July 24, 2009

『延明』で不思議な麺湯を食べた 〜そして「あの料理」の頼み方〜

ある晩ハマスタで野球を見た帰り道、オットが「冷やし中華喰いたい」と言う。
野球は負けたが(交流戦中のことなので、ちっとも珍しい話ではないんだフン)
まあそれではゲンなおしをしようかね、と『延明』へ。

別に騙して連れ込んだわけではなくて「厳密に冷やし中華ではないけれど、まあ
なんかわりかし似たようなモン。今の時間にはこれ以外のものは考えられない」
と、有無を言わせぬような説明(?)はして店に入った。
「しかも水餃子だってある」という補足だってしてあるぞ。

尚、日ノ出町の方は別の店になったらしくて(詳細未確認)、現在『延明』といえば
こちらの「伊勢佐木モール有燐堂裏手」だけ。
日ノ出町の方は未訪だけれど、一体どんな状況なんだろう?
一度行かなきゃな。

で、これが「冷やし中華もどき」。

延明 胡瓜と春雨

実はこの料理、以前に日ノ出町の方の店でサービスで出してくれたものなのだが
頼み方がわからなくて何度か挫折していたのだ。
表のメニューに載っていないので、なんと説明しても通じない。

だから「また行くときは必ず頼めるように」ということで、携帯に以前のこんな写真まで
仕込んでいたのである。
けだし携帯電話とはなんと便利なものであろう。

今回も言葉で何とか説明しようとしていたら案の定「???」となったのだが、
店の人に写真を見せたら「ああ。胡瓜と春雨」となにやら脱力したような調子で
特に特殊な料理名にも聞こえないものを呟いてふらふらと去られ・・・
しばらくしたらちゃんと出てきた。

ここの店員さんたちは全般に日本語が今ひとつ不自由なんで、日本人客がちょっと
難しげな事を言い出すと「悪意なくドン引き」というリアクションになるのだな。
ごめんね。

きっと中国語では立派な名前があるに違いないと思って、料理名をついでに
書いてもらったら「黄瓜拉皮」とのこと。
「拉皮」は「ラー(1)ピー(2)」と読む。カッコ内は四声。参考までに。
ワタシは当然発音できません。残念ながら音痴には厳しい言語なのだよ中国語は。
尚、黄瓜はキュウリです。中国語の読み方なんか知らん。

さて、これは調べたら要するに「春雨」だった。
ジャガイモや緑豆から作るそうだ。
確かに春雨で訳語としては間違いないのだが「ハルサメちょうだい」と言っても
いまいち通じなさそうな気がする。
どうなんだろう?

と、いうわけで、どうしても食べてみたかったらこの写真を持って行って下さい。
他メディアへの無断転載は中東秘伝の独自の呪術をもって罰することにしているが
そういう感じで楽しくお役立ていただく分には構いません。
そこまでして食べたいヒトがいれば、ということですけれどね。
店の人も「そんなもんがどうしてそこまで食べたいのか?」と不思議そうだった。
だって好きなんだもん。
胡瓜を辛く和えただけのものとは別世界の、くにゅくにゅした独特な食感。
夏場はとくに美味しく感じる。

あ、そうそう。
麺の一種を冷やした中華料理だから「冷やし中華みたいなもん」という説明は
まったくウソ偽りないでしょう。そうでしょう。
オットも喜んで食べていたぞ。


延明 玉米温麺延明 玉米温麺

さて、あくまで「小麦の麺」にこだわるオットは「野菜の麺湯」なるものも注文。
出てきたものは写真のような面白い一品だった。
一種のニョッキみたいなもの、だろうか?
確かにパスタの一種だから「麺」とも呼べるのだろう。
でも、メニューをよくみると「湯麺」ではなく「麺湯」になっている辺り、お店でも
結構翻訳に苦しんだのだろな、とうっすら察せられる。
よくメニューをみると、原語は「瘡蓋」とか「疱瘡」みたいな、イメージ的には
わかるけど、食欲はイマイチそそらん漢字二文字。

しかしどうも地味で面白みがないシロモノが出てきちゃったな・・・と一口啜ったら
案外美味しいので驚いた。
この店、どうも「赤くて辛い料理が主力」というイメージがあるんだけれど
実はそういえば普通の炒めものなんかもウマかったのを思い出す。

スープはあっさりしているがコクがあって、小麦のとろみらしきものも加わった
優しい味わいが家庭食風。
野菜もたっぷりで悪くない。ワタシは好きだ。
体調が悪い時なんか、結構いいかもしれない。

オットも喜んで食べていたぞ。
まあ、自分で頼んだモノなんですけどね。
しかもワタシがトイレに立ってる間に・・・いいけどさ。


延明 水餃子

そうそう店員さん、まず最初に頼んだ水餃子って、どうなりましたっけ・・・?

一瞬「ん?!」と目をドングリにした女性の店員さんが、厨房に走りこんで
取ってきてくれた。
しばらく忘れて放置されていたらしい。
どうでもいい料理名をしつこく聞かれて動揺したのに違いないので、ハイハイと
不満を言わずに食べた。

だから姿も味もちょっとクタビレてはいたが、でもそこそこ美味い水餃子だった。
まあいいや。


延明081212 007

尚、壁に張ってある「米粉の水餃子」なるものをうっかり頼むとコチラが出てくる。
米粉のボソボソな口当たりが、どうもなんだかイマイチな一品。
本当にこういう料理なんだろうと思うが「水餃子喰いたい」と思って来たのなら
これはヤメトケ、と言っておきます。
以前に一度食べたもの。
ご参考までに。

延明 012今回は初めてのテーブル席に。
店員さんのお呼び出しは
こちらのピンポンを使ってね、
ということらしい。
別の壁面には「くまさん」もいた。
試しに押してみたら、
本当に速攻店員さんが来たので
ビールをオカワリした。
この店、サービスは全然悪くないです。
いつもそう思う。

延明 ( 関内 / 北京料理 )
★★★★4.0
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ところでこのゲンなおしは功を奏したようで、ベイスターズは最近狂ったように
5連勝してから(中略)仮想宿敵ジャイアンツに大勝して、一夜とはいえ勝率を
9戦中6勝までは伸ばす(後略)・・・という真夏の夜の夢のような事態発生。
かつてのマシンガン打線がうっすら蘇ったかのような気配すら感じさせた。
どうもまた種子島回帰しているようだが。
そもそも慣れないことをするから、梅雨前線まで呼び戻しちゃったじゃないか。
結局まだ真夏じゃないみたいです。

黄瓜春雨の御利益は、もうこの辺が限界なのかなあ。

ちなみに店内は何故か、明らかに野球観戦帰りのベイスターズ・ファンで大盛況。
こんなにこの店でホーム感を高めるなんて、未だかつてないことだ。
安くて旨くて量が多くて、しかも地元なんだからちっとも不思議ではない・・・
とも言えるけど、やっぱりちょっとフシギなのだった。



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嗚呼火縄銃打線。オールスター明けまでには、なんとかちょっと進化してくれ。




常備しておくと助かる冷凍水餃子。ハンパな中華街の店より旨かったりする。


ウー・ウェンの北京小麦粉料理ウー・ウェンの北京小麦粉料理
著者:ウー ウェン
販売元:高橋書店
発売日:2001-11
おすすめ度:5.0
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中華粉モノのテキストとしては、やっぱり類書より頭一つ出てると思います。

arima0831 at 14:30│Comments(14)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 中華料理(2008.6~2010.12) | 日ノ出町・伊勢佐木町

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この記事へのコメント

14. Posted by アリーマ   September 28, 2009 20:31
ぶりさん

毎度ありがとうございます。
なるほど疱瘡みたいなあの漢字は「ガーダ」と読むかもしれないなあ・・・と思いながらまた記事を見ていたところです。

ここの麺湯は、本に載っているようなトマト味ではないですが、たぶん基本的な味わいは似ていると思います。
13. Posted by ふ゛り   September 28, 2009 20:26
今日、人へのGIFT用にまたウーウェン本をポチリましたがな。
もしかしたら成果品をご相伴に預かれるかもしれぬという下心もあるとか無いとか(笑。
12. Posted by アリーマ   July 29, 2009 00:09
メイさん

ご愛読ありがとうございます。

さて「涼皮」が具体的になにかワタシは知らないのですが、軽くググッた限りではどうも「河粉」のことのように思えます。
中には「拉皮」みたいなものもあったので、まずは行って食べてみるのが一番かも・・・。
同じものだといいですね。

河粉も中華街のあちこちで出ていますよ。
「楽園」と「大珍楼」がワタシのお気に入りです。

この太い春雨、中国東北辺りではあまり特殊な食材ではないようなので、中国語で頼めば案外どこでも出てくるものなのかもしれない、と思ったりします。
11. Posted by メイ   July 28, 2009 22:44
5 いつも楽しく読んでいます。
私が仕事で中国にいたときにはまったのが、これです。「涼皮」と言っていましたが、多分、同じものだと思います。あー、これが食べらるなら、またこの店に行こう!
10. Posted by アリーマ   July 26, 2009 20:55
>haru-hamaさん
日ノ出町は相変わらず「東北料理」の看板ですが、こちらの「延明」とは別の経営になったようです。

青唐辛子などのサラダは「老虎菜」ですね。
伊勢佐木の方にまだあります。
今回は食べそこねちゃいましたが。

>まるさん
ホント横浜はいいですよね。

不動産広告関連のURLは外させていただきましたので悪しからず。
9. Posted by まる   July 26, 2009 11:59
横浜はいいですよねぇ。
8. Posted by haru-hama   July 26, 2009 00:58
あれ、日ノ出町の店はやってないんですね。伊勢佐木町の方もあやしいピンク色に塗られているんでしょうか・・・
以前食べた香菜と青唐辛子とねぎの和えもの(料理名は忘れました)がホントおいしくて、そろそろ行きたいなあと思っていたところでした。
激辛だけどビールに合うんです。


7. Posted by アリーマ   July 25, 2009 12:17
アパート経営者さん

しかも、横浜のごく限られた一角に・・・ねえ・・・。
確かにジャンクな面白安店に事欠かないエリアではある。
6. Posted by アパート経営者   July 25, 2009 00:48
なんかさ、あなたのレストランもとい食堂もとい
飯店めぐりを読んでいると世の中ほんとにいろんな
店があるもんだとしみじみ思い知りまつ...
5. Posted by アリーマ   July 25, 2009 00:16
酔華さん

あ、ホントだ。
同じものですね!

案外普通の素材なんでしょうか?
そういえば・・・と以前の記録を掘り起こしたら、新宿の「隋園別館」で「河粉」だと思い込んで食べてたものがありました。

http://honyarara.livedoor.biz/archives/51090383.html

素材、ジャガイモなんですね。
なるほど。
4. Posted by 酔華   July 24, 2009 22:56
どこかで見た春雨だと思ったら、
杜記別館で食べたのと似ていますね。
参考↓
http://blog.goo.ne.jp/chuka-champ/e/0489e7350b619e3ab665cda1e656c874
3. Posted by アリーマ   July 24, 2009 20:14
>ぶりさん
ポチりなおして・・・嗚呼ナント!
ありがとうございます。御厚意に感謝いたします。
ブタの貯金箱にちゃりんと投げ銭をいただいたような嬉しさがあるんです♪

水餃は「中華街で売っている冷凍水餃子」の一例のつもりでした。このブランドが是が非でも一番、という意味ではないんです、言葉不足ですみません。別に有名なものでもないです。
読んでいる方の中には中華食材の店が近辺にない場合もある、という想定です。
ぶりさんのようにしばしば中華街にお出ましならば、行ったついでに直接お店で買ったほうが便利かもしれません。

でも、こういう冷凍水餃子はハズレがまずないし、わざわざ中華街まで出かけて持ち帰る手間と交通費を考えれば、夏場はとくに他のものと合わせて買い置きするのも一案かと。調味料とか、重いものも売ってますし。

>本須サン
ビールは今月は生380円ですよ。
野菜の麺湯は、本須サンなら「作ってみようか」という気分になるものかも。是非お試しください♪

呪術の方は特殊な念波を必要といたします。
まずは酷暑50度の砂漠で数時間耐える、といった過酷な修行が必要です。
真夏に罰する相手の周囲の気温を三度上げなければいけないのです。ヤですよね。冬は突然氷イチゴ山盛りの系です。季節感を間違えると罰にらないので注意が必要です。

本須サンは・・・涼しげに習得されそうな気も・・・。
2. Posted by 本須   July 24, 2009 18:49
この店も最近ご無沙汰してます。
晴れてビールがおいしくなった頃合いに
行きたいと思ってますが、
外を見ると豪雨のようです・・・。

「野菜の麺湯」なんてものがあるのは
気づきませんでした。
こういうのもなかなかおいしそうですね。

無断転載に対する中東秘伝の独自の呪術はぜひご教授願いたいところです。
1. Posted by ふ゛り   July 24, 2009 15:29
ふむふむ、、っと読んできて最後にウー・ウェン本が!
ずうっと前から欲しくて立ち読みばかりしていて(中華街某茶荘の読書棚にあるのです)、Amazonのカートに入れっぱなしだったのを、今削除。
そしてアリーマさんの所からポチり直して買いました。

この水餃は何でしょう。
有名なのですか?
今冷凍庫が満タンなので100個は入らず、50個だと品物と送料が同じ(笑。

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