辛子高菜

July 08, 2006

博多ラーメン『どんたく』桜木町 黒いオブジェのできるまで

博多らーめん どんたく
最寄駅:桜木町 / 高島町 / みなとみらい
料理:博多ラーメン / ラーメン一般 / チャーシューメン
採点:★★★★☆
一人当たりの支払額(税込み):1,000円以下
用途:夕食


なんかどこかで、と思ったら、ここのことか!

店の前は車でよく通っていたのだ。
どこか心の隅で「いっぺん食べてみたいな」と、思っていた。
いや、車で前を通りすぎるだけだし、中の様子までは見えなかったけど、なんとなく美味そうな匂いってあるじゃないですか。

ある日、ある時期、ラーメンの巨匠Ryumanさんのところ、食べ歩きの達人seikoMTDさんのところ、そしてついには、某ハマのスター喰らいヤー氏までが、突如として絶賛のコメントを連発。

「あの店」とは思わなかったが、まあわりと家も近い。
いってみよ、とタイミングを狙っていた。

と、こうしているとき、とある真摯な反省会を兼ねた会食の後、野毛あたりで朝まで飲んだくれてしまったのである。
翌日は胃も肝臓も、倍に膨れたような状態だ。
そこから夕刻すぎてようやく立ち直ると、なぜか無性にラーメンが食べたくなるのは、なぜだろう。

汚いキタナイと、散々聞いたので、どんなものかと思ったら、まあ確かに「こぎれい」とはお世辞にもいえないけど、町の裏路地なんかでやってるラーメン屋や食堂にたまにある、という程度じゃないですか。

まあ、アタクシのイメージ的に、このようなお店は・・・という某氏が危惧されたお気持ちはわかるけれど、でも大丈夫、ありがとう。
 
店のオヤジさんがとてもよい顔をしている。
渋くてステキです。

別に床が粘つくわけじゃなし、テーブルも拭いてある。
水をとろうとしたときは、軽く微妙な不安がよぎったが、タイやエジプトじゃあるまいし、ラーメン屋で生水当たりもあるまいよ、と考える。

でも、調味料入れは若干怪しくて、中でも本来緑であるはずの「高菜漬け」の色が「赤茶」なのは不可思議だったが、これは「激辛に唐辛子を入れ込んであるため」と判明。緑の高菜がここまで赤茶けるまで辛くしてありゃ、日持ちはOKですね。

さて、ラーメン。

「わかめラーメンて、博多ラーメンにわかめが載ったものですか?」
「そーだよ。上にほいっとわかめを載せただけだよー」
「じゃあ、ひょっとして『タマゴラーメン』は?」
「タマゴを載せただけだよねー」
「すると、あれですね。『もやしラーメンは、もやしを載せただけ』なんだ!」
「そのとーりっ!だって、スープみんな同じだもん」

海藻類不足を感じていたので(夏には重要)、わかめにした。
「じゃあ、ワカメを載せただけのワカメラーメンね。
あ、麺の固さはどうする?」
「固めにおねがいします」
「ほいよ」

なかなかシャレのわかるキュートなオヤジさんだな。

で、裏路地の驚き、と言うのか、ラーメンも美味い。
ちょっと私には塩気が強いが、まさかこの店で上品な薄味のさっぱり系が出たらかえって薄気味悪い。
豚骨のだしがしっかりしているのに、生臭くもくどくもない。
飲んだ〆なんかに食べたくなりそうなラーメン。
キクラゲとネギと煮豚に、のりが一枚とワカメ。
スープは無化調。

平日は深夜二時まで、日曜のみ0時で閉店の年中無休。
「こういう商売はさ、休まず働くのが一番なのよ」
 
にんにく、ゴマなど、ちょっとずつ色々入れて味を変えながら食べるのが、博多式なんだよ、とオヤジさんが教えてくれる。
高菜は「凄く辛いから気をつけてね」と言われていたのに、つい多めに入れた。
辛かったけど、これもよし、なのだった(自己責任)。

お店をはじめて15年、という。
「じゃあ『あの壁の換気扇』は、15年分の歴史の蓄積ですか(黒い脂がびっしりとこびりついて、ほとんどモダンアートのオブジェ的造形美までかもしだしとる)」
「いや、あれは三年。そろそろ変えなきゃいけないんだけどねぇ。
豚の脂って、蒸気と一緒に換気扇通るから、どうやってもダメなのよ」

三年で黒いオブジェが完成するほど、きっちり豚の頭を煮込み続けているのだ。
昼も夜も毎日休まず。ほお。

「ふうん、じゃあ、この黒光りがここのスープの出汁の蓄積なわけなのね」
「・・・ま、あれと同じじゃないがな・・・」
「あ、いやいや、そういう意味じゃなくってですね、ははははははは」
「ははははは。面白いヒトね、アナタ。そういうこと言ったヒト、はじめて」
「フツー言わないですよねー」
「そうだなー、ははは」
 
極私的に「風情」を感じる店だ。
誰にでも「いってみなよ」とは言えないけど、やっぱり。

しかし、そんなに変な店かなあ?
私にいわせりゃ、パチンコ屋の景品交換所みたいな窓口で店員にオーダー出す
「一蘭」の半個室仕切り型のほうがよっぽど不気味なんだけど。
味に集中するためだって?
余計なお世話だよ(あの店は嫌い)。

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男性については、選り好みと好き嫌いは激しいけど、ストライクゾーンは広いです。
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arima0831 at 13:08|PermalinkComments(13)TrackBack(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote