その他東京

December 23, 2008

江戸川橋『石ばし』で鰻三昧♪ 〜憧れ鰻にがっつきまくる〜

ところでクリームあんみつの前にどこでなにをしていたかと言うと、
「ウナギ喰ってた」のであるよ。
ふぉっふぉふぉ。

同行者は旧知の友人。K氏である。
そそ、ワタシが惜しみなくがっついたクリームあんみつは、本来は彼の注文品。
昔は二人で大酒ばっかり飲んでいた仲間なのだがね。
まさかよりによって「クリームあんみつ」を二人仲良くつつく日が来るとはな・・・
年月とは不思議なものです。

さて今回は、一度は行ってみたかった『石ばし』に遠征だ。
元の実家のすぐ近くにあって、今でも鰻屋としてはホーム感覚強い『安斎』
下町情緒たっぷりな柔らか江戸前『尾花』と「二強」はキメた。
この『石ばし』は実に20年以上前から何度も行ってみようとしていたのだが、
特に深い理由なく行きそびれていた。
本当にただなんとなく、遠くで単に指をくわえて思いを募らせていただけだ。

行けよ、それなら。
何故かこういう妙にフットワークが鈍いところが昔からあるんだな。
まあいいや。
西麻布『いちのや』のほどよい鰻をしばらく前に食べたけど
あと一声の懶惰な至福感(なんだそりゃ)に及ばず。
妙な具合に「うなぎ欲」に火がついていたんである。

『石ばし』の場所は、初めてだと実にわかりにくい。
地下鉄江戸川橋駅が一番近いが
そこからもしばらく歩く。
地図を確認すると「石切橋」なる橋のそばにある。
だから「石ばし」なのか?


別の店ただでさえ不案内なのに薄暗い中
不安な思いで石切橋を越えて川沿いを歩くと
鰻の香りが鼻腔に忍び込む。
いい感じの灯りが見える。
不安を期待に変えて灯りに駆け寄るワタシ。
鰻の香りに食欲も立ち上がって踊りだす。
古めかしい庶民的な店構えに心和ませながら
引き戸をガラガラと開けるとそこは・・・

・・・別の店だった。

ちなみにこちらは『はし本』。あとで調べたらこっちも良い店らしい。
いっそここでいいや、というやけっぱちな気分だが
連れが待っているのでそうも行かない。
ぐしゃぐしゃに混乱して、転げるように見知らぬ街角を彷徨うワタシ。


石ばしここがまたわかりにくい場所だ。
不安と空腹と妙な焦燥感で
猫が自分の尻尾に喧嘩を売っているような
意味不明な気分になり始めたころ店を発見。
どっしりした煉瓦造りの壁が
レトロモダンというのだろうか
実に雰囲気良くてふと佇んでしまう。
ふっふ、ここもいい匂いがするぞ♪


靴を脱いで上がると、なんとも良い感じに軋む磨き上げた床を踏みしめて奥へ。
立派な座敷に通された。
ついつい神妙な顔つきになりますね、こういう時って。

おぼろ豆腐まずはビール、そして日本酒。
お通しはまず朧豆腐。
そして三種の先付け(写真なし)。
上品だな。
通常鰻屋では専ら漬物なんかをアテにして
うだらうだらと焼き上がりを待つのだが
ちょびっと姿勢を正していただく。
たまにはこういいのもヨロシ。


うざくそして「うざく」。
うざくだけは『尾花』が一番だが
ここのもウザくない美味しさ

・・・ちょっと言ってみたかっただけだよう。

仄かな胡麻の香りが結構でゴザイマス。


肝焼き&中落ち















先付けとうざくをちょいちょいやっつけた後、肝焼(奥)と中落ち(手前)が登場。
すぐ売り切れるという話なので、事前予約しておいたのだ。
まずは中落ちを気楽に一口齧って一瞬の沈黙。

ううう、と、蕩ける・・・これは久々の絶妙な蕩け感覚だ。
月旨がニクヅキウマくて、いっそ甘いぞ嗚呼。
汁気とともに蕩ける肉片を遠い目で噛み締める。
K氏も無言で目が遠くなっている。

肝は肝でまったりしっとり柔らかく口で解けた。
タレもほどよい甘さでこれは絶品。
安斎の香ばしい男性的な肝焼とは、また違う世界だ。

白焼き















そして白焼き登場。
手前がワタシの分だ。
大きいものを頼んだのだが、端のほうはちょっと脂が落ち気味の感あり。
焼きの加減の問題らしい。
しかし真ん中あたりの「月旨感」ときたら、もうこれは醤油や山葵すら軽い香り付け程度にしか必要ないくらい。

そう、K氏は最初「うををを」と歓喜の声を上げていたのだが、尻尾に向かうにつれ
感動が薄れている様子。
ワタシは最初「?」と思ったが、後半どんどん盛り上がっていくのだ。
ここでうっかり余計なことを言うと、尻尾に当たったK氏の不満を呼びそうなので
しらばっくれて勝手に目だけ潤ませ・・・

と、後生大事に残した「最後の二口」の半分を、K氏涼しい顔でひっさらう!
しらばっくれた様子で天井の節目を見ている様子が白々しい。
「をいっ!!!」と片膝立ちになりかけたが、自分に強圧をかけまくって収め、
残りの一口をスバヤク摂取。
まずはスバヤク堪能してから、今度は残ったK氏の尻尾分を大きく箸でぶっちぎって
口に放り込むワタシ。

K氏も「をいっ!」という目つきで体が軽く揺れたが、先にやっちまったのは彼だし
まあ二人ともオトナなので「あはは、美味しいね」「ホントにおいし〜」と
軽く押し殺した声の会話になった。

一見穏やかな語らいに見えて、裏にはこのような激しいドラマが潜んでいたのだ。
実は、と言われても「だからなんですか?」で終わりそうだがね。

実は「ひょっとしたらヒメさんに端っこくらい」とミニタッパを潜ませていたが
欲(食欲ね)に眩んで思い出しもしなかった。ヒメさんごめんね(毎度のことだがさ)。


うな重















さて、長年の交遊が水泡に帰すか・・・と思われたその時、救世主鰻重様御降臨。
テンションを切り替えて「せーの♪」とそれぞれの蓋を開けると

テリッテリ♪

ご飯が多少柔らかめだが、かすかに弾力のあるふっくらとした身が堪えられない。
安斎よりは柔らかめ、尾花よりは歯応え感あり。
タレはやはり程よい甘味はあるけれど辛口。
上品だが腰抜けではない鰻は谷原章介、だろか?

ちなみに『安斎』は高倉健です。
『尾花』はなんだろう?

漬物そしてこの店の漬物が実に旨い。
奈良漬もちゃんと入っている。
ワタシは鰻屋で漬物がイマイチだと
どうも満たされない思いを抱えてしまうので
これはとても嬉しいのだった。
もう何十年も伝わる
由緒正しい年代ものの糠床だそうだ。



漬物

















せっかくだから漬物を鉢盛りで追加。
もうしばらく飲んだ。
鉢のほうは浅漬けだったが、糠の風味がなんともタマラン。
みっちり草臥れるまで漬かったヤツを是非食べてみたいなあ。

石ばし (いしばし) (うなぎ / 江戸川橋)
★★★★★ 4.5



久々に身も心も月旨なヨロコビに満たされた晩。
思い出すだけで幸せになる。

尚、うざくや肝焼は品書きには載っていない。
そして事前に要予約だからご注意を。



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このあと「クリームあんみつ」を・・・欲望って果てしないな(食欲ね)




実はヒメさん不調時用に冷凍庫に白焼きが潜んでいたり・・・ジョーカーなのよ。


東京 五つ星の鰻と天麩羅東京 五つ星の鰻と天麩羅
著者:見田 盛夫
販売元:東京書籍
発売日:2007-07
おすすめ度:5.0
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December 13, 2008

神楽坂『茶寮』でクリームあんみつを喰らう 〜カフェで菓子を食うスイートなワタシ(新イメージ)♪〜

クリームあんみつを食べた。
神楽坂で食べた。
モドキじゃなくて、正真正銘のクリームあんみつだ。

なんだか衝動的にケーキなんぞをオーダーしてしまった昨年クリスマス
以来横浜チベット特別自治区の大甘妖に魅入られたらしく、どうも「菓子頻度」は
増える一方である。

先日は某所で「アップルパイが食べたい」と憑かれたように言い続けた。
こういうワタシの「甘味欲求発言」は、一種妄言に聞こえるらしい。
ひとりメシ嬢など、先日会ったとたんに「一体最近どうしちゃったんですか?」と
真顔で尋ねたくらいだ。
特に執着こそしないが、まるで食べないわけでもないんだけどな。
スイートなイメージが薄すぎるのかね?
うむむむ。

さて、某月某日東京遠征し、非常に美味しいものを山ほど飲み食いした帰り道・・・
「ビールくらいあるべ♪」と入った小奇麗なカフェにて。

茶寮















焼酎お湯割りなんぞ飲んだ後に、連れがオーダーしたクリームあんみつ。
「ワタシ、いらない」と言った、その舌の根も乾かぬうちに
一目見て「スプーンもう一本下さい」と。
見ればなんだか喰いたくなるもんなのだ。そうなのだ。

いや実はこの前に、かなりの物量を爆食したもので、マサカもっとなにか食べる気になれるとは到底思わなかったのだが。

情け容赦なく横からスプーンをぐいぐい突っ込み喰いする。
写真ではわからなかろうが(嘆)、なんだか大層美味に見えた。
考えてみれば、我が人生初クリームあんみつ、かもしれない。

一口、また一口とズイズイ喰い進む。
ぷよぷよした立方体緑色餅状のモノは、甘味のない蓬餅。香りがよい。
下に敷かれた黒蜜がさらりとほのかな甘さを付ける。
こちらはうっすら甘味のついたプルプルの抹茶寒天も埋まっている。
白玉だんごには香ばしいきな粉。
餡子は小豆のステキな風味が濃厚。ほんのり甘いが小豆の味が前面に出ている。
そして抹茶アイスにふんわりときめ細かい生クリームが添えられて・・・


・・・うま〜〜い♪♪♪


これが世間的にクリームあんみつのデフォだとも思わないが、やりようによっては
こんなに美味くなるもんだったのかあ!!
もちもちサクサクまったりぷるぷるふんわり・・・と、食感のバランスも楽しい。


神楽坂の通りからちょっと引っ込んだ小路にあるこのカフェ、空間としても落ち着いていてステキだ。
木を基調にした内装なのだが、音の反響の具合や隣卓との間隔がほどよくて
連れの声以外の音が耳を妨げない。
周囲の雑音がひどく気になったり、音の抜け具合がおかしくて自分の声の音量を不自然に上げたり下げたり、ということがないから居心地よいのだ。

こういう一見小奇麗に小洒落た店に入って食事なり酒なりお茶なりをして
出るまでにはグッタリすることが実は結構ある。
たまたま座った席がアタリだったのかもしれないけれど、全体に安普請だとこうはならないから、きっと作りがよいのだなと思う。


神楽坂 茶寮 (カグラザカサリョウ) (カフェ / 牛込神楽坂)
★★★★★ 4.5



あとで調べたら、昼間は行列ができるとやら。
結構な有名店だそうな。ふうん、そうだったのか。
並ぶ気にはならないなあ。カフェだしなあ。
ほどよく空いていたのは、単に夜だったからなのかしらん?

それにしてもこういう店がしっくりくるのはさすが神楽坂。
横浜でも、元町あたりで探せばあるもんだろか?
ひょっとして野毛福富町の片隅にひっそりと存在していたりするのか??

「カフェ巡り」という、柄にもないチャレンジ項目がふと裏をよぎる今日この頃、
なんである。



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ちなみにお汁粉は自家製に限るとは思います。生姜を入れると美味しいぞ♪





宇治抹茶あんみつ・・・こういうものを見て反応するようになった。
やっぱり不思議。


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こんな本、絶対に買わないもんね・・・。

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July 04, 2008

両国『ちゃんこ川崎』でまたちゃんこ♪ 〜昼夜ちゃんこだワイのワイ♪〜

舞うように宙を飛ぶ座布団の嵐に興奮しながら(そこか、興味と興奮の壷はっ?!)
足取り浮つく帰り道。

「ちょっとビールでも飲んでいこうかあ」と、駅前の居酒屋などに安直に入ろうとする
オットの手綱を軽く左右に手繰り、駅の反対側へ誘導する。
ふらふらと行ける距離は限られている。
スバヤク路地を曲がると『ちゃんこ川崎』なる看板が見えた。

ちょっとあっちに行ってみようか・・・とゆるゆる進めば「川崎」という小さな表札と
間口小さな入り口。

「ここ、お店なのかなあ?」と、おもむろに引き戸に手をかけるオットを止める。
「・・・こっち側、ご自宅なんじゃ?」

見ればわかるだろっ!
まあ、要するに川崎さんという人がやっているちゃんこ屋さんが、この裏側くらいにある
ということだね・・・。

ちゃんこ川崎確かにあった。
実は帰りがけに撮った写真で
どうもうまく「あの時の気分」になってないが
おいでおいでをしているような
なんとも素敵な佇まいの店だった。
まあ、入って無理そうなら出てくればヨロシと
引き戸を開けた。


中に入れば、なんとも良い感じに古びた木造りの店内。
「申し訳ございませんが、お席はカウンター端で窮屈なところになってしまいまして」と
ひどく恐縮した風に言われる。
あと二席しかない、のだそうだ。

座った瞬間あたりから、次々に別のお客さんが現れる。
「わざわざお暑い中おいでいただいたのに、大変申し訳ございません」と丁重に帰される人たち。
ぶらっと来て最後の二席に滑り込めたのは、どうも僥倖だったらしい。


お品書きさて、注文だ。
実はさっき結構食べたので
そんなにお腹はすいていないのである。
アタリマエだな。
だから「コースでなければお受けいたしかねますが」
とか「鍋はお一人一人前から」とか言われたら
丁重に辞去するつもりでいたのだが・・・


「ご注文はお客様のご自由ですので」と、ご店主がにこやかに言う。


とりサラダとりたたき







お言葉に甘えて、とりあえず「とりサラダ」と「とりたたき」。
その後に鍋一人前、という簡素な注文にする。

飴色の木のカウンターがしっくりと落ち着く。
庶民的な雰囲気なのだけれど、ちょっと独特な時間と空気が流れる店だ。

サラダもうまいが、たたきが甘い。
鶏肉の甘味に山葵の香り。お醤油をちょいと垂らすと、嗚呼もうタマラン・・・!


ちゃんこそのうちに鍋がドンとやってきた。
一人前なのに結構量がある。
ぼけっと眺めながら
どのタイミングでどうしようか・・・と
なんとなく考えていたら
お店の人がタイミングよく仕上げまで
アレコレと面倒見てくれた。


ちゃんこ















暑い日だったけれど、立ち上る湯気とウマソウなスープの香りに食欲がケダモノになる。
思った以上にしっかり量があって「生でも食べられるくらい」という鶏肉やレバ、ハツ、
砂肝などがごろごろ沈んでいた。

スープの味はさっぱりしているのに、たまらんコクと旨味が溢れている。
ふおっふぉふぉふぉ、などと意味不明なヨロコビの声を上げつつ喰らった。

仕上げの雑炊にはスープを足してくれて、軽い卵とじに。
麦飯投入の直後「ちょっととろみがついたスープもよいですよ」と取り分けてもらう。

うんにゃぁ(喜)

一鉢ついてきた漬物が、シンプルな浅漬けだがまたうまい。
小鉢にちょこっと、ではなくて、大鉢にドカンと出る。

「以前の店は一度焼けてしまいまして、今の店は今年で築61年になります」と店主。
創業昭和12年だそうだ。

昨年末に浅草で寿司を食べたときも、下町の底知れない力をしみじみ感じたのだけれど
まったくこんなお店が、特に敷居の高い様子もなく普通に道端にあるからタマランなあ。

お勘定はいくら来るのやら、と軽く緊張していたけれど、拍子抜けするほど良心的。
「そこいらの居酒屋でビール飲んであれこれ取ったってこんな値段だぞ」と、
オットは「お店の勘定違い」を帰路さかんに心配していたのだった。

ワタシはワタシで、この暑い日にこれだけ嬉しい鍋物って、秋過ぎて食べたらどれほど
ステキなのだろうなあ・・・と、そればっかり考えていた。

ちゃんこ川崎 
採点:★★★★★


是非また来たい。
絶対に来よう!



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結局昼夜ちゃんこチャンコ♪



金のちゃんちゃんこ・・・(真夏の60歳のお誕生日に)

鍋奉行になる (オレンジページブックス―男子厨房に入る)

夏が来る前に冬に備える・・・(無理?)

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June 27, 2008

国技館は楽しい♪ 〜〜相撲にちゃんこ 其の二〜

さて。

国技館の真髄を極め日本文化の正しい姿に触れるべく、まっしぐらに向かった場所は・・・

雷電ここだ!!
覗くと真実嘘偽りなく「恰幅のよい人たち」が
店内あちこち目に付く。
ウチのオットが一般人に見える嬉しさよ♪
幕下の相撲中継がまったり流れる店内。
日当たりの良い窓際席で
サッポロビールをもらう。

この店、つまるところ良くあるごくフツウの居酒屋お食事処なのであるが、
ビールは全メーカー揃っている。
国技だけに機会均等なのかしら。
まあ、ビールがあるのは良いことだ。
へっへっへ♪

漬物つくね







たまごやき煮込み








辛子のちょんとついた茄子の漬物、甘めのつくね、そして玉子焼きに煮込み。
ごくごく一般的な「昼からビール」のお供だ。
特に煮込みが案外いける。
日当たりの良い席で、二人のんびりまったり。
たいそうシアワセである。
ああ、日本人に生まれてよかったヨカッタ。

売店そして売店へ。
「弁当・あんぱん・缶ビール」などを売っている。
あんぱん?とスルーしてしまったのだが
お土産に買ってくればよかったな・・・。
こういうお土産&飲食物は見ているだけで結構楽しい。
先ほど昼ごはんを食べたので
早めの夕食用に弁当などを買うことにした。

まだ喰うのかって・・・弁当喰わなきゃ国技館に来た意味などないっ(違)!
喰える喰えないの問題ではない。
そこに弁当があるから弁当を買うんだい。

一階桝席だと「相撲茶屋」なるカッコイイ業態の人々が、酒にビールから弁当酒肴、
そしてお土産に至るまで面倒見てくれるのだそうで、なんだか羨ましい。
しかしまあ、売店も売店なりに楽しいぞ。

やきとりそして着席。
やきとりを食べる。
もちろんここまで来ると
焼き鳥を食べながら
相撲が観られるようになっているのだ。

て、いうか、相撲を観にきたのだよね。
ハイそうです。

もう少し焦げ目があると嬉しい気はするが、こんな風に売っているやきとりにしては
そう悪くないものだった。
野球に行くより相撲に行ったほうが、喰いものは良いらしい。

先にも書いたが、席が広めでゆったりしている上、付属のテーブルも
ビールと弁当を乗せてまだ余裕がある。
「飲め飲め喰え喰え」という、温かい声が聞こえるようだ。

魁皇弁当オットの買った『魁皇弁当』。
魁皇は福岡は直方の出身で
亡き母の同郷である。
母がこの人の取り組みになると
「よぉし!」と気合を入れていたのを思い出す。
オットも「この人は九州出身なのだ」と力が入る。


こういうところを見るにつけ、相撲というのは日本各地に根付いてるのだなあ、
としみじみ思う。

オットの場合は熊本出身者なので、熊本出身の力士が上位にいなければ南九州一帯へ、
さらには九州全域へとサポート地帯を広げていく。
でも関門海峡を越えたら関係ないんだそうだ。
ふうん、そんなもんか。

普段「アフリカ人」と呼ばれると血相変えて抗議するエジプト人が
ワールドカップなどで「同じアフリカだから」となんちゃってカメルーンを応援して
盛り上がりまくる姿なんかをちょっと思い出してしまったが、他意はアリマセン。

都内の場所にもよるのだろうけれど、東京でも新興住宅地出身のワタシにとって
「郷土意識」というものは、ありそうでなさそうでなくもないけど結局薄い・・・という
微妙に寂しいところにある。

花籠部屋が隣町だったから、荒勢がたまにウチの近所のプラモ屋に来ていた、とか、
かなり背の高いほうだった弟が「弟子入りしないか」とプラモ屋で誘われた、とか、
貴乃花には「同じ杉並区」な同郷意識を感じなくもない、とか、
それなりになくはないのだけれどな。

だからこういう話になると、うっすら馬鹿馬鹿しいと思いながらも、実は結構羨ましい。

魁皇弁当お弁当の中身は福岡名産品で
「スケソウダラと焼き明太子の親子セット」やら
「明太子ポテト」「明太子ふりかけ」に
「がめ煮」(世間で言う筑前煮)までついて
なかなかそそられる内容である。
横からお箸を突っ込んで少し分けてもらったら
結構美味しかった(羨)

この類の弁当にしては健闘してます。

ちなみに大分出身の『千代大海弁当』なんてものもあって、これは当然「地鶏関係」が
前面に出る。
ついでに干し椎茸も名産品だそうだ。
これもウマソウだなあ・・・と思っているうちに、買いにいったら売り切れていたが。
ウマソウな弁当は、誰にとってもウマソウなんだろな・・・

朝青龍弁当朝青龍弁当







・・・と思いつつ、「ラム肉入り」に引っ張られてつい買っちまった『朝青龍弁当』。
野菜はモンゴル塩で茹でてあるそうだ。
QPマヨネーズなんかが添えられている。
ナメクジ体質なワタシにしても、塩味が薄すぎる。
モンゴルの塩は塩分薄めなのか?
いっそQPマヨネーズでなくて、モンゴルの塩を別添えにしたらどうかしら。

そもそも、冷えたラムの焼き肉なんて、どうがんばったって弁当向けじゃあないぞ!
とブーたれてみる。

ああ、弁当対決は魁皇の圧勝だわい・・・とブチっていたら、本番の取り組みでも
朝青龍が思いっきり魁皇にブン投げられて負けていた。
そりゃあそうだろ、とここで納得するのは間違っている。
まあ、次回は違う弁当にしよう。

ちなみに『琴欧州弁当』とやらが気になったので調べたら
「琴欧州の大好物である豚の生姜焼き、鶏の照り焼き、ゆで玉子など」
だ、そうだ。
大きく外れはなさそうだけど、なんだかちょっと悲しく寂しい。
ブルガリアって、日本人には遠い国なんですね。
確かにヨーグルトくらいしか思い浮かばないかもしれない。
琴欧州の取り組みでは「ブルガリアヨーグルト」の懸賞幕が出て、そのへんがちょっと
ほのぼのした空気を出しているかなあ。

ちなみにこの日は白鵬も琴欧州も負けて、場内高く乱れ飛ぶ座布団が圧巻だった。

相撲観戦、なかなか楽しい。
是非また来たいねえ、と進む先にはちゃんこ屋の暖簾がオイデオイデをしている・・・

「弁当は早めの夕食」などという話は、湧き上がる食欲とともに消えていた。
て、いうか、弁当は三時ごろ食べてしまったので、結局夕食は必要なのだった。

(ちゃんこにつづく)


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そういえば白鵬弁当は売り切れだった。そうだった。



四十八手手拭い。汗っかきで恰幅のよい方への贈り物に・・・

大相撲力士名鑑 平成20年度 (2008)

九月になる前に一冊買っとこうかしら、と思う今日この頃。

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June 24, 2008

両国へ!〜相撲にちゃんこ 其の一〜

古い話になったが、五月立つある日、オットが「相撲を観にいくぞ」と言い出した。
彼は確信犯的超級野球馬鹿であると同時に、相撲もかなり好きなのである。
でも「両国国技館に行ったことがないんだ」と。

「いや、蔵前のほうには何度も行ってるけどね」
「へえ、それって誰が横綱のころ?」
「・・・アントニオ猪木・・・」

相撲観戦は初めてだそうだ。
素直にそう言いなさいよ。

ワタシとしては、誰かが連れてってくれる物珍しいイベントには尻尾を振って腰軽く
とっとこくっついていく主義(?)なんで、異存はない。

仕事を半休にしたオットと両国駅の改札で待ち合わせ。
おおい、よおよお、と改札を挟んで大きく明るく手を振り合ってみる。
なんだか楽しい。

両国の駅を出ると不思議な香りが満ちている。
鬢付け油の匂いだそうだ。

のぼり
五月晴れの空に
色とりどりの幟がはためきたつ
同じ色とりどり満艦飾でも
これは心躍る眺めだ。
うっふっふ♪


さて、入場券はどうしたかというと、珍しくオットが自分で国技館に出向いて、
二階のS席を二枚買ってきたのだった。
「かぶりつき観戦の上、座布団をぶん投げてみたい」と二人夢見たが、
調べてみたらそういう席は「床に座布団」だ。
高校時代にアホのように体育会系生活で膝腰などを酷使した挙句、
座敷が鬼門と化したワタシら夫婦には無理そうだ・・・

という予感がするので「今回は椅子席」と主張してみた。

国技館MISC 004とりあえず中に入って席から場内を俯瞰。
小さな座布団が敷き詰められた床面が見える。
これはどう考えたって
ワタシらには無理に決まっているのだった。
結びの一番までには足萎えになっているよ。
下に降りて間近で見たら
「人間立って半畳寝て一畳」という教えを
観衆にだけは徹底しているようなスペース配分。
ワタシはともかくとして
一般人類の三割増しなオットは物理的に不可能である。
無理ったら無理。

一般ジャポニカ系人類の最低五割増しな相撲取りを見物するには
なんだか理不尽な話だな・・・と漠然と思う。
いやむしろその昔の相撲見物とは、人ならぬ姿の者どもが戦う
正に見世物を見物する場だったのかもしれない。
江戸時代の人は体も小さかったろうしなあ。

ううむ、どうなのであろう・・・と、まるで根拠も思想もない妄想が膨らみかけるが、
とりあえずはお腹が空いた。
ビールが飲みたい、ビールビール!

尚、椅子席は背もたれの高い大き目の椅子に大き目のテーブルつきで、こっちは大変快適なつくりになっていた。
やっぱり大きなヒト用の規格なのだろか。

さてこれが野球場であれば、オットの野球馬鹿哲学にのっとった行動を
多かれ少なかれ要求されるので

「ねえねえ、これからどうするの?」
「ねえねえ、あれはなに?」
「ねえねえ・・・」

と指示を仰ぎついでにアレコレ教えてもらおうとする。

返事はことごとに即興性に満ちていた。
わかんないのでイイカゲンなことを作りばなししているのである。
知らないことは知りませんと、悪意不在にして言わない言えないこの性格。
これがエジプト在住時代に醸成されたものなのか、ハタマタ生まれつきかはよく知らん。

そうか、そういえば両国国技館入場は彼も初めてなんだよ。
ネエネエを連発した後、その事実に気付いてイヒヒと含み笑う。

誰も何も教えてくれないのは不便だが、ワタシの行動を阻むものはおらん。

ちゃんこ『ちゃんこ小屋』なるものがあるというので
それは行くべし、絶対に行くべしっ!
と、会場確認終了即ちゃんこに走る。
店は国技館の脇に張り付いた
プレハブみたいなところにあった。
一杯200円。
今日は「塩ちゃんこ」だが
日替わりで醤油や味噌も出るそうだ。

さっぱり味の具沢山ちゃんこ♪
お祭り屋台にあったら感動しそうだ。
しかし、場所がどうも「飯場の炊き出し」なイメージで、水も飲めないから
ガガガと喰って出てくるよりないのがちょっと寂しい。
まったり落ち着ける場所とビールを求め移動する。

梅干本当はもっと勉強になる場所も
他に色々あるらしいが
塩ちゃんこで「ビール!」な衝動に
火がついたワタシ。
あんまりまわりが見えないのだった。
でもテレビで見る千秋楽で渡されてる賞杯は
ふう〜ん、と立ち止まって眺めてみた。
ウマソウな梅干だなあ。福井県の優勝杯だ。


そうか、福井県に行けばこういうウマソウな梅干が山ほどあるんだね・・・と、
ひとつ勉強をしてビールに向かう。

途中そこここに外国人観光客の姿が目立つ。
聞くともなしに耳に飛び込むフランス語の多さに「へえ」と思う。
今日に限った話なのかもしれないが、若いバックパッカー風情から年配の団体旅行客まで
どうもフランス人が多いのだ。
英語が聞こえるのは当然だろうが、同じくらいフランス語が聞こえる。
聞こえるだけでわかるわけではないが、とりあえず聞こえはする。

シラク元大統領の相撲愛好家ぶりは有名だが、ひょっとしてこんなところで
密かに貢献していたのか。
単にフレンチに嫌味なオッサンでもなかったんだねえ・・・などとちょっと感心しながら
見知らぬ日本文化の真髄に触れるべく前に進むのだった。

(つづく)


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そして国技館の真髄に迫るっ!・・・たぶん。



上の賞杯に入ってる敦賀産梅干し。案外お値ごろ・・・これ、欲しいかも。

大相撲 2008年 06月号 [雑誌]

この日、琴欧州は負けたのだった(ちぇ)



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December 23, 2007

浅草『寿し処つばき』で口直し 〜泪の今月閉店!〜

寿し処つばき 
最寄駅:浅草 / 田原町
料理:寿司
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


のたりくたりと「う」な午後をすごした後、浅草に向かう。
同行アパ経がよく行くらしい、しっくり落ち着いたお酒も出す喫茶店で数時間をのんびり過ごした。ここは夜はかなりしっかりとお酒も出るらしいのだが、雰囲気にいわゆる「飲兵衛の集う柿臭さ」はない。
横浜ってこういうお店をあまり見かけない。
住んでる場所が悪いのかね?

などなどとぼんやり思いながら、シュナイダー・ヴァイセというドイツのビールを飲んだ。うまかった。

さてここで考えるのは「なにで〆ようか」なのであった。
アパ経は「やきとり?」などと言ってるし、彼女が進める店ならばさぞかし・・・とは思うものの、ナニカもっと違うものは・・・と思いつつビールを飲む。

うどん?
そば?

と言っているうち、お店の人もアパ経も懇意なお寿司屋さんが、今月いっぱいで閉店という話になる。

「スシ」と呟いたところ、なんとなくしばし後にはソッチに移動していた。
まあ、脂ののったものを山ほど食べたので、口直しにはよかろうよ・・・。

お店は実に普通な「街のお寿司屋さん」の構え。
ご近所ご用達の庶民的なお店、という感じ。

お通しお通しは、いかげそと里芋の煮物。
地味なルックスだが
いかを噛むとジュワァと旨みが溢れる。
ううう、これオカワリ・・・と
口走りかける。


刺し盛り刺し盛り。
いつぞやウチの近所で食べたもの
比べるのは酷というものだろうが
どうも値段は大差ないのだ。
しかし・・・


ホッキ貝は甘い。口に甘味が溢れるのだ。
煮蛸は生とは段違いの風味。
サヨリの酢締め・・・サヨリって、こんなに旨い魚でしたっけ?
トロは蕩けるしなあ。

浅草、オソルベシ。
これが「庶民店」のレベル?

寿しお寿司をオマカセで二人前。
ほどよい酸味と甘味の酢飯が
見事にぴったりしっくりと
ネタに馴染んでいるのだ。
ごろごろろん、と喉がなる。


一個いっこ、それぞれに一仕事一手間かかっていて、魚を生のまま喰うのは無粋だ、とすら思えてくる。
さすがは江戸前の本場だねい。

一番素敵だったのは、甘いツメを塗ったイカ。
一見野暮ったいほど濃い色のツメの甘さとちょっと火の入ったイカの甘味に、ほどよい酢飯がよりそって、素朴なのにしみじみいつまでも噛んでいたいほどの旨み。
にゃおうん。

どれもこれも、一個一個がしみじみ口福だ。
ただのカッパ巻きまでが、なんともいい具合に口の中でほぐれて、胃の腑にするすると落ちる。

実は『尾花』以上に「絶対また来たい!」と思う店だったのだが、ああなんと悲しいことに、諸事情で今月いっぱいで閉店だそうな。
ああ、なんてこった。

最終営業日は31日。
それまで休みなし、との由。

それにしても、これが浅草庶民スタンダードならば、やはり浅草ってすごいところだなあ、としみじみ思った。

なんとかもう一回行けないかしらん・・・。
横浜から浅草って、実は京急から都営浅草線の一本ですんなり行けるのだ。
思ったほど遠いところではないのですよ。

するすると幸福に食べたものの、翌日は結構胃が重かったが。
クイスギのつけ、この頃はあまりに素早く胃腸に来るので困る。
やれやれ。


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やめな〜い〜で〜〜(泪)





案外お役立ち。




クリスマスの次は・・・おせち?





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December 18, 2007

『尾花』にでかける 〜まったりと「う」な日曜の午後〜

尾花
最寄駅:三ノ輪橋 / 三ノ輪 / 南千住
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:昼食


特に大して気にかけていたわけでもないが、向こうからやけに熱心に擦り寄られたりして、しょうがないからちょっと口説いた途端に振られてしまう。
すると急に未練が募る、なんて話は世の中よくある、のではないかと思う。

そうなのだ。
最近そんなことが起きたのだ。

尾花

このようにしてっ!!



そして、再びオットが不在となる。
オット不在とくれば登場するのが、酒池肉林の友アパ経だ。
別にオットが居ても居なくても、要するに会ってメシを喰えばいいだけの話なのだが、なまじ若いころカイロ時代を一緒に過ごしたもので「帰りの電車の時間」なんぞが気になるとどうも腰のすわりが悪い。
そんなわけで、臨時独身状態になると都内出撃計画が出る次第。

とにもかくにもとりあえず、そういうわけ(?)で『尾花』に向かう。
12月にしては陽差し明るく柔らかい、とある日曜日の昼下がり。
以前この店の隣近所地帯に住んでいたことのあるアパ経の秘策あり。
「尾花は開店時に並んで待つより昼下がりやや早めを狙え」だ。
さすがだぞ、アパ経。
持つべきものは知恵のある友だ。
褒めてつかわす。

なにしろ二人とも一度はすっかりエジプト人化しているので、ランチが三時四時などアタリマエのことなのである。
そして、この店は週末の午後は通し営業。
正しい日本人の姿としては、やはりお昼御飯は二時頃までには遅くとも食べ終わるものなので、この隙間を狙ってマッタリ行こう、という作戦なのだった。

尚、遅くすればいいというものでもなくて、この店の場合「問答無用で売り切れ仕舞い」という鉄則があるので、この遅さ加減が2時半ごろ狙い、ということらしい。

しかし行ったらそれでも十人ほどは待っていた。
並んで待つのは死ぬほどキライだが、この店の玄関周りはなんともたまらん素敵な風情。竹のベンチにおとなしく腰掛けて、空気感と併せて辺り一面にたちこめる「鰻の匂い」を胸いっぱい楽しむことにする。
待つ間にケダモノと化す食欲。もうタマラン。

ちょっと退屈したのでワタシを挑発した張本人に「並んでるよう」とメールを出すと「たったの十人かよっ!くそ」と妬みのこもったメール返信あり。
もっと激しく並ぶものらしい。ふうん、そうなんだ。

そう待たずに案内された店内は、広々とした天井高い座敷一面に「う」な空気が満ちていた。ますます素敵なのである。
片隅の席に二人陣取って、うざくとう巻きにビールを頼む。


うざくうざく一切れで、思わず悶絶した。
カリリと微かな歯応えに続いて
ふっくらとした舌触りの脂が蕩ける。
菊の花と胡瓜が添えられて
ちょっと甘目の酢がかかっているのだが
これがなんともいい塩梅なのだ。嗚呼。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだな。

普段は「秘技ナイアガラ」だの「イグアス」だのと、友情を捨てた分捕りあいが始まるものだが、アパ経もワタシも、あまりに旨くてグウの音も出ないからチョキを出して勝利を確かめるような静謐な一瞬となる。
いいんだ、それで。

う巻きビールから熱燗へ変えたころ
う巻き登場!
叩いた鰻の甘辛いタレが
ほっくりとした玉子焼きにくるまって
これまたしみじみ心和む味。

う巻き2うっふふふふふ。
玉子と相性が良いのは頭でわかっているが
これをちょびちょびやっつけながら
のどやかに熱燗を啜ると
これはもう至福の冬の日の午後。

いぬわんが「絶対にこれは喰えよ」としつこく念を押すわけだ。
こういう意見には素直に従っておくのが正解というものだな。
うなうな。

白焼き白焼き2





白焼きもやってきた。
一人で来ようと思えば来られる店ではあるが、こういうことをするにはやっぱり連れが必要だ。
ワタシとアパ経を繋ぐものは、実は友情などという美しいもんではなくて、単なる喰い意地なんである。まあ、いいんだ、それで。

白焼きはふっくらと柔らかい。
もう少し硬いほうがまあ好みではあるのが、重箱の隅をつつくような無粋なことを言ったらばちが当たる。
鰻でなにが好きといえば白焼きだ。
月+旨のニクヅキウマサが、これほどしみじみ胃の腑にしみる料理もないよねえ〜、といつの間にか鰻に変わった姿を「う」の字にくねらせながら、のったりまったりする二人。

実は「ダレが尻尾のほうの半身をとるか」で軽く揉めたことは揉めたのだが、平和裏に「真ん中で均等に分ける」という案が採決されたので、穏やかな午後は守られたのであった。

うな重「せ〜のぉ!」と重箱の蓋を開ければ
甘く香ばしい匂いが柔らかくたちのぼる。
あああああ、もうどうにでもしてちょうだい
という気分になってしまう。
身は柔らかく、口の中でほろほろ蕩ける。


実は白焼きと同時に持ってこられたので、うにゃ、と軽く落胆したが、まあそれでもいいさと思える。
このお店、鰻も確かに旨いが、何よりのご馳走は「この空気」だ。
このためだけに休みの午後を費やす価値があると思う。
我が愛する荻窪『安斎』とどっちが・・・なんて、野暮な話だよ。

かくしてただでさえ肥えた体に脂までをもしっかりと乗せた鰻人類二名は、
午後の続きを浅草で過ごすべくニョロニョロと移動するのであった。

(つづく)


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鰻の「う」の字はぁ〜、はぁ「う」な感じぃ〜(呆)


東京五つ星の鰻と天麩羅


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November 09, 2007

二日酔いの朝『尾花』に強制連行される・・・そして、一杯のうどん

隋園別館でも大瀑布技が炸裂し、その勢いで第三ラウンドは「場外」となった。
二丁目裏小路のいわくありげなバーで、酔った頭をジンライムで冷やす。
冷えないが。わずかなライムの酸味に「体によいビタミン」を感じる。

アパ経豪邸へ移動。
何しろこの日は、わざわざ翌日休みまでとった大計画がある。

尾花
最寄駅:三ノ輪橋 / 三ノ輪 / 南千住
料理:うなぎ
採点:★-
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食


以前いぬわんクンたちが喰いまくってきて、参加しそこねたワタシ相手にこれでもかとばかりに美味しい話を炸裂させた。かなり恨んでいる。
リベンジの機会を狙っていた。
アパ経豪邸、この圏内なので、週日ふらふら出かけるには抜群のロケーション。

などと、翌日への期待に向けてさらにアドレナリンを炸裂させる。
ピンクのシャンパンなど開けてもらって、もう勢いはとどまるところを知らぬ。

・・・・・・翌朝・・・・・。

「ほれ、もう起きるよ」と、厳しくたたき起こされる。
久しぶりに全身の毛穴から酒がにじむような二日酔いだ。
かろうじて水を飲む。お茶を啜ってだらけていたら、ようやく立ち上がれる状態にはなったが、胃腸が何か固形物を受け付けようというコンディションにないのは明らかなのだった。

「うなぎさあ、むりだなあ」
「ううむ。たいした二日酔いざんす」
「ああ〜、もぉだめじゃあ」
「さてでは出かけるざんすよ」

そう、この時点でワタシは「鰻はキャンセル」と信じていた。
特段深い意味なくアパ経の後をついて、しばらく歩いて地下鉄に乗る。

「もう一回乗り換えたら、駅のすぐそばらから」
「?」
「駅から5分も歩かないのよね」
「・・・あの・・・今向かっているところはもしや・・・」
「尾花です。そのために休みまで取ったんだからねーー」

ああ、ワタシはだらしのないヘタレです。
しかもそこで「そんなもん食べられない。絶対にいや」と主張するパワーすらなく、深く酒臭いため息をつきながら、軽くやけっぱちな気分で「どうにでもしてやらあ」なんて心に思う。

さて、てくてくぶらぶらと進んでいくうち、アパ経が
「う?! えぇぇぇええぇぇ! ん〜な〜〜ばかなぁぁ〜〜!」と、取り乱し始めた。
おや、どうしたの?と目をやると


尾花こういうことなのだった。
嗚呼、日ごろの行い、わるすぎるぞ。

男性があまりそれほど好きでない女性を
行きがかり上口説くことになってしまい
さて、では部屋に・・・という段階で
相手の女性がアレコレ言って逃げてしまった。

そういうときの男性の心理って、このときのワタシの根性とかなり重なるんじゃあないかしら、と思う。

アパ経は「う〜ん、ここがダメならば・・・と脳内データベースをフル回転させて「近辺のうまい鰻屋」の検索をかけているようすだ。
ワタシとしては、残念だったね。また二人とも調子のいいときにゆっくりと楽しもうね・・・みたいな感じで「うなぎでないもん」を考えている。

「うどんかお蕎麦がいいよう」
と、小さな声で訴えると、
「む、うどんならばあるざんす。そこに行くざんす」と、方向転換するアパ経。
うにゃあるうにゃあるる、とゴロゴロついていくワタシ。

かのふや
最寄駅:三ノ輪橋 / 三ノ輪 / 南千住
料理:うどん
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食


このへんは、いかにも下町風な町並みが面白い。
いかにもこの辺りで長年ご近所さんに愛されている、という風情の『かのふや』。
明るくて気さくなおかみさんもいい感じだ。
メニューは、よく見るとオーソドックスなもの以外にも「モロヘイヤうどん」など、ちょっと変わった創作系が目に付く。
酒疲れしている二人は「貝づくしうどん」をいただくことにする。


かのふや結構量がある。
蛤、帆立、浅利、ムール貝など
惜しげなくたくさん貝がのっている。
汁がやや甘い気はしたし、
麺の腰はむしろ穏やかな感じ。

でも、近所にこんなうどん屋ができたら、ワタシは絶対に通うと思う。

しかも、ここの「田舎しるこ」がまた家庭風のうまいお汁粉で、一口二口もらっただけでも、酒毒に傷んだ五臓六腑が和らぐような気がしたのだった。

二人まったりとうどんを啜っていたところ、いぬわんクンから電話。
「おーおーよーよーよー!どーよ、尾花ぁぁ!」

「うるせえ」と邪険に電話を切った。
アパ経は「保健所送り」と、かなり残忍な目つきで呟いていた。

次回は心身整えて向かいたいものだ、と思う。
いつ来るか、次回。
でもこうなったら絶対に計画的に行ってやるのだ!


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このとき行っても、酒の匂いも嗅ぎたくないから、結局楽しくなかったはず。
だから、これでよかったんだよう。



プチ食品サンプル。うな重もあります。



ウナギのひみつ (大型絵本―かがくとなかよし)


arima0831 at 03:57|PermalinkComments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

July 26, 2006

『エイジアンテーブル』@インターコンチネンタル東京ベイ

エイジアンテーブル
最寄駅:浜松町 / 竹芝 / 日の出
料理:エスニック一般
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


このホテル、ハードについてはなかなかステキなのだ。
300室程度のホテル、というわけで、落ち着いているし、眺めもいいし、よろしいんじゃないかと思います。
一休とか楽天トラベルなんかでマメにチェックしてると「え?!」てな料金出てたりしますし。

レストランで使いやすいのは『エイジアンテーブル』。
横浜のインターコンの最上階にあるやつと、まあコンセプトは同じようなものだろうか。

要するに、若い人でも気楽に入れる値段設定と雰囲気作り、である。

お料理は、エスニック「系」。

ホテル内にエスニック料理系があったとしたら、ほぼ例外なく「雰囲気もの」という認識の下に利用すべし。これは鉄則。
ホテルの料理というのは、良くも悪しくも「最大公約数」を出すものだから、極端な料理は出ない。

こういう店に来て「本格エスニックでなかった!」とごねるのは、韓国にいって「中華が不味かった!」と文句をいってるようなものだ。
 
但し、ホテルだから極端に不味くはないし、高い分一応真面目な仕事はしている、はずだ。
 
で、このお店は、眺めがよい。
カップル様いらっしゃい、なのだ。
お料理は、夜景に見とれている若い男女の「オマケ」なのだ。
そう思えば、まあそんな悪いものではないよ。

昼間など、海が見えて明るい店内が気持ちよい。
 
そういうわけで「外のよく見える静かな席」の事前リザーブが鉄則なのは、言うまでもありません。
同じお金を払うのならば、こういう店なら「いいお席」でないと…。
 
だから、味はフツウとして、眺めに星1個プラス。

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外の景色などおかまいなしに、がっつき喰らいまくる昨今…いいんだ、これで!!


楽天トラベル株式会社
夏のスペシャルで「お一人8千円」なんて日もあるのです。




それより安いプランもあったりする…(日によりますのでご注意)。




arima0831 at 12:21|PermalinkComments(11)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

May 16, 2006

調布『徳翔楼』〜走った後のビール&わりにいける中華

徳翔楼
最寄駅:調布
料理:中華料理一般
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円?3,000円
用途:飲み会/宴会

多摩川で走った後の話。

ミニーマウスと二人、土地鑑のない調布駅南口前にいた。
彼女は「今日は私は走らないで荷物番をしているわ」と健気な姿勢で、みなの貴重品を預かってくれたりしていたので、走ってはいないが、やはりイベント後はビールである。

真昼間だが「ビール、ビールったらビール!!」という心理状態。
空腹でもあった。
 
その時ふと目を上げるとこの店の看板が目に入った。
二人とも同時に「ここにしよう」と簡単に合意。
中に入ると、シンプルないかにも普通の中華食堂。
でも、メニューは「豚耳の和え物」「コブクロの冷菜」などなど、凝っている上に安い。
 
結果的に「当たり」といってよい内容だった。
 
「青菜の炒めもの」は、シャッキリさっぱりうまくできていたし、
「蒸し鶏のねぎソースかけ」は冷菜かと思えば、湯気の上がった温菜。
下に茹でキャベツが敷いてあって、いい感じ。
 
ビールをガボガボと流し込みながら、あれこれオーダーしたが、どれも下手な中華街の店よりはよほどマシな内容だった。
 
ランチは取らなかったけど、650円という文字が見える。
 
調布に用があって、お昼時にあたったら、またくると思う。
この南口周辺を見渡す限り、チェーン系のファミレスやら居酒屋ばかりなので、選択肢としては悪くなさそうだ。
 
何しろビールが飲みたかったから、採点が甘い可能性はあるが、決して悪くなかったということで星4。
 
あの日は、埃まみれのジャージ上下で、姿を気にせず入れる、という意味でもありがたくはあった。

このあと二人は、更なる癒しを求めて横浜に向かうのであった。

(つづく)

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