熊本ラーメン

January 16, 2007

熊本ラーメン『黒亭』が劇的に・・・不味かったっ! 〜熊本日記 其の六〜

本当は阿蘇に出かけて、温泉宿一泊&田楽、と思ったが宿が取れず。
お天気もいまひとつなので、諦めて熊本市内を目指す。
デンガク田楽でんがく・・・と、未練タラタラだったが、何とかアキラメをつける。

実は借りた車には立派なナビがついていた。
しかし、メカだめな我らには、かなり高度な器具だ。
毎度毎度、走り出してからなにも設定していないことに気付く。

でも、方向音痴もひどいものなので、泣く泣く行く先を入力する。
忘れて走り出すと後が大変なので、エンジンをかけると同時に「待ったっ!」と叫ぶ。

ちなみに、ナビどおり移動しても、ぐるぐる迷ってしまうことがある。
ナビの声までうんざりしているようで、つい「うるせいっ!」と当り散らすワタシ
(理不尽な八つ当たり)。

兎にも角にも、人吉で温泉に入り、ラーメンを食べて、さあこれから熊本で
「もっと旨いラーメン」を食べるんだい!と、気合十分に入力作業。

黒亭
最寄駅:熊本 / 熊本駅前 / 田崎橋 / 二本木口
料理:熊本ラーメン
採点:★☆☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食


もう上記で結論が見えているが、最悪なラーメンに向けて嬉々として車を走らせる
(この店が好きな方には、最初にゴメンナサイと申し上げておく)。
知人の勧めやら、インターネットの評判やら、あれやらこれやらをよく考えて、
とりあえずここならば問題なかろう・・・と目指した場所ではあった。
なにしろ人吉で「お昼分」は食べているので、あと一回が勝負なのだ(?)・・・が・・・しかし!

ラーメン屋に限らず、どこでもとにかく萎えるのが「店主の能書き」。
「説明」であるうちはいいけれど、これが「能書き」になり「薀蓄」になり、挙句に「哲学」
なんかが出てくると、ワタシは確実に食欲が半減する。
例えばこんなやつ・・・

鋭くて柔和、粗野で繊細 慣れていて珍らか、汚れて純潔、愚者と賢者の密会、
ぼくはこうしたすべてであり、そうありたい。
鳩であって同時に蛇であり豚でありたい
「ニーチェ」の言葉より

そう、この店にはこんなもんが、楷書で綿々と書かれて額に入っている。
ラーメン食う前に、ニーチェを拝んで心の準備をせよ、と言うのかね・・・?

店内に立ちこめるのは、何か焦げたような酸化した油のような妙な匂い・・・。
逃げて行く食欲の尻尾を握りしめながら、いったいなんでこんな変な匂いがするのだ?
と、ややぐったり考えているうち、ラーメンが出て謎が解ける。

ここは、ニンニクを焦がしたものに黒胡椒を混ぜた油をラーメンに入れるらしい。
ここに限らず、熊本県内で何度かお目にかかったものではある。
しかし・・・「焦がす」は「焦げる」と違うんでないか、という素朴な疑問を一口目で感じる。
スープの上を店内と同じ、妙な匂いの油が覆っているのだ。
しかも、麺が伸びていて、スープはぬるい。
チャーシュー麺のオーダーがやけに多いところをみると名物らしいが、このチャーシューが
悲惨に干からびて固い。
一度ミイラ化したチャーシューが独特の香味を醸し出して・・・ということでもない。

不味いラーメンは何度か食べたが、ここまでしっかり不味いと笑いが出てくるな・・・
と思っていると、

「不味いよ、これ・・・」と、オットも呟く。
「早くテキトーに食べて、出ましょう」
「うむ」

無言で食べられるだけ食べて、店の外に出て二人深呼吸した。
はっきり言って、排気ガスが旨い(?)。
スー、ハー。

店先には「お土産用ラーメン」が積んであった。
有名店がたまにやっているやつだが、こういうことをする店にろくなところはない。

熊本在住の知人に言わせると、アレは「慣れが必要な味」であり
「黒胡椒が苦手な人はだめ」であり
「癖があるので一度ではわからない」のだそうだ。

それなら一生ワカランでいいぞ!!

と、胸焼けに堪えながら思った次第である。

結構な有名店らしくて、行列まで出ているけど、我々の口が曲がっているんだろうか?


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ちなみに阿蘇の田楽は、こちら(↓)に行きたかったのだ。

高森田楽保存会
最寄駅:見晴台 / 高森
料理:その他郷土料理
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円〜3,000円
用途:昼食

今回は行けなくて、ちょっと悲しい・・・(涙)。
絶対次回は行くぞ!!






arima0831 at 00:15|PermalinkComments(20)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

September 26, 2006

熊本『桂花』総本店 金木犀が泣いて怒ろう

桂花
最寄駅:熊本城前 / 慶徳校前 / 辛島町 / 水道町 / 西辛島町
料理:熊本ラーメン / 長崎チャンポン / つけ麺
採点:★☆☆☆☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:昼食


実はひっそりと継続中の別ブログがある。
中東関連なのだが、ときどき唐突に「花」を出している。
こちらは、なぜか海外在住の読者の方が少なからずいらして、以前になんとなく「季節の花」などあげたら好評だったので、ヘタヘタ写真付きで「日本の季節のお便り」みたいな記事をたまに上げる。

特に、カイロのような緑の乏しい季節感の薄いところに住んでいると、自分自身「梅は咲いたか、桜はまだかいな」というような「花恋し」じみた郷愁に駆られたもので、余計なお世話と知りつつ「最近こんな花が咲いて・・・」などという記事になっている。

さて、目下の花は「金木犀」だ。
嗅覚というのは、視覚よりも刺激が強いようで、毎年金木犀の香りが鼻腔に忍び込むたび、なんだか衝撃的に「ああ、秋か」と思う。
急ぎ足でもつい立ち止まって呆然と「秋」にまつわる諸々を考えてしまう。

ああ、そろそろ冬物引っ張り出さなきゃ、とか、イカン、冬用布団を出さなければ・・・という、実に地味なツマランことばかりなのだが、まあ、秋が来る、冬に向かっていく、年の瀬が来て今年ももう終わりに近いぞ、と、どこかしんみりした気分を誘う。

前置きがやけに長くなったが、この「金木犀」は「桂花」とも呼ばれる。
それでもって、ちょっと全国に知れた「熊本ラーメン」の一大チェーンに、この名前がついている。

まだ「豚骨ラーメン」が珍しかった、20年以上前、東京では今やすっかり忘れ去られた「荻窪ラーメン戦争」なるものが勃発していた時期があった。
 
そんなころ、豚骨味というのがなんだか妙に珍しくて、小遣い握ってたまに新宿まで「桂花ラーメン」を食べに行ったものだ。
ちょっと懐かしい。

しかし時代は移り変わり、いまや「豚骨スープ」全盛時代に思えるくらい。
『桂花』など、アレレという間に一大チェーンになっている。

ウチのオットは熊本人なので、何故か『桂花』を見つけると入りたがる。
たぶん、ワタシと同じくらいのころ、熊本から上京して、新宿支店で彼なりの「郷愁」を満たしていた尻尾なのかねえ、と思いつつ一応付き合う。

『桂花 横浜ビブレ店』も『桂花 横浜ワールドポーターズ店』も、とりあえず付き合った。

で、毎度二人して「なんか、不味くねぇ?」なんて言いながら出てくるのだ。
ワールドポータースの店など、生ぬるかった。
同様のコメントが結構あるところを見ると、我々だけたまたま、ということでもないらしい。
 
そして、熊本に帰るたびに「ラーメン、ラーメン!」と騒ぐので、数回はなんとなく「熊本ラーメン」でお昼ご飯になる。

さて、しかしこの『桂花』、どうも地元の評判が芳しくない。
「美味しいラーメン」と聞くと、必ず「車に乗って郊外へ」と言われる。
もうどこに行って誰に尋ねても、似たり寄ったりの反応だ。
 
で「桂花は?」ときくと「好みだからね」という微妙な返事が来る。
 
ある日、市内で泊まっていたホテルの近くに、本店があった。
「まあ、本店だしね」
「近いしね」
と、学習能力が薄くて他人のいうことを聞かない二人は、なんとなく出かけて行った。
そして「やっぱり街の人たちのいうことは正しいのだったな」と実感する羽目に落ちる。

麺には張りも腰もなく、スープはどうも焦点がぼけた味だ。
しかも、休み中で人出は結構あるのに、店がガラガラ。
たまたま我々が行ったときがそうだったのだろうか?
以前、同じ正月明けくらいに、熊本在住の友人につれられていったラーメン屋は長蛇の列だったから、時節のせいでもなさそうだ。

「これなら熊本空港のラーメン屋のほうが、なんとなくフツーな分マシだねぇ」
などとブチリあいながら出てくる、オバカな二人なのであった。 
 
「桂花」のインパクトが、豚骨ブームとともに薄れたからそう感じるのか、それとも味が変わったのか?
 
20年前結構好きだった、あのラーメンはどこにいっちゃんたんだろう、と、ちょっと寂しく思う今日この頃なのである。

あれでは、秋の風物詩「金木犀」も、救われない。
どうしてこうなってしまったんでしょうかねえ。


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でも、きっとまたどっかで「なんとなく」入ってしまうんだろうな・・・と思う次第。

追伸:
なんだかえらく年数をサバ読んでいるのに気付きました。
正確には、たまに行ってたのは、25年以上前の話になります。
30年まではいかない・・・サバ読んだのではなく、単に「算数ができない」とそれだけです。


桂花ラーメン(20食入)【熊本】
参考写真ついでに・・・通販もあります。

桂花陳酒
ご存知、金木犀の香りの中国酒。


arima0831 at 10:38|PermalinkComments(11)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote