November 04, 2017

ロンドンうろちょろ徘徊記 其の四 〜とりあえずパイを喰う〜

前夜の激しい雨が嘘のように、青空冴えるロンドン。
実際この後、しばらくは好天が続いて、雨のロンドンとか霧のロンドンとかって、いったいどこの話だよ、という感じになった。
ロンドンの住民に言わせると、この後の十日間くらいは、ロンドンらしからぬ
ステキなお天気だったそうだ。
あっそう。ワタシは傘が差せない時にいきなり土砂降られたけれどな・・・。

寮には三週間ほど滞在するので、とりあえず諸々の日用品の買い出しを兼ねて散歩に出た。
先ず目指すはスーパーマーケット、そしてロンドン的な百円ショップと食料品の調達ができる店を見つけなければイカン。

でもまあ、腹が減っては戦はできぬので、まずはイギリスらしきものを食べてみようと、近所のパブに。
ぶらぶら歩いて、まずはありふれた感じの大きな店に入ってみた。
その名もわかりやすく「London Pub」。

場所はラッセルスクエアの近くで、大英博物館も近い。

London20170810 パイ

Chicken & Wiltshire Ham Pie with Chips, Peas & Gravyというヤツ。
あとエールを1パイント。

このポテトはいらんな。クリスピーで美味しいけれど、毎日こんなものを食べていたらカロリー過剰で宇宙まで飛べてしまうぞ、とか言いながら、たっぷりついたグレービーソースが意外にいけて全部食べてしまった。
やばい。いやまあ、イイカ初回くらいは。

グリーンピースのソテーが一山ついていて、ポテトの向こう側に隠れている。冷凍ものだろうが、一応野菜が付いているのはイイネ、とこれもワシワシ食べる。
これが一人前£9.50。1ポンドが百円だったらよいのだが、実際は150円だから、まあ結構いい値段ではある。

パイの中には、ハムとチキンをホワイトソースで煮込んだシチュー。
サクサクとしたパイ皮を切り広げると、ふわっとイイ感じの湯気が上がる。
舌を火傷しそうになりながら、フッハフッハといただく。
意外性はないが、とりあえず間違いなくオイシイ♪

その他メニューはこちら。参考までに。

明るい窓際の席で、エールを飲みながらぼんやり外を眺めていると、もうこのままここで午後を過ごしてもいいんじゃないかなあ、と思えてくる。
こういう粘度の薄い黒っぽいビールは大好物だから、とってもシアワセだ。

何故かクリーミーな泡は否定して注ぐスタイル(?)のようだが。ビールの味わいは注ぐときの泡立ちが肝心、とドイツでも日本でも言っていると思うのに、エールの泡は見事に注いで即消えて特別気にもされていない。この後、エールはどこで飲んでも見事に泡はどうでもイイゼ!な感じだったので、そういうものらしい(でもドウシテ?誰か教えてください)。

パブにはこの後、あっちこっちでお世話になった。
こんな感じのわかりやすい食事が、安くはないがまあイイカと思えるくらいの値段で食べられる。
しかも多くが午後通し営業で、酒を飲もうが飲むまいが、机を長時間占拠しようが、とりあえずお構いなしで過ごせるのは有難い。一人ならば一人なりに、連れがいたらそれなりに、グループで盛り上がろう思えばそれもOKと、実にわかりやすく使いやすい。しかもビールが安い。

そういえば・・・とネットを覗くと、日本ではなんともう野球が終わっているではないか。時差があるから当然なのだが、なんだかミョーに感心する。
いや、実はそれは部屋を出る段階でわかっていたのではある。もうちょっとでニコニコ動画の中継配信にアクセスしそうになったのだが、心を鬼にして部屋を出たのだ。

ロンドン到着初日に日本のナイターを眺めて過ごすのも、まあある意味革新的で乙なのではないかなあ、とかナントカ悪魔の理屈をこねる身中のナニモノカに喝を入れて、キッパリ外出した自分を褒めてやりたい。是非褒めてください。
ダメ?

そんなこんなで、パブに根が生えかけた自分に気合を入れて立ち上がり、陽射し明るい街をさらに歩く。
週明けから通う大学の校舎の入口まで行ってみた。

2017London Curciformこの校舎はCruciformと呼ばれていて
上から俯瞰すると文字通り十字型の建物。
をを、なんとステキな校舎!と
思わずテンションが上がる。

でも実際のところ、こういうクラシックな建物って
中の構造がむやみに入り組んでいて
もうちょっとした迷路状。
校舎を抜けてどこかに行こうとすると確実に迷う。
慣れるまでは何度も学内で遭難しそうになった。
おかげで級友同士で仲良く連れ立ち
次の授業に向かうことになるので
学生同士の連帯は深まったのだが・・・



とりあえずここでは「きゃあステキ」とはしゃいで盛り上がるワタシ。
メデタイことだ。

20170811London書店20170811 London書店2


大学の本屋さんもついでに覗いたら、これがまた素晴らしい。
広々とした大型書店並みのスペース。クラシックな内装にゆったりとしたレイアウトで、随所に椅子なんかも置かれている。
圧迫感がなくて落ち着く。
イイナ、こういう店・・・♪

左側は旅行本コーナー。
大学周辺にワタシのようなオノボリも山ほどいるせいだか、旅行書が非常に充実していて、ロンドンのガイドブックなども色々。

ついでに地下に行ったら、ワンフロア分が中古書だった。
こっちはやや殺風景だが、それでも居並ぶ書籍の物量になんだか圧倒される。

確かにここは街のど真ん中で旅行者も多い場所だけに、学生だけがやってくる場所でもないのだろうが、大学の書店がこれだけの内容と品ぞろえを誇っているって、本当にステキなことだ。
そもそも多くの日本の書店によくあるように、長居をするとミョーに気持ちがササクレ立って来る感じがしない。

やばいやばい、こんなところにいると、午後中出てこられなくなってしまうぞ…
ということで、とりあえずざっと見るにとどめて店を出る。
その後この店には、授業の休み時間など、折りに触れ心を和ませてもらった。
横浜のワタシの身辺にも、こんなイイ感じの書店があったらいいのになあ…。

ロンドンの街を歩いていると、まず緑濃いことに驚かされる。
街中いたる所に大小さまざまな公園があって、巨大な木々の下には適宜ベンチがあるから、くたびれるとぼんやり座って一息入れてはまた歩く。
治安も良いので、手回り品の所在にピリピリする必要もほぼ無く、ただてくてくと歩き続けたら簡単に二時間くらい過ぎてしまう街だ。本当に散歩が楽しい。

そして街を歩いていると、至る所から聞こえてくる英語は、かつて馴染んだアラブ訛りにまみれているではないか。
寮の近所のキオスクは軒並みそういう人たちの経営だし、オックスフォード・サーカス辺りを歩いていたら、観光リキシャが昔懐かしいエジプト歌謡曲を大音量で流しながら、きこきこと走りすぎて行くし。わりと庶民的なデパートに入れば、前に並んでいる母子は明らかにエジプト人だし。
生活圏は生活圏なりに、観光地は観光地なりに、どこもかしこもアラブ系人種が本当に多い。

とりあえずヨーロッパの大都市に行って、ここまでアウェー感が薄い場所は初めてだよなあ、などとよくわからないことを思う。よくワカランが、なんだかミョーに懐かしい街、ロンドンなのではあった。


(つづく。できればなんとか、また忘れたころにでも…)




結局ナンダカンダとお世話になった。


Great Pubs of London
George Dailey
Prestel
2017-11-07


こんな新刊もあるらしい。ううう、欲しいなあ(ダメだってば)。

arima0831 at 01:53│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote ロンドン 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔