うなぎ

December 18, 2007

『尾花』にでかける 〜まったりと「う」な日曜の午後〜

尾花
最寄駅:三ノ輪橋 / 三ノ輪 / 南千住
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:昼食


特に大して気にかけていたわけでもないが、向こうからやけに熱心に擦り寄られたりして、しょうがないからちょっと口説いた途端に振られてしまう。
すると急に未練が募る、なんて話は世の中よくある、のではないかと思う。

そうなのだ。
最近そんなことが起きたのだ。

尾花

このようにしてっ!!



そして、再びオットが不在となる。
オット不在とくれば登場するのが、酒池肉林の友アパ経だ。
別にオットが居ても居なくても、要するに会ってメシを喰えばいいだけの話なのだが、なまじ若いころカイロ時代を一緒に過ごしたもので「帰りの電車の時間」なんぞが気になるとどうも腰のすわりが悪い。
そんなわけで、臨時独身状態になると都内出撃計画が出る次第。

とにもかくにもとりあえず、そういうわけ(?)で『尾花』に向かう。
12月にしては陽差し明るく柔らかい、とある日曜日の昼下がり。
以前この店の隣近所地帯に住んでいたことのあるアパ経の秘策あり。
「尾花は開店時に並んで待つより昼下がりやや早めを狙え」だ。
さすがだぞ、アパ経。
持つべきものは知恵のある友だ。
褒めてつかわす。

なにしろ二人とも一度はすっかりエジプト人化しているので、ランチが三時四時などアタリマエのことなのである。
そして、この店は週末の午後は通し営業。
正しい日本人の姿としては、やはりお昼御飯は二時頃までには遅くとも食べ終わるものなので、この隙間を狙ってマッタリ行こう、という作戦なのだった。

尚、遅くすればいいというものでもなくて、この店の場合「問答無用で売り切れ仕舞い」という鉄則があるので、この遅さ加減が2時半ごろ狙い、ということらしい。

しかし行ったらそれでも十人ほどは待っていた。
並んで待つのは死ぬほどキライだが、この店の玄関周りはなんともたまらん素敵な風情。竹のベンチにおとなしく腰掛けて、空気感と併せて辺り一面にたちこめる「鰻の匂い」を胸いっぱい楽しむことにする。
待つ間にケダモノと化す食欲。もうタマラン。

ちょっと退屈したのでワタシを挑発した張本人に「並んでるよう」とメールを出すと「たったの十人かよっ!くそ」と妬みのこもったメール返信あり。
もっと激しく並ぶものらしい。ふうん、そうなんだ。

そう待たずに案内された店内は、広々とした天井高い座敷一面に「う」な空気が満ちていた。ますます素敵なのである。
片隅の席に二人陣取って、うざくとう巻きにビールを頼む。


うざくうざく一切れで、思わず悶絶した。
カリリと微かな歯応えに続いて
ふっくらとした舌触りの脂が蕩ける。
菊の花と胡瓜が添えられて
ちょっと甘目の酢がかかっているのだが
これがなんともいい塩梅なのだ。嗚呼。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだな。

普段は「秘技ナイアガラ」だの「イグアス」だのと、友情を捨てた分捕りあいが始まるものだが、アパ経もワタシも、あまりに旨くてグウの音も出ないからチョキを出して勝利を確かめるような静謐な一瞬となる。
いいんだ、それで。

う巻きビールから熱燗へ変えたころ
う巻き登場!
叩いた鰻の甘辛いタレが
ほっくりとした玉子焼きにくるまって
これまたしみじみ心和む味。

う巻き2うっふふふふふ。
玉子と相性が良いのは頭でわかっているが
これをちょびちょびやっつけながら
のどやかに熱燗を啜ると
これはもう至福の冬の日の午後。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだ。
こういう意見には素直に従っておくのが正解というものだな。
うなうな。

白焼き白焼き2





白焼きもやってきた。
一人で来ようと思えば来られる店ではあるが、こういうことをするにはやっぱり連れが必要だ。
ワタシとアパ経を繋ぐものは、実は友情などという美しいもんではなくて、単なる喰い意地なんである。まあ、いいんだ、それで。

白焼きはふっくらと柔らかい。
もう少し硬いほうがまあ好みではあるのが、重箱の隅をつつくような無粋なことを言ったらばちが当たる。
鰻でなにが好きといえば白焼きだ。
月+旨のニクヅキウマサが、これほどしみじみ胃の腑にしみる料理もないよねえ〜、といつの間にか鰻に変わった姿を「う」の字にくねらせながら、のったりまったりする二人。

実は「ダレが尻尾のほうの半身をとるか」で軽く揉めたことは揉めたのだが、平和裏に「真ん中で均等に分ける」という案が採決されたので、穏やかな午後は守られたのであった。

うな重「せ〜のぉ!」と重箱の蓋を開ければ
甘く香ばしい匂いが柔らかくたちのぼる。
あああああ、もうどうにでもしてちょうだい
という気分になってしまう。
身は柔らかく、口の中でほろほろ蕩ける。


実は白焼きと同時に持ってこられたので、うにゃ、と軽く落胆したが、まあそれでもいいさと思える。
このお店、鰻も確かに旨いが、何よりのご馳走は「この空気」だ。
このためだけに休みの午後を費やす価値があると思う。
我が愛する荻窪『安斎』とどっちが・・・なんて、野暮な話だよ。

かくしてただでさえ肥えた体に脂までをもしっかりと乗せた鰻人類二名は、
午後の続きを浅草で過ごすべくニョロニョロと移動するのであった。

(つづく)


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鰻の「う」の字はぁ〜、はぁ「う」な感じぃ〜(呆)


東京五つ星の鰻と天麩羅


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July 25, 2007

荻窪『安斎』へイヌ連れ鰻遠征 

皆さん、こんにちはぁぁぁぁ〜!

すいません、ちょっとサボりました。
ちょっとサボる快感が、ん〜もぉすっかりクセになっちゃってぇ。

と、いうか、昨今の仕事がやたらに頚と肩を酷使するので、自宅でのパソコン作業を
大幅に控えているのだ。
自宅のパソコンを開けるのは、二日に一回、二時間を限度!というラインを引いたら
すっかりサボり癖が・・・ご心配くださった方もいらしたようで、恐縮至極。

そんなわけで、滋養強壮のため荻窪遠征を決行したのだ。
一ヶ月ばかり前だけど。

当然目指すはここ・・・

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


・・・というのは、まあ二次的なもので、戸籍謄本が必要になったのである。

「そうか、ついに亭主に愛想をつかされたのか」と思った、そこのキミ
「なるほどそれでブログの更新が・・・」とか妙に納得しているアナタ、

ちがいます!!

それは、まだ大丈夫みたい。
たぶん、まだ、いまのところ。

しかし、本籍地って不思議なもので、ナンダカンダと動かずいるのである。

実は母が一ヶ月ほど前に逝去。
相続関係の書類が必要になった次第。
「ああ、近所で済むから便利だぜ」と、堂々と地元N区役所に出かけたところ・・・

「あの・・・アナタの本籍はここに無いですが・・・」

そんなはずはなぁぁぁいっ!!”

と、叫ぶも空しい。
ああ、そうだっけ。
結婚した当時は海外在住(カイロとイスタンブル)だったから、とりあえずワタシの
実家に住所を定めて、婚姻届を出したのだったよ、今は昔・・・。

で、ワタシが帰国。
一年後オット帰国。
「猫が楽しく飼えそうだ」と、いうだけの理由で現住所が決まったころ、確かに
「んぁぁぁぁ! 今は間に合わないけど、この話が一段落したら、必ず手続きをっ!」
と思っていたが、阿呆な人間は喉元過ぎれば熱さ忘れる次第で、再び「戸籍謄本」という
言葉が出てくるまで、実に七年の間、完璧に忘れ果てていたわけである。
本籍は、相変わらず荻窪。
変えなくっちゃね。
変えよう。
変えるのだ、いつかは。

で、おかげさまで(?)、荻窪遠征が強いられてしまった(嬉)。
ふっふふ。
当然そうなれば、鰻とセットで行くに決まっているのだ。
一人ではツマランな・・・と、無闇に忙しそうなイヌを引きずっていくことにする。

「絶対絶品鰻」の一言に、バンジョー掻き鳴らし、商談蹴散らして荻窪くんだりまで
実に簡単についてくるイヌ一匹。
ああ、喰い意地ッテ、コワイ。

この店との付き合いは古い。
で、ワタシの脳内では「旨い鰻=安斎」という基準点が20年以上前から出来ている。
ああ、どれほど夢見たことか。
涙涙涎涎。

安斎「お品書き」だ。
松も竹も梅も花もない。
ビールはエビス。酒は八海山。
白焼きその他も食べたければ、事前に口頭で頼む。
なんつーかホント「鰻馬鹿一代」な店である。

でも、最近は息子が青山の某店で修行中だそうだ。
馬鹿一代で終わらぬようす。
なによりなにより。

「おお、また脂が乗って立派になったねえ」という大将、明らかに賛嘆の色だけれど
「よく脂ののった肥えた鰻」を見るような、優しい眼差し
・・・あんまり、嬉しくないんですけど・・・。

お通し生ハムにみえるが・・・
モチロン、生ハムだ。
鰻屋の突き出しだが、生ハムだ。
ダカラドウシタ。
この下には、大変旨い
御新香が隠れているのだよ。


鰻屋のお新香は旨いもの。
焼きあがるまでは、お新香つついてほたりほたり・・・という夢を、このところ
あちこちで蹴散らされてきた。
だから、まずはエビスビールでしみじみとお新香だい。
へっへへ。

と、こうしていると、香港人のカップルが現れた。
このカップルは何故か日本語がまるで出来ないのに、このコウルセイことで有名な店に
どうにかこうにか予約を取って現れたのである。
どうも広東語のガイドブックにも、そういう話がキッチリ書いてあるらしくて、
予約の時間に20分ほど遅れた二人は、意味不明のニホンゴを手当たり次第乱発して
平身低頭半錯乱状態。
道に迷ったそうだ。そりゃあそうだろう。
東京住まいの日本人にだって、わかりにくいもん、ここ。

そのガイドブックをみせてもらっても、なんだかよくわからなかったが、どうも相当
厳しいことが書いてあったらしい。
いわゆる「絶対要予約、絶対時間厳守、店主無愛想」というヤツだな。
日本語でもそう言われているし(笑)。

それにしても、よりによってこの店を紹介するとは、素晴らしい情報収集力っていうか、
罪作りっていうか・・・。

「お飲み物は?」の一言がわからず、震度3程度の揺れ走る、カップル男子の背中に言う。

「ナニを飲みたいか、って聞かれてるよ? ビール?酒?お茶だけ?」

彼の背中が瞬間「震度4」になるが、恐る恐る後ろを向くと、真っ赤な口が耳まで裂けた
キャーーー

じゃ、なくて、ニコヤカにワタシがいる次第。
実は大将に「日本語できないお客さんが来るから助けてあげて」と、事前に頼まれて
いたのだ。
だからちょっと早めに来ていたのだ。
別にイヌを出し抜くためではなくて。

「う、え、英語が話せるんですかぁぁぁ・・・?!」
「うん、ちょっとね」
「あああぁぁぁぁ、助かったぁぁぁぁ」

その気持ち、骨身にしみてわかるので、こういうところで役に立つなら嬉しいことだ。

肝焼き肝焼き!
いぬわん登場前のおしのぎ・・・
と頼んだら出た。
炭の香味とともに蕩ける。
くちゅうぷちゅうプイプイ。
へへっ、ざまあみやがれ!


幸せ気分でいると、引き戸を前脚で勢いよく開けて、四つ足バウンドしながらイヌ登場。
いつもながら同じ現れ方なのである。
尻尾をブンブン振り回しながら、肝焼きを見つけてバウバウと吼える。
ほいほい、まあビールを飲みな。

一息ついて、さて白焼き・・・と、八海山を啜っていると丼が。
何故か、どうしてか、丼が。

嗚呼あああぁぁぁ・・・・・!
白焼き、予約忘れ。
馬鹿バカばか。
一生の不覚である。
イヌとともに泣き崩れる。
しくしく、ごめんよう。


う・な・ぎ!しかし!
嗚呼、やっぱりここの丼は蓋を開けるのが楽しい。
親しみやすいがナントモ男前な「お姿」に
思わず合掌する。
白焼きの幻影は脳裏にちらつくが
救われる思いだ。


外はカリッと香ばしく、中はふっくら。
「月旨」な味わいだが、くどさがまるで無い。
どうも昔に比べて、焼き上がりが少しさっぱり口になった気はするが、ワタシにとっての
「鰻」って、やっぱりこれだ。


吸い物肝吸いにも、ちゃんと肝が。
アタリマエだが、ファラオのなれの果てみたいな
悲しい姿の肝をポッチャリ放り込んだような
極悪非道な肝吸いに数度怒ったことを
ついつい思ってしまう。
炭で軽くあぶった肝が香ばしい。

この間、香港からの客人がビールを注ぎに来てくれて、ついでに「明後日また来たい」
と言う。
子供のときに両親と日本に来たとき、生まれて初めて鰻を食べて、こんなに旨いものが
この世にあるのかと感動したそうだ。
でも、香港の日本食屋で食べられるものは、全然違うんだよね・・・というわけで、
こんなところまで現れたらしい。

横浜にだって無いもんが、香港にあってたまるものかね、と内心思うが、でもまあ、
やはり自分の好きな店を遠来の客人が喜ぶ姿は嬉しいもので、肝焼き白焼き付き
週末予約を、内心の悔しさを堪えて手伝う。
まるでヒマな田舎のお節介ヲヤジのような心境である。

白焼き・・・ああ、白焼き・・・!
この店は、鰻丼も旨いが、なんといってもほんのりピンクの肝を乗っけた白焼きが
なんといっても堪らん絶品なのだよう・・・ううう。

だから、近いうちに絶対にまた行ってやるのだ。

帰り道、そういえば母は「蛇みたいに長い生き物」が大の苦手で、如何になだめすかせど
気味悪がって絶対に鰻を口にしなかったなあ・・・と、ふと思い出したのだった。
ああ、おかーさん、アナタの娘は結局アナタをダシにしてアナタの大嫌いな鰻を
昔のホームタウンで食べてきましたぜ、と。

ついでに母の本籍は、結婚当時居を構えた「中野」に置きっ放しだったことも判明。
やれやれ。
本籍地なんて、そんなものなのかなあ。


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ああ、それにつけても、白焼きが・・・!


 鰻も出演するらしい(?)

落語にみる江戸の食文化

やっぱり鰻は江戸前!

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November 18, 2006

武蔵小杉『むさし野』鰻よウナギ〜♪(やっと会えたね)

むさし野
最寄駅:武蔵小杉
料理:うなぎ
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


渋谷に出かけて、用件がすんだらちょうど昼時。
「ついでだから久しぶりに『すずらん』・・・」とも思ったが、食欲ベクトルが微妙にずれている。

そういえば、東横線の途中、武蔵小杉のあたりにうまい鰻屋があるらしいんだっけ・・・
と思ったら、一気に「うなぎモード」に突入。
電話をしたら、何とかぎりぎり間にあいそう。

まったく世の中便利になったもので、気になるお店は携帯に片っ端から飛ばしてあるのだ、実をいうと。
どんな衝動衝撃がいつ何時何処で襲ってきても、即時応戦体制が整っているのだ。
日本政府は見習え!
備えあれば憂いなしなのだ(・・・でも、計画性が、とひっそり呟く声は聞こえないふり)。
フン!

と、うなぎモード突入でアドレナリンが空腹を刺激しまくり、思考回路が妙に高揚する足取りに任せていたら、当然(?)道に迷いまくる。

むさし野1お店のオバサマに泣き縋りながら、ようやく辿り着いたお店は、
なんとも良い佇まい
この写真ではわかるまいが(間違った開き直り)。

元は古い相撲部屋だった家屋を改造したとやらで、
店先に並んだ幟も看板も、おいでオイデをしているようだ。


なにも知らずに店先を通りかかっても、絶対にふらふら入ってしまうなあ、これは。

高級感というよりは、しっくり落ち着く庶民的ないい空気が漂っている。
ふぅぅぅ〜ん、へぇぇぇ・・・と珍しく入り口でぼんやりしていたら、引き戸がガララと開いて「あ、着いたねえ。はいはい、いらっしゃいませ」と、電話のオバサマが迎え入れてくれた。

店内も入り口以上に面白い。
こういうのは、一歩間違うと安っぽいレトロ趣味になってしまうのだが、この店の場合は
ご主人が元力士だとかで、レトロ趣味などという浅はかなものではなく、文化財の保存に
真剣に腐心しているらしい。

肝焼きと甲焼き(各300円)に、うな丼を頼む。
串二本を見た瞬間、ビールだビール!と体細胞の一部が騒ぎだしたので、一本頼んだら
キリンラガーの大瓶が出てきた。
「ビール大瓶のお店はいいお店」だ。
そう決まっているのだ。

甲は柔らかく口でほどけて「頭」というイメージはなし。
肝焼きもプリッとした歯触りに旨みが詰まってる。
炭火の焦げと薄い苦味に甘味を抑えたタレ。
ビールがなくっちゃねえ、こういうときは。

そしてうな丼登場。

嗚呼、痛恨の失敗!
なにがって・・・もっと大きいのを頼めばよかった、と・・・!!
カリッと焼けているのに、ふんわり柔らかくて脂の旨みがのった、ルックスのいい
「うな丼」を食べて激しく後悔する。
タレは辛めで、びったりワタシの好み。
うな丼だと、半尾だけ・・・あああっ、もっと食べたいぃぃぃぃ〜。

まるで「どうせ脂っぽいオヤジばっかり」とテキトーなスーツにいいかげんなメイクで仕事に行ったら、意外や知的で爽やかで話のわかるイケ面担当者が現れた時のような後悔、
とでもいおうか・・・(あくまで妄想ですけどね)。

むさし野 うな丼丼といっても、お相撲の行司軍配の形をした陶器の入れ物だ。
このうな丼、ランチだと200円引きで1300円(!)。
冷奴、白菜の漬物(小皿に一山)に、プリッとした肝がきちんと
入った肝吸いつき。
ちょっとしょっぱかったけど、まあいいや。
ちゃんとした肝が入ってるから。

肝吸いに肝が入っているのは当たり前だ、と言われるかもしれないが、某有名店
ファラオのなれの果てみたいな肝のミイラを何度か食べさせられて以来、軽いトラウマに
なっているのだ(嘆)。

しかも、一見小さげなこの器、半端でなくギュウギュウにご飯が詰まっている。
ああ、鰻があと半尾ほしい・・・。
何故か煮付けた牛蒡も一緒に入っている。

うな丼も楽しいけれど、やっぱりここならば大きいのを頼んでみたい。
オヤジサンに「いやー、大きいのにすればよかった。美味しかったです」と言ったら、
「次の楽しみにね」と。

「ご飯、結構入ってますねえ」
「うん。ランチだと結構みんなお腹を空かせてくるからねえ」

むさし野2是非また来て大きいのを食べよう、と帰りがけ振り向いて店先の幟に誓うのだった。

その姿は・・・単なる不審者だろうな・・・。




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某氏に突っ込まれる前に・・・「そんな遠くまで行けない」とか言ってた「武蔵中原」は、
実はここからあとほんの一足伸ばしたところなのに、この日初めて気付きました・・・
これなら、行けるかもカニコロッケ・・・。

追伸:
あれれ、と思ったら、なんと10万アクセスが近づいてきています。
皆様、ありがとうございます。
キリ番に当った方、お知らせ下さい(なにか出るってものでもないんですけれど・・・)。

東京いい店うまい店〈2007‐2008年版〉

最新版が出ました。

鰻の瞬き

ちょっとしみじみ。


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October 17, 2006

横浜西口『うな匠』 ウナ(お子様)丼

うな匠
最寄駅:横浜
料理:うなぎ
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:夕食


横浜西口のヨドバシカメラに、レストランフロアがあるのは聞いていた。
そこにウナギ屋がある、というのも聞いていた。
ある日ある時、ヒマツブシに覗いて見たら、ヒツマブシの店があったのも確認していた。

大きなビルのレストランフロアのテナント、という類には、原則として期待しないけれど、
ちょいと西口に出る用があって、ついでに足が向いた。
なんだか無闇矢鱈と鰻が食べたかったのだ。

「どうせ文句いうんだから、やめれば?」と「理性」は囁くが、
「ひょっとして、ということもある」と、都合のよいように「欲望」が背中を押す。
いつものパターンですね。

名古屋風ということで、皮は固めにカリッと炭焼き。
ただし、普通のうな丼(1600円)を注文したら「ウナお子様丼」のようなものがでてきた。
あまり厚みのない「鰻のかけら」たちが必死にご飯の上を覆っているが、いかんせん
数が少ないものだから、なんだか哀れな光景に見える。

量にそれほどこだわりのないワタシでも、これには一瞬「ありゃ」と思う。

脳裏をよぎるのは、絶対に量がないと駄目ったらダメそうな「あの人」やら「この人」やら・・・彼らがこれを見たら、鼻を膨らませて怒るのではないか、と危惧するワタシ。

うなぎ自体は脂もあって、少なくとも西口界隈の他所の店よりはマシな出来に思えた。
でも、あまりに薄く小さい・・・。
まあ、夜に1600円という値段は確かに安いけれども。
つい安いほうに行ってしまう、ワタシがイケナイんだろうか?
特上(2200円)や、この店の売り物の「ひつまぶし」なら、違うのだろうか?
自分のセコさを反省しろというのだろうか?
うにゃにゃ。
 
そして、お新香は名古屋風では特に大事なものではないのか、キュウリの浅漬けが
数切れに、目が痛くなるほど黄色い刻みたくあん・・・
鰻屋の漬物は美味いものだ、というのは、お江戸限定の常識なのであろうか?

ただし、肝吸いには西口に二軒ある某有名店と違って、ちゃんとプリプリした肝が入っていて、ほっとした。
まあ、肝吸いだと100円追加料金だから、これでまともな肝が入ってなければ、
ちょっと暴れたかもしれないけど・・・ああ、良かった・・・。
あの「肝吸いのミイラ肝」は、いまだに結構なトラウマなのだ・・・大袈裟かなあ?

だから肝焼き(580円)も、肝自体は結構プリプリと悪くないのだけれど、タレが大変甘い。
甘いのはキライ。
まあしょうがないか。

とにかく、鰻食べたいときに鰻食べたんだから、文句言うんでない、コラ!と、
理性に叱られつつ、家路についた。

まあいいや。
気長に待てばステキなウナギが白馬に乗って現れるに違いないわ、と、最近そんな心境。

それにしても、このヨドバシカメラの8階、この日の夜は怖いくらい空いていた。
がらんとしているのだ。
偶然にしても気の毒なくらいフロアに人気薄く、やはり名古屋系の別の店先では、
必死の客引きまでが出現していた。
大丈夫なのかなあ。


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果たしてウナギは馬に乗れるのか?


吊旗 うなぎ蒲焼 うなぎの吊旗。ご家庭にひとつ・・・いらないか・・・。

ハロウィン、 クリスマス、 忘年会、 パーティに最適!DXどじょうすくいセット 【コスチューム... どじょうすくいセット再び。社員旅行に、忘年会に・・・!


名古屋学

名古屋の全てがわかる、らしい。

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August 11, 2006

野毛『一千代』で「うな飯」

一千代
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:うなぎ / 串焼き / ふぐ / 居酒屋
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食


一千代先週「高級鰻重」をご馳走になってしまったこのお店。

でも、あれは結構高いやつだった。





どっちかというと気になっていたのは、店の入り口にかかっている「うな飯 790円」
という看板・・・これはなんなのであろう、と、気になってたまらず(まだ「鰻食いてえ症候群」もおさまっておらず)、前を通ったついでに、ついふらふら入ってしまった。

うな飯 790円。
男性向けの量ではないにせよ、ワタシには十分「夕食」になる量で、
鰻だってタレが少々甘めだけど、脂がのってて悪くない。
「上品」とか「高級」とかいうものとは違うけど、これはこれで結構なものです。

丼の上には、鰻が半切れほど(丼の三分の一くらいかな?)と、半熟のそぼろ卵(ふんわりおいしい)、千切りごぼうの煮付け、切り昆布の煮付け、といったものがのっかっていて、丼ものとしてはB級に完成してる。

これにお吸い物とお新香がついて、790円きっかり。
文句のあるものは、前に出るように、って感じ。

実はこの3時間前に、きっちり別の場所で「昼御飯」を食べていたので、ここで一人飲むか、という気分でなかったから「うな飯だけでもいいですか?」と聞いたのだけど、
「ハイどうぞどうぞ」と特にいやな顔もされなかった。

本当はビールくらい頼むべきだろう、と思ったけど、どうもいまひとつ「飲むぞ!」という気分じゃなかったので、本当にお茶に「うな飯」だけで出てきてしまった。
今度はきっと、ちゃんと飲みに行こうと思う。

横浜野田岩より、よっぽどマシだよ。
ワタシは、好きです。こういう店。

尚、鰻は「うな丼 1350円」から(オトクです)。

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それでも「荻窪遠征」の夢はまだ続く・・・いつ実現するやら。


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August 09, 2006

野毛『一千代』で鰻を食べた

一千代
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:うなぎ / 串焼き / ふぐ / 居酒屋
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


「土用の丑の日は鰻の日」というけど、実は夏場の鰻は身が痩せて美味くないのだそうだ。そう言われればそうなのだろうかなあ?と思うけど、しょせんワタクシごときにその差はわからない。最近は養殖の技術も発達しているのだろう。

じゃあ何故、夏に鰻を食べるようになったかと言うと、夏にサッパリ鰻が売れない鰻屋が平賀源内先生(諸説あり)に相談したら「土用の丑の日に鰻を食べると、滋養がついて大変よろしい」と宣伝すると良いぞ、というマーケティングの秘策を授けてくれて、なんだかそれが定着しちゃったから、という有名な話がある。

要するに、元祖「モウカリマーケティング」のような話だが、発祥は江戸時代だから、許すことにする。
もう、時効だ。

とにかく子供のころから鰻が好きなので、周囲が「鰻ウナギ」と騒ぎ出すと、
もうたまらない。
あ〜〜〜〜、鰻が食べたいようようったらよう、と、駄々っ子状態になる。

そのように、うなぎウナギ鰻うなぎウナギ鰻・・・と、念仏のように呟いていたら、友達が連れていってくれた。
野毛のど真ん中にある、飲み屋さん兼のうなぎ・ふぐのお店。
 
そういう店にマトモな鰻がそもそもあるはずはないのだけれど、意外やそんなに悪くなかった。
少なくとも、老舗のドコヤラだの東京の名店の兄弟店だのより、はるかに鰻を食べた気分になる。
肝吸いにも、ちゃんと肝がはいっている(当たり前なんですけれどね)。
プリリン、とちゃんと弾ける。

お店はしっとり古めかしくて落ち着いた雰囲気(単にボロイ、という人もいるかも
知れないが、そういう人とは飲みに行かないのだ)。
酒肴もその他色々とあって、普通に飲みにきてもよさそうだ。
とりあえずビールを頼んだら、粒塩の立った茹でたての枝豆がお通しにでた。
 
意外性の勝利かも知れないけど、極私的にお店の雰囲気が気にいってしまったのだ。
 
鰻に関していえば、よい意味で「普通」。
でも「普通」ですらない有名店ばかりの横浜で、この「普通」は、それでも立派なものだ。

但し食べたのは、2520円也の「高級うな重」で、こうなると野田岩とそう変わらない。ちょいと高いかなあ、という気はするが、どっちにいくかといわれたら、絶対にこっちにくるな、と思うワタシは単なるへそ曲がりだろうか?

ちなみに、うな丼は1365円。
「ひつまぶし」1785円。

そして「うな飯」なるものもあって、これは790円。
要再調査・・・ていうか、このあたりがどんなものだか気になってたまらないので、レポートは後日。

でも、翌日出かけた『横浜野田岩』にいくなら、とりあえずこっちにくるなあ、と思う。
以上は、あくまで私の好き嫌いの問題だ。
どっちみち、もう一回行きたいと思うのだけど。

別に鰻ぬきで、単に飲むにもいい感じの居酒屋さんである。

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しかし、鰻屋の店主というのはどうして微妙に鰻に顔が似てくるのであろう?
ここの店主は、つるつる艶々と脂の乗った福相の鰻のようだった。横浜野田岩の店主も、調理場の中で仁王立ちになってる姿をみてしまったが・・・まあ、人の顔を云々するのは、やめておこう・・・。


東京いい店、うまい店 05-06

それにつけても『安斎』が恋しい・・・。



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August 08, 2006

『横浜野田岩』・・・はぁ、とため息が出る・・・(嘆)

麻布野田岩
最寄駅:平沼橋
料理:うなぎ
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夜食


いつぞや、この店の「高島屋支店」でゲッソリ来たのだが、まさか「本店」が同じなはずはない、と信じて出かけた。

まず、意図的にかどうかは知らないが、横浜で広く誤解されているらしい事実判明。

ここは「横浜野田岩」。
麻布のほうは長男、こちらは三男がやっている店だから「兄弟店」なのは間違いないが、
麻布と同じ、と思ってはいけない。
『麻布野田岩』の支店ではないのだ。
 
ちなみに「横浜高島屋店」は弟のほうの経営。
つまりここ『横浜野田岩』の支店。
 
実は前日に、大変庶民的な鰻をいただいて、これが結構美味しく感じられたので、
ウナギ食べたさにどこかが狂っているのやも知れぬ、いや、これは是非今日もウナギを食べてスタミナ補給とともに、じっくり考えなければ・・・と、突然出かけた次第。

要は「それでもまだウナギが食べたかった」と、それだけのことですね。

店の雰囲気はよく、落ち着いた造り。
カウンターでひとりでも、せわしない感じがしないのはよい。
雰囲気作りは高島屋のほう同様、よろしいんじゃないですか、と思う。
接待などするなら、やはりこういう高級感や落ち着きは絶対に必要だ。
 
しかし、肝心の鰻は・・・どう考えても高島屋のシケたやつを、きっぱり凌駕しているとは
到底思えないのであった。
まあ、お重を開けたときの感じは、高島屋よりは期待が持てるが、それにしても「竹」だと
マコトに鰻が小さい。
御飯が多い分、余計に小さく見える。

じゃあ「松」をたのめよ、などと言うくらいなら、荻窪「安斎」のように、うな丼3千円一本やりでやればいいだろう!と思う。
 
まあ、接待なども考慮した店造りだから、よい意味で「鰻馬鹿一代」なあのお店と同じことはできないのだろう。仕方ないですね。
接待ならば、確かに「竹」でなく「松」を出すパフォーマンスも必要だろうしね・・・。

と、文句をいっては宥める自分と自分。

ウナギ自体は、高島屋ほどべったりヘタレていないし、決して腹が立つほどまずいとも
思わないが、なんだかどうも「鰻喰ったっ!」という高揚感がない。
要するに、特別うまくもない。
妙に小骨がちくちくするし、蒸しも焼きも中途半端。

最低限、漬物は高島屋と違って普通だった。
ああ、よかった。

しかし、肝吸いは・・・スミマセン、横浜野田岩は本店も支店も「痩せた歯ごたえのある
小さな肝」になにかこだわりでもあるんですか?と、ブッチリいやみを飛ばしたくなるほど
貧相なやつが、ポッチャラと放り込まれておった。

ウナギの肝吸いは、肝がプリンとお口の中で踊ってくれるから元気と食欲がわくもんだけど、これだとトホホ感が先にたってひどくわびしい。

こんな肝吸いならば、出さないでくれ!
少なくとも「名店」の名前がついてるんだから、肝吸い別料金にしてもマトモな肝の入った
やつを出してほしいもんだ!
 
値段はそれなりにリーズナブルだけれど、実に「普通」だった。
この「普通」の意味は、町場の普通の鰻屋で「普通にうまかった」という「普通」
と意味が違う。名前だけ立派で中身が「並」なのだ。
あ〜あ。
 
そしてっ!

サービス料10%(消費税別)なんてものをとるのならば、混むに決まっている今の時期の夜、高島屋位の人員は配置してもいいんじゃないか??
 
テーブル席の一階、この日の夜は仲居さんがたった二〜三人。
客席数は高島屋と変わらないようだけれど、こちらは左右振り分けの造りなうえ、
席がゆったりとってあるから、どうやっても全体を見るのに倍以上の労力がかかる。

その上、席への誘導も、注文も配膳も、会計までも(会計は二階の分も)が
彼女たちにかかっているのだ。
笑顔でどんなにがんばったって、限界はあるだろうなあ、と、ちょっとかわいそうになる。

あの日あの時の高島屋では、恰幅のよいオバサマたちがひしめくほどおったぞ
(それは錯覚かもしれないが、とりあえず少なくとも6〜7人は動いていた、と思う)。
 
サービスが遅れて叱られるのは彼女たちだし、事実ワタシの出したカードの清算が
うまくいかなくて、アタフタしているときに「オレは現金だから先にやってくれよ!」と怒るオヤジも出現。

お客の入りを読んで、それに見合った人員配置をすることは、サービスの見えない第一歩
ではないのかなあ。
町の普通の雑駁な店ならば仕方ないが、なんていったってこの「高級店」は
「サービス量10%(消費税別)」を勘定にきっちり上げるのだ。

座った席がカウンターの端で、ちょうど調理場と仲居さんの出入口が見える位置だったので、ホケララとした顔の若い小僧が「すみませ〜ん、お茶もらえませんかぁ〜〜」と頼むのが見えてしまった。
仲居さん二人は「今はできませんっ!」とキツーイ声で断っていた。

そして食べ終わる頃、私もおそるおそる「お茶くださぁ〜い」と言ったら、まあこれは
当然出してくれたけど、味も香もしない出し殻のようなほうじ茶なのであった。

そのお茶を「ううむぅ〜」と思いつつ啜っていると、

「なにが『お茶くださぁい』よねぇ!」
「まったくこっちの状態も考えてほしいもんだわっ!」

という「怒りの会話」が聞こえてきて、思わず熱いだけの茶を吹きそうになったが、
どうやらさっきの小僧のことらしい、と気がついてほっとする(アチチ)。
 
まあ、この状態では愚痴のひとつも言いたくなろうが、やっぱり聞かされるほうは
辛いものがある。
大変気の毒だと思うが、とても辛いものがある。
接客と厨房の連携が悪そうな感じまでしてきてしまう。

誰がいけないかと言うと、これは経営者がいけないのだ。
「良いサービス」「気持ちの良いサービス」というのは、チームワークが良くて労働量が
普通に忙しい程度でなければ、生まれてこない。
接客するプロの仲居さんだって、人間なのだから。

その辺にまるで目がいってないらしい店が、こんなウナギ出してるんじゃあ、
お話になんないや!

やっぱり「本当にウマイ鰻」は、お江戸にいかねばいけないのだなあ、
と悲しく思った夏の宵なのであった。


帰り道、横浜西口を避けて、夜風に吹かれて家まで歩いたのが気持ち良かった。
それが救いだった。


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やっぱり荻窪に行くか・・・金沢文庫遠征もまだだけど・・・。


うなぎウナギのフィギュア(?)です。全長27センチ。

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え、ああ、ウナギの話でしたっけ?





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June 18, 2006

『野田岩 横浜高島屋店』〜シケた季節にシケたうなぎ〜

どうも最近バテ気味なので、朝から呟き作戦に出た。

「なんだか、鰻は関節に効くんだってねえ・・・」
「車があると、すぐに行けるだろうねえ」
「あ、いたた。ここでちゃんと滋養をとらないとねえ・・・」

まるで老婆の繰言か、野村監督現役時代の昔なつかし呟き霍乱作戦であるが、とにかく鰻が食べたかった。
どうも評判は「微妙」なのだが、横浜西口の『野田岩』をイメージして、
オットのそばで朝から言い続けた結果「行くぞ、支度しろ」と相成った。

心の中でガッツポーズを決めて、一応定休日、駐車場の有無などを調べたら・・・

「日曜定休」

えーーーーー!

しかし、高島屋の中に『宮川』があって、ここはなかなか良いぞ、という話を
こちらのブログで読んでいたので、一気に方向を「高島屋」に向けた。

そもそも、急遽変更で焦っていたせいか、私は「高島屋」と「ジョイナス」を間違えていたのだ。
「高島屋」にあるのは、なんと「野田岩」で「宮川」ではなかった・・・
嗚呼、勘違い。

店内の雰囲気は良い。
接客のオバサマたちも、きびきびとよく動いていて感じ良い。
同じ高島屋内の『鼎泰豐』もそうだけど、店作りと接客は、高島屋の場合しっかりしている。
この辺は評価して良いと思う。

しかし・・・まずメニューを見て、どんよりと薄暗い雲が忍び寄る。
とにかく鰻屋で、コースにお造りだらデザートだらのついた「ナントカ御膳」の類が出ていたら、もうそこはすでに「鰻屋」ではない、という勝手に自分で決めた法則があるのだ。

とにかく、私は白焼きが食べたかったので、白焼きのついたナントカ重、オットは「中入り丼」を注文。

出てきたものをみて、よりいっそう気分が暗くなる。

「こちらは食前酒の白ワインでございます」(どこの阿呆が鰻の白焼きに白ワインなんぞ飲むんでいっ!)
「あと、もずく酢、お造り・・・」(酢の物は鰻にあわん!大体、なんだこの、いきなり鰻焼いてる間に解凍してきました風の蛸の刺身は??)

そして何より、漬物がまずいっ!!
「鰻屋=うまい漬物」の法則を、軽く無視しておる。
無視すんなっつーの!!

仕上げは肝吸い。
肝がプリプリン、とお口で撥ねるのが嬉しいのに・・・固い・・・茹ですぎ。

おそるおそる上段の「白焼き」の蓋を開けると、案の定「もあ〜ん」とした
中途半端な湿気が立ち昇る。

ついでに鰻重もみると、やけに貧弱な鰻が、クッタリ、べったりと御飯の上で寝ておる。

「ねー、このワサビ、どうしてワサビの味しないのー?」と、無邪気に聞く夫に解説する気にもなれない。

まあね、鰻の味はしましたが、ものすごく不完全燃焼な気分。
これなら、まだしも『若菜』に行けば良かった・・・。

て、いうか、ジョイナスと高島屋を間違えたワタシが悪いんですけどさ。

お値段は各3990円。

尚、西口で軒を構える『野田岩』は未確認。
まさか、これと同レベルのはずはあるまい・・・と信じたい。


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これを「自己責任」といいます。
せめて今夜、日本に勝ってもらいたい・・・。


ウナギのふしぎ―驚き!世界の鰻食文化


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April 16, 2006

うなぎ『わかな』 老舗の「元」名店・・・

わかな
最寄駅:桜木町 / 関内 / 伊勢佐木長者町 / 馬車道
料理:うなぎ
採点:★★☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


老舗が儲かって、ビルになるとまず九割方だめになる。
なぜかなあ、と思うに、優れた職人はイコール優れた経営者ではないからだと思う。
この二つはまったく違う思考回路とアプローチが必要なので、ピッチャーが自分で投げた球を自分でホームに走っていって受ける、みたいな無理が出るんじゃなかろうか。

『わかな』は、かの東京の名店『安斎』の店主が修行をした店で、その昔は実にいい雰囲気で勢いがあったのだ、ときいた。

でも、今やその匂いも影もなし。
しばし待ちつつ、期待に胸を高鳴らせるのも、うなぎを食べる楽しみのうちで、ここまではいい。

そして、お重を(又はどんぶりを)空けた瞬間「にゃおう〜ん」と心の中で(あくまで心の中だけ)歓喜の声をあげる瞬間は、とりあえず最初のクライマックスだ。

・・・しかし・・・待つ期待だけで終わった時ほど、うら寂しいものはない。

美味いうなぎって、独特の迫力と輝きがテリッテリノテリと立ち上るけど、なんか湿気た蒸気がホンワ〜ン・・・と尻切れトンボに出ただけだ。
肝吸いも、永谷園といい勝負。

他の料理の場合、なんだかあきらめがつくのだけれど、うなぎに限っては、本当にうなぎを食べたくってしょうがない時に走っていくような勢いなので、行き場を失った期待感が宙に浮いてしまう。
わびしい。

野田岩があるそうで、行こうと思っているが、あれは東京の支店。
横浜というのは、本当に「うなぎ過疎地」なのであろうか?

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う〜な〜ぎ〜恋し、ヨコハマ〜〜〜(しくしく)

arima0831 at 03:03|PermalinkComments(4)TrackBack(1)この記事をクリップ!

March 13, 2006

安斎

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


子供のころから鰻が好きだ。
世界中どこにいようと、周期的に「うなぎ食いたい病」にとりつかれる。

基本的に「じゃあ、好きでない食べ物を挙げろ」といわれると考え込むほど、雑食性で何でもよく食べるワタクシではあるが、好きな中でもとりわけ「強烈な衝動」が襲うアイテムというのがある。
そのひとつが鰻だ。

亡父も鰻は大好物で、よくあっちこっちに連れて行ってくれたり、お土産で持ってきてくれたりしたものだ(そういえば「父さんのオミヤさん」というやつ、最近聞きませんね・・・先日オットが「接待で寿司屋に行った」というので「オミヤさんは?!」と叫んだら「昭和中期のお父さんか、俺は?!」と叱られましたが・・・最近はそういうものなの?)。

寿司はともかくおいといて・・・。

鰻も何でも良いのではない。
具体的にどうと表現できないのがもどかしいが、かなり好き嫌いが激しい。
だから、冷凍のうなぎで・・・という発想はない(あれば食べるけれど、別のものだと思っている)。

カイロなどにいたころはまだ良かった。
実家が荻窪にあったからだ。
「帰宅」すると、とりあえず家でご飯を食べ、翌日の昼あたりぶらぶらと鰻を食べにでかけたのが、当時近所にあった『安斎』という店だ。

ここにおさまるまでには、途中経過があった。

学生時代を札幌で過ごしたのだが、その間の「うなぎや」は、決まっていた。
ローカルな話をすれば、北18条あたりの『N』という店だった。
基本的には関西風で、蒸さずに焼くのだが、これがとても好きだった。
あまり贅沢をしなかった学生時代、たまに一人で行った。
うなぎを一人で食べるのって、結構楽しいのだ。
(尚、最近行ったら、記憶にある味と違うものが出てきた。
良し悪しはともかく、代替わりしたらしい)。

その後、東京に帰って、困った。
わたしって、口が曲がってるのかしらん?と思うほど、どこに行ってもおいしいと思えないのだ。
唯一美味だったのは『尾花』という有名店だが、実家のある荻窪からはあまりに遠い。

その上、若いころから根性なしの私は、並んで順番を待って何かを食べる・・・なんということは、どうやってもできない(仲間と一度、ということはあるけど、二度目はない)。
父が何度かここの「おみや」を食べさせてくれたので懐かしくはあるが、それでもちょっと遠すぎた・・・。

でも、しかし、ある日突然「なにがなんでもウナギが食いたい!!」と、一気に思いつめた時、チャリンコ(死語?)を駆って、中学時代の仲間がバイト(死語?)してて「おいしいよ」といってたのを頼りに、実家近くの某店に走った・・・が、そこはすでに昼時を終わっていたのだった・・・。

トボトボと、家に向かって自転車を押して歩き始めてしばし、なんだか今まで目に入らなかった鰻屋にでくわした。

店は、開いている。

中に入って「あの・・・」とたずねると「はい、いらっしゃい!(店主、不審げな顔)・・・・・え、あの、ウチは鰻しかないですが・・・」と、微妙に冷たい声でいわれた。
「ハイ、鰻が食べたいので」というと「30分くらい時間がかかりますが」ときたので内心ガッツポーズだったのを覚えている。
やっほう!とりあえず、ちゃんとした鰻が食べられそうだよ!!

店主、まだ不思議なものを見るような顔つきだったが、とにかく白焼きとうな重を頼んだ。
彼は、昼間からビールで御新香をつつき始めた「変な若い女」を「?」という顔つきでまだ見ていたが、とにかく「仕事」にかかることしばし・・・

(中略)

・・・というきっかけで「うなぎは『安斎』」になった。
周囲の人に聞くと、結構好き嫌いは分かれるらしいが、私にとっては「う、ここに入ってよかった・・・」と、二十年程前に思って以来、好きなウナギの基準点はここだ。

でも、横浜在住となった身の上では、そうそう行けない。
そんな中、この数ヶ月前から「うなぎウナギ鰻・・・」という周期が私を襲ったのだ。
で、突然仕事の打ち合わせが荻窪近隣で発生。

最初のアポが水曜日だったのを、定休日『水曜』に合わせて木曜にずらすくらいまでして、でかけた。
10年ぶりくらいだ。

感動した!というと、どこかの総理大臣の台詞だが、味は変わるどころか、パワーアップしていたのだった・・・。

尚、その二時間ほど前に、ついつい入ってしまった、昔好きだった荻窪駅北口の某ラーメン店は、無残なほどまずかった。昔は好きだったけれど、どうしてこうなったのだろうな?

まあ、そういうわけで、鰻は荻窪の『安斎』が一番好き!と、再度愛情表現して終わる。

為念、時間を問わず、妙な若い女のためにまで、何時いってもどうにかなったのは20年近く前の話であって、現在は「絶対要予約」「きっぱりと売り切れ仕舞い」である。
この辺だけは、なんだかさびしい気がするけれど、それを言ったら贅沢なんだろうなぁ・・・。




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