July 25, 2010

京割烹『哲酔』ではんなり酔う・・・ 〜京都ふらふら遠征記 其の二〜

浮かれはしゃいで結構飲んだ、その翌朝・・・

実は相当二日酔い気味だったが、そうなることを見越して某ツアーを前払いで
終日ブッキング済み。
通常の旅行中だと考えられないことだが、朝7時前にふらふらと起き上がる。
今回の使命は爆食鯨飲ではなく「観光」なのだ。

朝から暑い。
ぐたぐたウダウダと煮えそうな心身は・・・嗚呼ああぁぁ・・・

(中略)

そして夕刻。
ホテルの狭いバスタブで、潔斎して臨む京料理割烹。

実は「家族なんかでよく行くこぎたない店はあるんやけどまあ・・・」と、
はるみん&くるみん姉妹がストレートに誘いたがらない店があったのだ。

「なんでそこはダメなの?」と、前夜しばし様子見してから思い切って直球を
投げ込んでみた。
横浜ベイスターズの劇場型豪腕クローザー、どすこい山口の152キロ級?

東夷の中でも、とりわけKYで知られるワタシだ(だって本名だもん)。
折りしも往きの新幹線でエビスを飲んで景気をつけてきている。
京都のぶぶづけだろーが南アのブブゼラだろーが、もう何も恐ろしくはない!
暴投をかまして京都を押しだされたって、この際エエわい!という覚悟だ。
旅の恥はかき捨てだしさ。

それよりこの数日間の京都滞在で、目の前にはんなり飛んできた気配のある
旨そうな匂いのする店を逃すほうが、よっぽどオソロシイぜ。

「ほんとによろしいんでしょか。こぎたない店ですけれども・・・」
「いいっ!いいともーー!!」

という次第で、ホテルから鴨川を渡って、ふらふら祇園方面に入ったかなあ、
というあたりの小さな店に連れてきてもらった。
よくわからんが、あの辺を祇園というのか?
あとで見た地図によれば、建仁寺の隣くらいの位置らしいが。

でもここは横浜関内だよと言われれば「あ、そうだっけ」と言えるような
普通のすっきりと清潔なカウンター割烹。

「どこがこぎたないんじゃ・・・?」と、平素ハルマゲドン級のうらぶれ加減に
慣れきっているワタシは、心底不思議に思って首を傾げたのではあったが。


京都 胡麻豆腐

見た通りの雲丹のせ胡麻豆腐。
それ以上でも、それ以下でもないのだが・・・

柔らかな胡麻の甘味。
新鮮な雲丹の甘味。
そして出汁の塩気と旨味。

食前酒に出てきた梅酒の赤ワイン割りをククと飲み干し、ビールを飲み干し、
「冷酒ください」は当然の展開であろう。


京都 お造り

お造りがアイスカービングに乗って登場。
こういう趣向は普通なら「フン」と軽く鼻を鳴らして迎えるワタシだが、
なにしろ外は暑いので、氷の放つ冷気に癒やされる。

かわいらしい七夕飾りもよいね♪

京都 おつくり鱧などUP

鱧に白身(種類は失念)、そして軽く味をつけた鮪。

実は鱧が美味いと思ったことがないのだが、軽く淡く口の中でほぐれる食感と
爽やかな後味は、間違いなく京都でこの季節食べるべきものだろうよなあ・・・

と、ほんわり幸せなのだった。



京都 哲酔吸い物

吸物も鱧。
底にはオクラの摺りおろし。
ジュンサイの食感をアクセントに、いい感じの舌触りだ。
旨味と塩気がバランスよく、すうっと体に沁みてくる。


京都 賀茂茄子

賀茂茄子の煮物。
こちらはほんのり甘い。
小芋やら蛸やら海老やらも、丁寧にいい味が煮含められている。

お出汁の味に良い油揚げみたいな旨味が入るので、これはなにかと思ったら
茄子を白〆大豆油で揚げているのだそうだ。

軽く葛を引いたお出汁の、仄かだが確かな旨味。
ああ、和食っていいな。


京都 八寸

冷酒が進みまくる小さなものたちよ♪

手前にある白いものは蛸の卵。ねっとりと濃厚な味わいに酒が進む。
他には、素麺の煮凝りとか、鱧寿司とか・・・。

ごめん、考えて確認する先に、飲んで喰っちまいましたわ。
ちまちまと酒が進み止まらず。


京都 鮎

鮎。
ほろ苦い。
ふんわり旨い。
ほんのり香ばしい。

山桃が、実にすてきなアミューズ。
えへえへえへへへへ・・・。


京都 揚げ物

素朴な野菜の天麩羅は、トウモロコシの掻揚げが特に好きだった。
写真に入らなかったが、この後ろに鱗を立てた金目鯛の揚げたやつ。

サクサクぱりぱりの鱗を噛みしだけば、ほっくりとした身が柔らかい。


京都 鰻茶漬け京都 菓子

〆の鰻茶漬け。
山椒の効いた濃い味に、香り良いお茶。

なるほど、これが京のぶぶづけってヤツ?
これだったら「食べて帰るか」と聞かれりゃ食べて帰りますがな・・・(違)

お菓子も出た。
口がさっぱりする。


こんな店が横浜にあったら、せっせと通うに違いない。
無口な御主人は、聞けば丁寧にいろいろ説明してくれるし、女将はほどよく
やってきて、ほどよく楽しい世間話をしてくれる。

でも、くるみんと二人で思わずいろいろ話し込んでいる間は、お店の二人は
何故かまるで気配を消してしまうのだった。
この日はたまたま二人で貸し切りの夜だったが。
カウンターの料理自慢な店によくある「亭主や女将の機嫌取り」が無用なので
とても有難く居心地よい。

しかし、なんでこの店を真っ先に出してこなかったのかね・・・?、と不思議に
思ってくるみんに尋ねると「東京の人にほとんど喜んでもらった例がない」
と。

まあ確かに、夜景もないし鴨川の風も吹かない。
店も普通のカウンター主体の小料理屋風情ではあって、清潔だが普通の構え。
特段雰囲気で「旅情を誘うもの」ではないと思う。
料理の見た目も、地味と言えば確かに地味だ。
基本的な手間暇をちゃんとかけた料理だが、華やか煌びやかとは言いがたい。

でも、余韻はひくけれど後味のよい、はんなりとした旨味は京都ならでは。
出汁が旨いのだ。
ワタシが他を知らないだけなのかもしれないが。

京都のことだから、お金を出したら出しただけのものが出てきそうだけれど、
この7千円ちょいのコースが食べられれば、ワタシはもう十分満足だなあ。



哲酔 京料理 / 祇園四条駅河原町駅清水五条駅
★★★★ 4.5


哲酔 ( 祇園四条 / 懐石料理 )
★★★★★5.0
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ご案内いただいたくるみん女史に深謝多謝。

このあと鴨川の別の川床のバーに連れてってもらい、二人また深夜まで飲む。
鴨川の風と夜景が、本当に気持ちいい。
こういう風に、夏の屋外でまったり飲める場所があるって、ステキなことだ。

Bar Atlantis


四条あたりで別れた帰り道、通りがかりの飲み屋でひとり仕上げ。
ホテルそばのスペイン風バルというやつだけど、安くて開放的で居心地よく・・・


翌日は奈良観光の予定だが、ブッキングなしなのよ・・・嗚呼。



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arima0831 at 15:00│Comments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote 和食 | 京都

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この記事へのコメント

8. Posted by アリーマ   August 01, 2010 15:10
にっきさん

泊まるところも色々あるみたいですよ。
今回は実にシンプルなビジネスホテルにしたのですが、激安ながらなかなか良かったです♪

料理についても、本物はどうせ無理!とか、金がなきゃ・・・だのと、結構ツマラン僻みっぽいことをいう人がいるみたいなんだけど、そういう小難しいことを考えなくても、テキトーにふらふらしているだけで楽しいのが、千年の都の素晴らしいところでしょうねー。

ここのお料理は、きっとにっきさんなら大いに気に入られるかと。京都に行ったら是非おためしください♪
7. Posted by にっき   July 31, 2010 06:00
うむ、京都は奥が深そう!
泊まるのは適当なとこにして、重点的に食べる事にお金を使うのが、(私にとっては)正解かしらんと思い至りました。
アリーマさんもよいとこに連れて行ってもらって、良かったですね。すご〜く良い旅行だったことが伝わります。お料理の美味しさも共に味わった人とお話が弾んでこそですものね。
6. Posted by アリーマ   July 27, 2010 11:29
ぶりさん

ああなんだ、そっちか。
なんだかさっぱり分からなかったが。
5. Posted by ふ゛り   July 27, 2010 10:32
あちらとは犬悔のいぬわんさんの処であります。
あちらとこちらで、もう祇園マイスター@怖いもの無しになった気でいます(笑。
4. Posted by アリーマ   July 25, 2010 22:18
つちころりさん

この店の価格については、きちんとした和食のコース価格としては非常に良心的かと。

物価が高い実感は、4泊5日じゃわからなかったです。まあ、観光地の飲食が高いのは、日本全国どこでも同じだとは思うけど。
3. Posted by つちころり   July 25, 2010 18:32
京都って、確かに、何でこんなものがうまいんだ?みたいな驚きをくれる街ですよね…

につけても物価は高いけど!

まぁそれは東京でも横浜でもなりの店にいけばそうなのでしょうが、なんとなく。
2. Posted by アリーマ   July 25, 2010 16:27
ぶりさん

あちらとは何処でありましょうか・・・?

和食のコースは食べたことないわけじゃないんだけど、こんなにしみじみ美味しかったのは始めてかも♪

京都にお出かけの際にはオススメですよん。
1. Posted by ふ゛り   July 25, 2010 15:29
あちらと良い、今日は祇園の当たり日です。

こちらのお品、お出汁が香ってきそうです。
最後の〆とおかずのどれか1品で良いので、こんな和食をのんびりした場所でいただきたいものです。

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