのお届けになります。
2. Posted by アリーマ   March 30, 2009 11:49
酔華さん

酔華さんが見てもそうであれば、確かに何故か混まない店なのですね。
まあ特に一生懸命客引き宣伝に勤めている感じでもないし、奇をてらったような料理もないし、ごくごく地味で真面目でオーソドックスな料理を地道に出している店だから、どうも人目を引かないのかも。
あんなに派手な立地なのに!

ここで歓送迎会というのは羨ましいですね。
いや、例え企画だけでも(?)
二階に宴会向けのお座敷があるんですって?

火曜定休は知りませんでした。
残念でしたね。
1. Posted by 酔華   March 30, 2009 06:34
お客が少ないのは、毎度のことです。
満杯になっているのを見たことがありません。
でも、ほんとうに、ここのは美味しいですよね。
先週、歓送迎会をやろうとしたら火曜日で定休。
残念でした。

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