荻窪

July 25, 2007

荻窪『安斎』へイヌ連れ鰻遠征 

皆さん、こんにちはぁぁぁぁ〜!

すいません、ちょっとサボりました。
ちょっとサボる快感が、ん〜もぉすっかりクセになっちゃってぇ。

と、いうか、昨今の仕事がやたらに頚と肩を酷使するので、自宅でのパソコン作業を
大幅に控えているのだ。
自宅のパソコンを開けるのは、二日に一回、二時間を限度!というラインを引いたら
すっかりサボり癖が・・・ご心配くださった方もいらしたようで、恐縮至極。

そんなわけで、滋養強壮のため荻窪遠征を決行したのだ。
一ヶ月ばかり前だけど。

当然目指すはここ・・・

安斎
最寄駅:荻窪
料理:うなぎ
採点:★★★★★
一人当たりの支払額(税込み):3,000円〜5,000円
用途:夕食


・・・というのは、まあ二次的なもので、戸籍謄本が必要になったのである。

「そうか、ついに亭主に愛想をつかされたのか」と思った、そこのキミ
「なるほどそれでブログの更新が・・・」とか妙に納得しているアナタ、

ちがいます!!

それは、まだ大丈夫みたい。
たぶん、まだ、いまのところ。

しかし、本籍地って不思議なもので、ナンダカンダと動かずいるのである。

実は母が一ヶ月ほど前に逝去。
相続関係の書類が必要になった次第。
「ああ、近所で済むから便利だぜ」と、堂々と地元N区役所に出かけたところ・・・

「あの・・・アナタの本籍はここに無いですが・・・」

そんなはずはなぁぁぁいっ!!”

と、叫ぶも空しい。
ああ、そうだっけ。
結婚した当時は海外在住(カイロとイスタンブル)だったから、とりあえずワタシの
実家に住所を定めて、婚姻届を出したのだったよ、今は昔・・・。

で、ワタシが帰国。
一年後オット帰国。
「猫が楽しく飼えそうだ」と、いうだけの理由で現住所が決まったころ、確かに
「んぁぁぁぁ! 今は間に合わないけど、この話が一段落したら、必ず手続きをっ!」
と思っていたが、阿呆な人間は喉元過ぎれば熱さ忘れる次第で、再び「戸籍謄本」という
言葉が出てくるまで、実に七年の間、完璧に忘れ果てていたわけである。
本籍は、相変わらず荻窪。
変えなくっちゃね。
変えよう。
変えるのだ、いつかは。

で、おかげさまで(?)、荻窪遠征が強いられてしまった(嬉)。
ふっふふ。
当然そうなれば、鰻とセットで行くに決まっているのだ。
一人ではツマランな・・・と、無闇に忙しそうなイヌを引きずっていくことにする。

「絶対絶品鰻」の一言に、バンジョー掻き鳴らし、商談蹴散らして荻窪くんだりまで
実に簡単についてくるイヌ一匹。
ああ、喰い意地ッテ、コワイ。

この店との付き合いは古い。
で、ワタシの脳内では「旨い鰻=安斎」という基準点が20年以上前から出来ている。
ああ、どれほど夢見たことか。
涙涙涎涎。

安斎「お品書き」だ。
松も竹も梅も花もない。
ビールはエビス。酒は八海山。
白焼きその他も食べたければ、事前に口頭で頼む。
なんつーかホント「鰻馬鹿一代」な店である。

でも、最近は息子が青山の某店で修行中だそうだ。
馬鹿一代で終わらぬようす。
なによりなにより。

「おお、また脂が乗って立派になったねえ」という大将、明らかに賛嘆の色だけれど
「よく脂ののった肥えた鰻」を見るような、優しい眼差し
・・・あんまり、嬉しくないんですけど・・・。

お通し生ハムにみえるが・・・
モチロン、生ハムだ。
鰻屋の突き出しだが、生ハムだ。
ダカラドウシタ。
この下には、大変旨い
御新香が隠れているのだよ。


鰻屋のお新香は旨いもの。
焼きあがるまでは、お新香つついてほたりほたり・・・という夢を、このところ
あちこちで蹴散らされてきた。
だから、まずはエビスビールでしみじみとお新香だい。
へっへへ。

と、こうしていると、香港人のカップルが現れた。
このカップルは何故か日本語がまるで出来ないのに、このコウルセイことで有名な店に
どうにかこうにか予約を取って現れたのである。
どうも広東語のガイドブックにも、そういう話がキッチリ書いてあるらしくて、
予約の時間に20分ほど遅れた二人は、意味不明のニホンゴを手当たり次第乱発して
平身低頭半錯乱状態。
道に迷ったそうだ。そりゃあそうだろう。
東京住まいの日本人にだって、わかりにくいもん、ここ。

そのガイドブックをみせてもらっても、なんだかよくわからなかったが、どうも相当
厳しいことが書いてあったらしい。
いわゆる「絶対要予約、絶対時間厳守、店主無愛想」というヤツだな。
日本語でもそう言われているし(笑)。

それにしても、よりによってこの店を紹介するとは、素晴らしい情報収集力っていうか、
罪作りっていうか・・・。

「お飲み物は?」の一言がわからず、震度3程度の揺れ走る、カップル男子の背中に言う。

「ナニを飲みたいか、って聞かれてるよ? ビール?酒?お茶だけ?」

彼の背中が瞬間「震度4」になるが、恐る恐る後ろを向くと、真っ赤な口が耳まで裂けた
キャーーー

じゃ、なくて、ニコヤカにワタシがいる次第。
実は大将に「日本語できないお客さんが来るから助けてあげて」と、事前に頼まれて
いたのだ。
だからちょっと早めに来ていたのだ。
別にイヌを出し抜くためではなくて。

「う、え、英語が話せるんですかぁぁぁ・・・?!」
「うん、ちょっとね」
「あああぁぁぁぁ、助かったぁぁぁぁ」

その気持ち、骨身にしみてわかるので、こういうところで役に立つなら嬉しいことだ。

肝焼き肝焼き!
いぬわん登場前のおしのぎ・・・
と頼んだら出た。
炭の香味とともに蕩ける。
くちゅうぷちゅうプイプイ。
へへっ、ざまあみやがれ!


幸せ気分でいると、引き戸を前脚で勢いよく開けて、四つ足バウンドしながらイヌ登場。
いつもながら同じ現れ方なのである。
尻尾をブンブン振り回しながら、肝焼きを見つけてバウバウと吼える。
ほいほい、まあビールを飲みな。

一息ついて、さて白焼き・・・と、八海山を啜っていると丼が。
何故か、どうしてか、丼が。

嗚呼あああぁぁぁ・・・・・!
白焼き、予約忘れ。
馬鹿バカばか。
一生の不覚である。
イヌとともに泣き崩れる。
しくしく、ごめんよう。


う・な・ぎ!しかし!
嗚呼、やっぱりここの丼は蓋を開けるのが楽しい。
親しみやすいがナントモ男前な「お姿」に
思わず合掌する。
白焼きの幻影は脳裏にちらつくが
救われる思いだ。


外はカリッと香ばしく、中はふっくら。
「月旨」な味わいだが、くどさがまるで無い。
どうも昔に比べて、焼き上がりが少しさっぱり口になった気はするが、ワタシにとっての
「鰻」って、やっぱりこれだ。


吸い物肝吸いにも、ちゃんと肝が。
アタリマエだが、ファラオのなれの果てみたいな
悲しい姿の肝をポッチャリ放り込んだような
極悪非道な肝吸いに数度怒ったことを
ついつい思ってしまう。
炭で軽くあぶった肝が香ばしい。

この間、香港からの客人がビールを注ぎに来てくれて、ついでに「明後日また来たい」
と言う。
子供のときに両親と日本に来たとき、生まれて初めて鰻を食べて、こんなに旨いものが
この世にあるのかと感動したそうだ。
でも、香港の日本食屋で食べられるものは、全然違うんだよね・・・というわけで、
こんなところまで現れたらしい。

横浜にだって無いもんが、香港にあってたまるものかね、と内心思うが、でもまあ、
やはり自分の好きな店を遠来の客人が喜ぶ姿は嬉しいもので、肝焼き白焼き付き
週末予約を、内心の悔しさを堪えて手伝う。
まるでヒマな田舎のお節介ヲヤジのような心境である。

白焼き・・・ああ、白焼き・・・!
この店は、鰻丼も旨いが、なんといってもほんのりピンクの肝を乗っけた白焼きが
なんといっても堪らん絶品なのだよう・・・ううう。

だから、近いうちに絶対にまた行ってやるのだ。

帰り道、そういえば母は「蛇みたいに長い生き物」が大の苦手で、如何になだめすかせど
気味悪がって絶対に鰻を口にしなかったなあ・・・と、ふと思い出したのだった。
ああ、おかーさん、アナタの娘は結局アナタをダシにしてアナタの大嫌いな鰻を
昔のホームタウンで食べてきましたぜ、と。

ついでに母の本籍は、結婚当時居を構えた「中野」に置きっ放しだったことも判明。
やれやれ。
本籍地なんて、そんなものなのかなあ。


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ああ、それにつけても、白焼きが・・・!


 鰻も出演するらしい(?)

落語にみる江戸の食文化

やっぱり鰻は江戸前!

arima0831 at 00:23|PermalinkComments(36)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック