January 05, 2011

プーケット『温泉ビーチホテル』のホテルめし 〜謎の微笑みタイランド 其の二〜

そんなこんな次第で、意外な高級リゾート(?)だったことが判明した、プーケットの温泉ビーチホテル
「温泉ビーチ」と日本語で呼んでしまうと、なんだか思いっきり安っぽいイメージなのだが、ホテルとしては悪くないと思う。
実際5つ星なんだよ。あらびっくり。

まあ、同じプーケットには、バンヤンツリーだのアマンプリだの、世界に名だたる超高級リゾートがぞろぞろ揃っているわけで、そんなところに比べればはるかに地味ではあろう。
素晴らしく贅沢なんてものではなくて、ゆったりのんびりシンプルな造りだ。
しかしワタシのような庶民にしてみると、むやみやたらな高級リゾートよりは、多少鄙びた感じがむしろ居心地良かった。

ここの名前は本当にベタに「ザ・ホットスプリング・ビーチ」で、系列もなんもない、どうも華僑経営らしき単館ホテル。ホテル開発してたら温泉が湧いちゃったのか、温泉が湧いてるからそこにホテルを乗っけちゃったのか、どっちがどうだかよくわからんのだが、一応ホテルのホームページで謳われているところでは「タイで唯一の温泉ホテル」なんだそうな。

実はイマサラ初めて、地図でしみじみと位置を確認してみたのだが、なるほどこれは未開発地域かもしらん、と納得がいった。
例えば、海外旅行のプロであるアパ経さんのお言葉を借りれば「ヴェネツィアだったらメストレ地区」という位置にある。
キッパリと島の中心に背を向けて、空港から橋を渡って本土に入ってすぐ、くらいの場所だ。だから厳密に言えば「プーケット島」にあるわけではない。
島の向かい側に最近開発されてる、準プーケット的なリゾートとでも言おうか。

で、喰いモンの話。
今回は二泊なので、食事はホテルになった。
ヴェツィアのメストレならば、フツーの準都市生活があるかもしれんが、プーケットのメストレ(?)にはキッパリなにもない。
ホテル周辺には、ひたすら闇夜が広がるのみなのである。

いや、探せばあるかもしれないけど、わざわざ辺地のリゾートホテルから、遠路タクシーかっとばす手間暇金は単に無駄だろう、というアパ経のプロの判断。
ワタシも異論はないよ。


プーケット温泉ホテル メシ初日 チキンのバナナの葉包み

まずはチキンの蒸しもの。
鶏の胸肉を笹まんじゅう状にバナナの葉で包んで、蒸し上げたものらしい。
大きさは一切れ2センチ四方くらい。
辛くない上品な前菜だ。

プーケット温泉ホテル メシ初日 海鮮サラダ

シーフードのサラダ。
「スパイシーにしますか?」と微笑みとともに聞かれて、素直にイエスと答えられない自分が悲しい。
でも「辛口文化圏」の人に「辛くしろ」などとうっかり口走るのは自殺行為。
あんな四川の店やこんな韓国の店の経験なんかから、そこんとこは身に染みている。
しかもあくまでホームの日本で自爆寸前まで追い込まれるのなら、世界に冠たる激辛王国タイで、現地タイ人を相手に「辛いのは平気」などと、言えようはずがなかろ。

まだ先もあるので「モデレートな感じでよろしくね」と若干卑屈に頼む。
結果、日本のタイ料理屋で「やや辛」くらいな感じで出てきた。
辛さについては、あともうちょっとは頑張れそうな感じがする。
自分としては、ということだが。

しかし、ハーブたっぷりだし、上品ながら甘辛酸のバランスは良くて、基本的にウマイ。


プーケット温泉ホテル メシ初日 トムカーガイ

トムカーガイ。ココナツミルクと鶏のスープ。
これまた上品なルックスどおりの上品な味わい。
好みとしては、もうちょっと濃いといいんだが、これもさっぱりしてイイよ。

辛さ、モデレート。
もうちょっとイケそうな気がする。

プーケット温泉ホテル メシ初日 イエローカレー

イエローカレー。
緑も赤も好きだが、まずはマイルドなカレーから始めてみた。


プーケット温泉ホテル メシ初日 もち米マンゴ

アパ経の大好物だという、カオニャオ・マムアンなるデザート。
ナンダその猫の鳴き声みたいなヤツ、と思えば、蒸したもち米(カオニャオ)に甘いココナッツミルクをかけて、マンゴー(マムアン)をのっけたもの、なのだった。

なんだか怪しい組み合わせだが、喰ってみれば意外に面白いバランス。
ワタシの日本的感性によると、どう考えても仲良しこよしではありえないマンゴーの酸味ともち米のねっとり感が、うまい具合にココナッツミルクの甘味と旨味とコッテリ感で溶け合わさっている。
もち米なんて、本来蒸暑い時に今ひとつ食指が動かないモノなんだけど、こうやってマンゴの酸味が絡むとするっと喉を通るから不思議なもんだ。

そうか、こういう組み合わせを考えつくあたり、タイ人て喰い意地のはった国民なのだね、と思う。だってどう考えたって、食後手近にあったもんを、お手軽にデザート用にやっつけちゃった感の強い組み合わせだろ。違うか?
この辺の感性が素朴(OR粗野)な国民だと、フツーにマンゴだけかじって終わるはずだよ。

しかも、これがウマイんだねえ・・・ううむ、と軽く無口になってみた。

或いは・・・と、さらに考えた。
絶対的な権威と権力を併せ持った君主が過去存在した国、か?
自分のために日がな一日「なにか目先の変わった美味佳肴」を考え続けてくれる人間を、キッチリ抱えて切磋琢磨させられるくらいの懐がある絶対君主の存在した国は、なんだかんだ言って結局メシが旨い。
捻りの効いた面白い味わいって、日々喰うだけで精一杯の庶民ばっかりの国には、なかなか育まれないような気がするんだな。

さて、どっちだろう、この場合。

謎の微笑みタイランド、やっぱりなんだか奥の深そうな国だなあ・・・と思いつつ、食後に温泉プールで泳いだりして、初日の夜は穏当に更けたのだった。


(つづく)



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とりあえずこの本を一冊持って行ったが、タイに関しちゃもっとマシな本がある様子。なにより、最近のこのシリーズ、美麗化してカラー写真満載になって紙質向上までした結果、実に重たくて持って歩くには辛い本になった。
「地球の歩き方」が座学用の参考書になる日・・・?時代も変わったな。


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実にステキな和紙のカレンダー。毎月使用後、絵葉書に使えるのもナイス♪

arima0831 at 02:20│Comments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック タイ | 東南アジア

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この記事へのコメント

4. Posted by アリーマ   January 08, 2011 21:01
ぺりおさん

>血糖値がいきなりガーンと上がるようなデザートですね。

ホントはそうなんですってね(笑)
ここで食べたのは、上品に抑えた感じでした。
甘いものがイマイチなワタシですが、これは美味しかったです。

タイ料理、確かに仄かな薄味って感じじゃないですねー。暑い国だから、やっぱり味にもメリハリがあるんでしょうか?
ハーブの味や香りが多彩なので、味わいというよりはその辺がとても面白かったです。
3. Posted by ぺりお   January 07, 2011 19:38
カオニャオ・マムアン 

血糖値がいきなりガーンと上がるようなデザートですね。

私もはじめ食べたとき 変な食べ物って思いましたが、激甘のココナッツミルクと一緒に食べると、あーら不思議(笑)そのまま食べると甘いマンゴーが酸っぱく感じる!

タイにはもち米とココナッツミルクの組み合わせは結構あって、太い竹筒にもち米とこれ又激甘ココナッツミルクを入れ、火のそばに置いて作るデザートもあります。

http://ameblo.jp/hiro-1/entry-10094508660.html

実はさらに上を行くバージョンがあって、カオニャオ・トゥリアン(ドリアン!!!)これは私未食ですが、スゴそーですね(笑)


タイ人の味覚って、すべての味がはっきりしていなきゃイケナイ感じです。激辛、激甘って。タイ人の友人に日本食の味について聞いたとき「味が無い!」って言われました。でも日本生活が長くなると、うなぎの蒲焼きや、トンカツなんかはかなり好きになったみたいです。
両方とも味がはっきりした料理ですけど。

>絶対的な権威と権力を併せ持った君主が過去存在した国、か?

この推測は正しいと私も思います。

タイには、ご飯に、氷水、ジャスミンの花をかけた料理があるそうで、昔は王様しか食べられなかったという話です。冷凍設備が無かった時代、おそらくビルマの方から氷を運んで王様へ献上したのではないでしょうか。

http://blog.livedoor.jp/lovekiki/archives/cat_50025671.html

日本でも殿様へ氷を献上したということもありましたが、熱帯のタイなら、氷はとても貴重なものだったのでしょう。

2. Posted by アリーマ   January 06, 2011 01:08
トリノさん

ウチのブログは環境に優しいんですよ。
管理人にその類のユーモアのセンスはないし。

ワインのカソリック云々はホントですよね。
だってアレは酒じゃなくて、聖なる血なんだし。
普通に礼拝後の聖餐式で使うし。

ただ、美食の原点としては寺社教会は弱いかなあ。
「誰かが始めた贅沢」の孫受け地点くらいなイメージ?

トルコ料理は美味いです。
民主主義国家のハシリだった、ギリシャの料理の不味さとは、実に対象的です(笑)。
1. Posted by トリノ   January 06, 2011 00:44
あけましておめでとうございます。
で。
水着写真が無いのは、次回への『ヒキ』なんですか?
・・・。
・・・・・。

さて。
過去の絶対君主≒飯ウマ論は、同意です。
トルコ料理も実は美味いらしいですし。
国家から地域にレベルダウンすると、カネ使うトコが近所にある、とか。
遊廓とか。
良くわからんのが、寺社。
『美味いワインを良く知っているのは、カソリックの坊さん』とホラ吹き男爵に書いてありましたが、これはホラでは無い気がします。。。
つーか、荘園経営とかで築いた財産は何に使ってたんだっけ?
世界史で勉強した記憶はあるんですが、思い出せない。。。

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