浅草・日本橋

September 02, 2011

浅草『ベトナム料理・ビストロ オーセンティック』でハーブわさわさ絶品ベトナム料理宴会

実は憧れの国はベトナム。
何度か行こうとしたんだけれど、なかなか実現しない。
とにかくメシが美味そうな国だ。
野菜たっぷり、ハーブどっさりで、タイ料理ほどのビート感はないものの、しっとり体にしみわたる滋味がありそうなイメージ。

じゃあ美味いベトナム料理をどれほど食べたことがあるのか?
正直に言うと、ほとんどないに等しい。
何故か横浜界隈の場合、ベトナム料理屋はそう長く持たずに潰れてしまう傾向があるようで、おおイイカンジの店ができたじゃん、一度行ってみるべ!とか言っている間に、気付くと店自体消えていることが多い。
タイ料理店の隆盛に比べると(3・11以降数が減ったとは聞くが)、実に寂しい限りなのである。

そんなわけで、夢で見るだけの美味に憧れを募らせていた。
最近はkanさんがお出かけの様子を、指をくわえて眺めていたり。

さて、暑さがガンガンとエスカレートする気配を見せていた夏の初め、某サイト関係者のメシ会のお誘いが某師匠より来る。
鰻の『との村』仲間、というご縁なのである。ありがたし。
最近密かに人気急上昇中のベトナム料理店、浅草『オーセンティック』にて「ハーブわっさわさ」的宴会をやるとやら。
特注メニューでお店貸し切りという豪勢な話だ。
はいはいはいっ!行きますイキマス!!ということで、某月某日浅草へ。
浅草が地元のアパ経も誘ったら、きゃわきゃわついてきたので仲良く一緒に参加。
こういう集まりに誘われて、断る馬鹿はおるまいて。

しかし、店の収容人員がこうまでタイトな店とは知りませんでした。
店内だけだとマックス7名。
外のテーブル合わせて9名という、実にかわいらしいお店だったのですよ。
ワガママ言ってスミマセン・・・。

当日浅草に出向いたが、店のあるらしきポイントまで来て完全に迷ってしまった。
あれれれれ??と探し歩いて東武浅草駅の駅員さんに尋ねたところ「地下に潜りなさい」と。
え、なんのことでしょうか・・・と指差してもらった階段を本当に地下に降りて前進・・・

オーセンティック110619 001

こんな小路が出現。
なんとも昭和な香り溢れるロケーションだ。

BlogPaint

向かいのタイ料理は、よく知られた店らしい。
東南アジアの市場の一角に迷い込んだような、不思議な空気感が漂っている。

オーセンティック110619 002

生春巻き。自家製のピーナッツ味噌ダレがついてる。
オーソドックスにウマイ♪
春巻きは三種類出るという。

オーセンティック110619 005

次、蒸し春巻き。
広東料理の腸粉に似てる。
そもそもこの米粉の皮は大好物なんだが、ハーブや野菜をたっぷり載せて、生春巻きより複雑な香りと食感がステキだよ。
この丁寧なモヤシの処理を見て!
中身は緑豆と豚肉。

オーセンティック110619 006

美しい艶を放っている。
歯触りはむっちりモッチリと官能的。
ううん、これはタマランですよ。

この辺から一気にテンションが上がってくるのだった。

オーセンティック110619 007

やったあ、パチパチパチ、と拍手で迎えるハーブの山。
第三の春巻きは「揚げ春巻き」。

オーセンティック110619 008

具は肉がメインだけれど、色々複雑な味わいが絡み合っている。
外側はサックリと軽やかな揚げ上がり。
サクッと噛むと広がる複雑な旨味を、ハーブでわさわさ包んでいただく楽しさよ嗚呼。

揚げた春巻きがこんなに美味いと思ったのは初めてですよーん!

オーセンティック110619 009

この日に出されたハーブの色々。
まず撮って(!)すぐ喰う。
こういう青物は、本当に際限なく食べられてしまうよね♪

オーセンティック110619 010

一見したところ、まことに地味な「ゴイ・ガー」なる蒸し鶏とキャベツのサラダ。
しかし、一口食べるとびっくりするほど複雑な旨味が効いている。

もうアホのように「う、ま〜い!」の一言しかでてきません。

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口直し的に出てきた空芯菜のスープ。
ちょっと青臭いスープなんだけど、抜群の出汁とスパイスやハーブの塩梅で、淡々とキレイにまとまってます♪

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ベトナム産ワイン。期待値ゼロだったがなかなかいけた。
ビールはベトナムの「333(バーバーバー)」。
昔エジプトでガボガボ飲みまくった地ビール「ステラ・ローカル」を上品にしたようなビールだ。

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「チャー・カー」なる鯰とディルの炒めもの。
さっぱり味の鯰にディルの香りがアクセントになって、これまた目から鱗の味わいだ。
こういう類の炒めもので感動することって、そうないような気がするけど逸品です!

オーセンティック110619 015

この日一番のオドロキはこれだったかもしれない。
なにこれ?マカロニと挽肉・・・??

いや、確かにその通りなのだが、このマカロニは米粉製で、歯ごたえがむっちりと独特なのだ。
小麦粉のパスタと違って、ちゅるんと喉に滑りこんでいく食感だ。
青菜も入ったスパイシーな挽肉炒めを混ぜていただく。

見た目からイメージする味を、いちいち舌が裏切るのだが、その捻り加減がなんともタマラン。
着地点はオドロキとヨロコビに満ちている。

オーセンティック110619 016

これもまたハーブわっさわさなバインセオ。
オムライスの亜種かと思っていたのだが、実はウコンで黄色く色をつけた物なのだそうだ。
中にはモヤシを中心にした具がどっさり。
これも野菜たっぷりだな〜♪

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「コム・ヘン」なる、蜆の激辛ぶっかけご飯。
確かにガツンと辛いが、旨味の凝縮されたスープがガチンコ勝負している。

ベトナム料理の汁物って、上品な薄味のイメージだったが、こういう激しいものもあるんだね。
しかし、ガチンコながらケミカルな味ではなく、濃い自然の旨味勝負。
だからアフアフいいながらも止まらない。

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そしてフォー・ガー。

・・・これですよこれですよ、これこれ!
こういうスープを飲みたかったんだな、ワタシ!!

オーセンティック110619 019

デザートはタピオカのチェー。
のぼせた頭がちょっと冷えてくる感じで、気持ち良いデザート。


とにかく徹底した手間をかけた料理に感動した。
まず、これだけ色々ハーブわっさわさに各種の料理を出して、一品ずつそれぞれ違う味わいがしっかり出てくるから、料理人の技術と引き出しの多さは大変なものだ、という気がする。

シェフの中塚さんは、元々はフレンチ出身だそうだが、なにが彼をここまでベトナム料理に駆り立てたのか、一度ゆっくりお聞きしたいものだ。
もちろんベトナムの人ではなく、日本の方です。驚いたことに。
この日はひゃあひゃあ言いながら喰いまくるばっかりで、到底そんな余裕がなかったのが残念。
次こそは!

ここは絶対にまた行くぞ。
唯一の問題は、横浜からはちょびっと遠いことなんだけど、遠路踏み越え行く価値がある店だ。

7人入ると満席の小さな店なので、お出かけ前に予約のこと。
営業日などはお店のブログツイッターでチェックしてね。


ベトナム料理・ビストロ オーセンティック ( 浅草(東武・都営・メトロ) / ベトナム料理 )
★★★★★5.0
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ベトナム料理・ビストロ オーセンティック ベトナム料理 / 浅草駅(東武・都営・メトロ)浅草駅(つくばEXP)本所吾妻橋駅

昼総合点★★★★★ 5.0



末筆ながら、この日のメニューの調整手配など、ご尽力くださったよーぜふさんに心から感謝します♪


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やばい、思い出したらヤミクモに食べたくなってきた・・・!


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December 31, 2010

日本橋『との村』の特上鰻重が旨すぎる 〜そして思わぬ邂逅・・・〜

今年一番旨かったものの話。
12月始めのこと。

思いがけず所用が、昼過ぎに都内で終了。
こんな僥倖は滅多とありえない。
「よっしゃ!」と檄を入れて、向かう先は日本橋。
今年の一月、某所の宴会で知り合った出挙さん御紹介による、鰻『との村』へ行くのである。

なかなか行けなかったのは、このごろワタシのフットワークが鈍くなりすぎていることもあるのだけれど、ここはその中でもかなり条件厳しい店。
営業時間が月〜金の11時半から15時までで、夜の営業がないのだ。

しかも日本橋、といっても、最寄駅は馬喰横山。
そこからもちょっと歩くらしい。
方向音痴のワタシにとって、ただでさえ右も左もよくわからない日本橋界隈にあって、辿り着くまでの彷徨時間まで考えると、これはもうミッション・インポッシブルと読んで差し支えない難易度なのだが、なんだかこの日は勢いがついていた。

昼頃の所用も、それが昼過ぎくらいにちゃっかり終了したのも、実はこのために仕組んだことだったりしてさ。へっへ。

で、案の定迷った。
「1時半ごろ行きます」という極端に楽観的な時間予測で電話を一応入れたのだが、前後左右さっぱりわからなくなって泣きながら店に再び電話。
結局女将さんが「ああもうね、お近くですからお迎えに行きますよ」と。
直々にご案内いただいて、到着は2時すぎ。
メイワクな客だ。やれやれ。

さて、涙を軽く拭いて、特上を注文する♪

昨今のグルメ情報の充実って、本当に素晴らしい。
ケチでボンビなワタシは、初手から特上などという贅沢とは縁がないのだが、諸情報を検討した結果「ここまで頑張って行くならば、特上を気張るのがこの店のキモ」と理解していたのだ。おかげさまで。

特上はその場で鰻を割いて調理してもらえる。
それ以外は蒸し置きだそうだ。
ぼんやりと待つ時間こそが鰻のヨロコビだぜ、と思っているので、このパターンは嬉しい。
しかも特上で2500円、肝吸いは100円という価格が、実に懐に優しい。

との村


ひっそりと小さく、飾り気もなにもない、質素な店構え。
カウンターのみ6名ほどで満席の店は、言っちゃあなんだが古くてボロイよ。
いや、古いのはもっともで、開店以来半世紀以上経っているそうだ。
この規模のまま変わらずに。
いい話だ。

ほっこりと落ち着く空気に、和んだ勢いでビールをついつい頼んでしまった。
「今日はお茶だけ」と厳しく心定めていたのに、所詮トーフの根性である。
ま、いいやいいや。
ビールくらい飲んで祝うべき瞬間だと思うし。

との村 (1)


お通しはほうれん草の胡麻和え。
実に家庭的な酒のアテで、これも心和む。
しかもビール大瓶。
ビール大瓶のお店はいいお店なのだよ。
鉄則だよ。

御主人はゆっくりと動く。
身をくねらせる鰻を鷲掴みにして、俎板の上に押さえ込み、トンと目釘で往生させてから、おもむろに割きにかかる。丁寧に。
そうか、こんなにたくさん血が溢れる生き物だったのか、と思わずじっと見つめてしまった。

漬物もウマイ♪
全部自家製だそうだ。
「最近はみんな買ってきちゃうそうなんだけど、なんだかいやなのよねえ」と女将さん。
数種類きちんと盛りあわされていて「鰻屋の漬物」という風情溢れている。
これだけで結構酒が飲めるぞ。

そういえば、鰻屋の漬物が妙に高級化したり、逆に殺伐と不味くなったり、うっかりすると出てきもしないような世の中に、何時からなっちゃったんだろうかなあ・・・とか、昭和初期生まれの爺みたいな愚痴を垂れてみたりする。


との村 (2)


待つこと30分ほど、だったろうか。
女将さんと昼下がりのワイドショーを眺めながら、海老蔵の話なんかしてたら出来上がってきた。
夢にまでみた(?)金扇のお重、ふっふふ。


との村 (3)


一口。
思わずバンザイをしながら「キターーー!」と叫びたい気分になる。
やらなかったけどね。恥ずかしいからね。

しっかりと力強い脂の旨みを湛えた肉身が、ほどよく柔らかに口の中でほぐれるこの感動よ。
美味しいよう。ううう。これは過去ベストの鰻かも。

今回食べたのは、蒸しが軽く入るが焼きが基本の関西風。
昔この辺りは問屋街で、そこに京都から来る業界人が山ほどいた、その名残だそうな。

タレは甘味を抑えた辛口で、ぴったりワタシの好きなタイプだ。
高倉健みたいな鰻重。
ずっと探していたんだよ。
ああ、こんなところにいたなんて。

肝吸いはしっかりした鰹出汁に、ぷりっとした肝♪
妙に上品過ぎない感じが、ちょうどここの鰻といいバランスだ。
100円だって。いいのかそれで。
ちなみに肝焼きなんかは「出せるほど取れないので出せない」との由。
一日十食程度、ということだから、まあそりゃあそうでしょう。

それにしても、このヨロコビを誰に伝えようか。
あ、そうだ、帰ったら出挙さんにまずは御礼メールを忘れんように・・・などと思いを巡らせつつほぼ食べ終わって放心していたら、外に常連らしき人影が立った。

鰻の切れ端をだらしなく口の端から垂らしたような状態で、ぼんやりガラス越しに目が合うと・・・

「あ、アリーマさんじゃないですか〜!」
「おおおあああ、出挙さん、うわあ出挙さんだ」

ワタシも驚いたが、彼も驚いたらしい。
なんか完全に油断してるところで、思いがけず知り合いにあっちゃった、という、まさにその状況。何も疚しいことはしていないのだが、なんかこういう時って、妙に虚を突かれた感じになりますね。

この時、出挙さんは「第XX次お誕生日祝いグルメ強化月間」開催中だとかで、なんと特上の「白焼き」と「鰻重」のダブル注文をされたのであった。
思わぬ奇遇に若干混乱しつつも。

とうに自分のモノは食べ終わっていたのだが、なんとなくビールを一本追加。

「あらあ、お知り合いだったのねえ」と目を細める女将さんは、ついでに肴にしらすおろしを出してくれた。単に酒だけ飲ませない心遣いもステキだが、そこで漬物だけホイと寄越すのではなくて、家庭的で簡素ながら酒肴らしいものをさりげなく出してくれる、この感じがさらに心和む。


との村101202


出挙さんご注文の特製白焼き。
彼は「蒸しなし」をいつも頼むのだそうだが、御主人が「白焼きは、ちょっと蒸したほうがいいね」と呟くように仰ったので、蒸しは入っている。

「どうぞ一口食べてくださいよ!」と、大振りな一切れを取り分けていただいてしまう。
「いやいやいや、ワタシは見るだけで匂いを嗅ぐだけでもう十分で・・・」と、
まあご遠慮はしたのだが、その声に説得力の入り込む隙間のあろうはずはなく
「まあいいから、ほら早く食べて〜♪」という、有難いお言葉に合掌あるのみ。

うううう。
脂が甘い。とろりと蕩けて甘い。甘露と言ってよろしい。
えへえへへへへへへ。

続く「蒸しなし」の重箱。
「是非こっちの蒸し無しも一口食べてくださいよ!」と、これも分けていただいてしまった。
ここの店の場合、普通に頼むと軽く蒸しを入れてくれるのだが、敢えて「蒸し無し」の指定も可能なのである。

う〜ん。
同じ鰻で、どうしてここまで味わいに濃淡がハッキリと出るのだろう。
どっちが好きかと言われると、ワタシはどっちも好きだ。
欲を出すなら、二人で来て両方食べたい。

邂逅の次第は、是非こちらも御参照を♪
出挙さん、ありがとうございました。

鰻の旨味は「月旨」にあり、と思う向きは、仕事をバックレてここで午後の一時を過ごす価値があると思う。
ただ、極上江戸前のふんわり甘い感じがなにより、という人には、ちょっと脂が強いかもしれない。アレもアレでいいもんだとは思うけど、正直ワタシにとっての理想形ではないのだが。
その辺は好みが出るところ、かもしれない。

との村 うなぎ / 馬喰横山駅東日本橋駅人形町駅

昼総合点★★★★ 4.5



との村 ( 馬喰横山 / うなぎ )
★★★★★5.0
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なんと素晴らしき冬の午後だったことよ。

実は最愛の荻窪『安斎』がこの春に閉店してしまい、鰻については行き場をなくして、かなり意気消沈していたワタシ。
まずは行き場ができて嬉しい。

来年はこの店に、何とか時間を作って通うのが課題になりそうな感じだ。



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今年もお世話になりました。皆様よいお年をお迎えください♪


追伸:
安斎の御主人とは、先日ひょんなことで会う機会があった。元気そうだった。
荻窪の店はもう既にないのが残念でならないが、何とか別の場所で再開してくれることを、心から祈ります。


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このシリーズって、読んでみたい気がするんだけど、どうなんでしょう?


【静岡】うなぎボーン しょうゆ味
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