中央線沿線

December 29, 2011

復活!荻窪『安斎』の極旨白焼き&鰻重!!

荻窪『安斎』が夏に復活した。
大将が「また始めたんで、近くに来たら寄ってください」と、秋風吹くころに連絡をくれた時には正直泣けた。
しかし、いったいどうなっているのか、妙に不安でもあった。

特にこのブログで話題にはしなかったように思うが、2010年で一番滅入った話はここの閉店だったのだ。
実はこの時に「店を閉めるかもしれない」という話は聞いていたのだが、そのあと冬が深まる中もやっていたようなので、なんとなく安心していたら、ある日閉店していたのだった。
閉店した店の後に、別の店が入っているのも見たときには、しみじみとがっかりした。
あのひどいロケーションだから、なかなか次は決まるまい。その間にちょっと考え直してくれないかな・・・と思っていたのだ。でも次の店が入ったら、身軽に再開するわけにはいかないだろう嗚呼。

何しろここは、極私的旨い鰻の基準点というだけに留まらない。
大人になって社会に出て、初めて自分の財布で自分の嗅覚で見つけ出した店のひとつでもあるのだ。
しかもそのタイミングが偶々この店の創業時と重なっているので、その思いは一層強い。

連絡が来たのは秋のころ。
「場所は?」「同じ」との由。
同じ場所に入った別の店は撤収してしまったらしい。
その店の人には申し訳ないのだが、思わず電話を切って「よおし!」と四股を踏んだ。

でもなかなか行けない。
今年の四月以来、ワタシときたら案外堅気に働いたりしているのである。それも都内深奥某僻地で。
うーうー唸りながら、荻窪の遠さを噛み締めていた。

安斎2011 001

そして、再開した白焼きは、記憶以上のものとなっていた。
蕩ける甘味と旨味は、じんわりと口の中に広がって、記憶の美味を塗り替えてくれる。
嗚呼また会えたね。もう駄目かと思っていたんだよ・・・!

安斎2011 003

鰻重も相変わらずだ。
辛口のタレ。
脂をたっぷり残しながらも、ふんわりとした焼き加減。
ガツガツ喰った。
泣きながら喰った。

食べ終わった後しばらく、神様は確かにいるよね、なんていう話をした。
お互いにゆるゆる頑張ろうよね、なんて言ったりもした。

ここの大将は本当に鰻馬鹿一代。
いろいろあったが、好きな仕事に戻れて本当に嬉しそうだ。
それがワタシには、なにより嬉しい。
まあ、良くも悪しくも馬鹿なんですけどね(笑)。
こういう馬鹿は正直でもある。真面目でもある。それは間違いないと思う。

「また修行のやり直しだから」ということで、いまのところ価格は創業時に戻している。
一階店内はカウンターになってしまい、移動式の小さなテーブルが一つ。
二階の座敷は以前のままだそうだ。
仕入れ数に限りがあって、ゆるゆるとした営業なので、お出かけの際には必ず予約を。
そして、基本は予約時間に焼き上げるので、必ず時間に行ってあげてください。

安斎 ( 荻窪 / うなぎ )
★★★★★5.0
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June 17, 2009

荻窪『安斎』へ単独鰻遠征! 〜美食爆食週間の挙句・・・〜

突然戸籍謄本が必要になった。

別にとうとうオットに愛想をつかされた類の戸籍問題ではなく(多分まだ大丈夫・・・
な、はずだ・・・)、オットに「ちょっと取ってきてくれ」と頼まれたのである。

「じゃあ鰻を食べてくるからね」となるべくクールに申し伝えると「ナゼ鰻?」と。

それはね、我々の戸籍が相変わらず荻窪にあるからなんだよ・・・という事実に
強烈に反論するオット。
「ウチの本籍は横浜市N区のはずだ」と。
ああ、まだそんなこと言ってるやつがおったか・・・と、ちょびっと呆れる。
いや、二年前はワタシも同じ反論をN区役所の担当者相手に展開しかけたんで、
そう言いたくなる気持ちはわかりますけれどね。

結局ちょうど二年前の荻窪遠征(目的は同じ「戸籍謄本取得」)以来、
戸籍を動かす手続きをしないでずるずるそのままになっているのだ。
だから我々の本籍は相変わらず荻窪。わかりましたか?

「で、ナゼ鰻?」と食い下がるオット。
「荻窪に行くのに『安斎』に行かずに済まされる人生など無意味なものであろう」
と、なるべくクールかつニヒルに言い放ってみるワタシ。
さらになにか言うようならば・・・と論理武装の砦を内心固めにかかったところ
「そうか。まあ鰻くらい食べてきなさいよ」と。

偉いぞオットよ。

「じゃあ白焼きも付けていい?」
「おう。あったりまえよ!」

こういう時にチマチマした言いがかりをつけない呑気な性格は、オットの美点と
言ってよかろう。
エサで釣ると行動が早くなるところを見透かされているような気もするが、
安斎に行けるのならば文句はない。

早速ある日「アリーマでえす。今夜行きまあす」と店に電話をする。
ホントに安斎の大将はワタシを「アリーマさん」と頑なに呼び続けているのだ。
結婚前から変わらぬ名前、なのではある。

時間を決める。
この店の場合、予約時間は厳守。
その時間に合わせて出来上がりを調整してくれるからだ。
黙って予約だけすると、予約した時間に鰻丼が出る。
白焼きなどが食べたければ、予約時に言っておくこと。

道中足取りは軽い。
なにしろ二年振りなのだ、考えてみれば。


安斎つきだし安斎漬物

「白焼きと鰻丼の前にちょっと飲みたい」と頼んだら「なにか考えとくよ」と。

まず出てきたのがこんにゃくを焼いたもの(左)とお決まりのお新香(右)。
ただのこんにゃくと侮るなかれ。
香ばしい焦げ目をつけて焼いたこんにゃく。
程良いピリ辛味に胡麻の風味もふんわりと。
なんということのない素朴な一品に思えるが、なにかしら面白い手間がかかって
いるらしい。なにか聞いたけれど「まあちょっとね」と軽く笑って流された。
まあウマイからいいや、と楽しく食べるほうに専念する。

お新香の上には例によって生ハムがのっている。
この生ハムの塩気が、お新香の一味違う塩気や酸味とシンプルながら絶妙に絡む。
ビールが進む。

安斎ヒレ焼き&玉子

「う巻きみたいな感じね」と出てきたヒレ焼き。
ふんわりと軽やかだが柔らかすぎない、端正な卵焼きにのせて食べるもよし。
ヒレだけ噛み締めればむっちり濃厚な脂がこれまたタマラン。
もちろん卵焼きだけでも素晴らしい出来なので、一皿で三度美味しい。

う巻きは『尾花』のものが絶品だったが、玉子の甘味とコクがせっかくの鰻の脂の
旨味を吸収してしまう、ちょっと残念な印象もなくはない料理。
こうして玉子焼きを別に沿えるのは正解だなあ、としみじみ思う。

いい気分で酒が進んでもう止まらん嗚呼。

安斎白焼き

そして数年来の念願だった白焼き登場。

まずは上にのっている大振りの肝を、思いっきり一口で食べてしまう。
ちょうど芯まで火が通るまで、さっと茹でてある肝。
ぷりぷりした歯触りの一瞬後に、肝の旨味が口中に溢れる。
うっすらとレアな味わいに、うっとりと遠い目。酒だサケださけをくれ嗚呼!

白焼きは、最初ちょっと頼りないような風情の箸触りなのだが、一口食べれば
みっちりした実に濃厚な食感とともに蕩ける。
湯気が立つうちもよいのだが、てれりんてれりんと飲みながらつつくうちに
つい冷めてしまったものが、何故か脂の旨みを濃くしている不思議。

「なんで冷めてもこんなに脂が甘くてウマイの?」と聞いたら、大将はフフと
嬉しそうに笑って右の二の腕をパンパン叩いた。
あ、そりゃあそうだ失礼しました、とご機嫌で笑う酔っ払い。ワタシのことだが。


安斎肝吸い鰻丼についてくる肝吸い。
くどくない上品な出汁に朧昆布。
その底には蚕豆が沈む。
肝は軽い焦げ目がつくくらいに
炭火で炙ってある。
白焼きに付いてきたものとは
また一味違った肝の味を
香ばしさとともに楽しめる趣向。

季節の蚕豆もほっくりとウマイ!


安斎 うな丼

鰻丼の蓋を開ける。うっふふふ。

実はいままでは昔のエネルギッシュに脂が弾けまくるイメージが強かったのだが、
随分と穏やかに落ち着いた味わいになったなあ、と食べ進みつつ思う。
大将自身も以前は、ちょっと気難しい尖った感じの接客を嫌う声がたまに聞こえた
ものだけれど、最近は優しくなったと評判だ。

そう言ったら「俺もいい加減に角が取れるトシだよ」とまた笑った。

昔のものはもちろん忘れがたいほどウマイのだけれど、ちょっと変化したこの鰻は
昔の食べ応えが薄れぬままに、後味の余韻がしみじみ長くなったような気がする。
いい具合に枯れて味わいと深みを増した誰かを、誰ともなくちょっと思う。

ここの鰻は「頑固な職人の鰻」。
もう20年以上、これ以上ないほど真剣に鰻だけと向かい合ってきた大将の姿が
そのまま映った逸品だ。


ところでこの日は「栄楽園最終攻撃作戦」の中日なのでもあった。
おかげでなんとなく美食爆食強化週間となり、ここで過剰摂取したカロリーは
謎のブラックホールに吸収される・・・はずもなく、絶賛大増量して体重計に出現。
月が明けて梅雨入りした今、そこそこ真剣な減量大作戦を展開中だ・・・やれやれ。

でも期せずしてキッチリ栄養をつけたところで梅雨時に突入したので、例年よりは
体調が良い、ような気がする。

あ、そうそう。
「本籍が荻窪だから戸籍関係の書類は荻窪まで取りに行かなければならない」
というのは、迷信を通り越して妄信の類。
やろうと思えばお取り寄せだって昔からできるらしい。

でもまあそういうことにしておくと、また鰻を食べる口実ができそうなので
結局当分本籍は動かさぬままになりそうな様子ではあるよ。




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梅雨時につき、更新頻度は例年通り湿気気味だったりする。スミマセン。




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November 12, 2007

トルコ料理『イズミル』 〜マントゥ求めて阿佐ヶ谷遠征〜

イズミル
最寄駅:阿佐ヶ谷
料理:トルコ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:飲み会/宴会


阿佐ヶ谷の『イズミル』というトルコ料理店の話はよく聞いていた。
かなり評判が良いのだけれど、阿佐ヶ谷は遠い。
なかなか行く機会もなあ・・・と思っていたら、いぬわんクン経由でありがたくもお誘いをいただいてしまった。
ayanoさんの主催で、七名集まるとのこと。

トルコ料理なんて本当に久しぶり。
アラブ料理も同じなのだが、こういう料理は余程好きな人が一緒か、ある程度人数が集まるかしないと楽しくない。
だからといって、昔やったような集まりを自分で主催するのも大変だ。
そして、このところひときわ音量を増した「マントゥ〜〜、マントゥ〜〜〜」という脳内通奏低音。

愛するトルコ料理の中でも、断トツぶっちぎりで偏愛対象になっているのがマントゥ、つまりトルコ水餃子。
ラム肉のミンチにミントなどの香草を入れたミニ水餃子風にヨーグルトをかけて食べる(バリエーションは地方により色々ある)。
なんだそりゃ?と思うのが、普通だと思う。
トルコ人はむやみやたらとヨーグルトを食べる国民なのだ。
ワタシは一度トルコで、マントゥをヨーグルト抜きで頼んで、醤油と辛子で食べてみたことがある。
やっぱり「なんだそりゃあ。わ、キモチワリイ」と言われた。
彼我の差、ということなんだわね。

結果?
中華の水餃子にヨーグルトをかけて喰っても微妙なのと同じことだった(・・・実はこれもやってみた。帰国後自宅でこっそり)。

料理のアレコレは、こちらに追いかけ上げようかなあと思っているので、とりあえずは当日食べたものいろいろ。

メゼエキメキ




まずはメゼ盛り合わせから。メゼとは暑いものも冷たいものもひっくるめて「前菜」のこと。
ナイフとフォークのかわりにパン(エキメッキ)も欠かせない。
パンはうまかったが、小さいの一枚では到底足りない。
トルコ料理でもアラブ料理でも、こういうディップ状の前菜は種類豊富。
見たとおり、パン(形は写真のような平たいものから、普通のフランスパン型までいろいろ)でガシガシと拭って食べる。
一瞬でなくなる。


ナスサラダホウレンソウとヨーグルト




足りないので、気に入った二品を追加。
左がナスサラダ。ナスのディップだ。グリルして皮をむいてディップにしたものだが、ナスの風味が上品に生きている。
もうちょっと季節が早いと、もっと味が濃厚なのだろうか。
右はホウレンソウとヨーグルトのサラダ。チーズも混ぜてある。
現地だとホウレンソウのえぐみが強いのだが、日本人の味覚からすると、このほうがウマイ気がする。
トルコ人に言わせると「日本の冬時のホウレンソウは甘すぎる」ということになるのだけれども。


ドルマ地中海サラダ




左は「ドルマ」。アラビア語では「マハシ」。
ギリシャでも「ドルマダキア」とよぶ。ここで食べたものは、トマトとピーマンのつめもので冷製。大人数用にすでに切り分けてあった。
家庭料理なんかでは温かいまま食べることもある。
香辛料が効いて、さっぱりしているが旨みはしっかり。
右は「地中海サラダ」。
しょっぱい白チーズを混ぜたサラダ。簡単に言うと。
懐かしい味だ♪


マントゥマントゥのアップ





これがマントゥ。さすがは「粉ものが良い」と評判の店だけあって、皮がモッチリとしっかり。非常にうまいのだ。
三角錐型、というのも嬉しい(右はアップ)。
よく見かけるのは平たいラビオリ型。このほうが簡単なのだろうな。
この料理は、水餃子以上に「餡より皮」だ。
嬉しさのあまりに、アパ経女史直伝「秘技ナイアガラ」をかけてしまう。
周囲の人類は皆さん初対面なのに・・・(既知のイヌ妖は目の前に座っておった)。
皆さん驚きのあまり顰蹙も買えなかったと思う(・・・なんのこっちゃ)。

マントゥについては、こちらもご参照を・・・。


鶏手羽のグリルイスケンデルケバブ





左:店オススメの「鶏手羽のグリル」。トルコで喰うより余程美味しい焼き手羽で、これだけ食べるとトルコ料理でもなんでもないのだが、ちょこっと横についているタマネギのサラダと一緒に食べれば、アラ不思議・・・トルコ料理らしくなるのだった。
このサラダだけ追加で一山ほしかった。
かの有名な「ドネルケバブのサンドイッチ」なんかに、必ず挟まっているタマネギ。
これが「あの味」の核になっているのに初めて気がつく。

右:イスケンデル・ケバプ。
イスケンデルとはアレクサンダー大王のことだ。大王級のうまさ?
由来はよくわからないが、グリルした薄切り羊肉にヨーグルトをドドドとかけたもの。
さらに上からトマトソース。


白ワインラク





トルコのワインもずいぶん美味しくなった。
まあ、ワタシの場合はエジプト→トルコという飲酒については成り上がりなパターン(?)だったので、当時は「飲めるワインがあるだけ幸せ」だったのだけれど。
さっぱり爽やかな白ワイン。
左はラク。水を入れると白濁するアニス系の酒。
嫌いな人はダイッキライだ。
無理して飲む必要もないが、フェタ・チーズや羊肉とは好相性。
酒に塩辛、みたいなもんだ。

懐かしいトルコ料理を堪能して、ごろろんぐるるんと毛づくろい気分に浸る。
料理は全体に上品で、良くも悪しくも強烈ではないけれど、きちんと手間をかけて作ってある。
最近よくある「なんちゃってオリエント風」とは格が違う。
もう少しガツンとした濃さが欲しい、と思うのは、きっとワタシのトルコ原体験が下賎なせいだろう。
そうに違いない。

当日のお話は他の皆さんの記事もご参照いただきたく・・・。

阿佐ヶ谷、トルコ料理イズミルでオレも考えた
トルコ経験者を囲んだ夕べ
阿佐ヶ谷でトルコ
トルコ料理「イズミル」でアタシも考えた



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楽しい一夕でした。主催してくださったayanoさん、そしてご参加の皆様、ありがとうございました。



エキゾチックなパン―エジプト、トルコ、イスラエル、チュニジア、中国、インドなどの珍しいパンのかずかず (マイライフシリーズ特集版)

パンを通してユーラシア〜北アフリカの食文化俯瞰図が・・・面白いです。


トルコで私も考えた (4)

5巻がそろそろ出るらしい(嬉)・・・料理ネタも豊富で楽しい漫画。

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July 25, 2007

荻窪『安斎』へイヌ連れ鰻遠征 

皆さん、こんにちはぁぁぁぁ〜!

すいません、ちょっとサボりました。
ちょっとサボる快感が、ん〜もぉすっかりクセになっちゃってぇ。

と、いうか、昨今の仕事がやたらに頚と肩を酷使するので、自宅でのパソコン作業を
大幅に控えているのだ。
自宅のパソコンを開けるのは、二日に一回、二時間を限度!というラインを引いたら
すっかりサボり癖が・・・ご心配くださった方もいらしたようで、恐縮至極。

そんなわけで、滋養強壮のため荻窪遠征を決行したのだ。
一ヶ月ばかり前だけど。

当然目指すはここ・・・

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


・・・というのは、まあ二次的なもので、戸籍謄本が必要になったのである。

「そうか、ついに亭主に愛想をつかされたのか」と思った、そこのキミ
「なるほどそれでブログの更新が・・・」とか妙に納得しているアナタ、

ちがいます!!

それは、まだ大丈夫みたい。
たぶん、まだ、いまのところ。

しかし、本籍地って不思議なもので、ナンダカンダと動かずいるのである。

実は母が一ヶ月ほど前に逝去。
相続関係の書類が必要になった次第。
「ああ、近所で済むから便利だぜ」と、堂々と地元N区役所に出かけたところ・・・

「あの・・・アナタの本籍はここに無いですが・・・」

そんなはずはなぁぁぁいっ!!”

と、叫ぶも空しい。
ああ、そうだっけ。
結婚した当時は海外在住(カイロとイスタンブル)だったから、とりあえずワタシの
実家に住所を定めて、婚姻届を出したのだったよ、今は昔・・・。

で、ワタシが帰国。
一年後オット帰国。
「猫が楽しく飼えそうだ」と、いうだけの理由で現住所が決まったころ、確かに
「んぁぁぁぁ! 今は間に合わないけど、この話が一段落したら、必ず手続きをっ!」
と思っていたが、阿呆な人間は喉元過ぎれば熱さ忘れる次第で、再び「戸籍謄本」という
言葉が出てくるまで、実に七年の間、完璧に忘れ果てていたわけである。
本籍は、相変わらず荻窪。
変えなくっちゃね。
変えよう。
変えるのだ、いつかは。

で、おかげさまで(?)、荻窪遠征が強いられてしまった(嬉)。
ふっふふ。
当然そうなれば、鰻とセットで行くに決まっているのだ。
一人ではツマランな・・・と、無闇に忙しそうなイヌを引きずっていくことにする。

「絶対絶品鰻」の一言に、バンジョー掻き鳴らし、商談蹴散らして荻窪くんだりまで
実に簡単についてくるイヌ一匹。
ああ、喰い意地ッテ、コワイ。

この店との付き合いは古い。
で、ワタシの脳内では「旨い鰻=安斎」という基準点が20年以上前から出来ている。
ああ、どれほど夢見たことか。
涙涙涎涎。

安斎「お品書き」だ。
松も竹も梅も花もない。
ビールはエビス。酒は八海山。
白焼きその他も食べたければ、事前に口頭で頼む。
なんつーかホント「鰻馬鹿一代」な店である。

でも、最近は息子が青山の某店で修行中だそうだ。
馬鹿一代で終わらぬようす。
なによりなにより。

「おお、また脂が乗って立派になったねえ」という大将、明らかに賛嘆の色だけれど
「よく脂ののった肥えた鰻」を見るような、優しい眼差し
・・・あんまり、嬉しくないんですけど・・・。

お通し生ハムにみえるが・・・
モチロン、生ハムだ。
鰻屋の突き出しだが、生ハムだ。
ダカラドウシタ。
この下には、大変旨い
御新香が隠れているのだよ。


鰻屋のお新香は旨いもの。
焼きあがるまでは、お新香つついてほたりほたり・・・という夢を、このところ
あちこちで蹴散らされてきた。
だから、まずはエビスビールでしみじみとお新香だい。
へっへへ。

と、こうしていると、香港人のカップルが現れた。
このカップルは何故か日本語がまるで出来ないのに、このコウルセイことで有名な店に
どうにかこうにか予約を取って現れたのである。
どうも広東語のガイドブックにも、そういう話がキッチリ書いてあるらしくて、
予約の時間に20分ほど遅れた二人は、意味不明のニホンゴを手当たり次第乱発して
平身低頭半錯乱状態。
道に迷ったそうだ。そりゃあそうだろう。
東京住まいの日本人にだって、わかりにくいもん、ここ。

そのガイドブックをみせてもらっても、なんだかよくわからなかったが、どうも相当
厳しいことが書いてあったらしい。
いわゆる「絶対要予約、絶対時間厳守、店主無愛想」というヤツだな。
日本語でもそう言われているし(笑)。

それにしても、よりによってこの店を紹介するとは、素晴らしい情報収集力っていうか、
罪作りっていうか・・・。

「お飲み物は?」の一言がわからず、震度3程度の揺れ走る、カップル男子の背中に言う。

「ナニを飲みたいか、って聞かれてるよ? ビール?酒?お茶だけ?」

彼の背中が瞬間「震度4」になるが、恐る恐る後ろを向くと、真っ赤な口が耳まで裂けた
キャーーー

じゃ、なくて、ニコヤカにワタシがいる次第。
実は大将に「日本語できないお客さんが来るから助けてあげて」と、事前に頼まれて
いたのだ。
だからちょっと早めに来ていたのだ。
別にイヌを出し抜くためではなくて。

「う、え、英語が話せるんですかぁぁぁ・・・?!」
「うん、ちょっとね」
「あああぁぁぁぁ、助かったぁぁぁぁ」

その気持ち、骨身にしみてわかるので、こういうところで役に立つなら嬉しいことだ。

肝焼き肝焼き!
いぬわん登場前のおしのぎ・・・
と頼んだら出た。
炭の香味とともに蕩ける。
くちゅうぷちゅうプイプイ。
へへっ、ざまあみやがれ!


幸せ気分でいると、引き戸を前脚で勢いよく開けて、四つ足バウンドしながらイヌ登場。
いつもながら同じ現れ方なのである。
尻尾をブンブン振り回しながら、肝焼きを見つけてバウバウと吼える。
ほいほい、まあビールを飲みな。

一息ついて、さて白焼き・・・と、八海山を啜っていると丼が。
何故か、どうしてか、丼が。

嗚呼あああぁぁぁ・・・・・!
白焼き、予約忘れ。
馬鹿バカばか。
一生の不覚である。
イヌとともに泣き崩れる。
しくしく、ごめんよう。


う・な・ぎ!しかし!
嗚呼、やっぱりここの丼は蓋を開けるのが楽しい。
親しみやすいがナントモ男前な「お姿」に
思わず合掌する。
白焼きの幻影は脳裏にちらつくが
救われる思いだ。


外はカリッと香ばしく、中はふっくら。
「月旨」な味わいだが、くどさがまるで無い。
どうも昔に比べて、焼き上がりが少しさっぱり口になった気はするが、ワタシにとっての
「鰻」って、やっぱりこれだ。


吸い物肝吸いにも、ちゃんと肝が。
アタリマエだが、ファラオのなれの果てみたいな
悲しい姿の肝をポッチャリ放り込んだような
極悪非道な肝吸いに数度怒ったことを
ついつい思ってしまう。
炭で軽くあぶった肝が香ばしい。

この間、香港からの客人がビールを注ぎに来てくれて、ついでに「明後日また来たい」
と言う。
子供のときに両親と日本に来たとき、生まれて初めて鰻を食べて、こんなに旨いものが
この世にあるのかと感動したそうだ。
でも、香港の日本食屋で食べられるものは、全然違うんだよね・・・というわけで、
こんなところまで現れたらしい。

横浜にだって無いもんが、香港にあってたまるものかね、と内心思うが、でもまあ、
やはり自分の好きな店を遠来の客人が喜ぶ姿は嬉しいもので、肝焼き白焼き付き
週末予約を、内心の悔しさを堪えて手伝う。
まるでヒマな田舎のお節介ヲヤジのような心境である。

白焼き・・・ああ、白焼き・・・!
この店は、鰻丼も旨いが、なんといってもほんのりピンクの肝を乗っけた白焼きが
なんといっても堪らん絶品なのだよう・・・ううう。

だから、近いうちに絶対にまた行ってやるのだ。

帰り道、そういえば母は「蛇みたいに長い生き物」が大の苦手で、如何になだめすかせど
気味悪がって絶対に鰻を口にしなかったなあ・・・と、ふと思い出したのだった。
ああ、おかーさん、アナタの娘は結局アナタをダシにしてアナタの大嫌いな鰻を
昔のホームタウンで食べてきましたぜ、と。

ついでに母の本籍は、結婚当時居を構えた「中野」に置きっ放しだったことも判明。
やれやれ。
本籍地なんて、そんなものなのかなあ。


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ああ、それにつけても、白焼きが・・・!


 鰻も出演するらしい(?)

落語にみる江戸の食文化

やっぱり鰻は江戸前!

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February 22, 2007

中野『カルタゴ』へクスクス遠征 其の二 〜クスクス汁だくの幸せなのだ〜

カルタゴ
最寄駅:中野
料理:アラブ料理 / トルコ料理
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


前回からつづく)

中東圏は一帯に、ペースト状の前菜が多い。
これも平たいパンで拭いながら食べる。

前菜盛り合わせ三種盛り合わせ。
手前から、ホンモス(ひよこ豆のペースト)、
ババガヌーク(茄子のペースト)
エズメ・サラタシ(トルコの辛いサラダ)

赤いサラダは、実は見た目ほど辛くない。

ホンモスとババガヌークは、それぞれの素材にテヒーナという練り胡麻を混ぜる。
中東の料理、実は野菜や豆類が豊富でヘルシーなのだ。
じゃあ、あの地域の人がどうして太りがちかというと・・・単に食う量の桁が違うからです。
喰い過ぎれば、ヘルシーなものでも太る。
それに、さっぱり見えて栄養価は高い=意外にカロリー高い。

わかっていても、ホブスのおかわりをしてしまう。
ほかほか湯気の立ったホブスがまた旨い。もうたまらん。

ブリックこれは「ブリック」というチュニジア料理。
卵と挽き肉の包み揚げだ。
中皿からはみ出すような大きさが、一人に一個くる。
レモンを絞って、直にかぶりつくのが美味しい。
ゆるゆると半熟の卵が真ん中に入っていて、
挽肉の旨みに卵が絡む。

はふはふ。

クスクスそして、お待ちかねのクスクス!
大皿にドカンとくる。
クスクスも色々あるのだが、これはチュニジア風。
メルゲーズというチュニジア名物の
自家製ラム肉ソーセージと煮込んだラム肉がのる。
その上に・・・

クスクスの汁こんなトマトソースをドボドボと
汁だくにかけていただくのだ。
ハリラが旨いから期待していたら、やはりソースも滋味深い。
アコガレだった、クスクス汁だく。
しかし・・・クスクスもまた「危険物」。
胃の中でぶおっと膨れる。

でも、消化はいいらしくて、胃にはもたれないから不思議だな。

このメルゲーズ、どこかで似たようなものを食べたなあと思ったら、年明けに牛久の
シャトー・カミヤのレストランで食べていた。
あれも「ラムのソーセージ」なのだが、つまり「メルゲーズ」だったのだろうか?
豚や牛のものと違って、汁気たっぷりでブチュというソーセージではないのだが、
こうしてクスクスやトマトソースと併せればなかなかいける。

デザートアラブ菓子は「ドス甘い」という固定観念が抜けないが、
これはサクサクと軽い味わいの、
パイ生地で作るバクラヴァ。
ナッツが入って、香りと食感が楽しい。

グラスに入った紅茶を啜りつつまったりする。

ところで、クスクスの写真右奥に移っている容器、実は灰皿なのだがこれが優れもの。
漏斗状の蓋があって、灰がたまったら持ち上げて下の壷に落としてしまう。
煙草はやめたが、これはヘビースモーカーにあげたら喜ばれそうだ。
この店では、他にも色々と気の効いた中東の小物や雑貨も扱っている。

このあとに帰りの長距離移動があるので、時間を忘れて思うさま飲んだくれることが
できないのが、なんとも残念な店だ。
とか何とかいいながら、Ksarakはフルボトル一本空いてしまったのだけれど。

ところで前も書いたが、この24席あるレストランのフロアは、マダムが一人で
切り回している。
裏の厨房はシェフ一人だ。
なのに、食事が終わって人心地つくまで「たった二人で大変だなあ」などと
微塵も思わせないサービスのフットワークは素晴らしい。

料理はすべて、各テーブルの食事の進み具合にあわせて出てくるし、熱いものは熱く、
冷たいものは冷たい。

しかも土曜の夜で、店は満席なのだ。
これは大変な技だなあ、と感心する。

帰って家でメニューを眺めていたら「タジンがマハシがケバブが、ああぁぁぁ・・・」と
食べられなかったメニューに未練が募るのだった。


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タジンが食べたいよう。


 タジン鍋

予約が取れない店の一流シェフのまかない料理

畑中シェフも出てます!

 瓶入りハリッサ、一本730円

 ラム肉ソーセージもあります。



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February 21, 2007

中野『カルタゴ』へクスクス遠征 其の一 〜アラック大好き!〜

カルタゴ
最寄駅:中野
料理:アラブ料理 / トルコ料理
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


ベリーダンスをやっている友人が、初めてエジプトに行ってきた。
最近の様子など聞きたいので、じゃあ『カルタゴ』でクスクスでも食べようか、
ということになった。

え?エジプトでもクスクスなんて食べるんですかって??
食べません。
これは北アフリカの西側、マグレブの料理。

要は自分が食べたいだけだろうって・・・ハイそうです。
まあ、雰囲気もんですよ、雰囲気もん。
ははははは。

前回は期間限定特別メニューのエジプト名物「チキン・モロヘイヤ」を食べたのだけれど、
シェフの畑中さんはエジプトに行ったことがない、と聞いてびっくり。
奥様が行ったときに某有名店で食べたものが一番よかったと、それを再現したものだった
そうだが、見事に懐かしい「あの店のあの料理」が再現されていて驚いた。
まだ見ぬエジプトの料理をこれほど見事に調製できるのならば、この店の看板ともいえる
マグレブの料理に期待がかかる。
しかも、ここのお店では最近、レバノン産のアラックやワインも入荷するようになった
というから、是が非でも一度行かにゃ・・・と機会を狙っていた次第。

オットに「クスクスにアラック」と囁いたら、ノッソリついてきた。
途中電車で「きゃ、クスクス」などとネタをかますので、他人のフリをしながら中野着。

さあ、今日はきっちりカメラ持参だ。
ピンボケまくってますが。
でも、普段よりましかと・・・。

KsarakレバノンにはKsaraという有名なワインどころがある。
そこで作っているアラックが"KSARAK"
飲みやすいのに香りが良くて、我が家では一番人気。
フルボトルで5800円。ショットで500円。
アルコール度数は40度で、水と氷で割って飲む。
生では透明だが水を入れると白濁する。

アニスで香り付けしてあって、このアニスの精油部分が水に反応して白濁するとやら。
系統としてはリカールやペルノーに似ている、と言うと「うげっ!」と呻く人がいるくらい
これ、嫌いな人は大嫌いな酒なのだ。
ワタシも昔は「ナニが楽しくてランコムの化粧水飲んどるんじゃ?」と不思議だったが、
トルコで飲んで納得。
フェタ・チーズや羊肉と相性抜群。
そうなると奈落の底にまっしぐら、といおうか、もう病み付きになってしまう。

トルコでは「ラク」といい、ギリシャじゃ「ウゾ」という。
まあ似たような酒だが、レバノン産は香りが強くて濃厚だ。

関係ないけど、我が家でラム・ステーキを焼くとき、フランべするのにこの手の酒を使う。
最初は単にブランデーを切らして、とっさのヤケクソな思いつきだったんだけど、
意外やいい具合なので定着した次第。

オットは「ベイルートじゃ一本700円・・・」などとうっすら呟くが、口を押さえつける。
じゃあ、ちょっとひとっ走りベイルート行ってきてくれる・・・?

オリーブオイルフランスパンとともに、オリーブオイルが供される。
中央の赤いペーストは、見た通りピリッとしている。
ハリサ、という。チュニジアのものだそうな。
いいオリーブオイルは、それだけでも美味しい。
右側にはモロッコのビール。
その名も「カサブランカ」。


ハリラモロッコ名物のハリラ・スープ。
学生時代一人で行ったときにはお世話になったなあ。
どこの街角でもタダみたいな値段で売ってて、
栄養満点で旨かった。
懐かしい味だが、こちらのものはもっと上品で優しい。
出汁がよくないとこういう風にはならないのだなあ。

オカワリが欲しいが、あとを考えて堪える。
それを始めたら、ハリラだけで一晩終わってしまう。
量が少なく見えるのは、ウマイウマイと一気食いする途中で我に返ったからです・・・。

サラダ盛り合わせサラダ二種。
モロッコ風のヒヨコ豆などたくさん入ったサラダと
チュニジア風の蛸のサラダ。
プリプリした蛸だけでなく、ツナやアンチョビなども入って、
いかにも地中海の料理。
アンチョビ偏愛症のワタシには、たまらんサラダだ。

奥にあるホブス(平たいパン)で、わしわしつかんで食べる。
このパンは「爆発物」なので食べ過ぎ注意なのだが、ついついオカワリしてしまう。
あとでお腹の中で、どっかーんと膨れてくるのだ。
別にアルカイダとかは関係ないです。あるものか。

モロッコ、チュニジア、そしてトルコ・・・と、インターアラブな食卓(?)だが、一つ一つに
きちんと手がかかっていて、よくある「なんちゃってアラブ風」とは一線を画すもの。
似通ったところも似て非なるところもある中東各地の料理が、伸び伸びと組み合わされて
独特の世界が広がる。

こうなるとシェフが日本人であることは、ハンディどころかアドバンテージに思える。

旅行の道中の話など聞きながら、楽しく美味しく食事は進む。
まだ前菜だけれど・・・つづく・・・インシャアッラー。


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湘南ライナーに乗れば、中野も実は案外近い。


 トルコのラク。飲みやすいです。

 レバノン産ワイン、シャトー・ケフライヤ。
こちらのレバノン・ワインの解説も面白いので、興味ある方は覗いてみてください。






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November 05, 2006

中野『カルタゴ』で、エジプト料理〜遅まきながら、嬉し懐かしチキン・モロヘイヤ!〜

カルタゴ
最寄駅:中野
料理:アラブ料理 / トルコ料理
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


美味とはいまひとつ縁のない国エジプトに、併せて八年ばかり住んでいた。
ドイツにいたときは、ワインとビール以外は逆に懐かしくなるくらいだったが、
トルコという美食の国に移り住んで、エジプトの食レベルの低さが身にしみた。
まあ、この辺の話は単なる愚痴になるから、場所と機会を改めて書こう(こっちの方ですね。また後日)。

しかし以前も書いたけれど、本当にしみじみ郷愁(?)を誘ってくれるものもなくはない。
彼の国の名物料理「チキン・モロヘイヤ」だ。
これだけは、特に夏が来ると無性に食べたくなる。
だから、一度は四谷のエジプト料理店まで出かけたりしたが、出てきたのは実に和風に
薄まった「モロヘイヤ・スープ」だった。

ちょっと違うんだよね・・・と思いつつ、喰い意地があちこち他に飛び火しているうちに、
あれよあれよと秋も深まってしまう。
いかん、モロヘイヤが終わる!!、と焦っていたら、中野の『カルタゴ』というマグレブ(モロッコとかチュニジアの辺り)の料理ではその名を知られた老舗で、モロヘイヤの特別メニューを出し始めた、という話が飛び込んできた。

上野で開催中の「ミイラと古代エジプト展」とのタイアップ企画、との由。
展覧会の半券を見せて、このメニューをオーダーすると、カルカデ(ハイビスカスティー)が
一杯サービス、なのだそうだ。

ずいぶん昔から名前はよく聞いていたけれど、なんとなく行きそびれているうちに
横浜住まいになって機会を失っていたレストランでもある。

これは行ってみよう、ということで、エジプト時代の悪友と二人で中野遠征してきた。
事前に中東通にしてジンギス通でもある某氏に話したら、
「ああ、いいなあ! カルタゴはねえ、名店だよ」とお墨付き。
残念ながら都内近郊にいらっしゃらないのだが、そうであればお誘いしたいところ。
(*注:前回記事の翌日にあった「ディープな宴」は、実はこの方を囲む会だったのだ)

オーナーシェフの畑中さんは、パリでマグレブ料理に出あって修行され、帰国後しばらく
某トルコ料理店のシェフを務めた後に、このお店を開店。
以来17年というから、トルコも含めた中東系のレストランとしてはとない屈指の老舗だ。

お店はこじんまりしているが、品よくオリエンタルな雰囲気がいい感じ。
シェフの奥様が、にこやかに、フレンドリーに、風のように素早く、そしてびっくりするほど
テキパキとサービスしてくださる。

とりあえず、ビール。
ここはマグレブからトルコまで中東圏各国のビールが揃っているのだが、無粋なワタシらは「ハイネケンの生」にする。
だって、安いしそれに・・・いや、まあ、現地のビールは現地で飲むのが一番美味しいんですよね・・・(と、言っておこう。まあ、好みの問題だ)。

ワインもグラスで中東各地のものが楽しめる。

カルタゴ前菜さて、まずは前菜盛り合わせ。
なんだかワケのワカラン写真になってしまったが、中東一帯、こういったペースト状の前菜が色々とある。

なんだかワカラン写真なので「実体」を確かめたい方は、こちらのメニューをご参照あれ。

右上の白い物体は「山羊の白チーズ」。トルコでベヤズ・ペイニールという。
ベヤズ=白、ペイニール=チーズで、文字通り白チーズ。
ギリシャでは「フェタ」。中東一帯でもよく食べる。
塩気が強くて癖があるが、慣れると病みつき。トルコの「ラク」やアラブ圏の「アラック」、
ギリシャの「ウーゾ」といった、現地の地酒に合う。
と、いうことで、ビールをチェイサーに降格させて、ラクを頼む。

時計回りに、次が「ぶどうの葉のピラフ詰め」。
ぶどうの葉のかわりにキャベツを使うこともあって、するとロールキャベツの様になる。
ぶどうの葉は塩漬けにしたもの。
和菓子に使う桜葉の塩漬けの、食感がちょっと固くなった感じだろうか。
ちょっと芯のあるピラフがマグレブ風で面白い。
懐かしい香りがして、二人遠い目になりつつ、口だけはひたすら動いている。

その隣の「漬物っぽい野菜」は、メニューで単品では出ていないがエジプトのトルシー。
漬物っぽく見えるが、実際漬け物なのだ(?)。
酸っぱくてしょっぱい。

「これって・・・」
「エジもんだねえ」
(ふたり、遠い目)

聞いてみたらやっぱり、エジプトからの直輸入品だった。

畑中さんによると、マグレブのものは「もっと強烈にしょっぱい」のだそうだ。
似たようなピクルスは中東一帯にあるが、場所により味が微妙に違う。

その隣は実は緑色のペーストで、マグレブ風の野菜のミンチ(色まで解説しなければいかん写真を載せる意味とは、という疑問が脳裏をよぎるが、面倒くさいからこのまま続ける)。

次も赤く見えるが、これは本当に赤い。
エズメ・サラタシという、トルコのピリ辛ペースト。
この赤さで想像すると拍子抜けするほどさっぱりしていて、少しピリッとするくらい。
中東の料理は、一帯に唐辛子を使いはするが、風味付け程度で多用はしない。

次の白茶けたペーストは「ババガヌーグ」。
焼き茄子のミンチに練りゴマを混ぜたペースト。
ちょっとブチブチした食感が面白い。
練りゴマは「テヒーナ」といって、エジプトでは調味してこれだけを前菜にする。
湾岸あたりではやらないそうだ(一度国内某所で頼んだら「なんちゅうビンボ臭いことを・・・」という目をされたことがある)。

そのまた隣のもっときめ細かいペーストは、ヒヨコマメと練りゴマを併せた「ホンモス」。

あ、皿のふちにのっているトマトのようなものはトマトで、上にのってる葉っぱはコリアンダー(スミマセン、解説です。皆さんを馬鹿にしてるわけじゃないんです。ホントです)。

コリアンダーはクスバラといって、生葉もドライシードもよく使う。
カイロではガサッと一束で10円もしなかったっけ。
これは現地で「ガルギール」と呼ぶ、所謂「ルッコラ」も似たような値段。

これを平たい、所謂「ピタパン」で拭いとるように食べる。
エジプトでは「エーシュ」と呼ばれているが、その他アラビア語圏では「ホブス」。
だから「エーシュくれ」などとエジプト外アラブ圏で言おうものなら、ウェイターにプッと笑われてしまうのである。

余談だけれど、エジプト弁というのはベタ訛りに訛ったアラビア語方言。
どこにいってもよく通じる方言でもあるのだが、必ず聞いてるほうが笑いをこらえるか、得体の知れないものをみるような目つきになる。

日本語なら「大阪河内弁」のようなもん、と思えばいいらしい。
でもって、吉本興業が大阪弁を全国区に押し上げたように、エジプトも一昔前
「お笑い系TVドラマ」の一大輸出国だったのだ。

やれやれ、まだ前菜だ。
しかし、この段階で既にエーシュをオカワリしている二人。

「あのさあ」と、ワタシはふと思い出す。
「んぁ〜?」(なんか喰ってる友人)
「忘れてたけどさ、エーシュって爆発物だったんだよね・・・」
「んぁっ!危ないざんす!!」(思い出した様子)

そう、エーシュ(乃至はホブス)は洋風のパンと違って「実がつまってる」ので、
お腹にたまって後からドカン、もといドスンと来るのだ。
気をつけないと・・・お腹が爆発する・・・というのは冗談だけど、胃のスペースに自信のない向きは「食いすぎ注意」ではある。
つい食べちゃうんですけど。
特に前菜に合うから・・・。

次は懐かしの「ターメイヤ」。
なんじゃそりゃ、というと、ソラマメのコロッケ。
カイロでは街中で売っていて、ビールの肴によく買って帰った。
ちなみに「キロ売り」で、4分の1キロ(ルバァ・キロ)が20円くらいだった。
現地は丸いのを、ゴッテリと澱んだような黒い油で揚げてくれる。
何故そのように見えるかというと、油が澱んで黒くなるまで使っているからだ。
シンプルな理屈である。

だから、鼻をフンフンとしてから店を覗いて、油が新しそうなところから買うのがコツだ
(必要なのか、こんな豆知識は?!)。
もっとも、当時のワタシは大層若かったので、テキトーに買っていた記憶もある。

カルタゴ ターメイヤこちらは見たところ、格段に上品だ。
でも、カリッと噛めば広がるニンニクの香りとホックリとしたソラマメの味・・・見かけと違って、正しく現地の懐かしい味。
友人とふたり「ああああああ」「おおおおおお」と、意味不明のヨロコビの声をあげる。
上にタヒーナがかかって、トルシーも添えられている。

エジプトでは「乾燥ソラマメ」がただのような値段で山ほど売っているのだが、
こちらはどうやって・・・と思えば、生の茹でソラマメを擂り潰して作っている、と。
手間がかかっているわけだ。

正直にいうと、エジプトのジャンクな味とは違うものの、同じ匂いをさせながら、こちらの方が上品でおいしいかも知れない・・・。

尚、写真に二個しか写っていないのは、半分以上食べてしまってから気がついたからだ。
スミマセン。

そしてメインディッシュ。
そう、お待ちかねの「チキンモロヘイヤ」

カルタゴ モロヘイヤのソース現地でもなんとなく「ショルバ」つまり「スープ」と呼んでいるのだけれど、正式にはメインディッシュの扱い。
こちらがソース。やっとこの辺で素直にフラッシュを入れたので、これは見た通り緑色・・・(悲喜こもごも)。
細かく刻んだモロヘイヤを、チキンのスープで伸ばして煮たもの。


カルタゴ モロヘイヤのトッピングトッピングはトマトソースと生タマネギみじん切り。
おや?と思ったら、やっぱりカイロの『アラベスク』という有名店の再現。
最近エジプトに行かれた奥様が、ここのチキン・モロヘイヤに惚れこんで、シェフの御主人に試行錯誤してもらったもの、との由。

「見たこともないものを再現するのは、大変でした」とは、シェフの談。
いえいえ、そうおっしゃらなければ気がつかないくらい
『アラベスク』が再現されていますよ!

カルタゴ チキンとライスカリッとグリルしたチキンに、バターライスを添えて・・・。
このチキンが実に、外はカリッと中はジューシーで
美味しかった〜。
本来は、出汁をとったチキンをオーブンでグリルしていただくものだけれど、シェフはチキンの味わいを考えて、スープとチキンは別にされたとのこと。

カルタゴ チキンモロヘイヤで、上にドドドとソースをかけると完成!
トッピング乗せの写真は、忘れた。スミマセン・・・。

確かに一般家庭の油も強く量も凄いものに比べれば、かなりあっさりしていいるけれど、モロヘイヤのレシピは様々だから、これはこれで大変上品な味わい。

こちらにも別記事をUPしたので、ご参照いただければ・・・。

あ〜、デザートのマハラベイヤ(中東風ミルクプリン)と、名前は失念しましたが、ピスタシオとデーツを餡にした餃子風のマグレブのお菓子も、大変美味しかったけれど・・・写真忘れ・・・。

尚、こちらのメニューは要予約(モロヘイヤ以外の内容は日によって変わることがあるので、お問い合わせ下さい)。
お店自体も、こじんまりしているので予約がベター。

でも、久々にモロヘイヤを堪能して、ウフフのフ。

ところで、なんと驚いたことに、シェフはエジプトは行ったことがない・・・と。
でも、エジプト人にエジプト料理を出すと「ここのエジプト料理は、美味しいけど胃にもたれないでいいなあ」といいながら帰る、とやら・・・やっぱり彼らも、それなりに胃もたれはしていたんだね・・・(笑)。

こうなったら、シェフ真骨頂のマグレブ料理、タジンやクスクスを是非とも、
と思うのは人情でしょう・・・次回だな、インシャアッラー。

ああ、また煩悩がもう一つ増えてしまった。
いつ行こうかしらん。


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胃が二つあるなら、もう一足先の荻窪に行って『安斎』で鰻・・・という妄想が・・・。
ただの妄想ですけれどね。いやホント・・・。


Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

『カルタゴ』も、マグレブ代表で掲載されています。




白チーズも各種あり。


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August 18, 2006

エジプト料理専門店『エル・サラーヤ』 四谷でエジプシャンナイト! 

エル・サラーヤ
最寄駅:曙橋 / 四ツ谷
料理:アフリカ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


夏といえば、エジプトではモロヘイヤ。
現地では五月あたりの旬の出盛りが、一番葉が柔らかくておいしいのだが、とりあえずモロヘイヤが八百屋や露天の野菜売りのところから姿を消すと、いつのまにか涼しくなっている。

「モロヘイヤが食べたいっ!」
という心の内なる叫びに素直に従い、オトモダチを誘って四谷までいってきた。
目指すは、一年ほど前に開店したエジプト料理専門店『エル・サラーヤ』。

とりあえず「幹事責任」ということで、6時半ごろには着いてメニューを色々研究する。
生ビール(ハイネケンの生 550円)の肴に「トルシーある?」と聞いたら「日本人向けでない」というお返事。
トルシーとはエジプトの漬物。
単品では出していない、ということだ。

「ムシュ・ムシュケラ・ハーリス!(全然問題なーい!)」の一言で、ナンダあんたたちエジプトにいたのかい、マアイイヤ、と小皿で出してもらう。
このへんのアバウトさが、エジプトらしくて和む。

尚、モロッコのビールも800円であるよ、とのことだったが、とりあえず御遠慮しておく。
ハイネケンの生が550円であるのに、モロッコのビールをオーダーするほど我々は心も財布も豊かではないのである(多くは語らぬ。エジプト産よりかなりマシなことは間違いないけれど)。

ドリンクに「アラック」とも出ていたが、これは「ペルノー」だった。
一帯どこからどこ産のアラックを入れているのか??!!と興味しんしんだったので、
ちょっと肩透かし。
ううむ、まあ、似たようなもんといえば似たようなもんではあるけれどなあ。

トルシーは、しょっぱい、酸っぱい、辛い。
エジプトから直接輸入しているということで、まさに懐かしいエジプトの味。
しばし懐かしさに浸る。

レバノン料理の場合「カビース」といって、もうちょっと凝った繊細な味わいになるが、これがよくも悪しくもエジプト料理というやつだ。

木曜と土曜はベリーダンスが入るので、結構混むらしい。
店内予約で満杯の様子。
 
今回はレギュラーメニューから注文した。
全体に、日本人向けに若干調整してある味付けだが、悪くはない。
ただし、一品の量はそれほど多くない。
 
モロヘイヤはご飯かけでなく、単に「スープ」しかなかったのは残念。
本格派の、鶏やウサギを煮込んだスープで作った濃厚なモロヘイヤのソースを、ゆでたあとの鶏などをかりっとグリルして、ご飯にのっけて、どばどばネバネバとソースをかけるダイナミズムはない。

まあ、スープとしては美味しかった。
「お料理」のモロヘイヤは、要事前予約、ということだ。
ワタシが確認しておかなかったのがいけないのである。

レンズ豆のスープは、上品な味わいで、店主のマギッド氏が「自信作!」というだけのことはあった。これも現地風というよりは上品だが、独特のレンズ豆風味が嬉しい。

その他、前菜にババガヌーク(茄子のペースト)、ホンモスなどの前菜に、ターメイヤというソラマメのコロッケ。
湾岸ではフェルフェラなどと呼ばれているが、エジプトのストリート・ジャンクフードの花型。
現地では「ルバァ・キロ(4分の1キロ)」などといって、油紙やら新聞紙やらに包んでもらったのを、ハフハフ歩き食いしながら家路についたものだった(20円くらいだった)。
これが三個で500円になるのは、致し方ない。
輸入の干しソラマメ使用、なのだ。

メインはムサカ(ギリシャ料理と思われているが、実は発祥はアラブなのだ)、カバブハッラ(マトンのシチュー)、チキンと挽肉の串焼き(チキン・ケバブとコフタ・ケバブ)。

エーシュ(パン)は、ここの場合有料。
ううむ。確かに原価はかかるからなあ・・・。
ただ、アラブ料理というのはこういう平たいパン(湾岸あたりではホブスという)が基本的にフォークとナイフの代わりであって、そうして本式に食べるとパン代だけで結構な額になる。何とかならないものだろうか。
一枚210円は、山ほどエーシュを消費するゲストには、ちょいと辛い。

味は、上品なエジプト料理、という感じであって、ううむと唸るほどではないが、
全体に悪くはない。食べやすいのはよいところだろう。

だが、なにしろ店が混んでいて、明らかに手が足りない。
サービス二名、キッチン二名でこなしている。
だから、サービスがスローになったりするのは仕方がなかろう。
だれか探しているけど、なかなか見つからないそうだ。

どなたか四谷あたりでアルバイトを探している方、応募してあげてください。

食後はシーシャ(水煙草)でまったりする。
一台1000円を、みんなで回し飲みするのだ。

あと、ご参考までに、ここのお店は全て「ハラール」である。
要するに、イスラム教の儀式にのっとって処理した肉しか使っていないので、イスラーム圏のゲストをもてなすには便利だと思う。

私の知る限りでは、完全にハラールなのは、神保町の『カブール食堂』(アフガニスタン料理)と六本木の『アラディン』(イラン料理。未調査)位だから、接待などに使えるレストランだ(他にもあれば、是非御一報を!)。

料理は全般に食べやすいし、値段的にもリーズナブルなので、エジプトを懐かしみたい方や、この界隈の料理とはどんなものか興味のある方は是非どうぞ。

究極の美味堪能、というわけには行かないけれど、エジプト人スタッフの如何にもエジプシャンなフレンドリーさで、楽しくお食事できます。

ランチバイキングは850円!
これはなかなか、お値打ちな感じ。
近くで昼時になったら、よって見ようと思う。

ついでに書き添えると、この日のベリーダンサーさんは、なかなかダイナマイトでグラマラスな肢体も豊かに、見事なダンスを見せてくれました。
同じ人がいつもいるかどうかは保証の限りではありませんが。

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でも、本格チキンモロヘイヤに未練たらたら・・・。


Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

「地中海特集」といいつつ、モロッコ・チュニジア・エジプト・レバノン・トルコ・ギリシャと、どっぷり「中東」なお料理特集。
こちらのレストランが取材協力してます。
雑誌の特集とはいえ、中東料理の資料としては、かなり参考になるところも多いし、レシピも沢山付いてるので、このあたりの料理に関心ある方は、売り切れて入手不可になる前に買っといたほうがいいかも・・・。


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March 13, 2006

安斎

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


子供のころから鰻が好きだ。
世界中どこにいようと、周期的に「うなぎ食いたい病」にとりつかれる。

基本的に「じゃあ、好きでない食べ物を挙げろ」といわれると考え込むほど、雑食性で何でもよく食べるワタクシではあるが、好きな中でもとりわけ「強烈な衝動」が襲うアイテムというのがある。
そのひとつが鰻だ。

亡父も鰻は大好物で、よくあっちこっちに連れて行ってくれたり、お土産で持ってきてくれたりしたものだ(そういえば「父さんのオミヤさん」というやつ、最近聞きませんね・・・先日オットが「接待で寿司屋に行った」というので「オミヤさんは?!」と叫んだら「昭和中期のお父さんか、俺は?!」と叱られましたが・・・最近はそういうものなの?)。

寿司はともかくおいといて・・・。

鰻も何でも良いのではない。
具体的にどうと表現できないのがもどかしいが、かなり好き嫌いが激しい。
だから、冷凍のうなぎで・・・という発想はない(あれば食べるけれど、別のものだと思っている)。

カイロなどにいたころはまだ良かった。
実家が荻窪にあったからだ。
「帰宅」すると、とりあえず家でご飯を食べ、翌日の昼あたりぶらぶらと鰻を食べにでかけたのが、当時近所にあった『安斎』という店だ。

ここにおさまるまでには、途中経過があった。

学生時代を札幌で過ごしたのだが、その間の「うなぎや」は、決まっていた。
ローカルな話をすれば、北18条あたりの『N』という店だった。
基本的には関西風で、蒸さずに焼くのだが、これがとても好きだった。
あまり贅沢をしなかった学生時代、たまに一人で行った。
うなぎを一人で食べるのって、結構楽しいのだ。
(尚、最近行ったら、記憶にある味と違うものが出てきた。
良し悪しはともかく、代替わりしたらしい)。

その後、東京に帰って、困った。
わたしって、口が曲がってるのかしらん?と思うほど、どこに行ってもおいしいと思えないのだ。
唯一美味だったのは『尾花』という有名店だが、実家のある荻窪からはあまりに遠い。

その上、若いころから根性なしの私は、並んで順番を待って何かを食べる・・・なんということは、どうやってもできない(仲間と一度、ということはあるけど、二度目はない)。
父が何度かここの「おみや」を食べさせてくれたので懐かしくはあるが、それでもちょっと遠すぎた・・・。

でも、しかし、ある日突然「なにがなんでもウナギが食いたい!!」と、一気に思いつめた時、チャリンコ(死語?)を駆って、中学時代の仲間がバイト(死語?)してて「おいしいよ」といってたのを頼りに、実家近くの某店に走った・・・が、そこはすでに昼時を終わっていたのだった・・・。

トボトボと、家に向かって自転車を押して歩き始めてしばし、なんだか今まで目に入らなかった鰻屋にでくわした。

店は、開いている。

中に入って「あの・・・」とたずねると「はい、いらっしゃい!(店主、不審げな顔)・・・・・え、あの、ウチは鰻しかないですが・・・」と、微妙に冷たい声でいわれた。
「ハイ、鰻が食べたいので」というと「30分くらい時間がかかりますが」ときたので内心ガッツポーズだったのを覚えている。
やっほう!とりあえず、ちゃんとした鰻が食べられそうだよ!!

店主、まだ不思議なものを見るような顔つきだったが、とにかく白焼きとうな重を頼んだ。
彼は、昼間からビールで御新香をつつき始めた「変な若い女」を「?」という顔つきでまだ見ていたが、とにかく「仕事」にかかることしばし・・・

(中略)

・・・というきっかけで「うなぎは『安斎』」になった。
周囲の人に聞くと、結構好き嫌いは分かれるらしいが、私にとっては「う、ここに入ってよかった・・・」と、二十年程前に思って以来、好きなウナギの基準点はここだ。

でも、横浜在住となった身の上では、そうそう行けない。
そんな中、この数ヶ月前から「うなぎウナギ鰻・・・」という周期が私を襲ったのだ。
で、突然仕事の打ち合わせが荻窪近隣で発生。

最初のアポが水曜日だったのを、定休日『水曜』に合わせて木曜にずらすくらいまでして、でかけた。
10年ぶりくらいだ。

感動した!というと、どこかの総理大臣の台詞だが、味は変わるどころか、パワーアップしていたのだった・・・。

尚、その二時間ほど前に、ついつい入ってしまった、昔好きだった荻窪駅北口の某ラーメン店は、無残なほどまずかった。昔は好きだったけれど、どうしてこうなったのだろうな?

まあ、そういうわけで、鰻は荻窪の『安斎』が一番好き!と、再度愛情表現して終わる。

為念、時間を問わず、妙な若い女のためにまで、何時いってもどうにかなったのは20年近く前の話であって、現在は「絶対要予約」「きっぱりと売り切れ仕舞い」である。
この辺だけは、なんだかさびしい気がするけれど、それを言ったら贅沢なんだろうなぁ・・・。




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arima0831 at 14:18|PermalinkComments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote