目黒

March 21, 2007

続 エジプト料理『ネフェルティティ』@目黒 〜嗚呼、懐かしのエジプト料理〜

ネフェルティティ
最寄駅:目黒
料理:アラブ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


つづき

スープ今日のスープは「ショルバト・アッツ」
レンズ豆のスープ。エジプトの国民食だ。
如何にも「豆挽いて作った感」溢れる
ボサボサな舌触りがとってもステキ・・・
な、はずだが・・・

これは、おっそろしく中途半端な代物だった。
そりゃあね、コレが美味しく食べられるようになったらエジプト帰化は完成、という程に
(注:ウソです。そんな定義はありません)
典型的エジプシャンなスープ。
日本人の口には合いにくかろうが、でも、こんなもんならメニューに出さないほうが
いいんじゃないの、と、かつてあれほど嫌ったものたちが、妙に憤慨して語り合う図。
エジプトの生活とは矛盾に満ちたものなのだよ。
以上。

バミアバミア(オクラ)とビーフのトマト煮込み。
ガーリック、タマネギなどもたっぷり入れて、
煮込んでからオーブン焼きにする。
シンプルだが旨い。
て、いうか、不味く作りにくい料理だな。
まあ、無難にいただけます。

テーブル魚のトマト煮込みも頼んだ。
こういう「煮込みオーブン焼き」を「タジン」という。
国やエリアによって「タジン」も色々だが
エジプトでは「皿ごとオーブン焼き」になる。
旨い! 当然だ。
魚は日本のほうが美味いに決まっている。

その他、一般的なエジプト料理を挙げると

茄子をトマトとニンニクで煮込んだもの
ラム肉をトマトとニンニクで煮込んだもの
ジャガイモをトマトとニンニクで煮込んだもの
チキンをトマトとニンニクで煮込んだもの
インゲンをトマトとニンニクで煮込んだもの

と、コピペでかなりが捌ける中に無限の可能性がある、ということがわかる(?)。
これはかなり極端ないいようだけれど、基本は「トマトとニンニク」なのだ。

コフタ挽肉の串焼き。
羊肉のツクネ、というところか。
これはなかなか美味かった。
中東では羊をよく食べるので、
羊の美味い食べ方はさすがよく知っている。
いわゆる「ケバブ」の一種。

トルコでは「キョフテ」という。
シシカバブ、という名前はよく出てくるが、要するに「シシ=串」「ケバブ=焼肉」だ。
スタイルは色々。
レバノンやトルコには負けるが、エジプトの羊料理はなかなか美味いのだ。

菓子1懐かしの「だだ甘アラブ菓子」
いや、甘くない上品なものも
作ろうと思えば作れることを
一度「レバノン料理の会」をやったときに
思い知ったが・・・
これは、よくある「だだ甘系」であった。

「コナファ」という。
セモリナ粉を溶いて、細い細いパスタ状にしたもの(コナファ)を、型に入れて作る。
それだけならいいのだが、思いっきりシロップ(要は濃い砂糖汁)をかけ回したものに
さらに出来上がってから、シロップ重ねがけ・・・という代物が「エジプト現地の標準」と
思えばよろしい。
噛んだ瞬間、コメカミから脳天に抜ける痛みにも似た甘さが、たまに中毒者を生む
中東的危険物のひとつだ。
慣れてくると不思議に、ものによっては美味しく思えるようになる。

でも・・・コイツは不評だった・・・。
皿にドロリと流れこぼれるシロップが、だだ甘感を盛り上げてくれる・・・。

菓子2だだ甘、第二弾!
・・・と、思いきや、こちらはなかなかイケた。

素材はパイ生地(フィロ、という)で、
「バクラヴァ」という菓子の一種。
先のと同じく、普通のケーキ程の大きさ。

これにシロップをかけまわし・・・という製作手法に大きな差はないのだが、中に入った
ピスタシオや胡桃などが香ばしくて、これはなかなか美味い。
コナファは捨て置いて、皆で貪り食う。

オムアリオム・アリ。「アリの母さん」という意味。
エジプトの名物で、これは他国では見たことがない。
パン・プディングの一種で、
レーズンやナッツを入れて、
パンをミルクで煮込んでオーブン焼き。
シナモンなど香って、これは素朴だが美味い。

本当はもっと濃厚な味なのだが、まあいいとしよう。

エジプト料理には悲喜こもごもの思い出があって、どうもつい口が悪くなりがちなのだが
実際のところ料理の内容は決して悪くはなかったとおもう。
雰囲気良いし、店のスタッフも親切で優しいし、悪くない店だ。

ただ「元五つ星ホテルのシェフが腕を振るう・・・」というから、どこかと思えば
むかし住んでた家の近所にあった、特に料理がどうした、ということのないホテル
なのではあった。
ここには当時、日本人駐在員が山ほど住んでいたから、そういう意味では懐かしい。

でもまあ、そこいらの「なんちゃってアラブ料理店」の「なんちゃって現地人シェフ」
と比べれば、少なくとも基本はしっかりしている印象。

エジプト料理体験には、よろしいかも。
水金はベリーダンスもあり、です。

あと、たまに話題になる「古代エジプトのビール」もあり。
興味ある方はこちら参照。


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もうしばらくするとモロヘイヤの季節だなあ・・・。


 レンズ豆。

ファラオのレシピ―古代エジプトの料理ブック

古代エジプトというよりは、現代エジプト風メニュー多数。
遺跡の壁画も併せて出てくるので、結構楽しい本です。
遺跡ファンはどうぞ。

arima0831 at 15:40|PermalinkComments(14)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

March 18, 2007

エジプト料理『ネフェルティティ』@目黒 〜嗚呼、懐かしのエジプト料理〜

ネフェルティティ
最寄駅:目黒
料理:アラブ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


昨年末、目黒駅近くにエジプト料理のレストランができたという話は聞いていた。
店名の『ネフェルティティ』は、古代エジプト三大美女の一人。
新王国時代の王妃で、黄金のマスクで有名なツタンカーメンの伯母さんみたいな関係にある女性。とりあえず「古代エジプトで有名な美女の名前」と思ってくださいまし。

御尊顔はこちら(ウィキペディアより)。

ついでに言うと、この人とネフェルタリ(ラムセス二世の王妃)、そしてかの有名な
クレオパトラ(正確にはクレオパトラ7世)の三人で三大美女。
アリーマ、はいってません。あたりまえだ。冗談ですってば・・・。

一度行ってみよう、と思っていたら、先日でかけた中野の『カルタゴ』で、畑中シェフが
「エジプト人がやっていて、悪くなかったよ」と、10%割引券をくれた。

いつ誰と・・・と思ってたら、昔のカイロ時代の仲間と食事しよう、という話。
一人は去年の十月に帰国したばかり。
「それじゃあ、エジプト料理なんぞみたくもあるまいよ」とは思ったが、なんとなく場所が
ここに決まってしまった。
参加者はワタシ含めて三名。
決してワタシが強制したわけではない。
違います。絶対に違います。

ワタシなんか、カイロから日本に出張で一時帰国してきたとき、大学の同窓会が
某トルコ料理屋。
「やめろったらやめろぉぉーーー!」と暴れて吼え猛ったが無視されたこともある。
「せっかくだからそういうレストランに」ということだが、こういう配慮はアラブ圏在住者には、まったく持って大きなお世話だ・・・と出かけていったら・・・

結局のところ「旨いものを見繕って解説せよ」ということなのだった。
「せっかくだから」って、そういう意味かいっ!
くだらない知的好奇心に満ちた学友に翻弄されたワタシ。
しかも割勘だった。きー。
それを十年近くたった今もまだ根に持っているのだ(類は友を・・・とか言わないように)。

だから、そういう喰いもんの恨みを買うような真似はしたくないのだが、
昨年末帰国のSちゃんは温厚なのか、アラブ料理が好きなのか、まあいいやと諦めたのか
反論なしだった。
恨んでないよね・・・そもそもこういうことで、いちいちウダウダ言うのはワタシの悪いクセなんで、普通は気にしないのかもしれない。
まあいいや。エジプトではこういうとき「マーレーシュ」と言います。

マーレーシュ。

駅至近の店に、駅のまるっきり逆側を彷徨ったがために、30分遅刻して辿り着く。

店内アラブ料理レストランの場合、
キッチュで庶民的な構えが多いのだけれど
ここは意外といっては申し訳ないが、
わりと高級な雰囲気。
各テーブル、オリエンタルな透けるファブリックで
テント状に覆われで半個室ムード。

ちょっと前に流行った「お二人様向けバー・レストラン」のようだ。
一人で行ったら侘しいだろうな。
でも、うっかり火事になったら、瞬間的に店中炎上するんじゃ・・・などといらんことを
心配してみる。

奥には、アラブ式に床に座るスタイルのコーナーもあり。
この種のレストランとしては凝ってます。

サラダ中東界隈、どこにいっても
普通に出てくるこんな感じのサラダ。
酢と塩とレモン汁にオリーブオイルが基本。
「アラビックサラダ」という名前を見て
考えてみればこれは「普通のサラダ」じゃなくて
オリエンタルなものなんだなあと改めて思う。

帰国以来「普通のサラダ」という認識しかなかったけれど、それは自分が中東界隈で
十年間うんざりするほど食べ続けたから、というだけのことで、これは「アラブ風」なのだ
とこの日に初めて気がついた。

前菜盛り合わせ前菜三種。
奥に茄子のサラダ。
マリネしたナスに刻んだピーマンとニンニクを挟んだもの。
人参らしく見えるが、
これは上に千切り人参をのせているからです。
下に茄子がある。

この茄子は懐かしい味だった。
しっかり油が効いていて、茄子だけと言ったってけっこうハイカロリーなものだけれど。

手前右がババガヌーグ。
焼き茄子にニンニクと練り胡麻を混ぜたペースト。
練り胡麻はテヒーナといって、中東界隈では基本調味料。
スーパーなんかで一抱えほどもある容器に入って売られている。

左がホンモス。
こちらはすりつぶしたヒヨコマメとテヒーナを練り合わせたペースト。

肉肉、また肉というイメージが強そうなアラブ圏の料理だが、野菜料理のバリエーションが
意外に多い。
100%練り胡麻のテヒーナは、エジプトではレモン汁でのばしてそのまま前菜にもなるが、
他のアラブ圏の国でこれを頼むと「なんとビンボ臭い・・・」と奇異の目で見られることが
あるらしいのを最近知った。

胡麻は体にいいが、油が絞れるくらいだからけっこうハイカロリー。
ねっとり旨いけれど、食べ過ぎるときっちり体に反映する。

エーシュ上のペースト系前菜は、
こういうパンで直接ぬぐって食べる。
まあ、アラブ料理ではフォークとナイフの
かわりみたいなもの。
エジプトでは「エーシュ」というが、
エジプト以外では「ホブス」。

どちらにせよ「爆発物」だ。
美味しくパクパク食べてるうちに、突然胃の中で膨らむ。
メインまで辿り着くまえに「どかん」とくる。
いや、胃が急に重くなるだけで、それ以上の破壊力はないが。
危なくないです。あとで体重がちょっとやばいけど。

フェルフェラヒヨコマメのコロッケ。
すりつぶしたヒヨコマメに
ニンニクを混ぜて揚げる。
エジプトの国民食として有名なのは
「ターメイヤ」といって空豆で作ったもの。
さてはヒヨコマメのほうが原価が安いか・・・。

全体にニンニクが現地式にしっかり効いていて、のけぞるほどの美味とはいわないが
アラブ料理らしい味はきちんと出ている。
これならば、現地の客人を案内しても大丈夫でしょう。

と、前菜を貪り食ううちに、ベリーダンスが入る(毎週水・金だそうな)。
ダンサーさん、とっても中東的な魅力あふれる肉体美(?)。
おなかの脂肪が落ちるダンスじゃないよねえ、やっぱり・・・と思いつつ、口はせっせと
動き続けるのだった。

(つづく)

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 アラブじゃお馴染みのヒヨコ豆。

エジプト

ものによっては外れも多い『地球の歩き方』。
エジプト編は「当たり」です。オススメです。

絵で見るナイル川ものがたり―時をこえて世界最長の川をくだる

詳細だがユーモラスな絵で描く、古代エジプトの生活など。
素敵な絵本です。子供も大人も楽しめます。ウチの甥っ子のお気に入りなのだ。

arima0831 at 20:20|PermalinkComments(4)TrackBack(3)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

April 07, 2006

ホルモン道場『闇市倶楽部』(目黒)

闇市倶楽部
最寄駅:目黒
料理:ホルモン焼き / 焼肉
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


横浜にまったく同名のチェーンがあり、ロゴも同じでたまにマッチに「姉妹店」のように記載されていたり、時に「関係ないです」と言われたり、何か事情がありそうだ。

個人的には、目黒のほうが美味い、という気がする。
しかし横浜も捨てたものではなかった。
「なかった」と過去形にしたのは、横浜のほうが奇妙な大規模展開をはじめたからだ。
都内も目黒だけでなくなっているけれど、この辺の「仕切り」はどうなってるんでしょうか?
ちょっと好奇心をそそる。

それはいいけど、横浜のほうの大規模展開はなんだかマイナス効果で、量も質も落ちた。
まあ、横浜のほうはまた別途書くとして・・・だって、横浜のはライブドアグルメに未登録なんだもん(後でやっとこう)。

さて、目黒の店。

BSE騒動のおかげで、刺身系のメニューが減ったのは寂しいが、相変わらず美味な店。
まるちゃんは火がつくほどの脂。ヤン、ギアラなどなど、何を食べてもコリコリかネットリかマッタリか、とにかくひたすら酒池肉林の世界に没入できちゃう。
 
モツ好きには昔から大人気だが、最近のブームで常に満員御礼。
絶対要予約で、混んでいる時は制限時間二時間。
最近モツ焼きブームで、受け皿が増えたのに相変わらずの人気。

それでも、行くのです。

ところで、ヤンを頼む時、
「やん、じゃあヤンひとつ」とか、お客さん言わない?と店員さんに聞いたら、
「皆さんおっしゃいます」と。

モツ刺しのメニューを、お願いだから何とかまた増やしてほしいものでありまする。


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arima0831 at 00:22|PermalinkComments(2)TrackBack(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote