May 27, 2010

一本松小学校前『一庵』の鍋焼きうどん 〜ノスタルジーってやつですか・・・?〜


冷やし中華の話なんか書いていたら、なんだかまた冷えてきた。
やややそれならば、うっかりお蔵入りしかけていた、冬〜春先の話を・・・
と思えば、またキュッと気温が上がり、なんだそうかい・・・と捨てかければ雨。

鍋焼きうどんの話なんだけれど、よくわからんからもう上げてしまおう。
どっちみち今年の春からこっちの気候が、冷やし中華と鍋焼きうどんの間を激しく行ったり来たりしているようなモンなのは真実だし。

そんなわけで鍋焼きうどん。
場所は一本松小学校前だ。

「一本松小学校」と言われても、近隣住民以外には「なんのこっちゃ?」だろう。
野毛山動物園辺りにたまにやってくる人は、どこかしらでみたことがある地名かもしれない。
桜木町駅発野毛山動物園行き市営バスの終点が「一本松小学校前」なのだ。
野毛山動物園からは、たぶん歩いて5分くらいの場所。
どうしてこの小学校が地名としてバスの終点になっているかと言うと、他に何もないに等しいからだ。それだけの話だと思う。

動物園から公園沿いに進んで、右に曲がると「水道道」。
さらに公園沿いに進むんだ先にの、ちょっと開けたロータリーみたいなところにある小学校。

この辺は散歩がてら通ることがある。
だからいわゆる普通の蕎麦屋(?)が一軒あるのは知っていた。
見るからに「基本は近所に出前」の店だ。
最近は大手の宅配フード業者が跋扈しているから、うどんだって蕎麦だって寿司だって、なんとなくそういう店に頼むのが当たり前になっているような気がするが、相変わらずこういうお店が御近所の胃袋を支えている現状だって、まだまだあるんだなと思う。

ワタシが子供の頃、母が「今日は出前!」と宣言するととても心が躍った。
何故か「出前」と言えば蕎麦うどんのことだった。
寿司ならば「今日はお寿司」だし、鰻ならば「今日は鰻」という宣言が、別途でていたように思う。
1970年代東京都下某所の話である。

何故そんなに蕎麦屋の出前が嬉しかったのかね、と、ふと改めて考えてみた。

思うに、寿司や鰻なんかの場合「宣言=注文(親が決める。子は食べるだけ)」
なのだが、蕎麦屋の出前の場合は「なにがいい?」と聞いてもらえたからだ、
という気がするのだ。

そこで頼む品目は「おかめ」だ「きつね」だ「たぬき」だと、奇妙な符牒に満ちた不思議な世界だった。
ついでに「蕎麦?うどん?」という選択肢までつく。
ちなみに「天麩羅蕎麦」なんかを知ったのは中学に入った後くらいで、この辺は
親が案外賢く統制をしていたのかもしれない。

そうこうするうちに、ワタシはいつの間にか「鍋焼きうどん」なるものの存在を知ったらしい。
なにしろ頼むんだったら「鍋焼きうどん」になっていた。
確かにそうなっていた。
だって鍋焼きうどんには、いわゆる「符牒」だったものの具が、ほとんど盛りこまれているじゃないか。
土鍋でグツグツ家にやってくるのも妙に嬉しい。

でもしかし、この喜びは一度の引越しで消えた。
中学生の頃、都内で一回引越しをしたのだ。
引っ越した晩は、新居に一番近い店から出前ということになった。

で、当時中学生だったワタシは、心弾ませて「鍋焼きうどん」を啜りこんだものだが、これがはっきりと、脳味噌の皺の奥に刻み込まれるほど不味かったんである。
汁が不味いし麺もボソボソ。
あんなに身近に当たり前にあったものが、実は意外や美味しかったんだという事実に、妙に感心しつつガックリきたのを覚えている。

あれからもう30年もたつだろうか?
棲家を変えるたび「出前」に期待をかけていたのだが、どうもダメらしい。
子供のころのあの「普通の鍋焼きうどん」は、もうないものだと諦めていた。


一庵 鍋焼うどん

でもある日。
「鍋焼きうどん喰いてえ!」な衝動に突然襲われたある寒い日。
どうでもいいから入ってみた、散歩途上のこの店の鍋焼きうどんの汁が、なんだか幼い頃のアレとよく似ていたのだった。
醤油の色は濃い目で甘味のある、いわゆる関東風の汁。

麺はとくに凝ったものではなくて、普通の業務用に思える。
コシがどうのキメがどうしたな世界とは無縁なもの。
それが程よく汁を吸って、でもぐつぐつ煮える鍋の中でヘタることもない。
平々凡々とした姿のうどんだ。

具はなんと言おうか、よい意味で「総花的」なラインナップ。
カマボコがあり、衣のほうが分厚い海老天があり、しっかり戻した干し椎茸があり、ぶにょんとした麩があり、茹でたほうれん草があり。
仕上げに玉子がポンと落とされて、ほどよい半熟に固まったやつが下に。

猫舌のワタシは地道に少しずつ汁を啜ってはテレビを眺め、熱い汁をぎゅっと含んだ具の端っこを噛んではテレビを眺め、そしておそるおそるうどんを少量啜りこんではテレビを眺め、そうしているうちに冷めてきたら一気にガシガシガシと喰い進むのである。
そうそう、最後まで玉子を崩さずにとっておいて、残った汁とうどんに絡める
・・・なんていう隠微なヨロコビもあり。
やっぱりコレは、寒い時期の喜びなんだろう。
もう来年までサヨナラ、なんでしょうねえ。

一庵 ( 黄金町 / うどん )
★★★☆☆3.0
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でもそのナベヤキにしても、頼むからわざわざバスに乗ってまで出かけないでくださいよ・・・とお願いしておく。
本当にごくごく普通の「蕎麦うどん店」だから。

そうそう、この近隣には、秋ごろから初夏まで開店する「大学芋の店」やら、わりあい古い和菓子の店やら、そこそこ美味しい豆腐屋さんやらがある。
この大学芋なんかすっかり気にいって、毎日食べてたらガッツリ太ったので
涙目で止めた。
あまりにウマイもんだから、いっそ店のそばに近寄らないことにしてる・・・。
今年はもう営業を終えたのかなあ。

この商店ライン、どうもお寺が界隈にある関係らしいが、この辺の詳しいことをご存知の方がいらしたら、是非教えてくださいまし。



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arima0831 at 16:00│Comments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote うどん・そば | その他横浜

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この記事へのコメント

8. Posted by アリーマ   December 09, 2011 00:32
剛さん

あの大学芋は相変わらず封印してあります。
一口食べると止まらなくなり、ひとたびあれをオヤツにする習慣が戻ると、タマランほど太るのです。

くく、思い出しちまった・・・。
7. Posted by 剛   December 08, 2011 12:18
3 蕎麦屋は兎も角、大学芋は旨いですよね。豆腐屋はアソコだと、絹より木綿がイイ味だったな〜。
6. Posted by アリーマ   June 12, 2010 17:46
たけさん

記事拝見しました。
そうですかあ、工場はまだわかるけど、牧場があったとはびっくり。
たしかに、それなりの商店街の名残がありますね。
ふうむ。
5. Posted by たけ   June 12, 2010 12:44
おお、超地元ネタ!一庵はたしかに出前が主なお蕎麦屋さんです。ワタシの祖母が結構気に入っているようです。もう何年も食べてないです。
すこしばかりあの辺りをネタとしたものがありますのでよかったらご覧ください。
その昔は、捺染工場、牧場があったようです。二昔前にはまだいくつかの商店もあって、八百屋、魚屋、燃料屋、文房具屋、ふとん屋、薬局、パン屋、銭湯などそれなりの商店街を形成していました。
そうそう、野毛のコーベルのケーキを焼いていた御宅もありました。
ちなみに大学芋屋は以前夏はカキ氷を提供してくれていたんです。
4. Posted by アリーマ   May 28, 2010 20:55
雅さん

そうそう。
で、帰りがけに一個楊枝に刺したヤツをおまけにくれるんで、揚げ立てをホクホクもぐもぐしながら帰るのが嬉しいのです。
3. Posted by 雅   May 28, 2010 20:26
大学芋200円/100gでしたっけ。
藤棚から黄金町へ抜ける時に気が向くと更に傾斜のキツイ坂を上り一本松へと本読みながら歩いていますが、大学芋の隣りに立派な和菓子屋さんがあるのが不思議でなりません。
2. Posted by アリーマ   May 27, 2010 23:04
ぶりさん

自転車を押して坂を登る苦労をするくらいなら、最初から淡々と歩いた方がよかった・・・と思わせる難所がてんこもりです、あのあたりは。

野毛山あたりが散歩コースにあるような人なら、あの辺飲食店が皆無に近いから、若干利用価値はあるかも・・・。
1. Posted by ふ゛り   May 27, 2010 21:50
> わざわざバスに乗ってまで

と自転車ならOK?(笑。
って、あの辺は自転車返しの坂ばかり、、。

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