三階

August 21, 2006

老舗『馬車道十番館』のレストラン・・・(ううむ)

馬車道十番館
最寄駅:桜木町 / 関内 / 馬車道
料理:喫茶店 / フランス料理 / バー・カフェバー / ケーキ
採点:★★☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:昼食

馬車道の十番館といえば、老舗であり、地元民に敬意を払われており、
それゆえに観光名所でもある。

確かに一階の喫茶室は、安くはないが落ち着いていて悪くない。
コーヒーも美味い。
商談など、ゆっくり話をしたいときには良いところだと思う。
それなりにレトロな空気も、行き届いたサービスも、老舗を感じさせる。

二階のバーは、行ったことがない。
でも、横浜界隈で「十番館出身のバーテンダー」というと、それなりのステイタスらしいから、良いバーなのだろう。
こちらは、そのうち機会があれば是非行ってみたい。

だから、一階と二階についてはいいのだ。
問題は、その日うっかり入ってしまった三階のレストラン。

午後遅いランチで、他所はどこもやっていない。
友人と「ポニーでエビフライ食べるか!」というノリで出かけたら、休みだったのだ。

それで、ついつい下に置いてあるメニューをよく確認せずに三階に行ってしまったのだが・・・行ったが最後あともどりできん構造の「本格フランス料理(風)」だった。
しかも、下からエレベーターで三階を押すと、受付が気を利かせて
「二名様おいでになります」なんて言ってくれる(ヒマな時間帯だから、ひょっとしたら「客来るぞ!」の「注意喚起」かもしれない、というのは邪推だろうか)。

本格フランス料理の店であるのならば、頼むから、むしろ、こういうラフな格好でウロウロしている客が迷い込みかけている時は、厭味でも慇懃無礼でも「お客様・・・」とストップをかけてくれればいいのに、と思うのは虫が良すぎるのだろうか?
 
このレストラン、老舗だけにオールドファンは根強くいるらしい。
二時までのランチは、わりあいお手頃でもあるようだ。

不可思議なのは「本格フランス料理店」が、二時を過ぎても通しで営業していて、コースか本格アラカルトしかない、というところ。

関内という場所柄「ご同伴向け営業」かしらん、などといらんことを考えてしまう。

そうでないなら、いきなり「夜の部」に突入しないで、アイドルタイムということでビーフシチューだの、ハンバーグステーキだのといった、一品完結型の所謂「洋食」でも出してくれれば、ありがたいんだけれど。

なにしろうっかり座ってしまって、しかもワタシ一人ではなくて腰の重い友人が一緒だったので、出るに出られず。
「こんなことなら向かいの『勝烈庵』に行けばよかった・・・」と内心思いながら、
意図せぬフランス料理に畏まる羽目に落ちた。
 
ワタシは本格フレンチも大好きだが、そういうところでものを食べるときには、
やはり「そういう気持ち」で行くのがよいのであって、近所の洋食屋に行くつもりで
「本格フレンチ」に、うっかり入ってしまった時の居心地悪さったらない。
所詮は庶民の悲しさである。
 
仕方ないから、サラダを前菜にして、連れはサーロインステーキを、ワタシは子羊の
グリエを頼んだ。
 
まあ、水だけもなんなので、ワタシはグラスの赤ワインを頼んだら、キンキンに冷えた
ボトルから、静々と瓶の底に残った最後の一杯を注いでくれた。
案の定、酸化して濁っていた。
呼んでその旨伝えたら、素直に取り替えてくれたのは有難かったが、ここでグズグズいったら、テーブル引っくり返して出てこられたから、良かったのか悪かったのかワカラン。

ううむ・・・。

そして、実に長々と待たされた。
とりあえず、いい加減またされてパンが出てきたが、色とりどりに美味そうに見えるわりに、中身はパサパサ。
まー、もうしょーがないやぁーーー!!と、ほぼヤケクソでパンを食べる。
 
そして、またしばらくの後、何故かメインがいきなり出てきた。
前菜のサラダは、後回しらしい。

??????
なにかとちったのであろうか?
たぶんそうだろう。まあいいや。
  
さて、連れが「ミディアム」とオーダーしたサーロイン・ステーキは限りなく薄く、筋が堅く、これなら近所の老舗の洋食店のほうが・・・と、つい思ってしまう。
3,900円也。
この厚さじゃ、レアもミディアムもナニもないなあ、と思う。
 
ワタシの子羊は、悪くなかった。
特に焼き具合を聞かれなかったけれど、不幸中の幸いでミディアムレアだった。
確かに美味かったけど、たった一本のラムチョップに2,000円以上出しているのだから、
不味かったら怒るよ・・・。
 
ただし、内容にしては高額なだけのことはあって、サービスは丁重すぎるほど丁重だ。
席の配置もゆったりしており、いきなり横一列などという無粋なことはない。
静かに会食をすることや、人目につかないところで密談をするには、よく考えた
うまいテーブル配置。
中央あたりのテーブル横にも、ちょっとした磨りガラスの入った衝立がさりげなく立てられて、テーブルの間隔も程よくとられている。

これは、ホテルであれ一般の高級レストランであれ、意外に無視されている部分だ。
だから、ここは評価する。大変結構です。

まあ、店内にだれがいるかは一目瞭然なので「お忍び向け」ではないにせよ、話し声は
うまく遮ってくれそうだ。
「ご会食向け」なのである。

きちんと予約をして、それなりの心積もりで出かければ、落ち着いた食事が出来ると思う。
ただ、あくまでも味については「値段なり」であって、無難だけれども感動はなさそうだ。
それでも、(それなりに)行き届いたサービスと落ち着いた雰囲気のもと、値段なりに美味い食事の出る会食ができる場所というのは、横浜の街中ではそんなに多くはないから、そういう意味での存在意義は認めましょう。
 
でも「突っかけサンダルに短パンTシャツ、上によれたダンガリーを羽織った客」などは、
断るのがこういう店のプライドというものなのではなかろうか。

気持ち良く断られて、向かいの『勝烈庵』とかにいって呑気に過ごしたほうが、
こちらもよっぽど気楽だしさ。

『十番館の三階』がどういうところかを、知らなかったワタシらが、いけないのかなあ?
それほどの店とも思われないんだけれど。


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あ〜、またモンクいっぱい書いちまってい・・・!





チーズの専門店です。しかし、なんでチーズっていうとネズミなのかなあ。


arima0831 at 14:20|PermalinkComments(12)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote