ホテル・リスボア

February 13, 2008

マカオをぶらぶら 其の三 〜病人食・養生食天国のありがたみが胃の腑に沁みる〜

激戦の夜をくぐりぬけ、しばらく眠る。
早朝目覚めると、どうも全身だるくて熱っぽい。

なんでマカオ二泊にしなかったのかなあ、と軽く心の中で愚痴。

まあいいや、と寝なおすことにする。
これで熱が上がってきたら、ホテルに事情を話して、ドクターを呼んでチェックアウト時間を後倒しにしてもらおう。
最悪の場合、マカオから香港の空港へはフェリーで直接渡れる。
香港の支払済み一泊分+今夜の一泊分がイタイけど、しょうがないな・・・

などなどぼんやり考えていると、オットが「大丈夫か?」と。
「うにゃあ」
「ダメかあ、じゃあ僕はなんか食べてくるけど、欲しいものある?」
「一発で胃腸の不調が消える漢方の秘薬を至急探してきて」
「そうか、口は動くようになったか。じゃあ行ってくるから」
「・・・・・・・・んがるるる」

さて、正午ちかく。
うとうとしながら「粥と薬膳スープと薬膳スイーツの夢」を見る。
イケる! 
食欲が出ればもう大丈夫だ。熱も下がってきている。

「ううう」と伸びをすれば「どう?」とオット。
「一時間後チェックアウト、かなあ」
「そう。食事どうする?」
「お粥と薬膳スープとあったかい薬膳スイーツが食べたいぃぃ・・・」
「お、大丈夫そうだな。じゃあ、ゆるゆる支度するか」

この落ち着きはありがたいが・・・

「ところでさあ、今食べてきたワンタンメン、ものすごくウマカッタんだ」

夢で描いたリストに「ワンタンメン」が加わる。 
昨夜と違う歌が遠くから聞こえる。

♪サンド〜バッグにぃぃ〜、うかんでぇぇきえぇるぅぅ〜〜♪

たてぇぇぇ〜!
たつんだぁぁぁ〜〜、ワンタンメェェェン!!

力石の立ち位置に、何故かオットが・・・クロスカウンターーーー・・・

と、ふにゃふにゃ気合を入れて起き上がったら、結構体が軽くなっていた。
ああ、喰い意地は世界を救うぞ、と、まだ多少ぼんやりした頭で思う。

フロントで昨日最初に薦められていた「グランド・リスボア]のレストランに行くことにした。どうもフードコートもどき(?)があるらしい。
こういうときホテルやカジノの施設なら、少なくともお手洗いの設備などはしっかりしている。
いつうっかり「不調の波」が襲ってきても、駆け込む場所があれば安心だ。
さすがにこういうときに路面の店には入れないな・・・ワンタンメ〜ン(泣)

ダウンを喫したのが麺粥薬膳の国だったのは不幸中の幸いだな。
こういうときに食べたいものが、街中で湯気をあげて待っている。
日本でへたに倒れるよりよほど嬉しい。

グランドリスボアグランドリスボア








グランド・リスボアは、1970年創業のホテル・リスボア新館だ。

ホテル・リスボアのほうは932室の大型ホテル。
カジノの規模は東洋最大だそうだ。
本館の姿は昼間ならそれなりの高級ホテルだが、夜は日ノ出町駅前のパチンコ屋が清楚なお嬢様に見えるくらいの総天然色的電飾で、野毛では間違っても見かけないほどの凄まじくもえげつないギンギラなオカマバーのねーさんと化す。

上の写真は新館のほう。
ここに目指すレストランはある。
まだカジノとレストランのみのソフトオープンで、客室階は建設中。
どうも縁起物の蓮をかたどった建物らしい。
馬鹿馬鹿しいほど巨額の建設資金が投じられているらしい。
しかし、あの「蓮の花びらの先端部分」に客室はあるのだろうか??

夜はこれがまた夜なりの姿になる。
ここまでエゲツナイと、かえってメルヘンだなあ。

なにしろホテル部分がオープンしてないから100%博打場だ。
ロビーの空気が違う。
こんなところにヘロヘロと「粥だけ啜りたいんですがぁ」などと現れるのは
倫理的に大きく間違っているような気さえする。

ここにはなんと「The 8 Chinese Restaurant」なる店もある。
恵比寿に支店はないらしいが、炒飯水餃的食闘イメージで胃が痛んだので、静かに別コーナーにある『粥麺荘』へ。

画像はこちら!・・・と言いたいところだが、レストラン入り口はカジノ入り口でもあり、金属探知ゲートをくぐって荷物検査が入って「写真禁止」と言い渡されるので、写真なし。
ここで姦計をめぐらしてまで写真を撮る気力もなかったのだ。
ゴメンナサイ。

ちなみにカジノ入り口は、韓流ホストクラブが廃れて中華系ホストクラブが勃興(?)したら、即時日本不法滞在に走りそうなオニイサンたちが、微妙に安っぽいスーツを着て固めている。
目の保養には、ならない。

さて、食べたものは以下の通り:

*貝柱の粥、塩玉子入り
普通に薄味の粥。塩玉子だけにしょっぱかったが、結構元気が出る。

*餃子入り天津香菰麺
餃子と椎茸の入った麺・・・出汁がかなり干し海老クサイが、それなりにコクのある薄味スープ。麺は香港風細麺。なにが天津かは不明。

*豚肉と雪菜の刀削麺
つい頼んでしまったが、これは横浜の某店にかなうはずもなし。
麺もイマイチ。スープはウマイ。

*なんかワカラン薬膳スープ
薄味で複雑な香り。胃の腑にしみる。

*紫米鮮椰露
紫米(紫色の餅米?)をココナッツミルクで煮た甘いスイーツ。
ほんわりした甘味と滋味がコレマタ胃の腑に沁みるのだ、嗚呼・・・。

もちろんオットがほとんど食べたのである。

でも、本当にこういう体調のときにこそ「ウ・マ・イ〜〜!」と感じられるものがあるのを知った。
薬膳スープなど、一瞬で飲み干してしまった。

しかもここ、ホテル内にしては安い。
オットによると「朝のものすごくウマイワンタンメンと同じ値段」
だそうだ。

あーー、そうかいそうかいっ!!

「ギャンブルなどしない、安い麺粥目当てのショボイ客」と見切られて、
丁重に案内されたのは博打場を一望する片隅のテーブルだった。

巨大な豪華宴会場みたいなカジノは、かなりカジュアルな雰囲気。
マカオのカジノはドレスコードなどないらしい。
カジュアルといっても「スマート・カジュアル」じゃなくて
「ジャージOK」「アディダス上下無問題」な感じ・・・
これもドレスコードなのかなあ・・・と博打場を俯瞰しながら考えた。

ところで余談だが、ワタシ一人ORオットと二人で歩いている分には健全そのものだった界隈だが、オットが一人で外出するなり「マッサージいかが?」の女性客引きが、昼夜を問わずひっきりなしに寄ってきたそうだ。

平和でのどやかにみえた街角でも、案外肉弾戦が繰り広げているらしい。
ちょっと驚いた。

それにしてみても悲しかったのは、エッグタルトを食べそこねたことだ。
発祥の地はマカオなのだそうだ。

マカオ側のフェリー乗り場は殺風景なもので、買い食いすらも出来ない。
アイ・シャル・リターーーーン!
と、午後の穏やかな海に叫んでみた。


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そして、再び香港へ・・・たった五泊六日なのにまだ続く。嗚呼。
       

魅惑の魔都マカオでバカラ浸け

博打に走る甲斐性のある人はどうぞ。

arima0831 at 04:34|PermalinkComments(7)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote