鎌倉

June 27, 2018

鎌倉うろうろ研修 其の三 〜極上中華麺を求めて海に向かう(?)〜

ディスカバー鎌倉!というワケで(?)、次に向かうは幕府跡。
町を知るにはまずそこから。
古都の空気を感じながら往時に思いを馳せよう・・・

と思ったが、実にまったくもって何もない。
住宅地の一角に碑が一つ立っているだけ。

20180617_055907490_iOS


しかしまあ、
鶴岡八幡宮辺りが中心地だったのだな
というのはわかる。
穏やかなひっそりした住宅地に、
ポツポツ観光客が歩いている。









鎌倉幕府跡

碑文を苦労しつつよんでいたら、碑の後ろの小学校の生徒らが、しっかり書き起こしたものに訳までつけてくれており、ダメな大人(しかも一応ガイド)は項垂れるのだった。

IMG_0620IMG_0623

碑のちょっと先に源頼朝の墓がある。
山の中腹に向かう急な階段を上って行く。
鶴岡八幡辺りの人波が嘘のように閑散としている。

山中にあるものは、江戸時代に再建されたもの、との由。


鎌倉幕府跡から海の方に向かう。まず目指すは大町あたり。
途中、日蓮宗の寺が続く。


IMG_0627


この界隈はかつて
日蓮が日々辻説法に立っていた
由緒ある地なのだそうだ。
三十代から五十代にかけての二十年ほど
鎌倉を拠点にしていた由。

ふうむ、ワタシにとっての横浜かなあ
などと罰当たりなことを思う。





へえへえ何かにつけて感心しながら歩いて行くと、その隙間にひっそりと妙な空気感の神社が現れた。

IMG_0630

蛭子神社をエビスと読めば、
なんだか目出度い感じなのだが、
ヒルコと読むパターンもあった。
イザナギとイザナミが最初に作っ子だが
女から声を掛けてまぐわったせいで
奇形で生まれて海に流された子を
蛭子と呼んでいて、
後で調べたら確かに
後者を祀ったものだった。






IMG_0628IMG_0629

ここの神社の空気は清浄さよりは不思議な停滞と淀み。

何しろ本殿の陰に軽自動車がひっそりと駐車されているわ、あっちこっち破損しても修繕されていないようだわ、御神木の大銀杏の注連縄はなんだか草臥れているわ…。

なんだか不思議な場所だ。
うううむ、と首を傾げつつ、なんとなくソソクサと立ち去った。

さらに海へ向かう。
かつての鎌倉は海の都でもあったはず。
海からの俯瞰は欠かせまい、と強く思って海に向かう。

まず目指すは大町。海に向かう道は、ほんわりと長閑な田舎の空気なのだが、古寂びたいい風情の商店があったと思えば、落ち着いた雰囲気の良さそうなカフェやらバーやらが点在している。
穏やかな街並みにほっとしながら、さらに歩くと…

するとアラ不思議、行く手には邦栄堂製麺が!
先日星羊社の社長夫妻から頂いた中華麺の製造をしている店舗。
コレがなんとも美味しい麺だったもので、一度お店にも行ってみたいなあ、と思っていたのである。
おおおお、なんという偶然…

…な、わけはなくて、もちろん海へのルートを大幅に歪曲し迂回させてわざわざ来ているのである。
一応同行者の意向も恐る恐る聞いてみたら
「ワタシもそこ、行きたいの〜!」
と言ってくれたのをいいことに、マヂぱねぇ炎天下と化した昼下がり、日陰もろくにない道路を二人延々歩いてきた。
え、何分くらい?
ううん、ワスレタ〜。さ、30分くらいくらいかなあ…?

IMG_0633まったくもってゴクローなことだ。
お店の人も
その辺を感じ取ってくれたのか、
うどん麺をひと玉サービスしてくれた。
ちなみにさっそく
買ってきた餃子の皮を水餃子にしたら
皮がしっかりヨレないのに
口当たりは柔らかくて、
ヲットと二人一瞬で
30個ほど貪り食ってしまった。
粉の質が良いのだと思う。

水餃子の皮は売切れで
予約をしておかなかったのが
悔やまれる・・・。


そう、殊勝気に鎌倉研修などと言ってはいたが、実はそもそもここの麺ありき。
「なんか鎌倉に行く用が・・・あるよねえ当然。研修だねえ」という、常に変わらぬ食欲ファーストな動きだったわけだ。

水餃子
ちなみに普通の餃子の皮を水餃子にしたのだが、
つるんチュルンとした口当たりで何ともウマイ。
ごくごくシンプルに、豚挽き肉に
キャベツとセロリと長ねぎのみじん切りに、
軽く塩、酒、そして醤油少々。
馴染むまで練ったら包んで茹でるだけ。
皮が美味しいのでエンドレスに食べられてしまう。

こういう皮が簡単に買えるところに住んでいる人が本当に羨ましい。
ちなみに写真は大きい皮のほうだけど、
小さい皮の方が口当たりは良い感じ。
焼くなら大が良いのだろうナ。



IMG_0635邦栄堂製麺から
今度こそ海に向かう。

途中、実に良い感じの
カフェやらバーやらが
散在するのを横目に
材木座海岸を目指していくと、
だんだん空が高くなって、
突然ポカンと海になった。

けっこうな炎天下を歩き回っているし
昼は禁欲的にお茶だけで済ませたので
かなりビールが飲みたい。
さすがにもう飲んでよかろう!
とウッスラ思いつつ歩く。


IMG_0638

わーいわーい!海だあ!
・・・と波打際で潮風に吹かれてみる。
なんとも気持ち良い。
多分あと二週間もすると海水浴客でごった返しそうだけれど、今日はサーファーたちと近所の人たちくらい。

ではでは海沿いで冷たいモノを…と思ったが、海に至る手前はいろいろ見かけたおっとりいい感じの場所が、海沿いに来た途端に俗化。ついでに車もゾロゾロ。

なんかイマイチな感じなので、じゃあ海から大路を上ってみるか、とさらにてくてく歩く。

IMG_0640IMG_0641

一の鳥居から確かにまっすぐに鶴岡八幡宮に向かって行くんだなあ、と至極当たり前のことに感心しながら冷たいモノをさがした結果、こじんまりしたコーヒー屋さんでひと休み。
ビールがなかったのは誤算だったが、なかなか良いお店だったのでよしとした。
代りにバーボンなど飲む。
この店には何故かビールはないのに焼酎とバーボンはあった。

SJO COFFEE

気付けば日はとうに暮れて、ライトアップされた段葛が綺麗だった。

IMG_E0642IMG_E0643

鎌倉は夜の散策も楽しそうだ。
昼間はゴッチャゴチャな小町辺りも、ほどよく灯りが落ちて人が消え、良い感じに落ち着いている。

当たり前だが、やはり奥が深い街なのだな、としみじみ思った。。
鎌倉には何度も来ているのだが、街の魅力を感じたことがあまりなくて、なんだか平板な印象だったのだが、なんのとこはない、平板な見方しかしていなかった自分の問題だったのだよね。

ちょっと面白くなってきたので、何度か通いたいと思う。
麺は冷凍できるから、なくなった頃にまた…。

ありがとう邦栄堂。
おかげで良い研修ができた。

そんなこんなで楽しく一日が過ぎて、帰宅後に鏡を見たら、ギョッとするほど日に焼けておりましたとさ。
この季節、油断は禁物だったなあ…。

万歩計


それにしてもよく歩いた一日ではありました。
















主要な寺社が歴史の古い順に並べてあって、非常に参考になった一冊。



星羊社の新刊!鎌倉は小町の『ヒグラシ文庫』という立ち飲み屋さんのレシピ集。邦栄堂製麺も出てます♪ 次回は是非行ってみたいです。

arima0831 at 00:12|PermalinkComments(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

June 24, 2018

鎌倉うろうろ研修 其の二 〜神の御遣い鳩サブレー!そして極上刺身定食〜

明月院から鶴岡八幡までぶらぶら歩く。

以前一人で歩いた時は結構遠いなと思ったのだが、二人で喋ってるとあっという間。こんなルートも人出が多い。
ハイシーズンですねえ。

鶴岡八幡に入ったら、鳩の形の絵馬があった。
「なにこれ、鳩サブレープレゼンツ、的な?」
「神社の絵馬にもスポンサーってつくのか知らん」
「ハマスタではよく聞くけどなあ」

・・・などなどとアホなことを言いまくってたが・・・

IMG_0603



本殿裏手の宝物殿でようやく
「八幡様のお遣いだった」
と学習して赤面する。
そっか、鳩サブレーって、
ちゃんと由来があったんだ…。
へー!とただ驚いていたが、
けっこう社会常識的な話だった模様。
ハハハハ。






IMG_0604

それなりに面白く眺めた宝物殿なのだが、
この説明には二人で額を寄せて
解釈に苦しんでしまった。
どうせ説明をつけるなら、
優しい日本語とまでは言わんが、
もっとわかりやすくすべきでしょう。

「他見なく掲仰もしなかった」とか、
何語だよ?!






IMG_0612


蓮池の蓮の葉は見事に大きい。


IMG_0613


しかし、この見事に広がる葉を賽銭箱にしているのは如何なもんでしょう・・・?

IMG_0615


お池のスッポンに指を食われておしまい!
・・・て気がするが。

実害はあるのかね?










IMG_0611


花もぽつりぽつりと咲いていた。
行ったときは既に
昼を回ったころだったから、
朝早ければ
もっと咲いているのかもしれない。
見ごろはこれからだろうが。

すぐに夏がやって来る。







IMG_0609
白旗神社から
由比若宮遥拝所を回り
鎌倉国宝館へ。
十二神将像が面白い。

「白旗を上げると負け、てナンデ?」
「ナンデだろ〜?」
(・・・負けるのは西欧の話だった・・・)

今回は無理だったが
次回は由比若宮のほうにも
足を延ばしたいナ。





歩き回るうちに日差しが強くなって行く。
朝は肌寒いくらいだったので、うっかりサングラスも帽子も無しで歩き回っているのだ。暑いぞアツイ・・・!

それはともかく、オナカスイタ・・・と思えばすでに2時を過ぎている。
ヤバイ、このままだとランチ難民化する・・・!ということで、まったく行き当たりばったりに入った『和処 大むら』
八幡裏の横浜国大附属小学校辺りにある。

IMG_0616


この刺身定食が1500円は素晴らしい!
なんとコレで一人前!

皮がふんわり香ばしくて、身はしっとりした味わいのイサキの叩き、程よい酸味の小肌、材木海岸朝獲れの生しらす、味噌たっぷりの甘えびに・・・と、どれも美味しい♪
感動しつつひと時のお刺身三昧を楽しんだ。

夜は飲み屋だけど、定食もあるとやら。今度は飲みに来たいなあ。

この並びにはタイ料理やらイイ感じのダイニングバーやら、良さそうな店が他にもいくつか。大路の周辺のゴタゴタ感は薄いので、昼時はこの辺を狙うのも良いかもしれない。

思いがけずステキなランチにありつけて、元気百倍歩き出す二人。
まだまだ歩くぞ!

(つづく)






最近よく眺めている本。
鎌倉は当時の再現図が鳥瞰の折り返し見開きになっていて、非常にわかりやすいです。

arima0831 at 01:39|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

June 22, 2018

鎌倉うろうろ研修 其の一 〜「混んでる時はどうなってるのか研修」でまずは明月院へ〜

この春から生業の一部に通訳案内士が加わった。
海外から来る観光客を連れて歩くアレだ。
資格だけは一応取得したものの稼働していなかったが、ようやく動きまわる余裕ができたところで春先に有難くも仕事につながった。

それはいいんだけれど、なにしろ何もわかっていないので、ちまちまと泥縄式ににわか勉強中である。
正直「え〜こんなことも知らないの?!」の連続で、いつかは少しはマシになると信じたい・・・。

さて、今回は同じような身の上の友人と鎌倉へ。
なんといっても「いざ鎌倉」なんだし(?)。

しかも今回は鎌倉にて、とある重要品目の仕入れも兼ねている。

kamakura20180619
北鎌倉駅に到着するも
ホームは既にグッシャ混み。

さすがは紫陽花のピークシーズン。
聞いてはいたがさすが混んでいる。
何しろ小さな駅で出口は一カ所。
ゆるゆる動いて出るまでに十分近くかかった。
ふう。

まあ、わざわざ日曜日に来たのも
「混んでるときはどうなってるのか研修」
も兼ねているからなので
そうかなるほど・・・て感じで列にぼんやり並ぶ。


まずは明月院へ。
寺の近くの小道に並んでさらに待つ。
入場待ちは15分くらいだったろうか。
中もみっしり人に溢れている。

IMG_0572  IMG_0571

紫陽花は確かに美しい。これだけ咲いてると壮観だ。
でも人ごみもすごい。
自分だけならそこを考えただけでパスするが、まあ来ちゃったもんはしょうがないから目の保養に相務める。

人の多さに目をつぶれば、山の空気は爽やかで清々しい。
竹と紫陽花なんていう取り合わせもステキではある。

IMG_0573

この日の混雑ぶりを考えると、
とりあえずこんなのは
奇跡のショットと言えるか。

しかし紫陽花って、
けっこうどこにでも咲いているだけに
本当にここまでして見なきゃいけないもんか?
とは思う。








IMG_0585_LI


かの有名な円窓など、ほぼ近寄れもしない。
本堂正面はびっしり人だかり。

IMG_0587

そんな中、まさにその本堂正面の群衆と向き合う格好で、微動たりともせず眠っている猫の不動心よ!
さすが徳の高いお寺の猫は…ていうことなんだろうか?

ちょりちょり頭を撫でてやっても、目蓋すら開かず無心無想の風情。
スゴイなオマエ・・・。


本堂の裏にもお庭があって、菖蒲の咲く六月のみということで公開されていた。

IMG_0594



花自体はほぼ終わっているので、この辺りは人も少なくなってくる。
お庭をのんびり見ながら一息付けたので、この日に限っては穴場だったかな。


IMG_0598   IMG_0597


少しだけ咲き残りの菖蒲がみられた。


IMG_0595


でも、反対側から本堂の円窓に群がる人々を見ている方が面白かったかな・・・。


(つづく)


PS:
ロンドンが中途でぶっちぎれているけど、そのうちにまた。




けっこうお役立ちだった鎌倉特集。



ネタ本に♪

arima0831 at 14:50|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 18, 2011

鎌倉の(どうでもいい)謎、解明される・・・か? 〜蛇足な補足〜

鎌倉駅界隈に、グダグダな飲み屋がほとんど見当たらなかった件。

昨夜、某オトモダチ(50代ゲイ)とウダウダ飲んでいる時に「鎌倉詳しい?」と、ふと聞いてみた。
「詳しいよー!」というので、そうかそうかそれならばさあ・・・と話を振った。

鎌倉駅界隈に住んでいる、陽も落ちきらぬうちから酒を飲まずにおられんダメな爺親爺は、いったいどこに行くというのか???

「ばっかねえ。蕎麦屋に行くのよソ・バ・ヤ!」

アタシなんか、高校生の頃ガクラン着たまんま、蕎麦屋でメシ喰う振りして酒呑んでたもんだワ。
それがさあ、あの辺の蕎麦屋って、高校生にも平気で酒出すのよねえ。

あ、夕方過ぎると寿司屋とかでも飲めるよ。
あたしが昔付き合ってた会社の上司とさ、よく鎌倉駅周りの寿司屋で飲んだもんよ。
二人で飲んで喰ってねえ、彼はお酒あんまり飲まないヒトだったから、二人で一万円くらい。
あの辺の寿司屋もわりといいんだわ。

ほお。
なるほど、蕎麦屋か。
そういう店でグダグダするのって、確かに楽しいよね。
安手の寿司屋ってのもヨロシイですな。
高級店であってはイカンのだ、これがまた。

どっちにしても、なんだかとっても鎌倉の爺らしい感じ。

鎌倉のとくに小町あたりは、昼間のお食事場所は山ほどあった。
で、裏道に入るとビルの中なんかにスナック風情だってボツボツあるのに、この二点をつなぐ場所がないのが不思議でたまらなかったのだ。
なるほどね。
なんか謎が解けた気分。

だから、蕎麦屋だので早めに出来上がってから、小町裏手辺りの見るからにしょうもなさそうなバーだのスナックだのに潜り込むのであろう。
場合によっては。
いや中にはしょうもなくない、渋いカウンターバーなんかもあるんだと思う。
野毛や日の出町辺りみたいに。
ただこういう店だけは、一見じゃあどこ行ったらいいかさっぱりワカラン。
こうなると完全に、地元の飲兵衛のまったり世界なのだろうなあ。

そういう意味あいでは、意図してかどうかは別として、昼間の観光都市鎌倉を夜にズルズル引きずらないで、内向きにリセットしてるのかもしらん。
なんか、そういうしんねりした感じは「さすが古都」だよな。
ふうむ。

あと、よくよくあとで考えて見たら、大船と鎌倉の距離感て、ちょうど元町と野毛くらいのような気がしてきた。
ガンガン飲みたきゃあ、そっちに行くのだろうきっと。

ま、ともあれ、そういうような次第で年明け以来、そう考えこまんでもいいようなどうでもいいところに引っかかってたんだけど、ちょっと雲が晴れたような気分になっている次第。
ああ、スッキリした。
いや、まるで見当違いなのかもしれませんけどさ。

と、いうことで、蛇足な補足まで♪



人気ブログランキングへ←ポチッとよろしく♪
マツコ・デラックスそっくりな猫もいた。古都はやっぱり奥が深いです。




世迷いごと世迷いごと
著者:マツコ・デラックス
双葉社(2010-10-13)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

猫になると実にフツウにカワイイです。


M2 デラックスなマスク マツコマスクデラックス【マスク・かぶりもの】
M2 デラックスなマスク マツコマスクデラックス【マスク・かぶりもの】

ほうら、猫耳がこんなに似合いそうな・・・。

arima0831 at 23:25|PermalinkComments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

January 17, 2011

鎌倉の謎 〜そして某所で焼鳥〜

急激に襲い来る寒波をかいくぐるように、正月気分もとうに抜けた鎌倉へ。
鎌倉の街に来るのは、昨年以来二度目。
なんだか縁のない街だったのだ。

あの雪のドームを何故「カマクラ」と呼ぶか、それを体で感じた一日だった。
冬の鎌倉は寒い。
北風がビュンビュン頭皮に突き刺さりまくる寒さ。
山際にあるからだろうか?
横浜より西だから、もっと暖かいのかと思っていたよ。
後で聞いたら、体感温度で2〜3度低いのだそうな。

カチンコチンになった体を、急速解凍にかけるべく、赤ちょうちんを探した。
昼を回って夕方になるかなあ、位のタイミングで開店して、近所のダメな爺の避難所になってるどうでもいいようなやつを。
しかし鎌倉駅そば、小町あたりにはそんなもんの匂いもしない。

立派な住宅の連なる地帯に取り巻かれた小町界隈は、竹下通りと元町を足して2で割って巣鴨のセンスだけをを軽く振ったような雰囲気の中、噂どおりに観光客が目立つ。
この辺は、ステキなカフェやフレンチの店が軒を連ねているらしい。
ついでに何故か、オシャレなカレーの店にも事欠かんように見える。
カレーっつーのが、ちょっと独特な感じだな。何故カレー?
或いは中程度に高級な和食。

一方で下町風の生活感はゼロで、まだ明るい夕方時分からグダグダ酒を飲み始めるダメな爺どもが、こっそり背中を丸めている飲み屋なんかありもせん。

この日は終日結構色々あってくたびれていた。
そのクタビレ具合の結果、この時の体と心を温められそうなものは「安い燗酒と安直な肴」であって、断じてココアやコーヒーにケーキではなかったのだった。
昼にしょうもないもんを結構しっかり喰う羽目に陥っていたので、空腹でもないからカレーに食指動かず。

何故ここでそういう風に意固地になるかなあ、と軽く自分にゲンナリしたが、せっかくだから、ちょっとふらふらしてみる。

こういう時はまず裏道だ。
一応1〜2軒あるにはあったが、5時半の段階で若い女性2名が外で席待ち中。他の店はちょっとキレイな小料理屋の雰囲気で開店前だ。

では、と駅のロータリーを挟んだ反対側へ。
屋内市場風の場所はあったが、やっぱりやけに混んだ立ち飲み屋か寿司屋。
この立ち飲みは悪くなさそうだったが、しかしこの日は足腰もヨレていた。
座りたい。だからパス。

それにしても、こういう焼鳥だの立ち飲みだのが、週日の夕方早い時間にここまで混むということは、この界隈は本当にこの手の店が乏しいのかもしれないよ・・・と思いつつ、駅の反対側へ回ってみた。
一見庶民的だが、不可思議なくらい活気のない商店街がある。
こういう道沿いに何軒かあってもよさそうなもんだが・・・

結論。この辺は何故かそういうものが極端に薄い。
地元向けの、所謂「飲み屋街」みたいなものが、まったく見当たらんのだ。
鎌倉くらいの規模の街ならば、どこかしら何軒かそういう店が軒を連ねるエリアがありそうだと思ったが、どうも本当にないぞこりゃ・・・。

そもそも急速解凍を求める冷え具合だった体。
足は既に棒。
心身ともに冷え切って、この際もう横浜に帰るぞ・・・と涙混じりで思い始めた頃合に、赤ちょうちんを発見。
うあああああ。あったあった!

鳥秀

遠目にみた赤ちょうちんから手が出て、しなやかにオイデオイデをされたような気がする。
とにかく問答無用で引き戸を開けた。

ここもやっぱりそこそこ「良い店」だ。
品の良い物柔らかな女将さんが「テーブルでもカウンターでも、お好きなところにどうぞおかけください」と、穏やかに声をかけてくれた。
非常に感じのいい店ではある。
お猪口は好きな者を選べるとのことで、一山見せてくれた中から、まずは一番大きいやつを抜き取る。
グググと行きたい気分なので、許してつかあさい。

まずは熱燗二合。
そして焼鳥の盛りあわせを。
突き出しには、大根の鬼おろしを出汁割りにしたものが出た。鶉の卵がのっている。
焼鳥の口直しには良い感じ。

店で既に友人と飲んでいた常連らしき自由業風情の爺は、女将を相手に最近立つの立たないのという話を大声で。
やれやれ。
女性に聞こえるところで(いやたぶん、女性に聞こえるからこそ)、そういう類の話をしないではいられない大馬鹿って、ごくごく地味な庶民的な店よりは、こういう類の中くらいの店に多くいるような気がするのは何故だろう。

とりあえずこれは、店のせいではない。
店自体は落ち着いた穏やかなところなので。

鳥秀110111 002

ハツ、シロ、ねぎまに手羽先を塩で。
肉は若干汁気が薄いが、とりあえず酒肴としては申し分ない。

鳥秀110111 001

レバだけタレで焼いてもらった。
このレバはちょっとレアな柔らかい焼き上がりで、なかなか美味い。
タレは甘口。

なにはどうあれ、手で持てないくらい熱く燗のついた酒を、グググといったら体の芯から一気にほぐれた。
ああ寒かったよう。しくしく。

焼鳥専門の「良い店」らしく、鶏スープだの雑煮だのという品目に激しく心惹かれたが、彷徨するうちに腰を落ち着けるほどの時間の余裕もなくなっていたので切り上げた。
お勘定は千円札二枚とちょっと。
特に安くもないが良心的だ。

野毛・日ノ出町辺りは恵まれたところだ、としみじみ思う。
とりあえず、石を投げれば焼鳥だの居酒屋だの、背中を丸めた爺が集う飲み屋だのに当たるから。

そういう激戦区の店に比べると、どうもなにか物足りない感じはあるのだが、この日に感じた限りでは、鎌倉では需要のある店かもしれない。
だから、他所からわざわざ遠征するには及ばないが、この辺で静かに焼鳥を食べたくなったら、思い出してもいい店だと思う。

鳥秀 ( 鎌倉 / 焼き鳥 )
★★★☆☆3.0
powered by livedoor グルメ


それにしても、鎌倉駅の周辺に広がる住宅地に住むオッサン爺さんたちは、いったいどこで一息つくのだろう?
これだけの住宅地があるなら、地味な庶民的な居酒屋の需要は十分あると思えるのだが。
鎌倉のオッサン爺さんどもが、誰も彼もいつも自宅で晩酌、じゃなかろうに。

ひょっとして大船だの藤沢だのに、その辺りを全部任せているのかなあ?
出来上がったらタクシーで帰ってくるのか??

古い街のわりには、その辺がコギレイにまとまりすぎている。
鎌倉は不思議な街だ。
たぶんワタシが知らないだけだろう、とも思うので、なにかご存知の方は是非教えてくださいまし。

鳥秀 焼き鳥 / 鎌倉駅和田塚駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5



鎌倉の梅110111-2鎌倉の梅110111

この日、実は蝋梅が見たかったのだが、個人宅の玄関先にあるものを数本見かけたくらいで、香りは薄かった。
かわりに梅がもう綻んでいた。

春よ来い。


人気ブログランキングへ←ポチッとよろしく♪
ところで、横浜辺りで蝋梅がきれいなところってどこでしょう?



カラー版 鎌倉―感じる&わかるガイド (岩波ジュニア新書)カラー版 鎌倉―感じる&わかるガイド (岩波ジュニア新書)
著者:岡田 寿彦
岩波書店(2004-03-19)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

ジュニア向けだけに、わかりやすくていい本。

丹波篠山黒大豆をたっぷり使用!鎌倉きなこ豆120g【兵庫県産(丹波)黒豆】【雑誌掲載】【寒中見舞いにも】
丹波篠山黒大豆をたっぷり使用!鎌倉きなこ豆120g【兵庫県産(丹波)黒豆】【雑誌掲載】【寒中見舞いにも】

黒豆、この数カ月毎日喰ってたら、なんと白髪が消えました・・・!

arima0831 at 01:25|PermalinkComments(7)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote