August 07, 2010

京都『大徳寺 一久』で精進料理弁当 〜京都ふらふら遠征記 其の三〜

昼前に起床。清涼感を求めて大徳寺に出かける

・・・ていうか、朝から奈良に行く予定だったが、起きられなかったのである。

前の晩、くるみん女史と別れた後で、通りすがりのスパニッシュ・バルで
なんとなくまったり飲み直しちゃったのだ。
やれやれ。

さて、寺社仏閣を全く知らぬワタシが、何故敢えて大徳寺かというと・・・

京都大徳寺100713 001

この『大徳寺一久』という精進料理の店があるからだ。
深く考えず、知っている人が行ったという話だけでココにした。
昼前に起きてから電話をしたら、予約もとれたのである。

向かう途中でわかったのだが、京都市内中心部からこのあたりまでは、案外と
距離がある。
京都は結構大きな街なのだ。
そうかなるほど。
しかし、いつになったら着くんだろう・・・と、延々バスに揺られながら思う。
四条あたりから、たぶん30分はかかったと思う。

この辺まで来ると、郊外らしき雰囲気になる。
どのあたりかも今ひとつ理解していないのだが、汗をドードーかきながら、
予約時間に大幅に遅れてナントカカントカ店に辿り着いた。
やれやれ。

通された和室の個室は、予約時間に遅れた罰なのだか、冷蔵庫のように
エアコンで冷やし固められていた。
不思議なことに、畳の上に緋毛氈状(?)の赤い布地が敷かれ、その上に妙な
縁台みたいな高いテーブルと、不安定な椅子が置かれている。
座るのが苦手なガイジン向けのセッティングらしい。
しかし、特にそういうことをリクエストした記憶はないがなあ。
ワタシノニホンゴ、ヘンデシタデスカ・・・?

個室は庭に面しているのだが、このヘンな椅子ときたら、あからさまに庭を
背にして置かれているのだった。
上座には誰もおらん。
ナンボ外人相手だったとしても、このセッティングは不可思議。
ひょっとしたらこれも、一種の罰ゲームだったのかも知れん・・・とか思うのは
僻みっぽいのかね?

一応途中で「遅れてしまうが、まだ大丈夫であろうか?」という主旨の電話は
入れてあったんだけれど。
でも遅刻は遅刻なんでしょう、きっと。

こういうのが京都なのかも・・・という、微妙な気分になる。
これがまさかよもや「いけず」ってやつなんですか?
ううむ。

冷やし固められた空気を溶かすべく、空調のリモコンを探すが見当たらず。


京都大徳寺お弁当

大徳寺弁当。
詳しくはこちらを参照。

リモコンを所望すると「おやそれならば、エアコンきりましょか」との由。
冷え固まるのとどっちがいいかというと、むしろ蒸し上がるほうが比較的体の
欲求に近かったので、切ってもらうように頼んで、自分で部屋の障子などを
開け放つ。
蒸し暑い空気が、鬱蒼と侘びた感じの庭のマイナスイオンとともに、一気に
部屋に満ちた。
プラマイゼロってやつだろな。うううむ。

料理に関しては、前夜に『哲酔』に行っちまってたせいなのか、どうしても
味わいが浅く単調に感じられてしまう。
口当たりも全体にもっさりしている。
そういうものなのか、精進料理って・・・?

お馴染みの人が夜に連れて行ってくれる、小さな割烹の料理と比較するのが、
そもそも無理ってもんなのかもしれないし、昼の弁当が4000円越えって
いうのも京都の相場価格なのかもしれないが、諸々の不具合などもあったので
「なんかちょっとなあ」という気分になった。


京都大徳寺 吸物京都大徳寺 茶菓子

揚げ麩の吸物も旨いことは旨いが、どこかモッサリした口当たり。

茶と菓子は待っていても出てこないので、勘定をしに帳場に出て行ったところ
店先の縁台で出してくれた。

こちらが先で『哲酔』が後ならば、かなり印象が違ったはずだと思う。
順番を間違えたね。
とりわけ不味くはないけれど、自腹でまた来ようという気にはならん。

菓子の横に添えられた「大徳寺納豆」は、ひょっとして買って帰ろうかとも
思っていたのだが、きっと渡しても喜ぶ知己はいなさそうだ・・・とやめた。

翌日行った奈良公園の、芝生の隙間に転がっていた鹿関係の黒い粒粒を見て
ああ、それが正解だったかも・・・と思ったのは余談だけどね。

ちゃんちゃん。


大徳寺一久 ( 北大路 / 精進料理 )
★★☆☆☆2.0
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大徳寺一久 精進料理 / 北大路駅
★★☆☆☆ 2.0



京都大徳寺100713 007

まあせっかくなので、大徳寺の境内でも覗いてみるか・・・と寺に入る。

入って驚いた。おそろしく広大な一丁区画に、院が並び立つ集合体が大徳寺、
だったのだ。

ゴメン、ワタシったら、実は仏教神道関係にはてんで疎いのである。
告白すると、実家がキリスト教なんですよ。プロテスタントね。
しかも、仕事で関わる場合を除き、遺跡史跡名所旧跡を巡ることに興味関心が
呆れるほどまったくないまま、中年になってしまった。

アホかと思われるだろうが、こういう寺をみたのは生まれて初めて。
ひぇ〜、と広大さに驚き、しかもそれぞれの院がキッチリと参拝料を徴収する
事実にまた驚く。
せっかくなんで、公開されてる4院(と数えていいのか?)のうちの3院に
入ってきたが、呑気にこんなことをしていると、京都観光って一日一ヶ所で
終わりかねないぞ・・・と軽く焦る。

焦りながらも緑の陰影に目を奪われて、一時を呆けたように過ごした。
枯山水の庭も、鬱蒼とした竹林も美しかったが、寺の庭の各所に張られた苔の
下生えが不思議なほど活き活きとして目を労ってくれる。

暑い日中だったせいだか、ほとんど人がいないので、枯山水も苔庭も竹林も
すべてほぼ独り占めは贅沢だった・・・と後刻思う(@竜安寺)。


あぶりもち

大徳寺を通り抜けて、今宮神社の門前へ。
名物あぶりもちを喰う。
写真が一人前。ワタシにはちょっと多い。
素朴な味わいは良い。

そうそう、大徳寺に行ったのは、あぶりもちとやらを食べにいくのに、
通り抜けたら近そうだったから・・・という理由だったのを、今改めて思いだしたよ。
ありがとうあぶりもち。おかげでいいものが見られた。


この後、歩いて竜安寺に行こうかと思ったが、数メートルで熱死しかけたので
タクシーに乗った。
正解だった。



(つづく)



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それにしても暑い午後だった。でも最近はもっと暑いんだそうだ。うはあ。



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苔入門。なかなか良い本です♪
そう、ワタシはこの後、どっぷりと苔にはまるのだよ・・・。

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大徳寺納豆は、お取り寄せも出来るのだった。

arima0831 at 01:25│Comments(11)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 和食 | 京都

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この記事へのコメント

11. Posted by アリーマ   August 14, 2010 15:48
にっきさん

苔って「根を張らない」のだそうですよ。
で、水気がなくなると一時的に乾燥して、雨が降ったりするときゅうっと水を吸って青々するんだそうです。
だから、苔の観察にはまると、常時カバンに霧吹き装備になるんですって。確かに最近、近所の苔の様子が変わったので「霧吹きかけたい」と思うようになったり。

苔の存在に気付いて以来、しゃがみこんでしげしげと地面を眺める、怪しい女になりつつあったり。
10. Posted by にっき   August 14, 2010 06:24
湿度の高い夏はツライけど、だからこそこういう美しい「苔」が育つのですね。子供の頃、お隣の手入れされた庭の苔をかがんでじ〜っと眺めると、ひとつひとつがミニチュアの小さな小さな森にみえたことを思い出しました。
「那智の滝」(行ったことないけど)も水量の増す梅雨時が一番良いとか聞きますし、案外、6月って観光シーズンなのかもしれないですね。そう考えると湿気に弱いアリーマさんも楽しく梅雨時が過ごせそうな気がします。
9. Posted by アリーマ   August 12, 2010 14:12
トリノさん

ツアー、調べてみたんだけど、うまく見つからず。
常時やってるようなものじゃないんでしょうね。

交通機関は寺の前までバスがあるみたいですよ。

先日はモロに梅雨時だったけれど、おかげで苔は実に美しかったです。雨が降ってある程度温度のある季節にイキイキするものだというから、やっぱり行くなら秋だろうけど、混むのかなあ・・・?
来年の梅雨時にするか。

8. Posted by トリノ   August 12, 2010 09:17
ツアーの件。
苔寺の拝観申し込みが、省略できる、ってのが一つ。
最寄り駅から、徒歩20分とかですが、駐車場の心配をしなくて良いのが一つ。
それ位しか調べてないです。

あと「将来、京都の呉服屋若旦那と結婚して、トラディショナルなセレブになる」と妄想を公言していた京都大好き女子によると「苔寺は季節によって良し悪しが大きく割れる」そうです。
夏はイマイチ、紅葉&梅雨がオススメとか。

ついでに書くと、前出女子によると、大徳寺の豆は「ビールのアテに良し」だそうです。
この子、生ビールをジョッキで5杯とか軽く呑むんで、塩っ気がありゃあ、なんでも良いのでは?という疑いが残りますが。。。
7. Posted by アリーマ   August 10, 2010 14:54
>トリノさん
正直京都に行くまで気付かなかったのです。
ちょうど梅雨時だったのも幸いで、緑のグラデーションに痺れました。

で、ツアーで行くって、どんなやつ?
寺や教会なんかの史跡の場合、ガイドがいればそれにこしたことはないのだけど、なかなかいいのが見つからなくて・・・。

そうかあ、歴史をいただいたのかあ。
なにしろ店名の「一久」は元々あの「一休さん」だっつーし。

>ねこてんさん
やっぱり中高年のツボってやつなんでしょうか。
いやしかし、正直あんなに美しいもんだとは思いもせず、帰ってきてから苔の本なんか数冊買いこんでしまいましたよ。
6. Posted by ねこてん   August 10, 2010 12:44
私もそろそろ苔にぐっとくるお年頃です。
苔話、楽しみにしております。
5. Posted by トリノ   August 10, 2010 09:11
苔は萌えますね。
私は、大原三千院(唄・女ひとり)に行った後、苔萌えになりました。
杉みたいなヤツとか萌え萌え。
苔寺は未訪ですが、ツアーだと「手間」が省けたり〜、までは調べました。

大徳寺って、精進料理の歴史では、語らずには通れない存在だったハズです。
歴史的には、の話ですけど。
歴史を頂いた、と思えば贅沢ランチも広い心で。。。
4. Posted by アリーマ   August 09, 2010 14:03
まゆさん

東京や横浜でも、和食のある水準以上の店だと、ランチのコースだの弁当だのが4千円ていうのは、よくある値段設定ではあるかと。一概に京都がとりわけ高いってことでもないと思うのではあります。
普段はランチの上限がせいぜい1500円くらいの店選びなんで、どうもやりつけないことをやっちまったな、て感じです(笑)
ただ、前夜のお店が実にリーズナブルかつ美味しかったので、バランス的に「あれ?」となったわけで。

観光地の店が高いのも、京都に限らず普遍的な真実。如何にも観光客相手くさい店を外せば、それなりに美味しくて安いものはあるみたいですよ。
3. Posted by まゆ   August 09, 2010 09:58
精進料理って食べたことがなかったのですが、
4000円くらいするんですね〜。
結構いい値段でびっくりでした。
でも、京都って、やはり観光地化してしまっているせいか、どこもお食事どころは高い気がします☆
当たり外れも多くて、今のところ私はハズレのが多いですね^^;
2. Posted by アリーマ   August 08, 2010 01:44
ぶりさん

ワタシが目下悩んでいるのは、西芳寺に往復葉書で申し込みをして、三千円払って写経してまで見学するべきかどうか・・・だったりするんです(笑)
1. Posted by ふ゛り   August 07, 2010 08:00
旅のお方なのに、神社仏閣方面に無縁だったとは。
で、私も全くなのですが、たまには あ、これはン百円の価値がある、と感じる事もあります。
私の価値観のバランスが試されているのであります。

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