イタリア料理

May 02, 2007

ラゾーナ川崎『Ristorante RUBY Sopraffino』でランチ 〜「オシャレなイタリアン」にげんなりする〜

Ristorante RUBY Sopraffino
最寄駅:川崎
料理:イタリア料理 / バー・カフェバー / ダイニングバー
採点:★☆☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食


世間では、こういうレストランが「素敵」なのだろう。
私は単なるひねくれ者に違いない・・・という感慨をひとつ最初に記しておく。念のため。
ファンの方がもしいたら、この先読まないでください。
  
1300円でパスタかリゾットのランチセットは、たとえ川崎の最新鋭おしゃれスポット
「ラゾーナ川崎」とは言え(?)ちょっと高い気もしたが、まあ一度くらいいいか、
と行くことにした。
女子6名が突然に集える場所、というと、まあ限りもある。
いかに見かけがオシャレでも、高いから空いているのだ。

で、なぜ気が進まないかというと、こういう場所にある「オシャレなイタリアン」が
美味かった例はないからなのではある。
大きな期待は一切しなかったが、その「決死の覚悟」すら思い切り裏切るのは、
ご立派の一言・・・(嘆)。

一面ガラス張りの店内は、昼時には日焼けが心配になるほどの陽射しが燦燦と。
しかし、ピアノの周りをぐるりと階段状に取りまく座席配置はどう考えても夜向けで、
しかも「ピアノバー」の類であって食事をするにはどうも落ち着かない感じ。
ましてやランチには、ちょっと無理がある。
喫茶店においても違和感のないような、妙に安っぽいテーブルも狭く、
なんだか落ち着かない。

ウェイターは、マネージャー風から皿運びまで、半一流ホテル風&半ホストクラブ風。
どういう客層を狙っているのか、わかりやすすぎて楽しいな。
しかし、昼日中にこういう、慇懃さと馴れ馴れしさと中途半端な明るさを混ぜ合わせた
接客って、なんだかおさまり悪い。
ワタシだけかなあ、そう思うのは?

不思議なのは、日当たりよく明るい、明らかな「上席」が空いているのに案内されず、
ピアノバー方面の席があくまで待たされたことだったが、これはマネージャーが
「こいつらは1300円ランチ」と踏んだかららしい、と後で想像する。

それはまあよい。
それならばさっくりと、安いランチの説明を効率よくしてくれればいいんだ、が・・・

ウェイターがやってきて、聞いてもいない「3500円のランチコース」の説明を始め
次に「2500円」にくる。
「ワインなどアルコール類のお飲み物も一杯無料で・・・」と、延々としゃべるのに
うんざりして「午後も仕事があるのでお酒は飲みません」と言うと、安いほうの説明を
してくれた。

そういう「お時間ゆったり系」は、空気読んでやってほしいなあ。
ワイン飲みながら優雅にランチしに来たかどうかなんて、見ればわかるだろ!

1300円のランチはパスタかリゾットが選べる。各一種だ。日替わりだそうだ。
リゾットにしようかと思ったが「XO醤風味の豚肉のリゾット」
ナニが悲しうて、イタリアンで中華風リゾット?
他にも選択肢があるならともかく。
XO醤などを使った「実験的な試み」は、イタリアンのランチを食べに来ている以上、
他に選択肢が色々ある中でやってもらいたいと強く思う。
ましてや同じフロアには、タイ、韓国、中華と、アジア系のレストランが軒を連ねて
いるのだ。

トホホ・・・と、パスタにする。
鮭とホウレンソウのペペロンチーノ。

なんかの肉の香草焼きがメインだと1800円。
スープ、サラダ、デザート、飲み物がセットなのは1300円のセットと同じ。
パスタかリゾットが付くなんてことはない。
ここは川崎だぞ。青山とか六本木とかじゃなくて。
みなとみらいですらなくて。
いい度胸してるな・・・と、妙に感心する。
 
パンがバスケットに入って出てくる。
テーブルクロスを敷いているわけでもないのに取り皿はなし。
しょうがないのでサラダの皿の隅に置く。止むを得ない。

スープとサラダパスタがメインに相当するので
ミネストローネスープがプリモとしてサラダとともに・・・
カップ入りで、当然スプーンなどは出ない。
期待するほうが、きっと間違っているに違いない。
街場の洋食屋じゃあるまいし、
なんて思うワタシがいけないんである。 

「リストランテ」と名乗るなら、その言葉の意味をよーく考えてみたらどうか、なんて
大きなお世話ですね。はい。

パスタオシャレな盛り付けのパスタ。
白い皿の縁に、無意味にパラパラ振ったパセリがステキ。
鮭とホウレンソウの「ペペロンチーノ」だそうだ。
一見少なそうだが結構量があって、
具とのバランスを考えると
下手なラーメン食べるより、はるかにメタボリック。

で、茹ですぎたパスタのバサバサした口当たりのことは強いて考えず
「見た目よりも結構量があるねえ」というポイントに絞って午後への鋭気を
養うことにする。

デザートデザートは、ココナッツミルクのプリン。
どうもここの料理人はアジア系の食材がよほど好きらしい。
同フロアにアジア系レストランが比較的安価に軒を連ねる中
敢えてイタリアンを食べにくる客が
何を求めてこの店にたどり着くのか・・・
などという思考はゼロのようす。

私は割合美味しくいただいたが、同席者の半数は「ココナッツが苦手」とせっかくの
デザートを残してしまった。
せめて、二種類あって、どちらか選べるなら救いがあったがね。

でも
「コパトーンを冷やし固めたような匂いがする!」
「うざいサーファー系の匂い・・・」
というコメントには笑った。
絶滅種だが、ムカシいたな。わはは。

それにしたって、パンナコッタかティラミスでもつけておけば、誰でも喜ぶのになあ。
どう見たって女性客がターゲットなんだから、せめてデザートくらい選べるようにしたら
誰も不満はなかろうに。
何故にどうして「ココナッツミルクのプリン」なのだろうなあ。
 
で、ここまで来るともうないものねだりだが、イタリア料理のランチで1300円なら、
せめてコーヒーにエスプレッソの選択肢があっても罰は当たるまいよ・・・と内心思いながら
普通のブレンドコーヒーを啜った。
 
この界隈はイタリアン過疎地らしいので、これでも十分やっていけるのだろう。
 
夜、バーだと思ってくるにはいいかもしれない。
立食のある程度人数のいるカクテルなどにも使えそうだ。
結婚式の二次会なんかに向いている。
このうるさいほど燦燦と陽光一杯の店内は、デイタイムのパーティーにはよさそうだ。
立食ならば、食べ物のクオリティーもそれほどうるさく言われまい。

色々と用途はありそうな店だが、ここに再びイタリアンを食べに行く気はしない。
残念ながら。

尚、この店からちょっと横移動すると「出雲神社」の社がなぜか設けられているので、
デートコースにはそれなりによいかもしれない。
しかし何故ここに突然「出雲神社」が・・・などとは考えぬが花というものであろう。

やれやれ。


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たまにはこういうこともあるさ(嘆)


 ディチェコのスパゲッティーニ、500g175円。


バンビ~ノ! 1 (1)

テレビ放映中!

arima0831 at 00:00|PermalinkComments(22)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

October 15, 2006

虎ノ門『ハングリータイガー』老舗イタリア食堂と名物マダムの取り合わせ 

ハングリータイガー
最寄駅:内幸町 / 虎ノ門 / 霞ヶ関
料理:パスタ / イタリア料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


某国滞在時代の知人の送別会があった。
参加者七名である。

18:30に『ハングリータイガー』で集合、と聞いて「なんだって、ハンバーグ屋で最初に集合するんじゃ?」と思ってしまったワタシ、いつの間にかすっかりアタマが「ハマナイズ」されている(嘆)。

ここは、界隈では結構有名な「名物イタリアン」だったのである。
ナニが名物って、ここのマダムだそうで。

曰く、
「ロメスパ系のがっつりボリュームだが、マダムがクOOバアだ」
「若いOLたちが、混んでいるときにのんびり食べていたら、思いっきりどやされた」
「若い男性客が『普通盛』を頼もうとしたら、マダムに『女の子だって大盛り平らげるのに、オトコが普通でどうする!』と叱咤(?)された」
などなど。

それでもランチには大行列、なのだそうだ。

正直言って、この事前調査でワタシの気持ちは相当萎えた。
しかし、アレンジした幹事氏を知る限り、そうそうヒドイ店をわざわざ選ぶとも思えない。
送られる主賓も、某国滞在時代に随分とお世話になった人だ。

マアイイヤ、と出かけたら、虎ノ門の裏小路に目立たぬ入り口。
中に入れば「イタリアの庶民的な食堂」で、ざっくばらんだが好きな雰囲気だ。

しかし・・・ワタシは集合時間を30分間違えて、早く行ってしまったのだ。
しょうがないから、座ってビールでも飲みながら待つことにする。

ビールを注文してボーッとしていたら、突然マダムの声が響く。

「ちょっと、オイカワさん!」
(*注:再々連呼されるので覚えてしまったが、サービス担当の初老の方である)。

マダムは店の常連と思しきダークスーツの人々の席で、なにやら話しこんでいたのである。

「このコに、なにかお飲み物でも出してあげなさいよ!」
「・・・あ、もうビールをお願いして・・・」
「ならいいけど、ガーリックトーストもね!」

と、いうことで、ビールと一緒に、ガーリックトーストも出してくれた。
空腹だったので、即食べてしまう。

数分後、再び・・・
「ちょっと、オイカワさん!」

噂を聞いてはいたが、とりあえずホテルマン時代に身につけた、
無害なアルカイック・スマイルを浮かべて事態を見守る。

「ガーリックトーストでも出してあげなさいよ!
カワイソウに、お腹空かして待ってるんだから!!」

オイカワさんがワタシのせいで責められるのは忍びないので、口を挟む。

「あ、イエ、もういただきまして・・・」
「でももう食べちゃってるじゃないの! あと三切れくらい出してあげなさいよ!」

噂どおりキャラは濃いけど、聞いた話と違ってずいぶん優しいじゃないか・・・と思う。
ワタシにとって「良い人、優しい人」=「積極的になにか飲み食いさせてくれる人」
なのである。

「あと三切れ」に「えへへ」と笑ったワタシの顔を見たか、
「オイカワさん、早く出してあげなさい!」と、マダムは畳みかけるのだった。
横に座っている常連(近隣官公庁関係者らしい)は、にこやかに待っている。

と、こうしているうちに、海外某国赴任前で多忙を極める主賓を除き、全員集まる。
懐かしい顔に、しばし話が弾む。
で、主賓が現れないので「いいからはじめちまえ!」と、勝手に宴会突入。

カツオの和風カルパッチョ、スズキのカルパッチョ、生ハムとルッコラ、ピザは二枚、メインは網焼きのビーフにポン酢添え、などなどと、一斉にオーダー開始。

幹事氏「ここの場合、パスタは〆がよろしい」との由で、あれやこれやに一斉にがっつきながら、ワインをがばがば飲む。

パスタの量は、すごかった。
コレは人数と喰いっぷりを考慮してくれたものなのかもしれないが、二種類のパスタが巨大なボウル二杯分ほど出たのだ。
パスタは若干柔らかめだが、ソースが美味い。
本格イタリアンというよりは、元気のよい和風イタリアンだが、それだけに「〆に喰う」
という幹事氏のアドバイスは間違いない。
「本格イタリアン」にこだわりすぎて、なんだかオブジェのようなパスタを鳥の餌ほど盛られるなら、ワタシはこちらの方がいい。

一品は平均して1000円〜1500円。ワインは一本3000円から。
それほど凝ったものはないし、結構和風でもあるが、中途半端な「南欧風」の店なんぞと比べると、料理は素朴なりに手がかかっていて美味い。

たまに店に響き渡る「オイカワさん!」をBGMに、皆で喰いまくっているうち、
パンチドランカーのような足取りで主賓登場。
既にそこに至るまでに、皆出来上がっている。
主賓の遅参など、もう誰も気にしていない。

某国滞在関係者が集まると、どこでもこういう空気になるのは不思議だ。
まあ、あの国では「カラオケ装備のどんちゃん騒ぎ場所」が常に「どこかの個人宅」だったので、業種職掌年齢を超えたワケワカラン無礼講には、皆なんとなく慣れているのかもしれない。

さて、一品に次ぎまた一品・・・と頼んでいくうち、マダムがテーブル横にやってきて言った。

「アンタタチはね、頼み方がヘタよ!
こういう集まりにしたいんなら、最初っから予算を言ってくれれば、こっちでうまくやってあげるのに、バラバラ頼むと全部勘定することになるじゃないの!!」

まあ、そんな具合に夜は更けた。

ここの店の場合、昼は「ボリューム重視のパスタ屋」だが、夜は近隣の大企業や官公庁の「結構エライ人たち」が、部下や同僚とのざっくばらんな会食に使っているようだ。
創業以来40年という古い店なりの雰囲気は、夜はしっくりと悪くない。
一品のボリュームもあるので、何人かで気楽な集まりをやるにはいい場所だなあ。

こちらのマダムは確かにちょっとした「キャラクター」だが、ここの店の雰囲気の一部でもある。マダムの接客が気になるかならないか、というところが、好き嫌いの分かれ目かもしれない。

まあ、イヤな人は行かなければよろしい。
そういうことなのだ、と思う。
ワタシは、気楽な集まりが都内であれば、また使いたいレストランだと思った。
 
ところで「早く来たらマダムに優しくしてもらった」と言ったところ、周囲が何を口々に申し述べたかについては、皆様のご想像にお任せします。

ふん!


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その後ワタシは、ひとり野毛で飲みなおしたのでした・・・。



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アルカイック・スマイルについて考察したい方へ・・・(いるのなら)。


arima0831 at 04:32|PermalinkComments(8)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック