馬鹿鍋

March 01, 2007

野毛で馬鹿鍋@『浜幸』 〜タテガミをしゃぶるヨロコビ〜

ばかなべ 浜幸
最寄駅:日ノ出町 / 桜木町 / 関内
料理:馬肉 / 地酒
採点:★★★☆☆
一人当たりの支払額(税込み):5,000円〜10,000円
用途:夕食


オットが熊本人なので、馬刺しはよく食べる。
肉食が駄目なオットも「これは肉ではない」とか何とか言って
好んで食べる。肉ですがね。
肉ですぜダンナ、無理して喰わんほうが・・・とか言ってる間に、ワタシの分まで
喰ってしまうのだ。うがが。

ただし、熊本県内、大きく譲っても南九州圏内に限る。
それ以外の場所で出てくる馬刺しの類は「まがいもの」だそうだ。
確かに関東圏内どこで食べても、ルイベのように凍った肉片がシャリシャリ出てきて
「馬刺し」と称しているけれど、あれは似て非なるものだ。

でも、今年のお正月は馬刺しを食べそこねた。

熊本まで出かけていって、馬刺しを食べそこねた!

このブログ始まって以来初めて「絵文字」を使うところから、
ワタクシの慙愧の念の深さを思っていただきたい。

・・・というわけで、リベンジの機会を狙っていたんである。
問題は頑なに「横浜に旨い馬刺しなどあるはずがない!」と言い張るオットだが、
ぱぱぱん、と猫騙しをいれて、店の前に押し出しをかけた。

入り口入り口だけこうしてみると、
狸の尻尾でも動いていれば『かに道楽』の入り口だが、
ふざけているようで経年の重みが感じられる。
「馬鹿」とは「ウマ&シカ」のことだ。
えー、まあ要するに、馬肉と鹿肉が食える店なんである。
狸肉じゃないです。看板だけね。

店内は満席に近い。
カウンターの2席に陣取る。
ちょいと窮屈だが、混んでいるから仕方がない。

店内店内は、飴色に古びていい感じ。
隅々にホコリのたまった置物なども、
嫌味ではなく独特の空気に染まっている。
一度で二度馬い鍋は、後で是非喰おう・・・と、
しばし辺りを見回す。


店内2さて、なに食べようか・・・と、店の壁を見る。
端から行きたいところだけれど、
見ればけっこう単価は高い。
量もわからないし、初めてなので、
「メニュー下さい」と頼んだら出てきた。
会話が微妙にクールである(?)。

馬刺し盛り合わせとりあえず、馬刺しの盛りあわせ。
白いのが「タテガミ」で文字通りタテガミの下にある脂、
左がロース、右が霜降りだ。
薬味は山葵と生姜。
ニンニクが欲しいよう、と思うが、
なんとなく言い出しそこねる。

この馬刺し、できることなら最初に頼んで、出てきてから30分くらいは
じっと食べずに我慢することを勧める。
肉の脂が室温でゆっくり蕩けてくるまで。
でも、ついつい箸が伸びてしまう。
冷えていても、これはなかなか旨いのだ。特にロース。
薬味がパサパサしているのが余りに惜しい。生ニンニクが欲しい。
しつこいですね。スミマセン。

モツ煮込み冬季限定のモツ煮込み。
小さな鉄鍋でグツグツと出てくる。
いい匂いがして、これはたまらない。
臭みのないモツは柔らかく味噌味で煮込まれて、
汁まで啜るほど旨みたっぷり。
二人で取り分けてハフハフといただく。

しかし、1300円というのは「モツ煮込み」としてはかなり高級な値段。
まあ、ただのモツ煮込みではなくて、馬のモツ煮込みなのであるから高いのだろう。
量もたっぷりだし。

おたぐりこれは「おたぐり」。
長い長い馬の腸を手繰るように捌くので
そういう名前になったとやら。長野のものだそうな。
ここではニンニクでざざっと炒めてある。

これが・・・旨いったらない!

プッチリした脂の旨みとニンニクの香ばしさ。
たまら〜〜ん!
この店のなにが駄目でも、これだけはまたツツキに行くな。
しかも、これは690円。
何故か他メニューよりかなり安い。

おたぐり2また「おたぐり」、というよりは・・・
その後ろに残っている馬刺しの残り。
歯をくいしばって馬ホルモンを噛み締めながら
ここまで頑張って残した「タテガミ」が蕩けている。
素早くワタシが奪取したこの一切れ、
トロリンと口で溶けた。

霜降りの刺身もこのくらいがよいようで。
やはりがっつくばかりでは、美味しいものはいただけないのだ。
反省しよう。

馬鹿鍋で、とうとう馬鹿鍋。
馬肉と鹿肉が半分ずつ、割り下を覆ってる。
手前が鹿だった、と思う、確か。
店の女の子、この鍋をホイと置いて、
コンロの火力を最強にして立ち去る。


馬鹿鍋ぐつぐつなんとなくボーッと見てたらグツグツ吹いてきたので、
慌てて火力調整して混ぜたら、
どれが鹿でどれが馬かよくわからなくなった。
まあ、だから「馬鹿鍋」なのだろか。
生卵をつけて食べる。
ちょっと上品なスキヤキ風の割り下が旨い。

でも、生卵が絡むと肉の風味自体は消えてしまう気がする。
馬鹿鍋だから、これでよいのだろう。
肉の味わいがどうの、というよりは、スキヤキ風で楽しい。

これが一人前1600円ほどで、最後に一口ばかりのウドンがつく(写真も一人前)。
うどん追加2人前ほどでようやく人心地つく量だったのが少々寂しい。
特になにか立派な素性のウドン、ということでもないようだし、これはどうもケチケチ
されると寂しいものがあるな。

でも、あの馬刺しとオタグリだけのために、また出かけるだろうとは思うけれど。

ところで、ここの箸袋は楽しい。

箸袋タケシのTVタックルに出てくるオッサンとは
関係ないそうである。
なんかこぼしてシミがあります。
スミマセン。



箸袋2
これは、かわいい!





住所は「中区野毛村字柳通り」と、書いてあった。

野毛の飲み屋って、実はそう馬鹿げて安くはないものだけれど、ここも結構いい値段だ。
お出かけの際はそのつもりでどうぞ。
でも、再々繰り返すけど、馬刺しは旨い。

お運びの女の子一名は、爪を凶器並のアートに仕上げていて、オットと二人驚く。
半端でない長さがお見事に塗られているのだ。
だから手の動きはハッキリと粗忽。皿もグラスも「ガチャ」という音とともにくる。

一見客の居心地がいまひとつなのも、しっとりした雰囲気のわりに落ち着かないのも、
接客が微妙にクールなのも、まあ「店の方針」といえばそれまでだ。
でも、飲食店なんだから「爪のお手入れ」はアート性より衛生を重視して欲しいもんだ。

ぶつぶつ言いながらも、馬鹿鍋の背後に見え隠れする黒糖焼酎一本、
お湯割りで美味しく飲んでしまった。
一本3500円だから、良心的な値段だと思うが、酒手がいつも高くつくのは・・・
夫婦の家内的問題(?)だ。
しょうがありません、こればっかりは。

あと、その他の酒肴が欲しくなったら、近隣他店へ移動をすすめます。
ここはウマイ馬刺しと馬モツをたったと食べて移動、というスタイルがよろしいようで。


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 ここでたまに売ってる馬刺しはウマイです。

arima0831 at 00:00|PermalinkComments(13)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote