トルシー

August 18, 2006

エジプト料理専門店『エル・サラーヤ』 四谷でエジプシャンナイト! 

エル・サラーヤ
最寄駅:曙橋 / 四ツ谷
料理:アフリカ料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


夏といえば、エジプトではモロヘイヤ。
現地では五月あたりの旬の出盛りが、一番葉が柔らかくておいしいのだが、とりあえずモロヘイヤが八百屋や露天の野菜売りのところから姿を消すと、いつのまにか涼しくなっている。

「モロヘイヤが食べたいっ!」
という心の内なる叫びに素直に従い、オトモダチを誘って四谷までいってきた。
目指すは、一年ほど前に開店したエジプト料理専門店『エル・サラーヤ』。

とりあえず「幹事責任」ということで、6時半ごろには着いてメニューを色々研究する。
生ビール(ハイネケンの生 550円)の肴に「トルシーある?」と聞いたら「日本人向けでない」というお返事。
トルシーとはエジプトの漬物。
単品では出していない、ということだ。

「ムシュ・ムシュケラ・ハーリス!(全然問題なーい!)」の一言で、ナンダあんたたちエジプトにいたのかい、マアイイヤ、と小皿で出してもらう。
このへんのアバウトさが、エジプトらしくて和む。

尚、モロッコのビールも800円であるよ、とのことだったが、とりあえず御遠慮しておく。
ハイネケンの生が550円であるのに、モロッコのビールをオーダーするほど我々は心も財布も豊かではないのである(多くは語らぬ。エジプト産よりかなりマシなことは間違いないけれど)。

ドリンクに「アラック」とも出ていたが、これは「ペルノー」だった。
一帯どこからどこ産のアラックを入れているのか??!!と興味しんしんだったので、
ちょっと肩透かし。
ううむ、まあ、似たようなもんといえば似たようなもんではあるけれどなあ。

トルシーは、しょっぱい、酸っぱい、辛い。
エジプトから直接輸入しているということで、まさに懐かしいエジプトの味。
しばし懐かしさに浸る。

レバノン料理の場合「カビース」といって、もうちょっと凝った繊細な味わいになるが、これがよくも悪しくもエジプト料理というやつだ。

木曜と土曜はベリーダンスが入るので、結構混むらしい。
店内予約で満杯の様子。
 
今回はレギュラーメニューから注文した。
全体に、日本人向けに若干調整してある味付けだが、悪くはない。
ただし、一品の量はそれほど多くない。
 
モロヘイヤはご飯かけでなく、単に「スープ」しかなかったのは残念。
本格派の、鶏やウサギを煮込んだスープで作った濃厚なモロヘイヤのソースを、ゆでたあとの鶏などをかりっとグリルして、ご飯にのっけて、どばどばネバネバとソースをかけるダイナミズムはない。

まあ、スープとしては美味しかった。
「お料理」のモロヘイヤは、要事前予約、ということだ。
ワタシが確認しておかなかったのがいけないのである。

レンズ豆のスープは、上品な味わいで、店主のマギッド氏が「自信作!」というだけのことはあった。これも現地風というよりは上品だが、独特のレンズ豆風味が嬉しい。

その他、前菜にババガヌーク(茄子のペースト)、ホンモスなどの前菜に、ターメイヤというソラマメのコロッケ。
湾岸ではフェルフェラなどと呼ばれているが、エジプトのストリート・ジャンクフードの花型。
現地では「ルバァ・キロ(4分の1キロ)」などといって、油紙やら新聞紙やらに包んでもらったのを、ハフハフ歩き食いしながら家路についたものだった(20円くらいだった)。
これが三個で500円になるのは、致し方ない。
輸入の干しソラマメ使用、なのだ。

メインはムサカ(ギリシャ料理と思われているが、実は発祥はアラブなのだ)、カバブハッラ(マトンのシチュー)、チキンと挽肉の串焼き(チキン・ケバブとコフタ・ケバブ)。

エーシュ(パン)は、ここの場合有料。
ううむ。確かに原価はかかるからなあ・・・。
ただ、アラブ料理というのはこういう平たいパン(湾岸あたりではホブスという)が基本的にフォークとナイフの代わりであって、そうして本式に食べるとパン代だけで結構な額になる。何とかならないものだろうか。
一枚210円は、山ほどエーシュを消費するゲストには、ちょいと辛い。

味は、上品なエジプト料理、という感じであって、ううむと唸るほどではないが、
全体に悪くはない。食べやすいのはよいところだろう。

だが、なにしろ店が混んでいて、明らかに手が足りない。
サービス二名、キッチン二名でこなしている。
だから、サービスがスローになったりするのは仕方がなかろう。
だれか探しているけど、なかなか見つからないそうだ。

どなたか四谷あたりでアルバイトを探している方、応募してあげてください。

食後はシーシャ(水煙草)でまったりする。
一台1000円を、みんなで回し飲みするのだ。

あと、ご参考までに、ここのお店は全て「ハラール」である。
要するに、イスラム教の儀式にのっとって処理した肉しか使っていないので、イスラーム圏のゲストをもてなすには便利だと思う。

私の知る限りでは、完全にハラールなのは、神保町の『カブール食堂』(アフガニスタン料理)と六本木の『アラディン』(イラン料理。未調査)位だから、接待などに使えるレストランだ(他にもあれば、是非御一報を!)。

料理は全般に食べやすいし、値段的にもリーズナブルなので、エジプトを懐かしみたい方や、この界隈の料理とはどんなものか興味のある方は是非どうぞ。

究極の美味堪能、というわけには行かないけれど、エジプト人スタッフの如何にもエジプシャンなフレンドリーさで、楽しくお食事できます。

ランチバイキングは850円!
これはなかなか、お値打ちな感じ。
近くで昼時になったら、よって見ようと思う。

ついでに書き添えると、この日のベリーダンサーさんは、なかなかダイナマイトでグラマラスな肢体も豊かに、見事なダンスを見せてくれました。
同じ人がいつもいるかどうかは保証の限りではありませんが。

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でも、本格チキンモロヘイヤに未練たらたら・・・。


Elle a table (エル・ア・ターブル) 2006年 09月号 [雑誌]

「地中海特集」といいつつ、モロッコ・チュニジア・エジプト・レバノン・トルコ・ギリシャと、どっぷり「中東」なお料理特集。
こちらのレストランが取材協力してます。
雑誌の特集とはいえ、中東料理の資料としては、かなり参考になるところも多いし、レシピも沢山付いてるので、このあたりの料理に関心ある方は、売り切れて入手不可になる前に買っといたほうがいいかも・・・。


arima0831 at 03:20|PermalinkComments(9)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック