うなぎ

December 29, 2011

復活!荻窪『安斎』の極旨白焼き&鰻重!!

荻窪『安斎』が夏に復活した。
大将が「また始めたんで、近くに来たら寄ってください」と、秋風吹くころに連絡をくれた時には正直泣けた。
しかし、いったいどうなっているのか、妙に不安でもあった。

特にこのブログで話題にはしなかったように思うが、2010年で一番滅入った話はここの閉店だったのだ。
実はこの時に「店を閉めるかもしれない」という話は聞いていたのだが、そのあと冬が深まる中もやっていたようなので、なんとなく安心していたら、ある日閉店していたのだった。
閉店した店の後に、別の店が入っているのも見たときには、しみじみとがっかりした。
あのひどいロケーションだから、なかなか次は決まるまい。その間にちょっと考え直してくれないかな・・・と思っていたのだ。でも次の店が入ったら、身軽に再開するわけにはいかないだろう嗚呼。

何しろここは、極私的旨い鰻の基準点というだけに留まらない。
大人になって社会に出て、初めて自分の財布で自分の嗅覚で見つけ出した店のひとつでもあるのだ。
しかもそのタイミングが偶々この店の創業時と重なっているので、その思いは一層強い。

連絡が来たのは秋のころ。
「場所は?」「同じ」との由。
同じ場所に入った別の店は撤収してしまったらしい。
その店の人には申し訳ないのだが、思わず電話を切って「よおし!」と四股を踏んだ。

でもなかなか行けない。
今年の四月以来、ワタシときたら案外堅気に働いたりしているのである。それも都内深奥某僻地で。
うーうー唸りながら、荻窪の遠さを噛み締めていた。

安斎2011 001

そして、再開した白焼きは、記憶以上のものとなっていた。
蕩ける甘味と旨味は、じんわりと口の中に広がって、記憶の美味を塗り替えてくれる。
嗚呼また会えたね。もう駄目かと思っていたんだよ・・・!

安斎2011 003

鰻重も相変わらずだ。
辛口のタレ。
脂をたっぷり残しながらも、ふんわりとした焼き加減。
ガツガツ喰った。
泣きながら喰った。

食べ終わった後しばらく、神様は確かにいるよね、なんていう話をした。
お互いにゆるゆる頑張ろうよね、なんて言ったりもした。

ここの大将は本当に鰻馬鹿一代。
いろいろあったが、好きな仕事に戻れて本当に嬉しそうだ。
それがワタシには、なにより嬉しい。
まあ、良くも悪しくも馬鹿なんですけどね(笑)。
こういう馬鹿は正直でもある。真面目でもある。それは間違いないと思う。

「また修行のやり直しだから」ということで、いまのところ価格は創業時に戻している。
一階店内はカウンターになってしまい、移動式の小さなテーブルが一つ。
二階の座敷は以前のままだそうだ。
仕入れ数に限りがあって、ゆるゆるとした営業なので、お出かけの際には必ず予約を。
そして、基本は予約時間に焼き上げるので、必ず時間に行ってあげてください。

安斎 ( 荻窪 / うなぎ )
★★★★★5.0
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December 31, 2010

日本橋『との村』の特上鰻重が旨すぎる 〜そして思わぬ邂逅・・・〜

今年一番旨かったものの話。
12月始めのこと。

思いがけず所用が、昼過ぎに都内で終了。
こんな僥倖は滅多とありえない。
「よっしゃ!」と檄を入れて、向かう先は日本橋。
今年の一月、某所の宴会で知り合った出挙さん御紹介による、鰻『との村』へ行くのである。

なかなか行けなかったのは、このごろワタシのフットワークが鈍くなりすぎていることもあるのだけれど、ここはその中でもかなり条件厳しい店。
営業時間が月〜金の11時半から15時までで、夜の営業がないのだ。

しかも日本橋、といっても、最寄駅は馬喰横山。
そこからもちょっと歩くらしい。
方向音痴のワタシにとって、ただでさえ右も左もよくわからない日本橋界隈にあって、辿り着くまでの彷徨時間まで考えると、これはもうミッション・インポッシブルと読んで差し支えない難易度なのだが、なんだかこの日は勢いがついていた。

昼頃の所用も、それが昼過ぎくらいにちゃっかり終了したのも、実はこのために仕組んだことだったりしてさ。へっへ。

で、案の定迷った。
「1時半ごろ行きます」という極端に楽観的な時間予測で電話を一応入れたのだが、前後左右さっぱりわからなくなって泣きながら店に再び電話。
結局女将さんが「ああもうね、お近くですからお迎えに行きますよ」と。
直々にご案内いただいて、到着は2時すぎ。
メイワクな客だ。やれやれ。

さて、涙を軽く拭いて、特上を注文する♪

昨今のグルメ情報の充実って、本当に素晴らしい。
ケチでボンビなワタシは、初手から特上などという贅沢とは縁がないのだが、諸情報を検討した結果「ここまで頑張って行くならば、特上を気張るのがこの店のキモ」と理解していたのだ。おかげさまで。

特上はその場で鰻を割いて調理してもらえる。
それ以外は蒸し置きだそうだ。
ぼんやりと待つ時間こそが鰻のヨロコビだぜ、と思っているので、このパターンは嬉しい。
しかも特上で2500円、肝吸いは100円という価格が、実に懐に優しい。

との村


ひっそりと小さく、飾り気もなにもない、質素な店構え。
カウンターのみ6名ほどで満席の店は、言っちゃあなんだが古くてボロイよ。
いや、古いのはもっともで、開店以来半世紀以上経っているそうだ。
この規模のまま変わらずに。
いい話だ。

ほっこりと落ち着く空気に、和んだ勢いでビールをついつい頼んでしまった。
「今日はお茶だけ」と厳しく心定めていたのに、所詮トーフの根性である。
ま、いいやいいや。
ビールくらい飲んで祝うべき瞬間だと思うし。

との村 (1)


お通しはほうれん草の胡麻和え。
実に家庭的な酒のアテで、これも心和む。
しかもビール大瓶。
ビール大瓶のお店はいいお店なのだよ。
鉄則だよ。

御主人はゆっくりと動く。
身をくねらせる鰻を鷲掴みにして、俎板の上に押さえ込み、トンと目釘で往生させてから、おもむろに割きにかかる。丁寧に。
そうか、こんなにたくさん血が溢れる生き物だったのか、と思わずじっと見つめてしまった。

漬物もウマイ♪
全部自家製だそうだ。
「最近はみんな買ってきちゃうそうなんだけど、なんだかいやなのよねえ」と女将さん。
数種類きちんと盛りあわされていて「鰻屋の漬物」という風情溢れている。
これだけで結構酒が飲めるぞ。

そういえば、鰻屋の漬物が妙に高級化したり、逆に殺伐と不味くなったり、うっかりすると出てきもしないような世の中に、何時からなっちゃったんだろうかなあ・・・とか、昭和初期生まれの爺みたいな愚痴を垂れてみたりする。


との村 (2)


待つこと30分ほど、だったろうか。
女将さんと昼下がりのワイドショーを眺めながら、海老蔵の話なんかしてたら出来上がってきた。
夢にまでみた(?)金扇のお重、ふっふふ。


との村 (3)


一口。
思わずバンザイをしながら「キターーー!」と叫びたい気分になる。
やらなかったけどね。恥ずかしいからね。

しっかりと力強い脂の旨みを湛えた肉身が、ほどよく柔らかに口の中でほぐれるこの感動よ。
美味しいよう。ううう。これは過去ベストの鰻かも。

今回食べたのは、蒸しが軽く入るが焼きが基本の関西風。
昔この辺りは問屋街で、そこに京都から来る業界人が山ほどいた、その名残だそうな。

タレは甘味を抑えた辛口で、ぴったりワタシの好きなタイプだ。
高倉健みたいな鰻重。
ずっと探していたんだよ。
ああ、こんなところにいたなんて。

肝吸いはしっかりした鰹出汁に、ぷりっとした肝♪
妙に上品過ぎない感じが、ちょうどここの鰻といいバランスだ。
100円だって。いいのかそれで。
ちなみに肝焼きなんかは「出せるほど取れないので出せない」との由。
一日十食程度、ということだから、まあそりゃあそうでしょう。

それにしても、このヨロコビを誰に伝えようか。
あ、そうだ、帰ったら出挙さんにまずは御礼メールを忘れんように・・・などと思いを巡らせつつほぼ食べ終わって放心していたら、外に常連らしき人影が立った。

鰻の切れ端をだらしなく口の端から垂らしたような状態で、ぼんやりガラス越しに目が合うと・・・

「あ、アリーマさんじゃないですか〜!」
「おおおあああ、出挙さん、うわあ出挙さんだ」

ワタシも驚いたが、彼も驚いたらしい。
なんか完全に油断してるところで、思いがけず知り合いにあっちゃった、という、まさにその状況。何も疚しいことはしていないのだが、なんかこういう時って、妙に虚を突かれた感じになりますね。

この時、出挙さんは「第XX次お誕生日祝いグルメ強化月間」開催中だとかで、なんと特上の「白焼き」と「鰻重」のダブル注文をされたのであった。
思わぬ奇遇に若干混乱しつつも。

とうに自分のモノは食べ終わっていたのだが、なんとなくビールを一本追加。

「あらあ、お知り合いだったのねえ」と目を細める女将さんは、ついでに肴にしらすおろしを出してくれた。単に酒だけ飲ませない心遣いもステキだが、そこで漬物だけホイと寄越すのではなくて、家庭的で簡素ながら酒肴らしいものをさりげなく出してくれる、この感じがさらに心和む。


との村101202


出挙さんご注文の特製白焼き。
彼は「蒸しなし」をいつも頼むのだそうだが、御主人が「白焼きは、ちょっと蒸したほうがいいね」と呟くように仰ったので、蒸しは入っている。

「どうぞ一口食べてくださいよ!」と、大振りな一切れを取り分けていただいてしまう。
「いやいやいや、ワタシは見るだけで匂いを嗅ぐだけでもう十分で・・・」と、
まあご遠慮はしたのだが、その声に説得力の入り込む隙間のあろうはずはなく
「まあいいから、ほら早く食べて〜♪」という、有難いお言葉に合掌あるのみ。

うううう。
脂が甘い。とろりと蕩けて甘い。甘露と言ってよろしい。
えへえへへへへへへ。

続く「蒸しなし」の重箱。
「是非こっちの蒸し無しも一口食べてくださいよ!」と、これも分けていただいてしまった。
ここの店の場合、普通に頼むと軽く蒸しを入れてくれるのだが、敢えて「蒸し無し」の指定も可能なのである。

う〜ん。
同じ鰻で、どうしてここまで味わいに濃淡がハッキリと出るのだろう。
どっちが好きかと言われると、ワタシはどっちも好きだ。
欲を出すなら、二人で来て両方食べたい。

邂逅の次第は、是非こちらも御参照を♪
出挙さん、ありがとうございました。

鰻の旨味は「月旨」にあり、と思う向きは、仕事をバックレてここで午後の一時を過ごす価値があると思う。
ただ、極上江戸前のふんわり甘い感じがなにより、という人には、ちょっと脂が強いかもしれない。アレもアレでいいもんだとは思うけど、正直ワタシにとっての理想形ではないのだが。
その辺は好みが出るところ、かもしれない。

との村 うなぎ / 馬喰横山駅東日本橋駅人形町駅

昼総合点★★★★ 4.5



との村 ( 馬喰横山 / うなぎ )
★★★★★5.0
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なんと素晴らしき冬の午後だったことよ。

実は最愛の荻窪『安斎』がこの春に閉店してしまい、鰻については行き場をなくして、かなり意気消沈していたワタシ。
まずは行き場ができて嬉しい。

来年はこの店に、何とか時間を作って通うのが課題になりそうな感じだ。



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今年もお世話になりました。皆様よいお年をお迎えください♪


追伸:
安斎の御主人とは、先日ひょんなことで会う機会があった。元気そうだった。
荻窪の店はもう既にないのが残念でならないが、何とか別の場所で再開してくれることを、心から祈ります。


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このシリーズって、読んでみたい気がするんだけど、どうなんでしょう?


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June 17, 2009

荻窪『安斎』へ単独鰻遠征! 〜美食爆食週間の挙句・・・〜

突然戸籍謄本が必要になった。

別にとうとうオットに愛想をつかされた類の戸籍問題ではなく(多分まだ大丈夫・・・
な、はずだ・・・)、オットに「ちょっと取ってきてくれ」と頼まれたのである。

「じゃあ鰻を食べてくるからね」となるべくクールに申し伝えると「ナゼ鰻?」と。

それはね、我々の戸籍が相変わらず荻窪にあるからなんだよ・・・という事実に
強烈に反論するオット。
「ウチの本籍は横浜市N区のはずだ」と。
ああ、まだそんなこと言ってるやつがおったか・・・と、ちょびっと呆れる。
いや、二年前はワタシも同じ反論をN区役所の担当者相手に展開しかけたんで、
そう言いたくなる気持ちはわかりますけれどね。

結局ちょうど二年前の荻窪遠征(目的は同じ「戸籍謄本取得」)以来、
戸籍を動かす手続きをしないでずるずるそのままになっているのだ。
だから我々の本籍は相変わらず荻窪。わかりましたか?

「で、ナゼ鰻?」と食い下がるオット。
「荻窪に行くのに『安斎』に行かずに済まされる人生など無意味なものであろう」
と、なるべくクールかつニヒルに言い放ってみるワタシ。
さらになにか言うようならば・・・と論理武装の砦を内心固めにかかったところ
「そうか。まあ鰻くらい食べてきなさいよ」と。

偉いぞオットよ。

「じゃあ白焼きも付けていい?」
「おう。あったりまえよ!」

こういう時にチマチマした言いがかりをつけない呑気な性格は、オットの美点と
言ってよかろう。
エサで釣ると行動が早くなるところを見透かされているような気もするが、
安斎に行けるのならば文句はない。

早速ある日「アリーマでえす。今夜行きまあす」と店に電話をする。
ホントに安斎の大将はワタシを「アリーマさん」と頑なに呼び続けているのだ。
結婚前から変わらぬ名前、なのではある。

時間を決める。
この店の場合、予約時間は厳守。
その時間に合わせて出来上がりを調整してくれるからだ。
黙って予約だけすると、予約した時間に鰻丼が出る。
白焼きなどが食べたければ、予約時に言っておくこと。

道中足取りは軽い。
なにしろ二年振りなのだ、考えてみれば。


安斎つきだし安斎漬物

「白焼きと鰻丼の前にちょっと飲みたい」と頼んだら「なにか考えとくよ」と。

まず出てきたのがこんにゃくを焼いたもの(左)とお決まりのお新香(右)。
ただのこんにゃくと侮るなかれ。
香ばしい焦げ目をつけて焼いたこんにゃく。
程良いピリ辛味に胡麻の風味もふんわりと。
なんということのない素朴な一品に思えるが、なにかしら面白い手間がかかって
いるらしい。なにか聞いたけれど「まあちょっとね」と軽く笑って流された。
まあウマイからいいや、と楽しく食べるほうに専念する。

お新香の上には例によって生ハムがのっている。
この生ハムの塩気が、お新香の一味違う塩気や酸味とシンプルながら絶妙に絡む。
ビールが進む。

安斎ヒレ焼き&玉子

「う巻きみたいな感じね」と出てきたヒレ焼き。
ふんわりと軽やかだが柔らかすぎない、端正な卵焼きにのせて食べるもよし。
ヒレだけ噛み締めればむっちり濃厚な脂がこれまたタマラン。
もちろん卵焼きだけでも素晴らしい出来なので、一皿で三度美味しい。

う巻きは『尾花』のものが絶品だったが、玉子の甘味とコクがせっかくの鰻の脂の
旨味を吸収してしまう、ちょっと残念な印象もなくはない料理。
こうして玉子焼きを別に沿えるのは正解だなあ、としみじみ思う。

いい気分で酒が進んでもう止まらん嗚呼。

安斎白焼き

そして数年来の念願だった白焼き登場。

まずは上にのっている大振りの肝を、思いっきり一口で食べてしまう。
ちょうど芯まで火が通るまで、さっと茹でてある肝。
ぷりぷりした歯触りの一瞬後に、肝の旨味が口中に溢れる。
うっすらとレアな味わいに、うっとりと遠い目。酒だサケださけをくれ嗚呼!

白焼きは、最初ちょっと頼りないような風情の箸触りなのだが、一口食べれば
みっちりした実に濃厚な食感とともに蕩ける。
湯気が立つうちもよいのだが、てれりんてれりんと飲みながらつつくうちに
つい冷めてしまったものが、何故か脂の旨みを濃くしている不思議。

「なんで冷めてもこんなに脂が甘くてウマイの?」と聞いたら、大将はフフと
嬉しそうに笑って右の二の腕をパンパン叩いた。
あ、そりゃあそうだ失礼しました、とご機嫌で笑う酔っ払い。ワタシのことだが。


安斎肝吸い鰻丼についてくる肝吸い。
くどくない上品な出汁に朧昆布。
その底には蚕豆が沈む。
肝は軽い焦げ目がつくくらいに
炭火で炙ってある。
白焼きに付いてきたものとは
また一味違った肝の味を
香ばしさとともに楽しめる趣向。

季節の蚕豆もほっくりとウマイ!


安斎 うな丼

鰻丼の蓋を開ける。うっふふふ。

実はいままでは昔のエネルギッシュに脂が弾けまくるイメージが強かったのだが、
随分と穏やかに落ち着いた味わいになったなあ、と食べ進みつつ思う。
大将自身も以前は、ちょっと気難しい尖った感じの接客を嫌う声がたまに聞こえた
ものだけれど、最近は優しくなったと評判だ。

そう言ったら「俺もいい加減に角が取れるトシだよ」とまた笑った。

昔のものはもちろん忘れがたいほどウマイのだけれど、ちょっと変化したこの鰻は
昔の食べ応えが薄れぬままに、後味の余韻がしみじみ長くなったような気がする。
いい具合に枯れて味わいと深みを増した誰かを、誰ともなくちょっと思う。

ここの鰻は「頑固な職人の鰻」。
もう20年以上、これ以上ないほど真剣に鰻だけと向かい合ってきた大将の姿が
そのまま映った逸品だ。


ところでこの日は「栄楽園最終攻撃作戦」の中日なのでもあった。
おかげでなんとなく美食爆食強化週間となり、ここで過剰摂取したカロリーは
謎のブラックホールに吸収される・・・はずもなく、絶賛大増量して体重計に出現。
月が明けて梅雨入りした今、そこそこ真剣な減量大作戦を展開中だ・・・やれやれ。

でも期せずしてキッチリ栄養をつけたところで梅雨時に突入したので、例年よりは
体調が良い、ような気がする。

あ、そうそう。
「本籍が荻窪だから戸籍関係の書類は荻窪まで取りに行かなければならない」
というのは、迷信を通り越して妄信の類。
やろうと思えばお取り寄せだって昔からできるらしい。

でもまあそういうことにしておくと、また鰻を食べる口実ができそうなので
結局当分本籍は動かさぬままになりそうな様子ではあるよ。




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梅雨時につき、更新頻度は例年通り湿気気味だったりする。スミマセン。




今年も活躍中の布団乾燥機。最近不調なヒトは、騙されたと思ってお試しあれ。
そこいらの鍼灸整体マッサージ一回分以上の価値は間違いなくある。


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とりあえず毎日3分。内容も3分だけど、意外に効いてる気がしないでもない・・・?

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April 12, 2009

鰻を求めて雨の銀座彷徨 〜地焼きの鰻はやっぱりウマイ♪〜

しばらく前のある雨の日、所用で都内へ。
悪天候下、電車に乗って混んだ都内の街中へ・・・と思うと微妙に気が重かった。
しかも予定の時刻は午後二時半から1〜2時間ほど、ときた。
なんとも中途半端で、出かける前に結構悩む。

いったいなにに悩んでいるのかといえば「どこでどのようにランチしようか」と
例によって天下泰平な話だが。
最近どこかに出かけるとなると、事前準備で一番丁寧なのが「メシ場の選定」。
人生もっと大事なことも・・・と誰かに肩を叩かれそうだな嗚呼。

「鰻が食べたい」と突然思う。
「そういえば銀座に地焼きの店があったっけな」と思い出す。
「地焼き」つまり「関西風の蒸さずに焼くタイプ」だ。
脂ぷちゅう、だね嗚呼。

時計をみれば、どうにかぎりぎりランチタイムに滑り込めそうなタイミングなので
慌てて傘を掴んで飛び出した。
電車の中で「う〜なウナうなう〜な〜ぎぃい♪」と「ウナギの歌(即興)」に合わせて
カラダをゆらゆら揺らしてみる。

あくまでイメージだが。気分だけだが。
実際にやるほど、ワタシは壊れていない。
軽いハミングと微妙な揺れ感くらいは、ひょっとしたら出ていたかもしれないが。
雨の昼下がり。どうせ車内は空いているからそのくらいはよかろ。

ところが電車は途中で止まってしまった。
まさか微妙な揺れ感が、電車の電機系統に支障をきたしたのか?
え〜〜〜〜〜!と無言歌(?)を有音ブーイングに変えたが何の助けにもならず。
あえなくランチタイムは車中で終了。
こうなったら夕方の開店を待ってやろうと募る空腹のみを噛み締めながら、
用件先の雨の六本木をとぼとぼ歩く。

しょうがないから用件を先に済ませた。
こういうときはいつもの倍くらい時間がかかってくれても構わないのだが、
こういうときに限ってスイスイと全てが迅速に片付いてしまう。
日頃の行いの良さが忍ばれるぞ。

六本木から銀座へ。
銀座の某書店で時間を潰していたらついつい本を買いこんでしまい、
外に出たら雨足がいっそう強くなっていた。
ああしまった。荷物が重い。

日々の些細なことから人生まで、一事が万事計画性ゼロ。
こういうときに思いがけず反省の機会が訪れるのだ。いつも時すでに遅いが。
やれやれ。

そのようにウダラウダラと辿り着いた『ひょうたん屋』は銀座一丁目にある。
以前は味わいある下町庶民派の店構えだったらしいが、最近新築移転したそうだ。
真新しい店は非常にシンプルにこざっぱりとしていて、なんだか寂しいくらい。
老舗の鰻屋というよりは、新装開店した立ち食いうどんのようにも思える。

寒中雨に打たれて冷え縮みつつ全身湿気た風情のワタシに同情してくれたか、
お店の女性が傘を畳んだりお茶を出したり、こまごま親切に世話を焼いてくれた。
熱いお茶を啜ってようやく人心地。はぁ。

ひょうたん屋 003体が温まったので
小瓶のビールをもらう。
突き出しはおから。そして大根の浅漬け。
うざくも頼んだ。
高級店だとこの一品で
千円以上も取られることがあるのだが
この店は穏当な「小鉢価格」がとても嬉しい。

『尾花』のうざくにちょっと感動して以来、価格にめげず毎回頼むようになったが
やっぱり所詮は酢のもの小鉢なのだ。
価格も小鉢並みであってほしい。
値段も嬉しいが、香ばしい鰻が軽く甘酢でしなっているのもやはり嬉しい♪
手軽でウマイです。

ひょうたん屋肝焼き

手前に肝焼き。そしてかぶと焼き。
肝のぷりんとした食感がいい。
かぶとの軽い歯ごたえと濃いが臭みのない脂もタマラン。
「かぶと」と呼ぶからには頭の部分なのだろうが、小骨はなくて柔らかく
頭の形状も残っていない。
どちらも辛目のタレが焦げて、炭の香ばしさがシンプルに絡んでいる。

名店の肝焼きなどは上品に手がかかっていて、それは確かに値段なりの仕事だが
しかしこのスッキリ無骨な串もなかなか良いぞ。

で、これが一本300円?!
思わず振り返って背後のお品書きを確認してしまった。
なんと庶民フレンドリーなお店であろう。

この手軽で気楽な店構えならば、気張らずにこの辺の串やら酒肴やらだけで
軽く一杯もいけそう。
こういう力の抜けた感じは都内のいわゆる老舗名店にはないものだ。
お店の人の距離感も程よくて、無愛想スレスレだが気持ちと目は行き届いている。
何が「新装開店の立ち食いうどん」だっ!
「スミマセンデシタ」と心の中で項垂れてみる。

そうこうするうちに目の前でこれまた香ばしく焼き上げられた蒲焼が・・・

ひょうたん屋 005

「ほいよ!」と目の前で御飯にのって、テンポよく一直線に目の前に出てきた。
御飯にのせてから蓋をしないので「蓋開けの儀式」ナシが若干寂しくはあるが・・・

ついでにもうひとつ付け加えると、後から来た馴染みらしいお客が迷うことなく
「特上!」と注文したソレもつい見てしまったので、ワタシの「中」はやはり小さい・・・

そうなのだ。
美味しい鰻に出会うたび、いつも「嗚呼もっと大きいのにすればよかった!」と
後悔をする学習能力のなさ。
まあ、大きい分だけ高くてガックリすることもあるからね・・・と過去イイワケを
繰り返してきたが、もうそろそろきちんと学ぶべきだろう。

「鰻は潔く大きいのを頼め!」

しかし、なまじ特上を目の前で見たからツマラン悔いが残るだけであって、
一切れちぎって噛めば強い歯ごたえ、そして「ぷちゅう」と香ばしい脂。
しっかりと濃厚でもある。いいぞいいぞ♪

そして炭で焦げた軽い苦味をスパイスにした辛目のタレ。
御飯は固め。
好きなタイプだ。
一番好きではないかもしれないけれど、かなりトキメクなコレは。

思わず笑みこぼれるワタシ。
雨と寒さに萎えた気分は既にきっちりとリカバリーを果たしていた。
幸せなり。
わはは。

ひょうたん屋 1丁目店 (うなぎ / 銀座一丁目、宝町、銀座)
★★★★ 4.0



ところで今回この『ひょうたん屋』を検索していたら、鰻専科のサイトを発見!
『うなぎ大好き日記』『うなぎ大好きどっとこむ』も、鰻100%混じりっ気なし。
各店のお品書きまで網羅している、この情報力!
なによりも画面全てから滲み出る「鰻愛」がなんとも素晴らしい。
もっと早く知りたかったなあ。
鰻好きは必見です。
ただし鰻死滅地帯横浜在住にして都内にしょっちゅう出られない者には相当辛い。
覚悟して御覧あれ。
ワタシはついつい読みふけった結果、全身鰻と化してのたうちまわっております。


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鰻が食べたいよう。



レイン・フォール/雨の牙 (ハヤカワ文庫)レイン・フォール/雨の牙 (ハヤカワ文庫)
著者:バリー アイスラー
販売元:早川書房
発売日:2009-03-31
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ついに今月末映画劇場公開。小説はとりあえず抜群に面白いです。観る前に読め!


アイスラー最新作も出た!(新シリーズなり)

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December 23, 2008

江戸川橋『石ばし』で鰻三昧♪ 〜憧れ鰻にがっつきまくる〜

ところでクリームあんみつの前にどこでなにをしていたかと言うと、
「ウナギ喰ってた」のであるよ。
ふぉっふぉふぉ。

同行者は旧知の友人。K氏である。
そそ、ワタシが惜しみなくがっついたクリームあんみつは、本来は彼の注文品。
昔は二人で大酒ばっかり飲んでいた仲間なのだがね。
まさかよりによって「クリームあんみつ」を二人仲良くつつく日が来るとはな・・・
年月とは不思議なものです。

さて今回は、一度は行ってみたかった『石ばし』に遠征だ。
元の実家のすぐ近くにあって、今でも鰻屋としてはホーム感覚強い『安斎』
下町情緒たっぷりな柔らか江戸前『尾花』と「二強」はキメた。
この『石ばし』は実に20年以上前から何度も行ってみようとしていたのだが、
特に深い理由なく行きそびれていた。
本当にただなんとなく、遠くで単に指をくわえて思いを募らせていただけだ。

行けよ、それなら。
何故かこういう妙にフットワークが鈍いところが昔からあるんだな。
まあいいや。
西麻布『いちのや』のほどよい鰻をしばらく前に食べたけど
あと一声の懶惰な至福感(なんだそりゃ)に及ばず。
妙な具合に「うなぎ欲」に火がついていたんである。

『石ばし』の場所は、初めてだと実にわかりにくい。
地下鉄江戸川橋駅が一番近いが
そこからもしばらく歩く。
地図を確認すると「石切橋」なる橋のそばにある。
だから「石ばし」なのか?


別の店ただでさえ不案内なのに薄暗い中
不安な思いで石切橋を越えて川沿いを歩くと
鰻の香りが鼻腔に忍び込む。
いい感じの灯りが見える。
不安を期待に変えて灯りに駆け寄るワタシ。
鰻の香りに食欲も立ち上がって踊りだす。
古めかしい庶民的な店構えに心和ませながら
引き戸をガラガラと開けるとそこは・・・

・・・別の店だった。

ちなみにこちらは『はし本』。あとで調べたらこっちも良い店らしい。
いっそここでいいや、というやけっぱちな気分だが
連れが待っているのでそうも行かない。
ぐしゃぐしゃに混乱して、転げるように見知らぬ街角を彷徨うワタシ。


石ばしここがまたわかりにくい場所だ。
不安と空腹と妙な焦燥感で
猫が自分の尻尾に喧嘩を売っているような
意味不明な気分になり始めたころ店を発見。
どっしりした煉瓦造りの壁が
レトロモダンというのだろうか
実に雰囲気良くてふと佇んでしまう。
ふっふ、ここもいい匂いがするぞ♪


靴を脱いで上がると、なんとも良い感じに軋む磨き上げた床を踏みしめて奥へ。
立派な座敷に通された。
ついつい神妙な顔つきになりますね、こういう時って。

おぼろ豆腐まずはビール、そして日本酒。
お通しはまず朧豆腐。
そして三種の先付け(写真なし)。
上品だな。
通常鰻屋では専ら漬物なんかをアテにして
うだらうだらと焼き上がりを待つのだが
ちょびっと姿勢を正していただく。
たまにはこういいのもヨロシ。


うざくそして「うざく」。
うざくだけは『尾花』が一番だが
ここのもウザくない美味しさ

・・・ちょっと言ってみたかっただけだよう。

仄かな胡麻の香りが結構でゴザイマス。


肝焼き&中落ち















先付けとうざくをちょいちょいやっつけた後、肝焼(奥)と中落ち(手前)が登場。
すぐ売り切れるという話なので、事前予約しておいたのだ。
まずは中落ちを気楽に一口齧って一瞬の沈黙。

ううう、と、蕩ける・・・これは久々の絶妙な蕩け感覚だ。
月旨がニクヅキウマくて、いっそ甘いぞ嗚呼。
汁気とともに蕩ける肉片を遠い目で噛み締める。
K氏も無言で目が遠くなっている。

肝は肝でまったりしっとり柔らかく口で解けた。
タレもほどよい甘さでこれは絶品。
安斎の香ばしい男性的な肝焼とは、また違う世界だ。

白焼き















そして白焼き登場。
手前がワタシの分だ。
大きいものを頼んだのだが、端のほうはちょっと脂が落ち気味の感あり。
焼きの加減の問題らしい。
しかし真ん中あたりの「月旨感」ときたら、もうこれは醤油や山葵すら軽い香り付け程度にしか必要ないくらい。

そう、K氏は最初「うををを」と歓喜の声を上げていたのだが、尻尾に向かうにつれ
感動が薄れている様子。
ワタシは最初「?」と思ったが、後半どんどん盛り上がっていくのだ。
ここでうっかり余計なことを言うと、尻尾に当たったK氏の不満を呼びそうなので
しらばっくれて勝手に目だけ潤ませ・・・

と、後生大事に残した「最後の二口」の半分を、K氏涼しい顔でひっさらう!
しらばっくれた様子で天井の節目を見ている様子が白々しい。
「をいっ!!!」と片膝立ちになりかけたが、自分に強圧をかけまくって収め、
残りの一口をスバヤク摂取。
まずはスバヤク堪能してから、今度は残ったK氏の尻尾分を大きく箸でぶっちぎって
口に放り込むワタシ。

K氏も「をいっ!」という目つきで体が軽く揺れたが、先にやっちまったのは彼だし
まあ二人ともオトナなので「あはは、美味しいね」「ホントにおいし〜」と
軽く押し殺した声の会話になった。

一見穏やかな語らいに見えて、裏にはこのような激しいドラマが潜んでいたのだ。
実は、と言われても「だからなんですか?」で終わりそうだがね。

実は「ひょっとしたらヒメさんに端っこくらい」とミニタッパを潜ませていたが
欲(食欲ね)に眩んで思い出しもしなかった。ヒメさんごめんね(毎度のことだがさ)。


うな重















さて、長年の交遊が水泡に帰すか・・・と思われたその時、救世主鰻重様御降臨。
テンションを切り替えて「せーの♪」とそれぞれの蓋を開けると

テリッテリ♪

ご飯が多少柔らかめだが、かすかに弾力のあるふっくらとした身が堪えられない。
安斎よりは柔らかめ、尾花よりは歯応え感あり。
タレはやはり程よい甘味はあるけれど辛口。
上品だが腰抜けではない鰻は谷原章介、だろか?

ちなみに『安斎』は高倉健です。
『尾花』はなんだろう?

漬物そしてこの店の漬物が実に旨い。
奈良漬もちゃんと入っている。
ワタシは鰻屋で漬物がイマイチだと
どうも満たされない思いを抱えてしまうので
これはとても嬉しいのだった。
もう何十年も伝わる
由緒正しい年代ものの糠床だそうだ。



漬物

















せっかくだから漬物を鉢盛りで追加。
もうしばらく飲んだ。
鉢のほうは浅漬けだったが、糠の風味がなんともタマラン。
みっちり草臥れるまで漬かったヤツを是非食べてみたいなあ。

石ばし (いしばし) (うなぎ / 江戸川橋)
★★★★★ 4.5



久々に身も心も月旨なヨロコビに満たされた晩。
思い出すだけで幸せになる。

尚、うざくや肝焼は品書きには載っていない。
そして事前に要予約だからご注意を。



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このあと「クリームあんみつ」を・・・欲望って果てしないな(食欲ね)




実はヒメさん不調時用に冷凍庫に白焼きが潜んでいたり・・・ジョーカーなのよ。


東京 五つ星の鰻と天麩羅東京 五つ星の鰻と天麩羅
著者:見田 盛夫
販売元:東京書籍
発売日:2007-07
おすすめ度:5.0
クチコミを見る


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November 12, 2008

西麻布『いちのや』で鰻三昧 〜贅沢まったり「う」な午後を過ごすシアワセ♪〜

麻布に所用があって都内遠征。
ちょうど昼時なので(たまたま昼時が来るように調整して出かけているのでもある)
内なる叫びに押され、前から行って見たかったトンカツ屋へ。

秋が来るとどこからともなく湧き起こる「揚げた肉とか喰いたい」という欲求。
体が冬に備えて皮下脂肪蓄積を求めているんだろうか。
改めて求めずとも既に蓄えは十分だけれどもな・・・。

もういらないよ。いらないんだけどな。

三河屋『三河屋』というこの店
土日祭日は休み。
営業の「〜2:30」とは
横浜は福富町辺りの韓国料理屋などなら
これは深夜の終了時間になろうが
この西麻布のとんかつ屋では
問答無用に「午後二時半」のことだ。
それだけしか営業しない店なのだ。

終了・・・しかーーーし!
まだ午後一時ちょっとすぎと言うのに
これはっ??!!
おーーーーいっ!!!
無常に早くも「売り切れじまい」なのだった。
他のお客も次々現れては
「えー」「わー」と一声上げて去ってゆく。


あんたたちは多分この辺のヒトらしいが、ワタシなんか横浜からわざわざ
食欲ベクトルをトンカツに全力傾注してやってきたんだよ。
うう、この内なる叫びをどうしてくれるんじゃあ!

看板軽く打ちひしがれた感じで
ぽつぽつ歩いて
「別の内なる声」の訪れを待つと・・・
「うなぎ」だってさ。
こんなところに鰻屋があったっけ?
ああウナギねえ。
いや、ハハハこんなに突然にねえ・・・
そんなアナタ、ムリですよムリ・・・


入り口入り口は、オソロシク入りにくい。
何も考えずに無計画にやってくるものの訪れを
厳しく拒むような佇まい。
ま、ちょいと中でも覗いてみるか
なんて思ったのが運のつきであって
こういう店は中に入ったが最後
もう撤退撤収はほぼ不可能なのである。

「50分お待ちいただきますが」の一言に
思わず「はいはい♪」と返事をしていたのは
軽く自棄気味で前後不覚なワタシです。


骨煎餅通されたのはお二人様用の個室だ。
掘り炬燵だから膝もきつくない。
メニューを見たら特に安くもないが
まあフツウに高級な鰻屋価格。
白焼きも食べたい・・・でも・・・
なあんて思ってしまうとモウイカン!
気がついたらコースをオーダーして
骨煎餅を齧っているワタシ。


ああ、いつの間にかエビスビールも!
しょうがないだろうウナギの骨煎餅なんだから!!

外の明るい光が障子越しにたっぷり入る、こじんまり落ち着く個室は
なかなか居心地よい。
まあこのところいろいろクタビレ気味だったから、
こういうご褒美を許してつかわすか・・・と自分に言ってみる。
許してつかわされんでも、もうすでに座って骨煎餅を齧っているがね。


うざくまずはうざくから。
甘酢の塩梅などは『尾花』のものが
なんといっても忘れられないとはいえ
まあこれはこれで
結構なものではあるな。
ああ、もうどうにでもなれ・・・と
冷の日本酒を頼む。


煮凝り肝焼き








煮凝りがウマイ。
出汁が良いのだ。
いい脂にいい出汁の組み合わせは至福。
中身は当然鰻だから、脂は鰻の脂なんだぞう。

肝焼きもタレが甘すぎなくて、なかなかいい感じではないかフォフォフォフォ。


肝焼き
















バルタン星人化してアップ(?)
こういう怪しい行為も決して怪しまれない、小さな静かな個室が嬉しいですね。
ちょびっと固いかな、とも思うが、十分に美味しい♪


湯引き初めて食べる鰻の湯引き。
鰻の脂が軽く洗われて
さっぱりした味わいだけれど
身がぷりりんと締まって
なかなかいいものですね♪
後半戦に期待が高まる。
日本酒、オカワリ。



白焼き白焼きが来た!
端っこをこっそりウチの鰻猫ヒメさん
持って帰ってやろうかな・・・
と一瞬思ったが喰っちまいました。
焼きが今ひとつパリッとしないし
ちょっとクタビレ気味ではあるけれど
まあよろしいんじゃないでしょうか。


うな重















鰻重登場!
この個室、案外周囲の音が響くらしいので、音無しの拍手でお迎えしてみた。

実は気付けば、薄い壁に隔てられた隣に若い女性とヲヤジの組み合わせがいて、
ひそひそウフウフ語らう内容が聞きたくなくても聞こえてくる昼下がり。
鰻屋だからね。

もひとつちょっと離れたテーブル席には、有閑初老マダム風二人。
同窓会風に賑やかな声を上げている。
昼間からお酒も入って楽しげだ。ちょっとウルセイが許すことにした。

ワタシは一人のんきに贅沢しているので、ココロが広くなっているのである。

で、肝心の鰻重だが、決して悪くない。
鰻絶滅地区横浜にあれば、十分通える味だと思う。
ふっくらとテリテリ輝く姿も美しい。
米は硬めでピンとしてとても好きな炊き加減。
なにも言わないのに量は相当少なめだ。
ワタシはそれがありがたいが、爆食巨食系の人たちはきっと不満であろう、と思う。
タレも甘すぎない。

これで焼きがもうちょっとパリッとしていればなあ、と全面しっとり系な鰻の食感に
無いものねだりをしてみた。
これはもう完全に好みの問題だろう。
極私的理想形、ではなかった。
美味しい鰻ではあるよ。

漬物肝吸いデザート





さらにごくごくフツウの漬物、肝吸い、そして食後の抹茶アイスがつく。
フツウの漬物がちょびっと寂しい。
鰻屋と漬物は縁の深いもののように思っているから
鰻についてくる漬物への期待値が最初からちょっと高いんである。
ホームグラウンドが荻窪『安斎』だったときからの刷り込みかもしれない・・・。

そんなこんなで日の高いうちからまったり過ごせた。
この空間が西麻布にあって、これだけいろいろと出てくるならば、
7500円のコースは馬鹿げて高いものでもない、と思う(酒は別)。

でももうちょっと焼きがなあ・・・と、罰当たりな不完全燃焼感が
ちょびっとだけ残った。

まあしかし、それなりにウマイ鰻を食べられた喜びウレシサもあったので
よろしいんじゃないでしょうか。

若い仲居さんの接客は非常に丁寧で感じよかったし、個室の雰囲気は落ち着いたものだから、ひとりまったりでもお友達と会食でもワケあって男女二人でも、これこそ会社の経費でどーんといってみるんでも、それなりにいろいろ使い道はある店だ、と思いマス。

いちのや 西麻布店 (うなぎ / 広尾)
★★★★ 4.0



まったりのんびりと一時間半。
贅沢で楽しかったな♪
「世間さまに申し訳ない」などと呟いてみる、この感じがタマリマセンのだ。
へっへっへ♪


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でももっとメクルメク「う」な世界もやっぱりある・・・(つづく。時期不明)





うなぎいぬが大きくデザインされた、クール&キュートなジッポ・・・
誰が買うんだよ???

片意地へんくつ一本気―下田うなぎ屋風流噺 (文春文庫)


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August 11, 2008

丑の日の頃のうなぎねこ 〜おヒメさんの夏〜

猛暑が襲うとお年寄りにはキツイ。
しかも病身ならば命がかかる。

だから、闘病中のヒメちゃん(15歳♀)がこの夏元気で越せるかどうか・・・と、
それだけは強く案じていたのだった。

ヒメちゃん夏バテ?
ナンノコトよ??と、強気な目つきだな。
暑くなりかけた6月頃こそ
多少ぐったりした風情だったが・・・
なんだかヤケに元気なんですね。
主治医のドクターTも
次第に「?」となってきているぞ。
季節柄、化けたのかもしれない。

カメラが嫌いなんで、こういう目つきになります。
たんまり美味しいものを食べまくった後、多少ゴキゲンがよろしいところを狙って撮った。

「暑かろう」と買ってやったクールマットを踏み越えて、アマゾンの空き箱を
根城にしている。
猫用特製クールマット、後でいろんな人に聞いてみたら「無駄」の声が高かったな。
ううう。

さて、振り返ってちょうど丑の日のころ、ありがたくも貰いものの高級鰻があったので
オットと二人豪勢に、鰻丼を二段重ねに仕立てて喰らいつかんとしていたそのとき・・・

ヒメさんの前脚が丼の真下あたりでピュンピュンと空を切るのだった。
一体どこにそんな長い手が隠れているんだっ?!
この数ヶ月、超級な御馳走の匂いを嗅ぐと現れる謎のマジックハンド。
いつ見てもフシギだ。
怪しいぞこの化け猫め。

後脚立ちで体を極限まで伸ばして、右前脚はワタシの膝の上にガッツリと爪出し固定。
そこから体を伸び上がらせて、左をヒュンヒュンと繰り出してくる。

この猫は背が高いといおうか、洋式に手足が長いといおうか、
見たところそうは大きく見えないのだが妙に体が長いのだ。
顔も小さい。
人間だったらスーパーモデルだったかも・・・という幻想と遊んだことが実際にある。
何度もある。
特に暑いアツイ中の白昼夢としては、けっこう楽しいもんだった。
本猫は飼い主の気も知らず、日本帰国後は日々近所でケンカに明け暮れていたが。

それにしてもヒメちゃん・・・
膝に傷がつかない程度の爪出し加減ができるのは立派なものかもしれないけれど・・・
でも、これでは食事は不可能。
やれやれ。

ちょうだいチョウダイちょうだいったらーーー!という声は雄叫びになっていく。

言い訳がましいが元気なころならば、こういうことをすると思いっきり叱られるので
ちょっと離れて「ほしいわあ。おいしそうだわあ。ちょっとくれないかしらあ」と
恭順の姿勢をとりながら卑屈に待った挙句に無視されていたものだ。
本来ならば人間の食べる高級品を猫にくれてやって喜ぶ趣味などアリマセン。
あるわけないよ。

でも年明けに「なにを食べさせてもよろしい。まずはなんでも食べること!」と
ドクターTに言い渡されて以来、手当たり次第になんでも食べさせて半年。
ヒメちゃんは既にスーパープリンセスに化けているんである。
人間よりもアタシが先!という精神に何の疑問も持っておらん。
やれやれ。

でもさあ、だってさあ、鰻なんてどうせクレクレ騒いだ挙句に匂い嗅いでフン、
じゃあないの?
そう思って山椒をかけちゃったぞ。
ああ、確かに端っこのほうは・・・山椒なし・・・でもしかし・・・

現状判断に聡いオットは、ワタシが妙に悩んでいる間にすばやく自分の
「二段重ね特大」をかっ込んでしまってから
「いいじゃないか、ちょっとあげればいいだろう」
などと勝手なことを抜かす。

をい!
それを言うなら、自分の分をっ・・・!

かくして「山椒抜き部分」があわせて3cm四方分ほど消えた。
ヒメさま、超御満悦なのであった。

ヒメちゃん貰い物がなくなるまでの十日間ほど
高級鰻を何度かゴキゲンで食べまくった彼女。
その後、「食欲不振」などという言葉はどこへやら
この頃はけっこうな量を一日六食がっついている。
もう一匹いるハナちゃんもワタシもオットも
あまりの暑さに食が進まぬ中
「ご闘病中」の看板を下げたヒメさんだけが
元気に山ほど喰いまくる姿はいとあやし。
(ちなみにこの後、カメラに向かってパンチが飛んだ。どこのセレブ様だー?)

鰻は精がつくって、猫でもありだったんだろか?

念のためドクターTに「高級鰻を喰いまくっています」と報告したら
「オレにもチョウダイ・・・」とのことであった。
ええと、元気な普通の猫は真似をしないように、てことですねセンセ・・・。

ヒトとして、また越えてはいけない線を越えてしまったような気がする、ある夏の日。

猫は鰻が好きだったのである。
知らなかったぞ。
知りたくもなかったが。

きっとこれは、与えられた時間なのであろう・・・と自分に言い聞かせつつ、
夜明け方に出かけては「ほうら、これをあげるわっ!」とテンション高くお下げ渡し下さる
蝉や蜥蜴を毎朝ありがたく押し頂いてから外に逃がすのが
ここしばらく「朝5時半の日課」となっております・・・。



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でも普通に高級とはいえ猫缶をガツガツ食べてくれるので、最近はチーズのはげたピザの
出番がほとんどなくて幸いではあるな。




ちなみに『一慎』なるところの鰻を貰ったのだった。
お取り寄せの冷凍鰻・・・と馬鹿にしてたが、これがけっこう美味かったです(涙)。


最近はこっちがお気に入り。よほどウマイらしい。鰻をやるよりはましだなあ。

きょうの猫村さん 3

猫村ねこも健在だった。

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December 18, 2007

『尾花』にでかける 〜まったりと「う」な日曜の午後〜

尾花
最寄駅:三ノ輪橋 / 三ノ輪 / 南千住
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:昼食


特に大して気にかけていたわけでもないが、向こうからやけに熱心に擦り寄られたりして、しょうがないからちょっと口説いた途端に振られてしまう。
すると急に未練が募る、なんて話は世の中よくある、のではないかと思う。

そうなのだ。
最近そんなことが起きたのだ。

尾花

このようにしてっ!!



そして、再びオットが不在となる。
オット不在とくれば登場するのが、酒池肉林の友アパ経だ。
別にオットが居ても居なくても、要するに会ってメシを喰えばいいだけの話なのだが、なまじ若いころカイロ時代を一緒に過ごしたもので「帰りの電車の時間」なんぞが気になるとどうも腰のすわりが悪い。
そんなわけで、臨時独身状態になると都内出撃計画が出る次第。

とにもかくにもとりあえず、そういうわけ(?)で『尾花』に向かう。
12月にしては陽差し明るく柔らかい、とある日曜日の昼下がり。
以前この店の隣近所地帯に住んでいたことのあるアパ経の秘策あり。
「尾花は開店時に並んで待つより昼下がりやや早めを狙え」だ。
さすがだぞ、アパ経。
持つべきものは知恵のある友だ。
褒めてつかわす。

なにしろ二人とも一度はすっかりエジプト人化しているので、ランチが三時四時などアタリマエのことなのである。
そして、この店は週末の午後は通し営業。
正しい日本人の姿としては、やはりお昼御飯は二時頃までには遅くとも食べ終わるものなので、この隙間を狙ってマッタリ行こう、という作戦なのだった。

尚、遅くすればいいというものでもなくて、この店の場合「問答無用で売り切れ仕舞い」という鉄則があるので、この遅さ加減が2時半ごろ狙い、ということらしい。

しかし行ったらそれでも十人ほどは待っていた。
並んで待つのは死ぬほどキライだが、この店の玄関周りはなんともたまらん素敵な風情。竹のベンチにおとなしく腰掛けて、空気感と併せて辺り一面にたちこめる「鰻の匂い」を胸いっぱい楽しむことにする。
待つ間にケダモノと化す食欲。もうタマラン。

ちょっと退屈したのでワタシを挑発した張本人に「並んでるよう」とメールを出すと「たったの十人かよっ!くそ」と妬みのこもったメール返信あり。
もっと激しく並ぶものらしい。ふうん、そうなんだ。

そう待たずに案内された店内は、広々とした天井高い座敷一面に「う」な空気が満ちていた。ますます素敵なのである。
片隅の席に二人陣取って、うざくとう巻きにビールを頼む。


うざくうざく一切れで、思わず悶絶した。
カリリと微かな歯応えに続いて
ふっくらとした舌触りの脂が蕩ける。
菊の花と胡瓜が添えられて
ちょっと甘目の酢がかかっているのだが
これがなんともいい塩梅なのだ。嗚呼。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだな。

普段は「秘技ナイアガラ」だの「イグアス」だのと、友情を捨てた分捕りあいが始まるものだが、アパ経もワタシも、あまりに旨くてグウの音も出ないからチョキを出して勝利を確かめるような静謐な一瞬となる。
いいんだ、それで。

う巻きビールから熱燗へ変えたころ
う巻き登場!
叩いた鰻の甘辛いタレが
ほっくりとした玉子焼きにくるまって
これまたしみじみ心和む味。

う巻き2うっふふふふふ。
玉子と相性が良いのは頭でわかっているが
これをちょびちょびやっつけながら
のどやかに熱燗を啜ると
これはもう至福の冬の日の午後。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだ。
こういう意見には素直に従っておくのが正解というものだな。
うなうな。

白焼き白焼き2





白焼きもやってきた。
一人で来ようと思えば来られる店ではあるが、こういうことをするにはやっぱり連れが必要だ。
ワタシとアパ経を繋ぐものは、実は友情などという美しいもんではなくて、単なる喰い意地なんである。まあ、いいんだ、それで。

白焼きはふっくらと柔らかい。
もう少し硬いほうがまあ好みではあるのが、重箱の隅をつつくような無粋なことを言ったらばちが当たる。
鰻でなにが好きといえば白焼きだ。
月+旨のニクヅキウマサが、これほどしみじみ胃の腑にしみる料理もないよねえ〜、といつの間にか鰻に変わった姿を「う」の字にくねらせながら、のったりまったりする二人。

実は「ダレが尻尾のほうの半身をとるか」で軽く揉めたことは揉めたのだが、平和裏に「真ん中で均等に分ける」という案が採決されたので、穏やかな午後は守られたのであった。

うな重「せ〜のぉ!」と重箱の蓋を開ければ
甘く香ばしい匂いが柔らかくたちのぼる。
あああああ、もうどうにでもしてちょうだい
という気分になってしまう。
身は柔らかく、口の中でほろほろ蕩ける。


実は白焼きと同時に持ってこられたので、うにゃ、と軽く落胆したが、まあそれでもいいさと思える。
このお店、鰻も確かに旨いが、何よりのご馳走は「この空気」だ。
このためだけに休みの午後を費やす価値があると思う。
我が愛する荻窪『安斎』とどっちが・・・なんて、野暮な話だよ。

かくしてただでさえ肥えた体に脂までをもしっかりと乗せた鰻人類二名は、
午後の続きを浅草で過ごすべくニョロニョロと移動するのであった。

(つづく)


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鰻の「う」の字はぁ〜、はぁ「う」な感じぃ〜(呆)


東京五つ星の鰻と天麩羅


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July 25, 2007

荻窪『安斎』へイヌ連れ鰻遠征 

皆さん、こんにちはぁぁぁぁ〜!

すいません、ちょっとサボりました。
ちょっとサボる快感が、ん〜もぉすっかりクセになっちゃってぇ。

と、いうか、昨今の仕事がやたらに頚と肩を酷使するので、自宅でのパソコン作業を
大幅に控えているのだ。
自宅のパソコンを開けるのは、二日に一回、二時間を限度!というラインを引いたら
すっかりサボり癖が・・・ご心配くださった方もいらしたようで、恐縮至極。

そんなわけで、滋養強壮のため荻窪遠征を決行したのだ。
一ヶ月ばかり前だけど。

当然目指すはここ・・・

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


・・・というのは、まあ二次的なもので、戸籍謄本が必要になったのである。

「そうか、ついに亭主に愛想をつかされたのか」と思った、そこのキミ
「なるほどそれでブログの更新が・・・」とか妙に納得しているアナタ、

ちがいます!!

それは、まだ大丈夫みたい。
たぶん、まだ、いまのところ。

しかし、本籍地って不思議なもので、ナンダカンダと動かずいるのである。

実は母が一ヶ月ほど前に逝去。
相続関係の書類が必要になった次第。
「ああ、近所で済むから便利だぜ」と、堂々と地元N区役所に出かけたところ・・・

「あの・・・アナタの本籍はここに無いですが・・・」

そんなはずはなぁぁぁいっ!!”

と、叫ぶも空しい。
ああ、そうだっけ。
結婚した当時は海外在住(カイロとイスタンブル)だったから、とりあえずワタシの
実家に住所を定めて、婚姻届を出したのだったよ、今は昔・・・。

で、ワタシが帰国。
一年後オット帰国。
「猫が楽しく飼えそうだ」と、いうだけの理由で現住所が決まったころ、確かに
「んぁぁぁぁ! 今は間に合わないけど、この話が一段落したら、必ず手続きをっ!」
と思っていたが、阿呆な人間は喉元過ぎれば熱さ忘れる次第で、再び「戸籍謄本」という
言葉が出てくるまで、実に七年の間、完璧に忘れ果てていたわけである。
本籍は、相変わらず荻窪。
変えなくっちゃね。
変えよう。
変えるのだ、いつかは。

で、おかげさまで(?)、荻窪遠征が強いられてしまった(嬉)。
ふっふふ。
当然そうなれば、鰻とセットで行くに決まっているのだ。
一人ではツマランな・・・と、無闇に忙しそうなイヌを引きずっていくことにする。

「絶対絶品鰻」の一言に、バンジョー掻き鳴らし、商談蹴散らして荻窪くんだりまで
実に簡単についてくるイヌ一匹。
ああ、喰い意地ッテ、コワイ。

この店との付き合いは古い。
で、ワタシの脳内では「旨い鰻=安斎」という基準点が20年以上前から出来ている。
ああ、どれほど夢見たことか。
涙涙涎涎。

安斎「お品書き」だ。
松も竹も梅も花もない。
ビールはエビス。酒は八海山。
白焼きその他も食べたければ、事前に口頭で頼む。
なんつーかホント「鰻馬鹿一代」な店である。

でも、最近は息子が青山の某店で修行中だそうだ。
馬鹿一代で終わらぬようす。
なによりなにより。

「おお、また脂が乗って立派になったねえ」という大将、明らかに賛嘆の色だけれど
「よく脂ののった肥えた鰻」を見るような、優しい眼差し
・・・あんまり、嬉しくないんですけど・・・。

お通し生ハムにみえるが・・・
モチロン、生ハムだ。
鰻屋の突き出しだが、生ハムだ。
ダカラドウシタ。
この下には、大変旨い
御新香が隠れているのだよ。


鰻屋のお新香は旨いもの。
焼きあがるまでは、お新香つついてほたりほたり・・・という夢を、このところ
あちこちで蹴散らされてきた。
だから、まずはエビスビールでしみじみとお新香だい。
へっへへ。

と、こうしていると、香港人のカップルが現れた。
このカップルは何故か日本語がまるで出来ないのに、このコウルセイことで有名な店に
どうにかこうにか予約を取って現れたのである。
どうも広東語のガイドブックにも、そういう話がキッチリ書いてあるらしくて、
予約の時間に20分ほど遅れた二人は、意味不明のニホンゴを手当たり次第乱発して
平身低頭半錯乱状態。
道に迷ったそうだ。そりゃあそうだろう。
東京住まいの日本人にだって、わかりにくいもん、ここ。

そのガイドブックをみせてもらっても、なんだかよくわからなかったが、どうも相当
厳しいことが書いてあったらしい。
いわゆる「絶対要予約、絶対時間厳守、店主無愛想」というヤツだな。
日本語でもそう言われているし(笑)。

それにしても、よりによってこの店を紹介するとは、素晴らしい情報収集力っていうか、
罪作りっていうか・・・。

「お飲み物は?」の一言がわからず、震度3程度の揺れ走る、カップル男子の背中に言う。

「ナニを飲みたいか、って聞かれてるよ? ビール?酒?お茶だけ?」

彼の背中が瞬間「震度4」になるが、恐る恐る後ろを向くと、真っ赤な口が耳まで裂けた
キャーーー

じゃ、なくて、ニコヤカにワタシがいる次第。
実は大将に「日本語できないお客さんが来るから助けてあげて」と、事前に頼まれて
いたのだ。
だからちょっと早めに来ていたのだ。
別にイヌを出し抜くためではなくて。

「う、え、英語が話せるんですかぁぁぁ・・・?!」
「うん、ちょっとね」
「あああぁぁぁぁ、助かったぁぁぁぁ」

その気持ち、骨身にしみてわかるので、こういうところで役に立つなら嬉しいことだ。

肝焼き肝焼き!
いぬわん登場前のおしのぎ・・・
と頼んだら出た。
炭の香味とともに蕩ける。
くちゅうぷちゅうプイプイ。
へへっ、ざまあみやがれ!


幸せ気分でいると、引き戸を前脚で勢いよく開けて、四つ足バウンドしながらイヌ登場。
いつもながら同じ現れ方なのである。
尻尾をブンブン振り回しながら、肝焼きを見つけてバウバウと吼える。
ほいほい、まあビールを飲みな。

一息ついて、さて白焼き・・・と、八海山を啜っていると丼が。
何故か、どうしてか、丼が。

嗚呼あああぁぁぁ・・・・・!
白焼き、予約忘れ。
馬鹿バカばか。
一生の不覚である。
イヌとともに泣き崩れる。
しくしく、ごめんよう。


う・な・ぎ!しかし!
嗚呼、やっぱりここの丼は蓋を開けるのが楽しい。
親しみやすいがナントモ男前な「お姿」に
思わず合掌する。
白焼きの幻影は脳裏にちらつくが
救われる思いだ。


外はカリッと香ばしく、中はふっくら。
「月旨」な味わいだが、くどさがまるで無い。
どうも昔に比べて、焼き上がりが少しさっぱり口になった気はするが、ワタシにとっての
「鰻」って、やっぱりこれだ。


吸い物肝吸いにも、ちゃんと肝が。
アタリマエだが、ファラオのなれの果てみたいな
悲しい姿の肝をポッチャリ放り込んだような
極悪非道な肝吸いに数度怒ったことを
ついつい思ってしまう。
炭で軽くあぶった肝が香ばしい。

この間、香港からの客人がビールを注ぎに来てくれて、ついでに「明後日また来たい」
と言う。
子供のときに両親と日本に来たとき、生まれて初めて鰻を食べて、こんなに旨いものが
この世にあるのかと感動したそうだ。
でも、香港の日本食屋で食べられるものは、全然違うんだよね・・・というわけで、
こんなところまで現れたらしい。

横浜にだって無いもんが、香港にあってたまるものかね、と内心思うが、でもまあ、
やはり自分の好きな店を遠来の客人が喜ぶ姿は嬉しいもので、肝焼き白焼き付き
週末予約を、内心の悔しさを堪えて手伝う。
まるでヒマな田舎のお節介ヲヤジのような心境である。

白焼き・・・ああ、白焼き・・・!
この店は、鰻丼も旨いが、なんといってもほんのりピンクの肝を乗っけた白焼きが
なんといっても堪らん絶品なのだよう・・・ううう。

だから、近いうちに絶対にまた行ってやるのだ。

帰り道、そういえば母は「蛇みたいに長い生き物」が大の苦手で、如何になだめすかせど
気味悪がって絶対に鰻を口にしなかったなあ・・・と、ふと思い出したのだった。
ああ、おかーさん、アナタの娘は結局アナタをダシにしてアナタの大嫌いな鰻を
昔のホームタウンで食べてきましたぜ、と。

ついでに母の本籍は、結婚当時居を構えた「中野」に置きっ放しだったことも判明。
やれやれ。
本籍地なんて、そんなものなのかなあ。


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ああ、それにつけても、白焼きが・・・!


 鰻も出演するらしい(?)

落語にみる江戸の食文化

やっぱり鰻は江戸前!

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November 18, 2006

武蔵小杉『むさし野』鰻よウナギ〜♪(やっと会えたね)

むさし野
最寄駅:武蔵小杉
料理:うなぎ
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


渋谷に出かけて、用件がすんだらちょうど昼時。
「ついでだから久しぶりに『すずらん』・・・」とも思ったが、食欲ベクトルが微妙にずれている。

そういえば、東横線の途中、武蔵小杉のあたりにうまい鰻屋があるらしいんだっけ・・・
と思ったら、一気に「うなぎモード」に突入。
電話をしたら、何とかぎりぎり間にあいそう。

まったく世の中便利になったもので、気になるお店は携帯に片っ端から飛ばしてあるのだ、実をいうと。
どんな衝動衝撃がいつ何時何処で襲ってきても、即時応戦体制が整っているのだ。
日本政府は見習え!
備えあれば憂いなしなのだ(・・・でも、計画性が、とひっそり呟く声は聞こえないふり)。
フン!

と、うなぎモード突入でアドレナリンが空腹を刺激しまくり、思考回路が妙に高揚する足取りに任せていたら、当然(?)道に迷いまくる。

むさし野1お店のオバサマに泣き縋りながら、ようやく辿り着いたお店は、
なんとも良い佇まい
この写真ではわかるまいが(間違った開き直り)。

元は古い相撲部屋だった家屋を改造したとやらで、
店先に並んだ幟も看板も、おいでオイデをしているようだ。


なにも知らずに店先を通りかかっても、絶対にふらふら入ってしまうなあ、これは。

高級感というよりは、しっくり落ち着く庶民的ないい空気が漂っている。
ふぅぅぅ〜ん、へぇぇぇ・・・と珍しく入り口でぼんやりしていたら、引き戸がガララと開いて「あ、着いたねえ。はいはい、いらっしゃいませ」と、電話のオバサマが迎え入れてくれた。

店内も入り口以上に面白い。
こういうのは、一歩間違うと安っぽいレトロ趣味になってしまうのだが、この店の場合は
ご主人が元力士だとかで、レトロ趣味などという浅はかなものではなく、文化財の保存に
真剣に腐心しているらしい。

肝焼きと甲焼き(各300円)に、うな丼を頼む。
串二本を見た瞬間、ビールだビール!と体細胞の一部が騒ぎだしたので、一本頼んだら
キリンラガーの大瓶が出てきた。
「ビール大瓶のお店はいいお店」だ。
そう決まっているのだ。

甲は柔らかく口でほどけて「頭」というイメージはなし。
肝焼きもプリッとした歯触りに旨みが詰まってる。
炭火の焦げと薄い苦味に甘味を抑えたタレ。
ビールがなくっちゃねえ、こういうときは。

そしてうな丼登場。

嗚呼、痛恨の失敗!
なにがって・・・もっと大きいのを頼めばよかった、と・・・!!
カリッと焼けているのに、ふんわり柔らかくて脂の旨みがのった、ルックスのいい
「うな丼」を食べて激しく後悔する。
タレは辛めで、びったりワタシの好み。
うな丼だと、半尾だけ・・・あああっ、もっと食べたいぃぃぃぃ〜。

まるで「どうせ脂っぽいオヤジばっかり」とテキトーなスーツにいいかげんなメイクで仕事に行ったら、意外や知的で爽やかで話のわかるイケ面担当者が現れた時のような後悔、
とでもいおうか・・・(あくまで妄想ですけどね)。

むさし野 うな丼丼といっても、お相撲の行司軍配の形をした陶器の入れ物だ。
このうな丼、ランチだと200円引きで1300円(!)。
冷奴、白菜の漬物(小皿に一山)に、プリッとした肝がきちんと
入った肝吸いつき。
ちょっとしょっぱかったけど、まあいいや。
ちゃんとした肝が入ってるから。

肝吸いに肝が入っているのは当たり前だ、と言われるかもしれないが、某有名店
ファラオのなれの果てみたいな肝のミイラを何度か食べさせられて以来、軽いトラウマに
なっているのだ(嘆)。

しかも、一見小さげなこの器、半端でなくギュウギュウにご飯が詰まっている。
ああ、鰻があと半尾ほしい・・・。
何故か煮付けた牛蒡も一緒に入っている。

うな丼も楽しいけれど、やっぱりここならば大きいのを頼んでみたい。
オヤジサンに「いやー、大きいのにすればよかった。美味しかったです」と言ったら、
「次の楽しみにね」と。

「ご飯、結構入ってますねえ」
「うん。ランチだと結構みんなお腹を空かせてくるからねえ」

むさし野2是非また来て大きいのを食べよう、と帰りがけ振り向いて店先の幟に誓うのだった。

その姿は・・・単なる不審者だろうな・・・。




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某氏に突っ込まれる前に・・・「そんな遠くまで行けない」とか言ってた「武蔵中原」は、
実はここからあとほんの一足伸ばしたところなのに、この日初めて気付きました・・・
これなら、行けるかもカニコロッケ・・・。

追伸:
あれれ、と思ったら、なんと10万アクセスが近づいてきています。
皆様、ありがとうございます。
キリ番に当った方、お知らせ下さい(なにか出るってものでもないんですけれど・・・)。

東京いい店うまい店〈2007‐2008年版〉

最新版が出ました。

鰻の瞬き

ちょっとしみじみ。


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October 17, 2006

横浜西口『うな匠』 ウナ(お子様)丼

うな匠
最寄駅:横浜
料理:うなぎ
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:夕食


横浜西口のヨドバシカメラに、レストランフロアがあるのは聞いていた。
そこにウナギ屋がある、というのも聞いていた。
ある日ある時、ヒマツブシに覗いて見たら、ヒツマブシの店があったのも確認していた。

大きなビルのレストランフロアのテナント、という類には、原則として期待しないけれど、
ちょいと西口に出る用があって、ついでに足が向いた。
なんだか無闇矢鱈と鰻が食べたかったのだ。

「どうせ文句いうんだから、やめれば?」と「理性」は囁くが、
「ひょっとして、ということもある」と、都合のよいように「欲望」が背中を押す。
いつものパターンですね。

名古屋風ということで、皮は固めにカリッと炭焼き。
ただし、普通のうな丼(1600円)を注文したら「ウナお子様丼」のようなものがでてきた。
あまり厚みのない「鰻のかけら」たちが必死にご飯の上を覆っているが、いかんせん
数が少ないものだから、なんだか哀れな光景に見える。

量にそれほどこだわりのないワタシでも、これには一瞬「ありゃ」と思う。

脳裏をよぎるのは、絶対に量がないと駄目ったらダメそうな「あの人」やら「この人」やら・・・彼らがこれを見たら、鼻を膨らませて怒るのではないか、と危惧するワタシ。

うなぎ自体は脂もあって、少なくとも西口界隈の他所の店よりはマシな出来に思えた。
でも、あまりに薄く小さい・・・。
まあ、夜に1600円という値段は確かに安いけれども。
つい安いほうに行ってしまう、ワタシがイケナイんだろうか?
特上(2200円)や、この店の売り物の「ひつまぶし」なら、違うのだろうか?
自分のセコさを反省しろというのだろうか?
うにゃにゃ。
 
そして、お新香は名古屋風では特に大事なものではないのか、キュウリの浅漬けが
数切れに、目が痛くなるほど黄色い刻みたくあん・・・
鰻屋の漬物は美味いものだ、というのは、お江戸限定の常識なのであろうか?

ただし、肝吸いには西口に二軒ある某有名店と違って、ちゃんとプリプリした肝が入っていて、ほっとした。
まあ、肝吸いだと100円追加料金だから、これでまともな肝が入ってなければ、
ちょっと暴れたかもしれないけど・・・ああ、良かった・・・。
あの「肝吸いのミイラ肝」は、いまだに結構なトラウマなのだ・・・大袈裟かなあ?

だから肝焼き(580円)も、肝自体は結構プリプリと悪くないのだけれど、タレが大変甘い。
甘いのはキライ。
まあしょうがないか。

とにかく、鰻食べたいときに鰻食べたんだから、文句言うんでない、コラ!と、
理性に叱られつつ、家路についた。

まあいいや。
気長に待てばステキなウナギが白馬に乗って現れるに違いないわ、と、最近そんな心境。

それにしても、このヨドバシカメラの8階、この日の夜は怖いくらい空いていた。
がらんとしているのだ。
偶然にしても気の毒なくらいフロアに人気薄く、やはり名古屋系の別の店先では、
必死の客引きまでが出現していた。
大丈夫なのかなあ。


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果たしてウナギは馬に乗れるのか?


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名古屋学

名古屋の全てがわかる、らしい。

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August 11, 2006

野毛『一千代』で「うな飯」

一千代
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:うなぎ / 串焼き / ふぐ / 居酒屋
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食


一千代先週「高級鰻重」をご馳走になってしまったこのお店。

でも、あれは結構高いやつだった。





どっちかというと気になっていたのは、店の入り口にかかっている「うな飯 790円」
という看板・・・これはなんなのであろう、と、気になってたまらず(まだ「鰻食いてえ症候群」もおさまっておらず)、前を通ったついでに、ついふらふら入ってしまった。

うな飯 790円。
男性向けの量ではないにせよ、ワタシには十分「夕食」になる量で、
鰻だってタレが少々甘めだけど、脂がのってて悪くない。
「上品」とか「高級」とかいうものとは違うけど、これはこれで結構なものです。

丼の上には、鰻が半切れほど(丼の三分の一くらいかな?)と、半熟のそぼろ卵(ふんわりおいしい)、千切りごぼうの煮付け、切り昆布の煮付け、といったものがのっかっていて、丼ものとしてはB級に完成してる。

これにお吸い物とお新香がついて、790円きっかり。
文句のあるものは、前に出るように、って感じ。

実はこの3時間前に、きっちり別の場所で「昼御飯」を食べていたので、ここで一人飲むか、という気分でなかったから「うな飯だけでもいいですか?」と聞いたのだけど、
「ハイどうぞどうぞ」と特にいやな顔もされなかった。

本当はビールくらい頼むべきだろう、と思ったけど、どうもいまひとつ「飲むぞ!」という気分じゃなかったので、本当にお茶に「うな飯」だけで出てきてしまった。
今度はきっと、ちゃんと飲みに行こうと思う。

横浜野田岩より、よっぽどマシだよ。
ワタシは、好きです。こういう店。

尚、鰻は「うな丼 1350円」から(オトクです)。

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それでも「荻窪遠征」の夢はまだ続く・・・いつ実現するやら。


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August 09, 2006

野毛『一千代』で鰻を食べた

一千代
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:うなぎ / 串焼き / ふぐ / 居酒屋
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


「土用の丑の日は鰻の日」というけど、実は夏場の鰻は身が痩せて美味くないのだそうだ。そう言われればそうなのだろうかなあ?と思うけど、しょせんワタクシごときにその差はわからない。最近は養殖の技術も発達しているのだろう。

じゃあ何故、夏に鰻を食べるようになったかと言うと、夏にサッパリ鰻が売れない鰻屋が平賀源内先生(諸説あり)に相談したら「土用の丑の日に鰻を食べると、滋養がついて大変よろしい」と宣伝すると良いぞ、というマーケティングの秘策を授けてくれて、なんだかそれが定着しちゃったから、という有名な話がある。

要するに、元祖「モウカリマーケティング」のような話だが、発祥は江戸時代だから、許すことにする。
もう、時効だ。

とにかく子供のころから鰻が好きなので、周囲が「鰻ウナギ」と騒ぎ出すと、
もうたまらない。
あ〜〜〜〜、鰻が食べたいようようったらよう、と、駄々っ子状態になる。

そのように、うなぎウナギ鰻うなぎウナギ鰻・・・と、念仏のように呟いていたら、友達が連れていってくれた。
野毛のど真ん中にある、飲み屋さん兼のうなぎ・ふぐのお店。
 
そういう店にマトモな鰻がそもそもあるはずはないのだけれど、意外やそんなに悪くなかった。
少なくとも、老舗のドコヤラだの東京の名店の兄弟店だのより、はるかに鰻を食べた気分になる。
肝吸いにも、ちゃんと肝がはいっている(当たり前なんですけれどね)。
プリリン、とちゃんと弾ける。

お店はしっとり古めかしくて落ち着いた雰囲気(単にボロイ、という人もいるかも
知れないが、そういう人とは飲みに行かないのだ)。
酒肴もその他色々とあって、普通に飲みにきてもよさそうだ。
とりあえずビールを頼んだら、粒塩の立った茹でたての枝豆がお通しにでた。
 
意外性の勝利かも知れないけど、極私的にお店の雰囲気が気にいってしまったのだ。
 
鰻に関していえば、よい意味で「普通」。
でも「普通」ですらない有名店ばかりの横浜で、この「普通」は、それでも立派なものだ。

但し食べたのは、2520円也の「高級うな重」で、こうなると野田岩とそう変わらない。ちょいと高いかなあ、という気はするが、どっちにいくかといわれたら、絶対にこっちにくるな、と思うワタシは単なるへそ曲がりだろうか?

ちなみに、うな丼は1365円。
「ひつまぶし」1785円。

そして「うな飯」なるものもあって、これは790円。
要再調査・・・ていうか、このあたりがどんなものだか気になってたまらないので、レポートは後日。

でも、翌日出かけた『横浜野田岩』にいくなら、とりあえずこっちにくるなあ、と思う。
以上は、あくまで私の好き嫌いの問題だ。
どっちみち、もう一回行きたいと思うのだけど。

別に鰻ぬきで、単に飲むにもいい感じの居酒屋さんである。

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しかし、鰻屋の店主というのはどうして微妙に鰻に顔が似てくるのであろう?
ここの店主は、つるつる艶々と脂の乗った福相の鰻のようだった。横浜野田岩の店主も、調理場の中で仁王立ちになってる姿をみてしまったが・・・まあ、人の顔を云々するのは、やめておこう・・・。


東京いい店、うまい店 05-06

それにつけても『安斎』が恋しい・・・。



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August 08, 2006

『横浜野田岩』・・・はぁ、とため息が出る・・・(嘆)

麻布野田岩
最寄駅:平沼橋
料理:うなぎ
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夜食


いつぞや、この店の「高島屋支店」でゲッソリ来たのだが、まさか「本店」が同じなはずはない、と信じて出かけた。

まず、意図的にかどうかは知らないが、横浜で広く誤解されているらしい事実判明。

ここは「横浜野田岩」。
麻布のほうは長男、こちらは三男がやっている店だから「兄弟店」なのは間違いないが、
麻布と同じ、と思ってはいけない。
『麻布野田岩』の支店ではないのだ。
 
ちなみに「横浜高島屋店」は弟のほうの経営。
つまりここ『横浜野田岩』の支店。
 
実は前日に、大変庶民的な鰻をいただいて、これが結構美味しく感じられたので、
ウナギ食べたさにどこかが狂っているのやも知れぬ、いや、これは是非今日もウナギを食べてスタミナ補給とともに、じっくり考えなければ・・・と、突然出かけた次第。

要は「それでもまだウナギが食べたかった」と、それだけのことですね。

店の雰囲気はよく、落ち着いた造り。
カウンターでひとりでも、せわしない感じがしないのはよい。
雰囲気作りは高島屋のほう同様、よろしいんじゃないですか、と思う。
接待などするなら、やはりこういう高級感や落ち着きは絶対に必要だ。
 
しかし、肝心の鰻は・・・どう考えても高島屋のシケたやつを、きっぱり凌駕しているとは
到底思えないのであった。
まあ、お重を開けたときの感じは、高島屋よりは期待が持てるが、それにしても「竹」だと
マコトに鰻が小さい。
御飯が多い分、余計に小さく見える。

じゃあ「松」をたのめよ、などと言うくらいなら、荻窪「安斎」のように、うな丼3千円一本やりでやればいいだろう!と思う。
 
まあ、接待なども考慮した店造りだから、よい意味で「鰻馬鹿一代」なあのお店と同じことはできないのだろう。仕方ないですね。
接待ならば、確かに「竹」でなく「松」を出すパフォーマンスも必要だろうしね・・・。

と、文句をいっては宥める自分と自分。

ウナギ自体は、高島屋ほどべったりヘタレていないし、決して腹が立つほどまずいとも
思わないが、なんだかどうも「鰻喰ったっ!」という高揚感がない。
要するに、特別うまくもない。
妙に小骨がちくちくするし、蒸しも焼きも中途半端。

最低限、漬物は高島屋と違って普通だった。
ああ、よかった。

しかし、肝吸いは・・・スミマセン、横浜野田岩は本店も支店も「痩せた歯ごたえのある
小さな肝」になにかこだわりでもあるんですか?と、ブッチリいやみを飛ばしたくなるほど
貧相なやつが、ポッチャラと放り込まれておった。

ウナギの肝吸いは、肝がプリンとお口の中で踊ってくれるから元気と食欲がわくもんだけど、これだとトホホ感が先にたってひどくわびしい。

こんな肝吸いならば、出さないでくれ!
少なくとも「名店」の名前がついてるんだから、肝吸い別料金にしてもマトモな肝の入った
やつを出してほしいもんだ!
 
値段はそれなりにリーズナブルだけれど、実に「普通」だった。
この「普通」の意味は、町場の普通の鰻屋で「普通にうまかった」という「普通」
と意味が違う。名前だけ立派で中身が「並」なのだ。
あ〜あ。
 
そしてっ!

サービス料10%(消費税別)なんてものをとるのならば、混むに決まっている今の時期の夜、高島屋位の人員は配置してもいいんじゃないか??
 
テーブル席の一階、この日の夜は仲居さんがたった二〜三人。
客席数は高島屋と変わらないようだけれど、こちらは左右振り分けの造りなうえ、
席がゆったりとってあるから、どうやっても全体を見るのに倍以上の労力がかかる。

その上、席への誘導も、注文も配膳も、会計までも(会計は二階の分も)が
彼女たちにかかっているのだ。
笑顔でどんなにがんばったって、限界はあるだろうなあ、と、ちょっとかわいそうになる。

あの日あの時の高島屋では、恰幅のよいオバサマたちがひしめくほどおったぞ
(それは錯覚かもしれないが、とりあえず少なくとも6〜7人は動いていた、と思う)。
 
サービスが遅れて叱られるのは彼女たちだし、事実ワタシの出したカードの清算が
うまくいかなくて、アタフタしているときに「オレは現金だから先にやってくれよ!」と怒るオヤジも出現。

お客の入りを読んで、それに見合った人員配置をすることは、サービスの見えない第一歩
ではないのかなあ。
町の普通の雑駁な店ならば仕方ないが、なんていったってこの「高級店」は
「サービス量10%(消費税別)」を勘定にきっちり上げるのだ。

座った席がカウンターの端で、ちょうど調理場と仲居さんの出入口が見える位置だったので、ホケララとした顔の若い小僧が「すみませ〜ん、お茶もらえませんかぁ〜〜」と頼むのが見えてしまった。
仲居さん二人は「今はできませんっ!」とキツーイ声で断っていた。

そして食べ終わる頃、私もおそるおそる「お茶くださぁ〜い」と言ったら、まあこれは
当然出してくれたけど、味も香もしない出し殻のようなほうじ茶なのであった。

そのお茶を「ううむぅ〜」と思いつつ啜っていると、

「なにが『お茶くださぁい』よねぇ!」
「まったくこっちの状態も考えてほしいもんだわっ!」

という「怒りの会話」が聞こえてきて、思わず熱いだけの茶を吹きそうになったが、
どうやらさっきの小僧のことらしい、と気がついてほっとする(アチチ)。
 
まあ、この状態では愚痴のひとつも言いたくなろうが、やっぱり聞かされるほうは
辛いものがある。
大変気の毒だと思うが、とても辛いものがある。
接客と厨房の連携が悪そうな感じまでしてきてしまう。

誰がいけないかと言うと、これは経営者がいけないのだ。
「良いサービス」「気持ちの良いサービス」というのは、チームワークが良くて労働量が
普通に忙しい程度でなければ、生まれてこない。
接客するプロの仲居さんだって、人間なのだから。

その辺にまるで目がいってないらしい店が、こんなウナギ出してるんじゃあ、
お話になんないや!

やっぱり「本当にウマイ鰻」は、お江戸にいかねばいけないのだなあ、
と悲しく思った夏の宵なのであった。


帰り道、横浜西口を避けて、夜風に吹かれて家まで歩いたのが気持ち良かった。
それが救いだった。


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やっぱり荻窪に行くか・・・金沢文庫遠征もまだだけど・・・。


うなぎウナギのフィギュア(?)です。全長27センチ。

■送料激安中■DXどじょうすくいセット
デラックスどじょうすくいセット。宴会にどうぞ・・・とのことです。
え、ああ、ウナギの話でしたっけ?





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June 18, 2006

『野田岩 横浜高島屋店』〜シケた季節にシケたうなぎ〜

どうも最近バテ気味なので、朝から呟き作戦に出た。

「なんだか、鰻は関節に効くんだってねえ・・・」
「車があると、すぐに行けるだろうねえ」
「あ、いたた。ここでちゃんと滋養をとらないとねえ・・・」

まるで老婆の繰言か、野村監督現役時代の昔なつかし呟き霍乱作戦であるが、とにかく鰻が食べたかった。
どうも評判は「微妙」なのだが、横浜西口の『野田岩』をイメージして、
オットのそばで朝から言い続けた結果「行くぞ、支度しろ」と相成った。

心の中でガッツポーズを決めて、一応定休日、駐車場の有無などを調べたら・・・

「日曜定休」

えーーーーー!

しかし、高島屋の中に『宮川』があって、ここはなかなか良いぞ、という話を
こちらのブログで読んでいたので、一気に方向を「高島屋」に向けた。

そもそも、急遽変更で焦っていたせいか、私は「高島屋」と「ジョイナス」を間違えていたのだ。
「高島屋」にあるのは、なんと「野田岩」で「宮川」ではなかった・・・
嗚呼、勘違い。

店内の雰囲気は良い。
接客のオバサマたちも、きびきびとよく動いていて感じ良い。
同じ高島屋内の『鼎泰豐』もそうだけど、店作りと接客は、高島屋の場合しっかりしている。
この辺は評価して良いと思う。

しかし・・・まずメニューを見て、どんよりと薄暗い雲が忍び寄る。
とにかく鰻屋で、コースにお造りだらデザートだらのついた「ナントカ御膳」の類が出ていたら、もうそこはすでに「鰻屋」ではない、という勝手に自分で決めた法則があるのだ。

とにかく、私は白焼きが食べたかったので、白焼きのついたナントカ重、オットは「中入り丼」を注文。

出てきたものをみて、よりいっそう気分が暗くなる。

「こちらは食前酒の白ワインでございます」(どこの阿呆が鰻の白焼きに白ワインなんぞ飲むんでいっ!)
「あと、もずく酢、お造り・・・」(酢の物は鰻にあわん!大体、なんだこの、いきなり鰻焼いてる間に解凍してきました風の蛸の刺身は??)

そして何より、漬物がまずいっ!!
「鰻屋=うまい漬物」の法則を、軽く無視しておる。
無視すんなっつーの!!

仕上げは肝吸い。
肝がプリプリン、とお口で撥ねるのが嬉しいのに・・・固い・・・茹ですぎ。

おそるおそる上段の「白焼き」の蓋を開けると、案の定「もあ〜ん」とした
中途半端な湿気が立ち昇る。

ついでに鰻重もみると、やけに貧弱な鰻が、クッタリ、べったりと御飯の上で寝ておる。

「ねー、このワサビ、どうしてワサビの味しないのー?」と、無邪気に聞く夫に解説する気にもなれない。

まあね、鰻の味はしましたが、ものすごく不完全燃焼な気分。
これなら、まだしも『若菜』に行けば良かった・・・。

て、いうか、ジョイナスと高島屋を間違えたワタシが悪いんですけどさ。

お値段は各3990円。

尚、西口で軒を構える『野田岩』は未確認。
まさか、これと同レベルのはずはあるまい・・・と信じたい。


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これを「自己責任」といいます。
せめて今夜、日本に勝ってもらいたい・・・。


ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化


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April 16, 2006

うなぎ『わかな』 老舗の「元」名店・・・

わかな
最寄駅:桜木町 / 関内 / 伊勢佐木長者町 / 馬車道
料理:うなぎ
採点:★★☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


老舗が儲かって、ビルになるとまず九割方だめになる。
なぜかなあ、と思うに、優れた職人はイコール優れた経営者ではないからだと思う。
この二つはまったく違う思考回路とアプローチが必要なので、ピッチャーが自分で投げた球を自分でホームに走っていって受ける、みたいな無理が出るんじゃなかろうか。

『わかな』は、かの東京の名店『安斎』の店主が修行をした店で、その昔は実にいい雰囲気で勢いがあったのだ、ときいた。

でも、今やその匂いも影もなし。
しばし待ちつつ、期待に胸を高鳴らせるのも、うなぎを食べる楽しみのうちで、ここまではいい。

そして、お重を(又はどんぶりを)空けた瞬間「にゃおう〜ん」と心の中で(あくまで心の中だけ)歓喜の声をあげる瞬間は、とりあえず最初のクライマックスだ。

・・・しかし・・・待つ期待だけで終わった時ほど、うら寂しいものはない。

美味いうなぎって、独特の迫力と輝きがテリッテリノテリと立ち上るけど、なんか湿気た蒸気がホンワ〜ン・・・と尻切れトンボに出ただけだ。
肝吸いも、永谷園といい勝負。

他の料理の場合、なんだかあきらめがつくのだけれど、うなぎに限っては、本当にうなぎを食べたくってしょうがない時に走っていくような勢いなので、行き場を失った期待感が宙に浮いてしまう。
わびしい。

野田岩があるそうで、行こうと思っているが、あれは東京の支店。
横浜というのは、本当に「うなぎ過疎地」なのであろうか?

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う〜な〜ぎ〜恋し、ヨコハマ〜〜〜(しくしく)

arima0831 at 03:03|PermalinkComments(11)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

March 13, 2006

安斎

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


子供のころから鰻が好きだ。
世界中どこにいようと、周期的に「うなぎ食いたい病」にとりつかれる。

基本的に「じゃあ、好きでない食べ物を挙げろ」といわれると考え込むほど、雑食性で何でもよく食べるワタクシではあるが、好きな中でもとりわけ「強烈な衝動」が襲うアイテムというのがある。
そのひとつが鰻だ。

亡父も鰻は大好物で、よくあっちこっちに連れて行ってくれたり、お土産で持ってきてくれたりしたものだ(そういえば「父さんのオミヤさん」というやつ、最近聞きませんね・・・先日オットが「接待で寿司屋に行った」というので「オミヤさんは?!」と叫んだら「昭和中期のお父さんか、俺は?!」と叱られましたが・・・最近はそういうものなの?)。

寿司はともかくおいといて・・・。

鰻も何でも良いのではない。
具体的にどうと表現できないのがもどかしいが、かなり好き嫌いが激しい。
だから、冷凍のうなぎで・・・という発想はない(あれば食べるけれど、別のものだと思っている)。

カイロなどにいたころはまだ良かった。
実家が荻窪にあったからだ。
「帰宅」すると、とりあえず家でご飯を食べ、翌日の昼あたりぶらぶらと鰻を食べにでかけたのが、当時近所にあった『安斎』という店だ。

ここにおさまるまでには、途中経過があった。

学生時代を札幌で過ごしたのだが、その間の「うなぎや」は、決まっていた。
ローカルな話をすれば、北18条あたりの『N』という店だった。
基本的には関西風で、蒸さずに焼くのだが、これがとても好きだった。
あまり贅沢をしなかった学生時代、たまに一人で行った。
うなぎを一人で食べるのって、結構楽しいのだ。
(尚、最近行ったら、記憶にある味と違うものが出てきた。
良し悪しはともかく、代替わりしたらしい)。

その後、東京に帰って、困った。
わたしって、口が曲がってるのかしらん?と思うほど、どこに行ってもおいしいと思えないのだ。
唯一美味だったのは『尾花』という有名店だが、実家のある荻窪からはあまりに遠い。

その上、若いころから根性なしの私は、並んで順番を待って何かを食べる・・・なんということは、どうやってもできない(仲間と一度、ということはあるけど、二度目はない)。
父が何度かここの「おみや」を食べさせてくれたので懐かしくはあるが、それでもちょっと遠すぎた・・・。

でも、しかし、ある日突然「なにがなんでもウナギが食いたい!!」と、一気に思いつめた時、チャリンコ(死語?)を駆って、中学時代の仲間がバイト(死語?)してて「おいしいよ」といってたのを頼りに、実家近くの某店に走った・・・が、そこはすでに昼時を終わっていたのだった・・・。

トボトボと、家に向かって自転車を押して歩き始めてしばし、なんだか今まで目に入らなかった鰻屋にでくわした。

店は、開いている。

中に入って「あの・・・」とたずねると「はい、いらっしゃい!(店主、不審げな顔)・・・・・え、あの、ウチは鰻しかないですが・・・」と、微妙に冷たい声でいわれた。
「ハイ、鰻が食べたいので」というと「30分くらい時間がかかりますが」ときたので内心ガッツポーズだったのを覚えている。
やっほう!とりあえず、ちゃんとした鰻が食べられそうだよ!!

店主、まだ不思議なものを見るような顔つきだったが、とにかく白焼きとうな重を頼んだ。
彼は、昼間からビールで御新香をつつき始めた「変な若い女」を「?」という顔つきでまだ見ていたが、とにかく「仕事」にかかることしばし・・・

(中略)

・・・というきっかけで「うなぎは『安斎』」になった。
周囲の人に聞くと、結構好き嫌いは分かれるらしいが、私にとっては「う、ここに入ってよかった・・・」と、二十年程前に思って以来、好きなウナギの基準点はここだ。

でも、横浜在住となった身の上では、そうそう行けない。
そんな中、この数ヶ月前から「うなぎウナギ鰻・・・」という周期が私を襲ったのだ。
で、突然仕事の打ち合わせが荻窪近隣で発生。

最初のアポが水曜日だったのを、定休日『水曜』に合わせて木曜にずらすくらいまでして、でかけた。
10年ぶりくらいだ。

感動した!というと、どこかの総理大臣の台詞だが、味は変わるどころか、パワーアップしていたのだった・・・。

尚、その二時間ほど前に、ついつい入ってしまった、昔好きだった荻窪駅北口の某ラーメン店は、無残なほどまずかった。昔は好きだったけれど、どうしてこうなったのだろうな?

まあ、そういうわけで、鰻は荻窪の『安斎』が一番好き!と、再度愛情表現して終わる。

為念、時間を問わず、妙な若い女のためにまで、何時いってもどうにかなったのは20年近く前の話であって、現在は「絶対要予約」「きっぱりと売り切れ仕舞い」である。
この辺だけは、なんだかさびしい気がするけれど、それを言ったら贅沢なんだろうなぁ・・・。




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arima0831 at 14:18|PermalinkComments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote